武蔵野市は、3月3日の市議会文教委員会で、学童クラブ育成指針の改正について行政報告を行った。内容は評価すべき項目が増えているが、その分、ボリュームはかなり増えている。新旧を比較してみた。

 
 改正する理由は、国が「放課後児童クラブ(学童クラブのこと)ガイドライン」を平成27年3月に改正していること。また、平成29年4月から、市直営から市の外郭団体である公益財団法人武蔵野市子ども協会に事業委託をすることが理由だ。
 
 これまでに保護者や学童クラブ指導員(支援員)と協議を続け、このほどまとまった。
 
 
■これまでの学童クラブ 

 学童クラブは、児童福祉法第6条の3第2項に基づく事業だが、法に位置づけられたのは平成10年(1998年)と保育園などと比較する新しい事業だ。そのため、学童クラブの保育内容の基準があいまいなことや国や都道府県による補助が少ない課題が残されており、結果として経費面から学童クラブ事業を実施しないことや全児童対策事業(武蔵野市ではあそべえ)と統合すること、職員の非正規化、大規模化、児童一人あたりの育成面積を狭くするなど質を落とすことなどが行われることが多い。

 武蔵野市でも学校の週五日制(土日休み)移行により土曜日を閉所したことや保育内容の制限強化、指導員の給与削減などが行われていた。一時期は全児童対策事業との統合を検討したこともあった。
 
 しかし、国は法制化以降、補助金の大幅な増額は行ってこなかったものの、消費税が5%から8%へと増やしたことによる財源を元に補助金を大幅に増やし、より質を高めるよう育成のガイドラインを改正、子どものひとりあたりの育成面積基準や40人程度の定員を明確にしてきている。さらに、子ども子育て新制度により学童クラブ事業は自治体の責務となり、自治体がどのように学童クラブを充実できるかが問われる状況となっている。武蔵野市も、国に先立ち、質の充実を進めてきておりこのことは高く評価したい。
 
 
■改正の留意点
 
 これらの背景もあり改正となる育成ガイドラインだが、市による改正にあたっての留意点は下記となっていた。
 
(1) 学童クラブ運営を望ましい方向に導いていくために必要な取り組みの明確化
(2) 子どもの視点に立ち、学童クラブが果たすべき役割の整理
(3) 子どもの発達過程や家庭環境等も考慮して、学童クラブ指導員が子どもとどのような視点で関わるべきかの整理
 
 内容は多岐にわたっており、詳細は委員会に提出された当日の資料(画像)を参照して欲しい。委員会では、書き込み過ぎで分かりにくい。もっとシンプルにしたほうが良いとの意見が複数出されていた。
 
 シンプルな方が分かりやすいのは確かだが、内容を読むとこれまでにない書き込みが見受けられる。主に平成27年4月に公表された厚生労働省による「放課後児童クラブ運営指針」に沿ったものだが、私は評価をしたい。


 
学童クラブ育成指針_ページ_2学童クラブ育成指針_ページ_3学童クラブ育成指針_ページ_4学童クラブ育成指針_ページ_5■注目したいポイント

 今回の改正でポイントなると川名が考えた記載は下記の項目だ。4月から委託により、市と子ども協会のどちらが何を担うのかが今ひとつ不明瞭だが、質を高めようとしている努力が伺える。学童クラブの事業主体は自治体となった以上、市が責任をもって確実に進めてほしい。
 
 
〇適切な遊び及び生活の場が記載されたこと。
 これまでは、「事業の充実」とだけ記載されていたが、この言葉と「子どもの状況や発達段階を踏まえながら、健全な育成を図る」とも記載されたことで、より具体的なった。特に「生活の場」は、保護者から厚労省にも提案されてきたことだ。
 
〇子どもの最善の利益を考慮
⇒子どもの権利条約に基づく記載。これまでにはなかった表現で厚労省のガイドラインにも「児童の権利に関する条約の理念に基づき、子どもの最善の利益を考慮して育成支援を推進することに努めなければならない」をあったこともあり反映したと思えるが、誰のための事業かを考えるうえで重要な記載だ。   〇学童クラブに通うことについて、その必要性を子どもが理解できるよう保護者とともに援助 ⇒保護者にとって、学童クラブに行きたくないと子どもが言い出すことは困惑することだ。保護者の就労支援でもあることなど子ども自身が分かって通所するようにすることは必要だ。そもそもで言えば、学童クラブの育成内容が子ども自身が行きたくなる内容なのかも考えなくてはならないが、子ども自身にも理解してもらうことは重要だ。他も子どもの主体性を尊重する書き込みが増えている。
 
〇製作活動や伝承遊び、地域の文化にふれる体験等の多様な活動や遊びを工夫する。
⇒静かにしていれば怪我もしないので何もしないことが育成内容として求められることも時としてはあった。父母会や地域との連携も記載されており、「生活の場」の具体性がより書き込まれていることは評価したい。

〇保護者が活動や行事に参加する機会を設ける
⇒最近は連携が進められているが、過去にあった保護者間の活動を分断をしようかの動きを知る身には画期的なこと。他の面も含めて、市、保護者、指導員、地域が連携して子どもの育成環境を今以上に豊かにしてほしい。

〇施設は遊び及び生活をするための場及び静養をするための場としての機能を備えた専用区画を設ける。
⇒保護者が仕事などにより家庭にいない子どもと保護者が家庭にいて何時でも家庭に帰ることができる子どもとでは、育つ環境が異なる。同じ環境では無理な話だ。コスト面から同一にする自治体もあるが、専用区画と記載したことで、全児童対策事業との一体化はしないと明言したことになる重要な記載だ。

〇学年や成長に合わせた育成を行う
⇒子どもの発達段階を、低学年(1,2年生)、中学年(3,4年生)、高学年(5,6年生)に分けて支援を行うと記載した。
国のガイドラインに記載されている項目だが、このことにより、現在の3年生までを対象とする学童クラブはなく6年生までを対象として考えていく重要な記載だ。
ただし、定員の問題があるので6年生までの受入がすぐにはできないとは思うが、ガイドラインを作成した以上、今後の早急な対応が求められることになる。
 
〇支援員等は(中略)、定期的に支援員及び臨時職員に対し子どもの育成に必要な研修を実施し、専門職としての質の向上に努める。
⇒専門職としたことも画期的だ。近所の自営業の人が仕事の合間に面倒見てればいいだろうとの考えもあった時代からは雲泥の差ともいえる。当然だが、専門職としての雇用条件や待遇も考えなくてはならないが、市としての見解を示したのは重要だ。


■新旧比較 
 
 委員会に提出された資料と旧のガイドラインを章ごとに比較してみた。
 委員会資料とともにご確認ください。

  
【第1 育成指針の目的】
 
▼旧

この指針は、小学校の授業の終了後、保護者の就労、病気等により家庭において保護者の適切な監護を受けられない児童の安全を確保し、健全な育成を図ることを目的に設置された学童クラブを運営するうえで、児童の健全育成に対する方向性を明確にし、事業の充実を図ることを目的とする。

▽新

学童クラブは、小学校の授業の終了後、保護者の就労、病気等により家庭において保護者の適切な監護を受けられない子どもに学童クラブの施設を利用して適切な遊び及び生活の場を与え、子どもの状況や発達段階を踏まえながら、健全な育成を図ることを目的に設置されている。この育成指針は、子どもの健全育成と遊び及び生活の支援に寄与することを目的に各学童クラブにおいて実施すべき育成支援について定めるものである。


【第2 育成理念】

▼旧

一人ひとりの児童が、同年齢や異年齢の他の児童、指導員とのつながりの中で、個性を大切にしつつ集団の一員として自主性と社会性を高めていくとともに、情操を豊かにし、次世代を担う児童が健やかに成長するための一助となるよう、この育成指針にのっとり育成を行う。

▽新

子どもの最善の利益を考慮して、保護者と連携を図りながら、子どもにとって学童クラブが安心して過ごせる生活の場となるよう、育成支援を推進する。また、学校や地域、あそペえ等、様々な社会資源との連携を図りながら、保護者が安心して子どもを育て、子育てと仕事等を両立できるように支援する。
 一人ひとりの子どもが、同年齢や異年齢の他の子ども、放課後児童支援員等とのつながりの中で、個性を大切にしつつ集団の一員として自主性、自立性、社会性及び創造盤を高めていくとともに、情操を豊かにし、次世代を担う子どもが健やかに成長するための一助となるよう、この育成指針にのっとり育成を行う。


【第3 運営目標】

1 児童が安全に過ごせる場の提供

▼旧

(1) 施設や遊具の点検整備を行い、安全な環境づくりに努める。
(2) 出欠席、登所、退所等についての報告は保護者から直接受け、児童の所在を把握する。
(3) 日常の児童の心身の状況を把握し、健康管理を図るとともに、衛生的な習慣が身に付くよう支援する。
(4) 学童クラブでの生活や行き帰りの安全指導を行い、事故や緊急時には的確な対応が執れるよう定期的に訓練を行う。
(5) 学童クラブでの様々な活動を通じて、自己及び他の子どもの危険と安全に対する判断力が養われるよう配慮する。

▽新

 放課後児童支援員等(以下、支援員等という)は、学童クラブにおいて子どもの健全な育成と遊び及び生活のため、以下の育成支援を行うよう努める。

1 児童が安全に過ごせる場の提供

(1)施設や遊具の点検整備を行い、安全な環境づくりに努める。
(2)出欠席、登所、退所等についての報告は保護者から直接受け、児童の所在を把握する。
(3)日常の児童のの心身の状況を把握し、健康管理を図るとともに、衛生的な習慣が身に付くよう支援する。
(4)学童クラブでの生活や行き帰りにおいて自らの安全を守るための行動について学習し習得できるように援助し、安全指導を行う。また、事故や緊急時には的確な対応が執れるよう防災や防犯に関する訓練を定期的に行う。
(5) 学童クラブでの様々な活動を通じて、自己及び他の子どもの危険と安全に対する判断力が養われるよう配慮する。
(6) 日々施設や備品の清掃や、おやつ等の衛生・品質管理を行い、食中毒や感染症の発生を防止する。また、室内のレイアウトや装飾等にも配慮し、子どもが心地よく過ごせるよう育成環境を保つ。


▼旧  2 児童が安心して過ごせる環境づくり

(1) 放課後及び学校休業日の生活の場として、一人ひとりの児童が尊重され、安心してのびのびと過ごせる場となるよう配慮する。
(2) 児童の発達状況、家庭状況、学校での生活等を把握し、児童一人ひとりの心を理解するよう努める。
(3) 児童の日常の様子を把握し、友達関係や行動など、気になることが見られた場合には、その理由や児童の気持ちをくみ取るとともに、保護者と連携を密にし、適切な対応を図る。
(4) 学童クラブでの育成中の事故、病気、怪我や子ども同士のけんかなどのトラブルが生じた場合には、関係する児童の保護者へ連絡するとともに、状況に応じて保護者や関係機関と連携協力することにより迅速な解決を図る。

▽新 2 子どもが安心して過ごせる環境づくり

(1) 学童クラブに通うことについて、その必要性を子どもが理解できるよう保護者とともに援助し、放課後及び学校休業日の生活の場として、一人ひとりの子どもが尊重され、安心してのびのびと過ごせる場となるよう配慮する。
(2) 子どもの発達状況、家庭状況、学校での生活等を把握し、一人ひとりの心室を理解するよう努める。
(3)子どもの日常の様子を把握し、友達関係や行動等、気になることが見られる場合には、その理由や子どもの気持ちをくみ取るとともに、保護者と連携を密にし、適切な対応を図る。
(4) 学童クラブでの育成中の事故、病気、怪我や子ども同士のけんか等のトラブルが生じた場合には、関係する子どもの保護者へ連絡するとともに、状況に応じて保護者や関係機関と連携協力することにより迅速な解決を図る。
(5) あそべえや地域の公園等、学童クラブ以外の空間も活用し、子どもが快適に過ごす環境作りに努める。
(6) 個々の子どもの通所コースを点検し、危険箇所等を子ども、保護者と共有することにより、通所時の安全を図る。


▼旧 3 児童の健やかな成長の支援

(1) 生活習慣の確立に向けての育成

ア  あいさつや自分のことは自分で行うなどの基本的な生活習慣が身に付き、自立につながるよう支援する。
イ  人の話 を聞く、自分の意思を伝える、相手の気持ちを受け止めるなど、人とのかかわりの中でコミュニケーションの力を培っていけるよう支援する。
ウ 学童クラブの決まりやルール、遊び等に児童の意見を反映させ、考える力や自主的判断、表現する力が養われるよう支援する。
エ 異年齢集団での班活動や当番活動の中で、他の児童への積極的なかかわりを促し、社会性が養われるよう支援する。
オ 宿題や読書、自主学習ができる環境づくりに努める。
カ 障害のある児童や発達上に課題のある児童、その他様々な問題を抱える児童に対しては、それぞれの状況に応じた遊びや生活の支援をするとともに、児童がお互いに理解し合えるよう配慮する。
キ 補食となるおやつについては、食物アレルギーを持つ児童への配慮など安全面と衛生面に留意するとともに、その時間をみんなで楽しめるように配慮する。

(2) 遊びや各種活動を通しての育成

ア 遊びや 各種活動を通して自主性、社会性、創造性、協調性が育つよう支援する。
イ 自由遊 びにおいては、一人ひとりの力や意欲が引き出せるよう支援する。
ウ 集団遊 びにおいては、異年齢で、また大勢で遊ぶ楽しさを共有でき、良い仲間関係が築けるよう支援する。
エ あそべ え、コミュニティセンター、児童館等の行事に参加するとともに、校庭や公園等を活用し、子どもたちの遊びの範囲が広がるよう努める。


▽新 子どもの健やかな成長の支援

(1) 生活習慣の確立に向けての育成

ア あいさつや自分のことは自分で行う笠の基本的な生活習慣が身に付き、自立につながるよ支援する。
イ 人の話を聞く、自分の意思を伝える、相手の気持ちを受け止める等、人との関わりの中でコミュニケーションのカを培っていけるよう支援する。
ウ 学童クラブの決まりやルール、遊び等に子どもの意見を反映させ、考えるカや自主的判断、表現するカが養われるよう支援する。
エ 子ども自身が見通しを持って主体的に過ごせるよう、全体に共通にする生活時間の区切りをつくり、放課後の時間を自己管理できるように支援する。
オ 子どもが宿題や読書、自習等の学習活動を自主的に行える環境づくりに努める。
カ 子どもが協力し合って学童クラブの生活を維持していくことができるよう、集団で過ごすという特性を踏まえて、一緒に過ごす上で求められる協力及び分担や決まりごと等を理解できるよう支援する。
キ 異年齢集団での班活動や当番活動の中で、他の子どもへの積極的な盟主立を促し、社会性が養われるよう支援し、友達や年下の仲間を思いやる気持ちを育てるよう支援する。
ク それぞれの子どもの発達の特徴や子ども同士の関係を捉えながら適切に関わり、学年や成長に合わせた育成を行う。

・低学年の子どもへは、大人に見守られることで努力し、課題を達成し自信を深めていくことができる時期であることを踏まえ、安心して頼ることができる存在になれるよう心掛け、安全や健康を管理するために子どもの時間と場所に関する意識にも目を届かせるよう育成する。

・中学年の子どもへは、大人に頼らず活動しようとする子どもの意識や感情の変化を適切に捉えるよう心掛け、子どもが自己の多様な可能性を確信できるよう、大人に対する見方や自己と他者への意識や感情の発達的特徴の理解に基づいた関わりをする。

・高学年の子どもへは、大人から一層自立的になり、ある程度計画性のある生活を営めるようになる時期であることを尊重し、身体的、心身的、発達的特徴を理解しつつ、子ども自身が主体的な遊びや生活ができるような関係を大切に、信頼に基づく関わりを心掛ける。
ケ 障害のある子どもや発達上に課題のある子どもが、学童クラブでの生活を通して共に成長できるように見通しを持って計画的な育成支援を行い、それぞれの特徴や状況に応じた遊びや生活の支援をする。

・障害のある子どもの受け入れにあたり、支援員等は、子どもや保護者と面談の機会を持つ等して、子どもの健康状態、発達の状況、家庭の状況、保護者の意向等を個別に把握する。

・障害のある子どもとその保護者だけでなく、クラブで共に過ごす子どもやその保護者ともできるだけ障害についての知識を共有し、お互いが理解し共に成長できるよう支援する。
コ 補食となるおやつについては、放課後の時間帯に必要とされる栄養面や活力面を考慮し、内容や量、提供時間等を工夫し、子どもがおやつの時間を楽しめるように配慮する。また、手洗いうがいの励行により衛生的習慣を身に付けられるよう支援する。

・食物アレノレギーを持つ子どもについては、配慮すべきことや緊急時の対応等について事前に保護者と丁寧に連絡をとりあい、安全に配慮して提供する。

(2) 遊びや各種活動を通しての育成

ア 遊びや各種活動を通して自主性、社会性、創造性、協調性が育つよう支援する。また、製作活動や伝承遊び、地域の文化にふれる体験等の多様な活動や遊びを工夫する。
イ 自由遊びにおいては、発達段階に応じた主体的な遊びにより一人ひとりの力や意欲が引き出せるよう支援する。
ウ 集団遊びにおいては、異年齢で、また大勢で遊ぶ楽しさを共有でき、良い仲間関係が築けるよう支援する。
エ あそペえ、コミュニティセンター、児童館等の行事に参加するとともに、校庭や公園等を活し、子どもの遊びの範囲が広がるよう努める。
オ 遊びや生活の中で生じる意見の対立やけんか等については、お互いの考え方の違いに気付くこと、葛藤の調整や感情の高ぶりを和らげること等ができるよう、関わりを通して相手を理解する姿勢と許容する気持ちゃ忍耐力を養う。
カ 子どもの聞でいじめ等の問題が生じないように配慮するとともに、万一そのような問題が起きた時には早期対応に努め、保護者や学校と連携して適切に対応する。


▼旧  4 家庭、学校、地域、その他機関との連携

(1) 児童の様子を連絡帳、クラブだより、保護者会を通じて保護者に伝えるとともに、必要に応じ個人面談を行うなど、積極的に保護者との信頼関係を築き、家庭と連携して育成できるよう努める。
また、保護者の集まりである父母会とも学童クラブでの児童の育成について連携協力して行うよう努める。
(2) 保護者の信頼を得て身近な相談相手となれるよう努め、必要に応じて他の相談機関につなげる。
(3) 定期的に学校と情報交換を行うとともに、必要な場合には懇談を行うなど、連携を図る。
(4) 虐待の疑いがある場合には、SOS支援センター等の機関へ報告するとともに、連携した対応を図る。
(5) 障害のある児童や気になる児童の育成については、専門相談員や関係機関等との連携の下に行う。
(6) 地域の人たちと広く交流を図り、学童クラブを理解してもらうとともに、地域の協力を得て共に連携して児童を見守ることができるよう努める。

▽新 4 家庭、学校、地域、その他機関との連携

(1)子どもの様子を連絡帳、クラブだより、保護者会を通じて保護者に伝えるとともに、必要に応じ個人面談を行う等、積極的に保護者との信頼関係を築き、家庭と連携して育成できるよう努める。また、保護者の集まりである父母会とも学童クラブでの子どもの育成について連携協力して行い、保護者が活動や行事に参加する機会を設ける。
(2) 保護者の信頼を得て身近な相談相手となれるよう努め、必要に応じて他の相談機関につなげる。
(3) 定期的に学校と情報交換を行うとともに、必要な場合には懇談を行う等、連携を図る。
(4) あそべえと円滑な協力ができるよう定期的な打ち合わせを行い、子どもの遊びをより豊かにできるよう連携して取り組む。
(5) 虐待の疑いがある場合や、子どもや保護者に異変を感じた場合には、各自の判断だけで対応することは避け、慎重にかつ迅速に子ども家庭支援センター等の機関へ報告するとともに、連携した対応を図る。
(6)子どもの家庭環境について配慮し、家庭での養育について特別の支援が必要な状況を把握した場合には、子どもと保護者の安定した関係の維持に留意しつつ、市や関係機関と連携して適切な支援につなげるよう努める。
(7)障害のある子どもや気になる子どもの育成については、定期的に専門相談員に相談し、家庭、学校、関係機関等と連携し、子どもにとってより良い育成ができるよう努める。
(8) 地域の人たちと広く交流を図り、運営の内容を適切に説明し、学童クラブを理解してもらうとともに、地域の協力を得て共に連携して子どもを見守ることができるよう努める。
(9) 事故、犯罪、災害等から子どもを守るため、子どもの遊びや生活の環境及び帰宅時の安全等について、地域の人々の理解と協力が得られるよう努め、連携協力して子どもの安全を確保する。
(10)新入会の子どもについては、利用の開始前に子どもや家庭の状況、保護者の希望を聞き取るとともに、学童クラブでの過ごし方について伝え、保護者と情報交換する。また、新1年生については、子どもの発達と生活の連続性を保障するために、保育所、幼稚園等と子どもの状況について情報交換や情報共有を行う。
(11) 子どもの病気やケガ、事故等に備えて、日常的に地域の保健医療機関等と連携を図る。


▼旧 第4 指導員の役割

(1) 子どもの人権を尊重し、子ども一人ひとりの状況に配慮して年間指導計画を作成し、上記運営目標に沿って実施することにより、児童の健全な育成に努める。
(2) 児童の育成状況を日誌に記録し、指導員の共通認識の下に継続した育成に努める。
(3) 保護者との十分な対話により、信頼関係を構築する。
(4) 子どもや保護者等の個人情報について、その保護に努め、適正な管理を行う。
(5) 日々施設の清掃を行うなど衛生管理を行い、児童の育成環境を保つよう努める。
(6) 幅広い知識や専門性を身に付けるため、研修に参加するなど、自己啓発に努める。
(7) 学校、あそべえとの情報交換を定期的に行うとともに、必要に応じてSOS支援センター、教育支援センターとの情報交換を行うなど、各機関と連携し児童の健全な育成を図る。
(8) 個々の児童の通所コースを点検し、危険箇所等を児童、保護者と共有することにより、児童の通所時の安全を図る。

▽新 第4 支援員等の役割

 学童クラブには、社会的信頼を得て育成支援に取り組むことが求められる。支援員等の言動は子どもや保護者に大きな影響を与えることを考慮し、専門職として仕事を進める上での倫理を自覚して、日々研鎖を積むことによって育成支援の内容の向上に努める。

(1) 支援員等は職場倫理を自覚して、下記の八つの項目を遊守し職務に当たる。
ア 子どもや保護者の人権に十分配慮するとともに、一人ひとりの人格を尊重する。
イ 児童虐待等の子どもの心身に有害な影響を与える行為を禁止する。
ウ 国籍、信条文は社会的な身分による差別的な扱いを禁止する。
エ 守秘義務を遵守する。
オ 関係法令に基づき個人情報を適切に取扱い、プライパシーを保護する。
カ 子どもや保護者に誠実に対応し、信頼関係を構築する。
キ 支援員等が相互に協力し、幅広い知識や専門性を身に付けるため、研修に参加する等自己啓発に努め、事業内容の向上に努める。
ク 事業の社会的責任や公共性を自覚する。

(2) 年間指導計画を作成し、上記運営目標に沿って実施することにより、子どもの健全な育成に努める。
(3) 子どもの育成状況を日誌に記録し、支援員等の共通認識の下に継続した育成に努める。また、職場内で情報を共有し事例検討を行って、育成支援の内容の充実、改善に努める。
(4) 保護者との十分な対話により、信頼関係を構築できるよう努め、子どもに関する情報を家庭と学童クラブで共有することにより、保護者が安心して子育てと仕事等を両立できるよう支援する。
(5) 障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(平成23年法律第79号)の理念に基づいて、障害のある子どもへの虐待の防止に努めるとともに、防止に向けての措置を講ず。


▼旧 第5 育成体制の整備

 上記事項を円滑に実施するため、下記の事項について整備し、実施するよう努める。
 
(1) 施設の整備
 児童の安全を確保するとともに、指導員が安心して育成に取り組めるよう、施設については、定期的に点検し、必要に応じて整備又は改修を行う。
(2) 育成室の適正な面積の確保
 育成に必要な最低面積を児童1人当たり 1.65平方メートルとする。
(3) 指導員の適正な配置
 指導員の配置は、1学童クラブにつき最低2人とし、おおむね児童20人に対し指導員1人、障害児2人に対し臨時職員1人を配置するなど、各クラブが円滑な育成を行えるよう、適正な人員配置に努める。
(4) 指導員の質の向上
 指導員は、武蔵野市学童クラブ指導嘱託員取扱規程(昭和 56年 11月武蔵野市規則第39号)に定めるとおり、児童を指導し、育成するための知識を有する保育士若しくは教員の有資格者又は同等の知識のある者とする。
 また、指導員及び臨時職員に対し児童の育成に必要な研修を実施し、指導員の質の向上に努める。
(5) 児童の安全を確保するための緊急時のマニュアル等児童が安全で安心して過ごすために必要なマニュアルを整備する。
(6) 保護者や地域の人たちなどからの学童クラブに関する意見、要望、苦情には、誠意を持って対応し、学童クラブに対する信頼が得られるよう努める。


▽新 第5 育成体制の整備

 上記事項を円滑に実施するため、運営主体は武蔵野市学童クラブ条例及び武蔵野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に従い、以下の事項について整備し、実施するよう努める。

(1)子どもの安全を確保するとともに、支援員等が安心して育成に取り組めるよう、施設・備品については、定期的に点検し、必要に応じて整備文は改修を行う。また、子どもの生活に必要な備品や、遊びを豊かにする遊具や図書を整備する。
(2) 育成に必要な最低面積を定員1人当たり1.65平方メートルとする。施設は遊び及び生活をするための場及び静養をするための場としての機能を備えた専用区画を設ける。
(3) 支援員等の配置は、子ども集団の規模(支援の単位)ごとに2人以上とする。おおむね子どもの20人に対し支援1人を配置し、障害児2人に対し臨時職員1人をクラブに加配する等、各クラブが円滑な育成を行えるよう、適正な人員配置に努める。
(4)支援の単位は、子どもが相互に関係性を構築したり、1つの集団としてまとまりをもって共に生活したり、支援員等が個々の子どもと信頼関係を築いたりできる規模として、おおむね40人以下となるよう努める。
(5) 支援員等は、武蔵野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に定めるとおり、子どもを指導し、育成するための知識を有する保育士若しくは教員の有資格者又は同等の知識のある者とする。また、定期的に支援員及び臨時職員に対し子どもの育成に必要な研修を実施し、専門職としての質の向上に努める。
(6)子どもの安全を確保するための緊急時のマニュアル等子どもが安全で安心して過ごすために必要なマニュアルを宜更新するとともに、全支援員聞で周知徹底を図る。また、緊急時に備え、市や学校、保護者と連携し緊急時の対応を確認するとともに物資の準備を行う。
(7)障害のある子どもの受け入れにあたり、市は判断の基準や手続き等を定め公平性をもって判断する。また、受け入れにあたり個々の子どもの状況に応じて環境に配慮するとともに、職員配置、施設や設備の改善等についても工夫する。
(8) 保護者や地域の人たち等からの学童クラブに関する意見、要望、苦情には、誠意を持って対応し、学童クラブに対する信頼が得られるよう努める。
(9) 子どもや保護者の意見を取り入れて、運営の内容について自己評価を行い、その結果を公表する。また、評価の結果については職員間で共有し、改善の方向性を検討して事業内容の向上に生かす・




【資料】
2017年02月03日文教_学童クラブ育成指針の改正について.pdf


【参考】
厚生労働省 「放課後児童クラブ運営指針」の策定
武蔵野市 学童クラブ育成指針