武蔵野市は、11月12日、吉祥寺南町3丁目の市有地で新規認可保育園を建設したいとして近隣住民への説明会を行った。住民の反応はさまざまだった。


IMG_4425
■新規園の概要

 新規保育園について市が想定しているのは、直営ではなく、社会福祉人など認可保育園の運営実績がある事業者を選定し保育園を建設するというもの。
 想定規模は、現在の南保育園と同規模で定員は96人(0〜5歳児)。騒音や交通対策の徹底を盛り込み、近親住民の意見をできるだけ盛り込みたいとしている。公募開始は11月中としていた。
 近隣への説明は、今回だけでなく事業者決定後、工事着工前を市が立ち会いながら事業者に行わせること。近隣住民と意見交換を続け設計に反映することも行うとしていた。


■寝耳に水

 市からの説明の後、意見を聞く場となった。住民からは、寝耳に水の話。すでに決まったことを説明するのか。伝える前に根回しをすべき。情報はフェアに出して欲しいなど行政手法。保育園が出来た時の保護者や職員による交通問題や騒音を懸念する意見がだされていた。

 一方で、必要だから賛成。南保育園に隣接して住んでいるが、音は聞こえるものの気にならないなどの意見もあった。

 また、南保育園への子どもの送迎で、自宅車庫前に車を止める人がいて困るといった意見もあった。これは保育園利用者が配慮すべきことだろう。このような積み重ねが保育園への評価につながるからだ。


■東町の影響

 気になるのは、吉祥寺東町で住民の反対により保育園が出来なかったから、こちらで開設するのか。東町で住民の不同意があったことで事業者が撤退したことで、同様のことも考えられるといった趣旨の発言もあったことだ。東町での事業者撤退は南町へも影響していることになる。
 住民からは学校に作るべきとの意見もあった。なぜこの場所なのか。他の場所を検討したらどうかとの意見もあり、予断を許さない状況だった。


■より丁寧に

 説明会には、市長自ら出席し、保育園の必要性を説明していた。このことは評価できるが、根回し不足との指摘は重く受け止めるべきだ。市は説明会に先立ち近隣への説明を行っているとしているが、説明会までの日数があまりなく、会えなかった場合には寝耳に水といわれても仕方がないからだ。

 市は平成30年4月に待機児解消を市は目指していることから、市有地を活用して保育園を開設したい思いはよく分る。ただ、もう少し配慮が必要ではなかったか。今からでも個別にお願いしていくことや他の可能性を考えることが必要だ。

 くすぶる不満意見は、何かのきっかけで大きくなることもある。園舎や交通事情への配慮があれば受け入れるとの意見もあったことから、より丁寧な対応が必要だ。

 急がば回れ。スピード感は大切だが、足元を固めてからだ。



【参考】
吉祥寺南町に保育園整備へ