武蔵野市の女子大通り(都道113号線)で行われている下水道工事が当初の工事期間で終わることができなくなり、工期を変更する議案が2月9日に臨時本会議を開催して審議された。
市のマネジメント、もしくは、職員のスキルに問題がないのか、もしくは、気が緩んでいるのではないか。考えさせられる議案だった。

jyosidai

 下水道工事は、下水管の寿命を延ばすために行っているもので杉並区内の善福寺川付近から武蔵野市内へ抜ける女子大通りの道路下で行われている。平成25年から工事が始まり、平成30年まで6年に分けて行う工事で平成28年度は、4年目、長さ98.8mの下水管を工事する予定だった。

 ところが、女子大通りで工事をすることを近隣へチラシで知らせたところ、東京女子大から大学の擁壁の改修工事を行う予定であると連絡が入り、市と警察、東京女子大とで協議したところ、警察から隣接する場所で工事をするは許可できない。警察への道路使用許可の申請が早かった東京女子大の工事が優先されることになり、武蔵野市の下水工事が遅れることになった。

 道路で他の工事があるかないかは、道路管理者(東京都第三建設事務所)が開催する道路工事調整会議で分かるが、道路使用許可についてはこの会議では分らなかったと市は説明している。

 当初の計画では、平成28年9月21日から平成29年2月20日を工期としていた。工期と予算については、昨年の9月議会で議案は可決されている。警察との協議で工事が工期通りに終えられないことが分ったのは28年10月17日。これまで議会に報告ができなかったのは、国から補助金を今年度ではなく29年度へ延ばす手続きに時間がかかり遅れたとしている。


 この説明だと単純なミスに思えてしまうが、東京女子大とは、地域自由大学などで縁が深い大学だ。その大学の前を工事するなら、事前に連絡をしておけば今回のことは防げたのではないか。
 さらに、下水関連での工事の遅れは、この3年で3回目となる。それぞれに理由は理解できるが、他のことも含め何回も続くとなると、なぜ予見ができないのか。マネジメント能力に問題があるのではないか。
 また、武蔵野市だけでないが、現場の技術系職員が不足し(あるいは採用しない)、技術的なことが分らず、工期管理や予算の算定が難しくなっているとの話はよく聞く。武蔵野市でも同様になっていないか。人材配置に課題はないのか、とも考えられる。

 そうでなければ、単に職員の気の緩みとなるだろう。どうせ遅れてもいいや、と安易に考えてないか、とも思えてしまう議案だった。

 この点を質問したところ、マネジメントの問題なのかを含めて原因は現在調査中で近く公表したい。気の緩みと指摘されても、いたし方がない。技術系職員の配置は適正と考えているとの答弁だった。
 適正かどうか、技術系職員を厚く配置したとしても同様のことを防げるとはならないだろうが、実際に起きているのが結果だ。それも何回も。このことも含めて再検証することを求めた。


 議案は、全会一致での可決となった。
 マネジメント面など問題は残されているが、この時点で工期を延ばす議決をしないと工事がさらに遅れるとの判断からだ。議決により、工期は29年4月末までとなった。

 気の緩みはないか。「千丈の堤も蟻の穴より崩れる」との、諺を今一度、考えて欲しい。


【資料】
2017年02月09日臨時本会議_女子大通り幹線管渠更生工事_工期の変更について.pdf