JR中央線武蔵境北口の市有地有効活用として進められている商業施設の名称が、「クオラ」に決まったことが議会に報告された。

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 8月17日の市議会総務委員会に行政報告された内容によると、現状の進捗状況は下記となっている。


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◆1階
・乳幼児親子の利用に配慮したフードホールスタイルのカフェ
・クリニック、薬局については交渉中

◆2階
・シンコースポー ツ株式会社による体操教室。子ども・親子向け及び成人・高齢者向けの体操教室(体操教室と連携した小学生放課後の居場所事業も検討中)

◆屋上
・バーベキュー利用やイベント利用については有料、これ以外は無料で利用できるような運用とする。


工事状況

・5月下旬に建設工事着手後、仮設工事・土工事等を経て、現在、地中梁及び1階床版のコンクリート打設まで完了。
・今後は、予定どおり進捗しているため、8月下旬より鉄骨建て方工事に移り、平成30年1月中の完成に向けて工事を進める。

施設名称
・「クオラ」に決定。
「クオラ」は、Quality of Life (クォリティ ・ オプ・ライフ)の頭文字。市民の「生活の質」向上をコンセプトとしており、精神的・社会的活動を含めた総合的な活力、生きがい、満足度の向上という意味が込めて命名された。

せ埓センターについて
・内装等工事は設計起工済み
・工事請負契約手続き中



■市民財産の棄損

 この市有地は、官民共同事業(PPP)として進められている。テナント内容、特に屋上でBBQを行うことの是非や事業の進め方を問題視する陳情が武蔵野市議会に出され、市有地という市民財産を既存していないかとの指摘もあるほどで、来月に行われる武蔵野市長選挙の争点のひとつとなるかもしれないと注目されている。

 これらのことについては、下記のリンクをご参考にしていただきたいが、注目しておきたいのは、この土地の価格だ。

 この市有地は、駅前広場部分を含めた土地を平成5年に国鉄清算事業団から購入した2000平米の土地の一部、600平米だ。購入価格は1平米あたり252万5000円(※1)であったため、土地全部の購入価格は50億5000万円。土地面積割合で計算すると、市有地の購入価格は15億1500万円になる。

 それが現在価格はどうなっているかといえば、民間評価では約2億7,800万円となっている。

 これは、中央線の複々線化計画(※2)により建築制限がかかったこともあるが、15億1500万円で購入した土地が約2億7800万円となり、市民財産が約12億3700万円の"損"をしていることになる。

 市民財産の棄損が問題であれば、こちらのほうがはるかに問題ではないだろうか。


【資料】
2017年08月17日総務_武蔵境駅北口市有地有効活用事業の進捗状況等について.pdf

【参考】
武蔵野市 公民連携による武蔵境駅北口市有地の有効活用について

武蔵境北口市有地 再検討を求める陳情は否決

武蔵境駅北口市有地の民間活用 疑惑はあったのか?



※1 2017年3月14日市議会本会議、本間総務委員長の陳情審査報告にある議事録で示された額
※2 中央を三鷹〜立川間を地下に線路を設置し複々線化する計画。計画はあるが具体的な動きにはなっていない


画像は施設の完成予想図。武蔵野市の資料より