5年ごとに調査が行われている緑被率について、市議会建設委員会に報告があった。武蔵野市の緑被面積は、266.85ha、緑被率は24.3%で市の面積の約四分の一を緑が占めていることになるが、比率は前回調査時の25.3%から微減となった。
 
 
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           (図は市内のまちごとの緑被率)

 
 緑被率は、平成28年8月に撮影した空中写真を判読して、樹木や建物の壁面緑化などの状況から割り出されたもの。緑の構成は、72.4%が道路や建築物で樹木地は18.6%、農地が2.9%となっておりまちづくりとして緑を増やす、あるいは保つことが求められることになる。
 また、民有地と公有地との割合をみると約6割が民有地となっている。公有地の緑は平成元年から平成28年までに30.69ha増えたが、民有地は54.06ha減少しており民有地の減少をどのように防ぐかが緑被率の減少を防ぐポイントになることも分かる。
 
 緑はより増えたほうがいいとは思うが、一方で、樹木があると落ち葉や日照での課題があり、必ずしも市民全員に歓迎されているのではない。市民全体で増やそうとの機運をもっと高めることや落葉対策の拡充を考えることも緑を増やすには必要となりそうだ。
 
 
 
■まちごとのランキング 桜堤は1位→2位に

 まちごとの緑被率は下記だ。カッコ内は、2011年の調査数値。
 
 1位 御殿山 44.6% (45.7%)
 2位 桜堤  41.8% (46%)
 3位 八幡町 39.5% (39.7%)
 4位 緑町  30.1% (29.7%)
 5位 関前  28.7% (32%)
 
 となっていた。都立公園があるまちが上位となっていることが分かる。
 桜堤が1位から2位になったのは、2丁目のマンションが建設されていなかったため空地が多かったためだ。
 


■多摩地域ではワースト2位


 都内の区市の緑被率の状況をみると、23区と26市全体でのランキングは26位と真ん中あたりとなる。多摩26市でみると25位とワースト2位となっている。これは前回と同じ。都市化されたまちとしては善戦しているとは思うが、もう少し増やす工夫も考えたい。


■注目される緑視率
 
 なお、空中から見た緑の量となる緑被率に対して、人が実感できる緑の量を図る指標として緑視率がある。人の目線から見える緑の率を表すもので、街並みの緑の量が分かる指標だ。
 都市部では緑を増やすことは容易ではないため、壁面緑化などを増やすとこの緑視率が増えることになり都市部の自治体で注目されている。
 国土交通省の調査では緑視率が25%を超えると緑が多いと感じられるようになるとされており、武蔵野市の場合は、市内平均で27.6%、“見た目”の緑が多いことが分かる。

 緑視率は、統一された規格となっていない課題はあるが、まちの魅力度に直結し、ヒートアイランド現象への対策になるとされており、今後、注目される指標だ。武蔵野市として増やす努力が求められる。
 

  
 
 
 【資料】
 2017年05月22日建設_武蔵野市の緑_緑被率.pdf