枝野幸男民進党代表代行は10月2日に東京都内で記者会見し、新党「立憲民主党」を結成すると発表。同日、菅直人前衆院議員(※)は三鷹駅北口で街頭演説を行い、同党に参加することを表明した。民進党は3分割になるが、政治理念を考えれば、これでスッキリする。
■立憲民主党の行方
 
 武蔵野市・小金井市・府中市を選挙区とする菅直人さんも街頭演説で参加することを表明した。これまでの活動や政治理念を考えれば、当然のことだろう。日本会議に所属する議員がいたり原発ゼロに反対する議員もいたりするこれまでの民進党の状況を考えれば、政治理念の同じ議員で構成されることになり政党としてはスッキリする。これまでも、いつかは分かれると思っていたのでこの流れは歓迎したい。
 今は民進党所属となる参院議員や地方議員が今後、どうなるか不明瞭だが、解党となれば私も参加することになるだろう。

 しかし、政治は数の力。どのように中間派、無党派に言葉が響き、支持してもらえるかが問われる。立憲民主党の党名は、民主党から民進党へ党名を変更するとき最有力だったことを考えれば違和感はないのだが、正直、堅苦しく古臭いイメージもある。中身を伝える力が問われる。

 今後、何人が当選できるのか、その先は旧社会党と同じ道を歩む可能性もあり、苦しい船出ではあるが政治理念をもとにした政党の誕生は歓迎する。これでスッキリした。



  ▲これまでの経緯と参加表明すると菅直人前衆院議員



■「解党」の責任

 希望の党への合流は、希望する議員全員と前原代表は当初示し両院総会で了承されていた。ところが排除の方針が出され、選別されることになった。それも、人気は少ないとはいえ野党第一党で134名の国会議員が所属する政党が、設立まもない9名の国会議員が所属する政党(9月26日政党届出時点)に選別されるのだ。どう考えてもおかしなことだ。

 人気はあっても組織もお金(政党交付金)もない政党と人気はないが組織とお金はある政党とが連携するのであれば、少なくとも対等であるべきだろう。前原代表は、このことを想定しての行動だったのか、それとも、知らずして走り出したのか。今回の考えを隠しながら代表選挙を行ったのか。それともだまされたのか。
 この経過は明らかになっていないが、民進党の解党の引きがねを引いた以上、その説明と責任は問われる。


■結局、自民党の補完勢力にならないか

 衆院選の結果で今後の政局は大きく動きそうだが、当初目的の安倍政権打倒は果たされるのだろうか。

 野党の足並みの乱れで、結局、自公政権で過半数を得てしまわないか。
 過半数を切り安倍首相が退陣して政権打倒の目的が達成されたとしても、そのあとに自公と希望の党での連立政権が成立し、希望の党から首相を出すことにならないか。

 安全保障や改憲の踏絵は、そこを見据えてのものと思えてならない。

 そのとき、理念もこれまでの態度もリセットして取り込まれてしまった議員は、次期選挙でも公認される、しないで当落が決まり、トップに懐柔される数合わせのコマ議員になってしまうのではないか。安倍首相の打倒はできたとしても、トップの独裁的な政治、「アベ政治」は同じまま。顔が変わっただけで中身は同じ政治が続いてしまうと思えてならない。

 いずれにせよ、歴史に残るであろう総選挙は10日から。目の前だ。



※衆院が解散されたので、衆院議員は議員ではなく、肩書きは前議員になる。

 動画は、10月2日の街頭演説の様子