11月21日の市議会文教委員会で『東町1丁目「平井医院跡地」市有地及び南町3丁目市有地等を活用し、「緊急待機児童解消に向けて、公募選定での地域から信頼の置ける事業者による認可保育所設置」を求めることに関する陳情』が審議され、質疑の結果、継続審議となり結論はでなかった。


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■東町 平井病院跡地

審議では、東町1丁目の平井病院跡地は、市としてどのように考えているかの質問があり、議会からの要望や寄贈された経緯がありテンミリオンハウスで検討しているとの答弁があった。 まだ決定事項ではないが、保育園にするには懸念材料だろう。

テンミリオンハスは、デイサービスやショートステイなどで高齢者の生活支援をする施設。年間予算1000万円以内の事業費で、地域の人材による団体で運営する事業で、地域と密接な関係を持つ。吉祥寺東町にはこのテンミリオンハウスはなく、武蔵野市第五期長期計画・調整計画では『空白地域おける設置を検討する」と書かれているように、保育園と同じように地域で求められている事業でもある。

陳情審議に先立ち、「休憩」のさい(議事録を残さず陳情者から意見を聞く時間)に、この場所はテンミリオンになる方向性があるようだが、との議員からの質問に対して、地域では、この場所にまとまってテンミリオンを要望していない旨の意見を陳情の方は述べられていた。

市の方針ではテンミリオンとしているところへ保育園ができるのか。平井病院跡地に保育園ができれば、待機児対策ともなり歓迎はしたいが、高齢者事業との奪い合いにならないかとの不安も残る。

委員会審議では、交通量の多い宮本小路に直接は面してはいないが、すぐ近くであり交通問題への懸念を示す委員もいた。交通安全対策も心配だ。
何よりも、保育園となったとしても、近隣住民は賛成してくれるのかとの不安も残る。


■撤退した後の土地で保育園は?

「休憩」のさい、民間事業者が撤退した跡地に市、もしくは、市の外郭団体である子ども協会が保育園をつくるなら賛成できないか? との質問が委員からあったが、道路事情から賛成はできない旨の意見も陳情者からはあった。

 となると更地の土地は現状で残っているが、吉祥寺東町に今すぐに保育園はできるのか見通せない状況だ。

陳情者の方は、他にも候補地はあると話されていたが、提案された場所も含めて早急に場所を探すことが必要だろう。


■南町は?

南町3丁目の市有地については、市は南保育園の建替え用地として購入したが、昨年末に保育園を建設する方針を固めており、先日、近隣住民に説明会を開催したとの説明があった。
東町の保育園がダメになったから急遽、南町に作ることになったと思う住民もあることから、そうであれば、もっと早く説明をすべきではなかったと思う。

先の説明会では寝耳に水と保育園にすることの驚いていた住民の方がいたが、近隣でも保育園になることを知らない方もいる。議会にも知らされていなかった。

今さらのことになってしまうが、急に言われると驚き、それがかえって行政への反発になることは少なくない。 南町の土地を保育園にすることについて、近隣の方々は全面的に賛成とはなっていないようなので、手順を慎重にすべきではなかったかと思う。
今後、親身に慎重に近隣住民との対話を続けてほしい。


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■継続の理由

今回、継続審議にしたのは、現在進行形で保育園にできるかどうか進められており、議会が良いとも悪いとも判断できる状況でないことから提案されたもの。全員が異議なしで継続審議(次回の委員会で再審議する)となった。私は委員長なので判断する立場にないが、妥当な判断だ。

保育園の問題は、個別案件に議会がどこまで入り込むべきなのか。市の執行権と議会の議決権・監視評価の権限との住み分け、立ち位置が問われているようにも思えている。議会と議員の権限の違いもだ。このことも今後、問われそうだ。


■3歳児対策は

 審議のなかで来年度の3歳児対策について質問があった。

 待機児対策で保育園を増やしてきたことは良いとしても、小規模が多く2歳児までしか保育できない園が多いため、3歳児に行き場所がなくなる可能性が高いからだ。
 本来であれば3歳児からの定員枠が広がる認可園に転園すればいいのだが、吉祥寺地区には認可園が少なく、来春に開業予定だった認可園の事業者が撤退したこともあり吉祥寺地区では大きな問題となっているからだ。
 
 答弁では、緊急対策として既存施設の活用や3歳児だけの場所を確保できないか検討している。ここに入園した園児は、認可園の入れるようにしたい。12月議会に補正予算の提出を予定しており、その時に具体的に説明したいとしていた。
 
 この件の詳細は後日。

【参考】
急がば回れ  吉祥寺南町 新規保育園説明会 

※写真はイメージ