武蔵境駅北口にある武蔵野市の市有地を民間活用による行う事業について、事業者選定時に疑惑があるため真相解明を求める陳情が市議会に提出され、6月16日の総務委員会で審議された。
 
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 審議されたのは、「武蔵境駅北口市有地有効活用事業に係る疑惑に対して真相究明を求めることに関する陳情」。

■事業者と水面下交渉?
 
 陳情文によると、情報公開請求し開示された資料に、『水面下で相談してきた事業者』があること。
 さらに『「水面下で相談してきた事業者とこれ以上かかわりを持つことは、行政の透明性からも問題があるため、中立的な第三者機関である日本PFI・PPP協会に相談した。」とあり、その回答として「市のスケジュール案は、一般的なものと比べあまりにも短く、当該相談事業者以外は応募できないと考えられる」と記されています』とあることから、現在、武蔵境駅北口で工事を始めている事業者と市は事前から協議していたのではないか。不公正競争だったとの“疑惑”が指摘されていた。
 

 審議では、水面下との言葉が不適切であったかもしれないが、民間事業者と事業が整理するかを相談することは市のプロポーザルガイドラインにあるように通常行われているもの。相談していた事業者は事前に公開の承諾を得ていないことや市の情報公開条例で定められていることもあり具体名は公表できないが、現在事業を行っている事業者ではない。相談した事業者はPPPの経験がある大手事業者で、今回のプロポーザルに応募しているが選ばれなかった。
  
 スケジュールが短いことについては日本PFI・PPP協会から指摘されたのは確かだが、市にPPPの経験がないため短かったもので、その後、同協会も適切と認める期間へと伸ばして今回のプロポーザルを行ったと答弁があった。

■疑惑を払拭
 
 つまり“疑惑”とされていた「水面下で交渉していた事業者」が現在の事業を行ってはいないこと。相談事業者以外に応募ができない短い期間ではなく、適切な期間に変更されていたことが判明。事前から相談していた事業者が不公正に事業を行ったのではないことが審議で明らかになった。
 
 審議では、“疑惑”が事実ではないとなったが、その後、事業者が市の内部資料を持ち歩いていた。そのため、選定に問題があるのではないかとの質問が出された。
 だが、その事実関係は発言した議員が調べた範囲のものであり、事実を証明するものが委員会の場ではないものだった。証明できないとなると委員会では審議をすることもできないだろ。この新たな「情報」については、新たな別の動きとなりそうだ。

■今後も何かありそう
 
 審議の結果は、賛成多数で採択(可決)となった。“疑惑”が明らかになったのだから、採択と考える議員と明らかになったのだから採択する必要がない(否決)との考えが分かれた恰好となった。だが、本会議で成立するかは分からない。
 
 武蔵境北口市有地の民間活用事業について、市長と業者が癒着しているかのようなビラが大量の配布されている。事業者選定への疑問も書かれている。今回の審議結果では、“疑惑”はなかったことになるが、今後、どのように伝えていくのかも注目したい。事実と違うことを広めているのなら、市は対抗手段と取るべきではと思う。
 
 いずれにせよ、武蔵境駅北口の民間活用事業は今後も何かが起きそうな気がしてならない。
 
 
【参考】
武蔵境駅北口市有地有効活用事業に係る疑惑に対して真相究明を求めることに関する陳