武蔵野市は、文化に関する市民アンケート調査結果の速報版を公表した。文化的な催しなどを鑑賞した人が83.4%と高い一方、利用されていない施設もあることも明らかになっている。今後の再編も含めた施設整備へも影響しそうだ。
 
 
 アンケートは、文化振興に関する基本方針を策定するための基礎調査として行われたもの。武蔵野市に住民登録をしている18歳以上の2000人を対象として行い、758件の回答を得て(回答率37.8%)、速報版をまとめ5月12日の市議会総務委員会に報告された。さらに詳しい報告は今後の行われる予定だ。




 速報版なのでクロス分析などはできてない状態だが、いくつか興味深いデータもあった。
 そのひとつは、過去1年間で文化的な催しなどを鑑賞した人は、83.4%と周辺自治体の7割強と比較すると高かったこと。
 
 一方で、現在文化的な活動を行っている人は31.4%。周辺自治体の2割強に比較すると多いのだが、少ないように思えたことだ。


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 このデータは、市民ひとりあたりの公共施設面積を近隣自治体と比較すると武蔵野市は、より広い面積を持っている(図参照:武蔵野市公共施設等総合管理計画より)ことを考えれば、他市より多いのは当然だろう。このことから、鑑賞する文化はまだいいとしても、自らが能動的に行う、あるいは楽しむ文化をもっと増えてもいいと思うからだ。

総合管理計画



 鑑賞するだけなら民間の劇場やホールでも十分できる。市が施設を持たなくても公演などを支援すればできることでもある。公共施設と文化の関係を考えさせられるデータだった。
 
 
 もうひとつは、文化施設を利用したことがある人の割合の設問があり、いくつかの市内の公共施設ごとの割合が出されていた。
 
 この回答を見ると、
 
 市民文化会館 66.4%
 芸能劇場 19.3%
 武蔵野公開堂 48.0%
 スイングホール 44.5%
 吉祥寺美術館 35.9%
 吉祥寺シアター 20.3%
 武蔵野プレイス 54.9%
 コミュニティセンター 63.9%
 
 との結果だった。
 
 公共施設の利用状況については、公共施設白書ですでに調査がされている(図)。これを見ると、三鷹駅前という好立地にある芸能劇場の意義はあるのかと疑問をもってしまう。

白書-2



 
 このアンケートは文化振興基本方針(仮称)へ反映させ、文化施策を体系化し、施設整備計画を含めた方向性を示すために使うと説明されている。つまり、将来的には公共施設の再編にも関係してくることになる。
 
 今回は、あくまでも速報版。さらに詳しい分析が今後必要だが、文化施設を含めた将来の公共施設のあり方にも影響する。今後に注目していきたい。
 
 【資料】
 2017年05月12日総務_武蔵野市文化振興基本方針(仮称)の検討について.pdf