武蔵野市は、来年度から学童クラブ事業とあそべえ(全児童対策事業)を市の外郭団体である武蔵野市子ども協会へ平成29年4月から委託する方針を示しており、委託と同時に学童指導員とあそべえ館長の正規職員化も行う予定だ。だが、正規化による経常経費増への懸念もある。


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 市議会の議員による一般質問に対して市長が答えたことで分った。聞き取った内容であること、正確には予算審議などで分ることになるので、あくまでも参考として欲しい。

 答弁によると年額で2憶2000万円が増える。一方で、補助金が1憶4000万円増える。育成料の値上げ(月額1000円UP)での1000万円の増もあり、差し引き7000万円の経常経費増となるというものだった。

 補助金が増えるのは、東京都の補助金などに民間事業者への補助金があるためだ。直営には出ないが、民間事業者である子ども協会には出るので、新たな補助金が得られることになる。

 年間7000万円増とはなるが、育成内容の室の向上には、指導員の安定した雇用が必要であり、現在の非常勤(嘱託職員)から正規雇用にすることは高く評価したい。全国的にみても、非正規化が進められる今の時代にあって正規化することは特筆できることだ。

 7000万円といっても、市内に12館あるあそべえの館長、12名の正規化も計上されているので、学童クラブ事業だけで見れば大幅な増額とはならない。今後、年齢が上がるにつれて増えることになるだろうが、その分、質を上げられると考えれば、理解できるものだ。


≪注≫
(武蔵野市では、学童クラブとあそべえ事業双方の拡充を方針としている。職員を雇用するのは子ども協会で雇用する事業者は一体となるが、それぞれの事業目的は異なると明言しており、一般的な学童クラブと全自動対策事業の一体化とは別もの)



■配置基準は

 武蔵野市の学童クラブは、市立小学校12校に対して、全て校内、もしくは隣接地に学童クラブ室があり、支援の単位では、23ある(※)。
 支援の単位とは、学童クラブの定員をおおむね40名までとして育成することが国により定められていることから学童クラブの数の単位としてカウントするもの。ひとつの小学校に、40名を超えるクラブがあれば、2クラスになり、支援の単位は2として数えることになる。

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 市は、この支援の単位に対して1名の正規指導員を配置することと指導員の休日に対応するなどを行うフリー指導員6名を正規職員として雇用するとしている。また、正規指導員に嘱託職員と臨時職員(アルバイト)も配置して育成を行う体制にするとしている。

 この配置に対して、実際の育成がスムーズにできるかの懸念は残されており、現場の指導員からも不安、さらに増やして欲しいとの声は聞いている。この不安は理解でき、少なくともフリー指導員の増員が必要とは思うが、まずはスタートを切ってから再検証してはどうだろうか。
 委託はあと4ヶ月後にはスタートすることになり、今の時期は、万全なスタートにするために準備を進めるべきと考えるからだ。費用増を懸念する意見も少なくない。費用増に勝る効果が出せれば、おのずと道は開けていくはずだ。


※三多摩学童保育連絡協議会 2016/5/1調べ
図は、平成28年10月3日武蔵野市総合教育会議資料から