4月23日に市議会文教委員会による小中一貫教育についての視察報告と意見交換会が開催された。参加された方々のアンケートは今後まとめるが、主催した側からの個人的な感想をまとめてみたい。
 
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 特定の課題に対して市民から意見を聞く「公聴会」を開催したことはあったが、意見交換をすることは、おそらく武蔵野市議会では初の試みとなった会だった。参加者は約70名だ。


■視察先の選考理由

 文教委員会として視察したのは、京都市立凌風学園、大阪市立むくのき学園、港区立白金の丘学園、品川区立立豊葉の杜学園の4校。いずれも施設一体型の小中一貫校で豊葉の杜学園のみが、義務教育学校となるが、他の3項は通称で、それぞれ小学校と中学校があり、同じ施設内に入り教育が行われている。
 
 この4校を視察した理由は次が理由だ。
 
 凌風学園:武蔵野市教育委員会が主催した小中一貫教育のシンポジウムに学園長が参加され、市教育委員会が参考としている学校であること
 
 むくのき学園:大阪市の事業の目玉でもある「スーパー校」であること。施設を新設せずに回収により小中一貫校としていること。
 
 白金の丘学園:狭い敷地を活用して小中一貫校を新設したことから、土地に余裕のない武蔵野市で小中一貫校を建設する場合の参考にすること。複合施設の事例もあること。
 
 
 豊葉の杜:品川区独自の教育内容と小中一貫校の関係性を聞くこと。狭い敷地を活用して小中一貫校を新設した手法を調べること。
 
 実は他の自治体への視察を依頼していたのだが、先方の都合により視察ができなかった裏地事情もあった。昨日は、このことを説明しきれなかったと反省し、ここにまとめてみた。
 
 
■小中一貫へのエビデンス
 
 さて、議員から視察した学校ごとに概要と視察して分かったことや参考になること、今後に検討しなくてはならないことを報告した後、視察への質問をうけ、さらに、市の小中一貫教育についてのワーキングチームがまとめた論点整理について、3月に市教育委員会が文教委員会へ報告したことから、その概要と委員会でどのような質疑があったかと報告し、小中一貫教育についての意見交換となった。
 
 質問や意見は、視察先の内容というよりも、小中一貫教育への疑問を持つ意見が多かった。なかには、小中一貫教育に進めるためのエビデンス(証拠、根拠)を調査していないのか、といった厳しい質問もあった。

 残念ながら小中一貫教育の成果についてのエビデンスを持ち帰る視察まではできなく、このことはお詫びせざるをえない。というよりも、学校教育は、教科の点数が上がったか下がったかだけでなく、生活対応や子どもの内心についても影響が大きく、短期間でエビデンスとなるもの、特に数値として表すことは難しい。また、同じ子どもを小中一貫と現状の学校とで分けて調べるわけにもいかないこともあるからだ。
 
 
■今後の課題
 
 また、小中一貫教育は決まったかの質問もあった。教育委員会は、検討はしているが実施は決めていない。文教委員会も行政から報告を受け、その時点で課題や意見を委員から述べてはいるが、委員会としての賛否を決めたのもない。
 検討が進められている途中で、委員会からの視察したことで得た情報を提供し、今後の議論に役立てるために市民と意見交換をするのがこの会の目的と冒頭に説明したのだが、途中から参加して人には伝わらなかったことは今後の課題だ。

 何よりも、行政と議会の役割、立場違うことを市民に分ってもらうことも議会として考ないならないのだろう。今後の課題だ。


 意見や質問を聞いていて思えたのは、小中一貫教育へ進むには、まだまだ理解が得られていないこと。教育委員会は、福祉機能とも連携した武藏野らしい小中一貫校をめざすべきとしているが、その具体的な姿が見えないことには、良いも悪いも判断できる段階ではないことだ。

 私個人に頂いた意見では、結論が出る前、検討段階で意見交換や情報提供をしたこと、市議会が議会外に出て開催したこと、テーマを絞ったことで意見を言いやすかったなど好意的な意見が多かった。
 当日に頂いたアンケートは、これから集計するので、その報告も近く行いたい。

 今の文教委員会のメンバーは6月に議会人事があるので、変わることになるが、今後も同様なことを続けて欲しい。
 まずは、ご参加いただいた方々とご関心を持ってくださった皆さんにこの場で申し訳ありませんが感謝申し上げます。