高齢化による医療費増が課題となっているが、健康でいることで削減をめざす取組みとしてTGK48の活動が参考になる。

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 TGK48とはAKB48のパクリで、たじみ・げんき・高齢者の頭文字を使った高齢者によるダンスユニットだ。岐阜県多治見市の健康増進事業として行われている。高齢者というと民謡や日本舞踊、もしくは、少々モダンとなるとフラダンスが多いが、ヒップホップダンスを踊るのが特徴だ。
 メンバー総数は、64名。平均年齢は68.8歳で最高齢は80歳。最も若い人は60歳(平成27年8月現在)。平成26年5月に結成された。

 ヒップホップダンスにした理由は、今までにやっていないことチャレンジすること。若い人もやっていることからだそうで、市内の公民館でダンスを教えている人に、高齢者向けダンスや曲をアレンジしてもらい、指導をしてもらっている。

 活動は、「歌って・踊って・食べて・飲んで」がモットーだという。ダンスの技術を高めるというよりも、体を動かすこと、仲間作りが目的となっている。


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 ヒップホップダンスというだけでも驚きだが、さらに参考になったのは、発表の場が多彩にあることだ。私が見させていただいたのは、多治見市で開催された「健康寿命延伸都市フェスタ2017」(10月5日開催)のステージだったが、他にも市内外の各種イベントに参加していることだ。

 市や公民館が行う踊りなどの事業の場合、一年に一回か二回の発表の場が多いが毎月のようにイベントで踊っている。さらに、コンサートまでも開催している。
 レッスンもあるので、かなりハードなスケジュールに思えてしまうが、そのつど「歌って・踊って・食べて・飲んで」をしていれば、結果として体力が向上し、仲間作りも同時に行えるので精神面も含めての健康増進となるのだろう。
 
 実際に大学の研究期間がメンバーの体力を測定したところ『足を交互に踏み込む「ステッピング」は60代が平均40・1回と22歳相当、70代でも37・7回と25歳相当の記録を出し、同世代の平均値と比べて高い水準にあった』という(毎日新聞2016年3月16日 地方版「TGK48 多治見・元気な・高齢者 メンバー35人が体力測定 同世代と比べ高水準 /岐阜」)。確実に体力が向上し、健康増進となっていることが分る。

 事業費は、講師2名への謝礼とユニホームになるTシャツ代がほとんど。担当職員の人件費もあるが、事業費としてはそうかかるものではないが、効果は、はっきりと出ている。
 これは、踊るだけでなく、発表の場を多く持つこと。ヒップポップという少々ハードかもしれないが体をより動かすことにチャレンジしたことでの結果だ。

 医療費への効果までは分らないが、結果として結びつくことは容易に想像がつく。武蔵野市だけでなく他の自治体でも参考になるに違いない。



 下記は多治見市が製作した「TGK48デビューまでの3か月間」の動画