ゾウのはな子が亡くなった。日本で飼育されたゾウで最長老だった。井の頭自然文化園のゾウ舎の前には献花台が置かれ、多くの人が訪れていた。IMG_9486

IMG_1885IMG_1892IMG_1886 はな子は、1947年にタイ王国で生まれ、1949年に恩賜上野動物園におくられてきた。移動動物園で各地を回った後、1954年に井の頭自然文化園へと移ってきた。
 ゾウ舎に侵入した酔客や飼育員を死なせる事故が起きたことからしばらくは鎖で繋がれることとなったが、新たに赴任した飼育係との交流から鎖から解放されたことはドラマになりよく知られるエピソードだ。

 はな子の名前は、太平洋戦争が始まり戦争中に餓死させられた「花子」に由来する。戦争時に動物園の猛獣が逃亡して被害がでないように、動物園で飼育されている動物が殺処分されたからだ。上野動物園ではゾウやライオンなど14種27頭が薬殺や餓死により殺処分され、井の頭自然文化園でもクマ2頭が殺処分、国内の動物園でも次々と行われていった。上野動物園のゾウは、童話「かわいそうなゾウ」ともなった。

 平和だからこそ、生きられたということ。はな子のご冥福を祈ります。


 写真上は、昨年12月のはな子。他は5月27日の様子。タイ王室からも花が届いていた

【参考】
井の頭自然文化園
wikipedia はな子