武蔵野市長選挙には、二人の候補が立候補しているが、私は松下玲子さんを応援している。その理由は大きく3つある。


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■2年以内の待機児ゼロ

 松下玲子さんは、2年以内に保育園待機児ゼロの目標を掲げている。これは、民進党武蔵野との政策協定でも結ばれたものだ。ゼロを目標にするのは簡単だが、いつまでに、が明確でないとホントにやる気があるのか分からない。
 対抗馬で立候補している高野恒一郎さんは、ゼロにはできないと発言(武蔵野JC主催の公開討論会)している。確かに実現へのハードルは高いと思うが、やる気を持っているか、見せるかでゼロに近づくかが変わってくる。最初からあきらめていては達成ができない。この違いが候補者の最も大きな違いだ。


■18歳までの医療費無料化
 
 松下玲子さんは、18歳までの医療費無料も公約している。東京都の23区と26市で調べてみると、18歳まで通院と入院費の医療費助成をしているのは千代田区のみ。入院費のみをしているのは北区だけとなっている(※1)。このことを考えると、かなり先駆的な取り組みとなりそうだ。

 無料とすることで財源が気になるが、18歳までの無料化の先進自治体である大垣市で調べてみると、大垣市の高校生世代の人口約4300人に対して要した扶助費は約1億円だった(※2)。ひとりあたり、約2万3255円となるので武蔵野市の高校生世代(16〜18歳)の人口約3000人で計算してみると、約6976万円の費用増で対応できることになる。

 経常経費の増加になるが、その分、子育て支援を進めている自治体としての宣伝効果とこのことによる子育て世帯の転入による人口増が期待できる。武蔵野市の将来への規定できる事業ともいえる。


■自治基本条例

 自治基本条例の制定も公約にしている。自治基本条例は、自治体運営の基本ルールを明確化するもので、当然ながら、情報公開や市民への説明、パブリックコメントのルールもこの基本条例の対象となってくる。武蔵野市の現在の情報公開が不足であれば、補うためのルール化が必要であり、そうなれば、必要となる条例でもある。

 武蔵野市議会では、議会基本条例の検討が進められており、近く素案をつくる段階まできている。二元代表制の片翼である執行部(市長・市役所)は懇談会を設置し丁寧な議論を進めてはいるが、まだ形になっていない状態だ。執行部の速度も早めることになるか、それとも、作らなくなるのか。この市長選の結果が左右することになりそうだ。


 ▲自治基本条例の必要性を訴える松下玲子さん



 ▲境に住む作家の志茂田景樹さんも応援

 
 ▲元文科省官僚 寺脇研さんも応援




 さて、私は松下玲子さんを支持しているが、他党とはいえ、対抗馬の高野恒一郎さんも期待していたひとりだった。いろいろな人の声に耳を傾ける姿勢があるなど人間的には評価している。今回の立候補がどのような経緯かは知る立場ではないが、正直なところ、もう少し時間をかけて市政を経験することでより魅力的になると思っていた…。



※1 厚労省 平成28年度「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」結果の送付について より「市区町村における乳幼児等医療費援助の実施状況」から
※2 岐阜県保健医協会 保険医新聞7月号主張 より