民進党代表選挙へ立候補を予定している枝野幸男候補予定者と前原誠司候補予定者へ主に原発政策について質問をしたところ、回答が寄せられた。

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 原発政策への質問は、先にお知らせしたように原発ゼロ基本法案を提出するよう求めた民進党所属地方議員、302名の世話人代表として角倉群馬県議、ゆさ宮城県議と川名が連名で質問書を手渡していたもの。このほど回答が寄せされたので質問書内容とともに下記に掲載する。 

 民進党代表選挙は8月21日告示、9月1日開票で行われ、民進党に所属する国会議員、地方議員、民進党党員、サポーターの投票によって新たな代表が決まる。

 今回の代表選挙は、共産党などとの野党共闘の是非とともに原発政策でも両候補の色合いが異なり、今後の民進党が割れてしまうのではないか、と危惧する声も聞こえている。

 結果がどうなるか? 現時点では分からないが、下記の回答をひとつの選択肢として参考にしてほしい。原発ゼロについての考えは、両候補ともこれまでの民進党の2030年代ゼロの方針を堅持しているが、枝野候補の『一日も早い原発ゼロに向け努力します』が一歩踏み込んでいるのが特徴だろう。




 <民進党代表選挙、立候補者への質問書>


1.民進党の「2030年代原発ゼロ」と2016年3月30日の「基本政策合意」での内容を堅持されますか? 

2.「原発ゼロ社会」の2030年代の早い段階での達成に向けて、「工程表」をつくるべきではありませんか?

3.「原発ゼロ基本法案」の国会提出に対し、民進党自治体議員から302筆の賛同署名を頂いています。「原発ゼロ基本法案」を次期臨時国会へ提出していただけませんか?

4.原発の再稼働は、「基本政策合意」にあるように、国の責任を明確化し、責任ある避難計画が策定され、核廃棄物の最終処分プロセスが開始されない限り行わないとお考えですか?

5.民進党は、地方の声をしっかり踏まえた信頼される政党への転換が必要と考えます。自治体議員もメンバーに加えた党政策調査会の設置など、自治体議員とのコミュニケーションをより活性化すべきではありませんか?

以上


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 ▼以下が回答 (順番は回答到着順)



***■枝野幸男候補■***

1.「2030年代原発ゼロ」「基本政策合意」は、方向性を堅持した上で、一日も早い原発ゼロに向け努力します。

2.早急に工程表の作成に着手します。

3.法案提出に向けた作業を加速し、年内の国会提出を目指します。

4.再稼動の条件は「基本政策合意」の通りであるべきです。これらの前提条件は満たされておらず、再稼動を認めることができません。

5.地方組織、地方議員をさらに強化することが、党再生の鍵だと考えます。政務調査会各会合への自治体議員の参画など政策決定プロセスへの自治体議員の参画を進めます。特に、自治体議員の皆さんのご関心が高い「エネルギー・環境調査会」役員、メンバーに自治体議員を登用します。


***■前原誠司候補■***

1.代表選出馬表明の記者会見でも申し上げましたように、原発のない社会をつくっていくことは私の責務だと考えております。2030年代原発ゼロを目指してあらゆる政策資源を投入するという民進党の方針及び2016年3月30日の「基本政策合意」を堅持し、原発のない社会を着実に実現してまいります。

2.「2030年代原発ゼロ」の目標に向けた取り組みの一環として、具体的な工程を示すことは重要と考えます。工程表づくりにあたっては、徹底的な省エネや熱エネルギー、再生可能エネルギーの導入拡大、火力発電所の高効率化、地域分散型エネルギーの利用促進等を含めたエネルギーのベストミックスを検討するとともに、経済効率性や環境適合性にも配慮しつつ、皆様の声にしっかりと耳を傾けて、議論してまいります。

3.「原発ゼロ基本法案」の提出について、302筆の賛同署名を頂いた自治体議員の皆様の思いを重く受け止めます。今年3月の「民進党のエネルギー政策(当面の論点メモ)」に基づき、国民生活・経済活動に与える影響や国際的なエネルギー情勢等、諸論点の検討をふまえ、次期臨時国会での提出も含めて党内で十分に議論を行ってまいります。

4.原発の再稼働にあたっては、「基本政策合意」にあるように、国の責任を明確化し、責任ある避難計画が策定され、核廃棄物の最終処分場選定プロセスが開始されることが前提であると考えます。

5.日頃より、地域の現場で高い問題意識をもって活動を行い、厳しい党勢の中にあってなお、草の根から党勢拡大にご尽力を頂いている自治体議員の皆様に、心より感謝と敬意を表します。党運営にあたっては、私が掲げる「All for All」(みんながみんなのために)の精神で、国会議員、自治体議員、党員・サポーターの全てがみんなで党を支え合う党運営を行い、ご指摘の政務調査会の構成なども含め、自治体議員の皆様の声に真摯に耳を傾けながら、コミュニケーションを活性化させ、ともに手を携えて党運営を進めてまいります。

 以上


【参考】
民進党代表候補へ原発政策を問う質問書提出

(写真は川内原発)