武蔵野市は、市の公式サイトにある「公民連携による武蔵境駅北口市有地の有効活用について」のページを更新し、批判への反論となる見解を示している。


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 ページは9月22日付けで更新されており、事業概要については下記のように説明している。

・武蔵境市政センターを駅前に移転して市民の利便性を高めるとともに、武蔵境のまちの魅力向上を図る目的で、未利用であった武蔵境駅北口市有地を民間事業者に貸しつけ、民間事業者が施設を建設・維持管理・運営する公民連携事業です。

・武蔵境市政センターを駅前に移転して市民の利便性を高めるとともに、武蔵境のまちの魅力向上を図る目的で、未利用であった武蔵境駅北口市有地を民間事業者に貸しつけ、民間事業者が施設を建設・維持管理・運営する公民連携事業です。

 
 批判のビラが配布され、市内にポスターが掲示されているが、ここで批判されている、土地建物の賃料と屋上利用については、下記の反論も書かれている。


▼土地建物の賃貸借料

当該市有地(約600平方メートル)は、間口に対して奥行が狭い不整形地であることに加え、JR複々線化の都市計画による建築制限がかかっています。このことから、一般的な土地よりも評価が相当下がることになり、本件の月額47万円の土地賃貸料は妥当である旨、不動産鑑定士等の意見をいただいています。

また、事業者が建設する施設の床を市が借り受けて市政センター(約200平方メートル)を移転しますが、事業者提案の月額40万円の床賃借料は、近隣相場に比して安価であり、市に有利な価格となっています。

このほか、市の歳出面では建物の建設費及び維持管理費の負担がなく、歳入面では建物の固定資産税・都市計画税を得るなど、市にとっては大変有利な事業となっています。
なお、「定期借地契約」としているため、一般事例と同様に、契約に際しては「権利金」ではなく、「保証金」の形態をとっています。


▼屋上利用と施設内容

限られた施設を最大限活用した計画となっており、当然建築基準法等を遵守し、屋上の「バーベキューもできる緑のコミュニティガーデン」では、植栽等による「うるおい」や家族連れや仲間との会食、地域イベントなどの利用で「ふれあい」、「にぎわい」を創出する提案です。なお、バーベキューの匂いや煙に関しては、無煙ロースターの使用等で対応します。

また、お子さま連れでも利用しやすいカフェ、お子さまを主な対象とした体操教室、小児科・内科のクリニックなど、子育て世代のニーズに合った施設になっています。



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■「疑惑」はなかった

 批判ビラには白紙撤回を求めると書かれているが、ここまで建設が進んでいる施設を今から解体しろとでもいうのだろうか? 事業を止めればそれこそ違約金が発生するのは誰でも分ること。不要な税金の支出となり、それこそ市民財産の毀損になる。
 
 また、議会に対して真相究明を求める陳情が審議されているが、業者との水面下と相談していたという「疑惑」に対しては、「水面下」という表現は課題が残るとしても、事業が成立するか民間事業者と相談することは市のプロポーザルガイドラインに書かれており通常行われているもの。相談した事業者は、今回の事業に応募はしているが選ばれておらず、「疑惑」はないことも議会の審議で判明している。

 採決は、真相究明して「疑惑」はないのだから賛成と考える議員と、「疑惑」はないのだから否決との考えが分かれた恰好での可決であり、「疑惑」自体はなかったことは議会で明らかになっている。

 市長選挙への影響を与えたいとの狙いは分りやすいが、公民連携で事業を行うことは、長期計画・調整計画にも書かれており、議会にも途中経過を報告している。市が建設する施設(公共施設)は、今以上に床面積を増やさないとの原則も以前から議会も報告を受けている。武蔵野市ではじめての手法であることから、議会の承認手続きや市民への情報伝達手法などの課題は残るとしても、事業が進む中でのあと出しジャンケンのように「疑惑」を作り出そうとする手法には、正直、うんざりする。もっと未来志向の議論がしたい。

 市による反論は、大人しすぎるような印象を持つが、分りやすい内容だ。ご覧ください。


【参考】
武蔵野市
 公民連携による武蔵境駅北口市有地の有効活用について


※写真は建設が進む武蔵境駅北口市有地での事業(2017年9月12日撮影)