武蔵野市教育委員会は、ワーキングチームで検討していた小中一貫教育を行う場合の論点を公表した。これまでの説明との違いも出てきている。
 
 
 論点は、3月7日の市議会文教委員会に「武蔵野市小中一貫教育調査研究ワーキングチームにおける論点整理」(以下、論点整理)として議会に報告があり分かった。
 
 報告によると、平成29年度に設置する小中一貫教育検討委員会での議論など小中一貫教育の議論のたたき台としてまとめたもので、議論によって武蔵野市の未来の学校教育の方向性を定めていきたいとしていた。


■今の姿

 論点整理には現在の武蔵野市の子どもの様子がまとめられており、未来にはこのようにしたいとの目標が書かれている。

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 <現在>

・学ぶ市制が十分身に付いており学習内容は概ね理解している。
・「地域や社会で起こっている出来事」について高い関心をもっている子どもが多い。
・「学校に行くのは楽しい」と感じている子どもが多い。
・持久力や走力は高い状況にある。
・家庭や地域の教育力は非常に高い。
・セカンドスクールや土曜学校の実施など、体験活動の充実が図られている。
・市独自の講師配置できめ細かい教育が行われている。

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 <未来>

・創造力や学ぶ意欲について一層の向上を図る。
・住んでいる地域の行事に参加したり、地域の課題解決に取り組むなど、社会参画力を一層高める。
・夢や希望、未来への責任をもつ子どもたちをより多く育てる。
・運動の機会を増やし、運動が好き、得意と感じる子どもたちをより多く育てる。
・様々な家庭の状況におかれた子どもたちを、学校において等しく、一層支緩する。


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■昨年の報告との違い

 この報告で思い出したのは、教育委員会が小中一貫教育を検討していくとしたさいに議会で報告された内容だ。ちょうど1年前の2016年3月7日の文教委員会で施設を一体化した小中一貫校の検討を始めると行政報告があり、武蔵野市立小中学校のこれまでの6・3制度では、下記の課題があるとことが検討する理由としていた。

・夢や希望を持つ子どもが少ない
・学習が将来役立つと思う子どもが少ない
・公立中学校へ進学する児童が26市で最も少ない(23区と26市を合わせた中でも10位)
・いじめが、小5〜中1に多く起きている
・不登校が小6〜1に増える

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(画像は、小中連携教育推進委員会報告書より)

 
 
 
 論点整理では、昨年の報告での課題については触れられていない。というよりも、今のままで何が問題なのかというほど良い教育内容に思えてしまう。
 
 
 小中一貫校については平成29年度予算が可決された場合に設置される「小中一貫教育検討委員会」でさらに議論が重ねられる予定だ。何がどのように良くなるのか。そして、実際に施設一体型の校舎が建設できるのか議論を深めてほしい。何よりも、小中一貫ありきでない議論に期待したい。