羽村市議会に議会広報紙のリニューアルについて、武蔵野市議会広報委員会で視察させていただいた。リニューアルにはたくさんの課題はあったようだが、「一番大事なのは議員の意識改革」とのアドバイスが最も参考になった。

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■市民の関心を高めること

 羽村市議会は、議会報の通号が100号になることを機会に、難しいイメージ、配布されているのに気が付かれていないなどの課題を克服しようとフリーペーパー・雑誌形式の内容にリニューアルしている。

 そのコンセプトは、「わかりやすい」「読みやすい」「親しみやすい」として写真を多く使い文字は少な目にしたこと。そして、市民の関心を高めるようと市民が登場する「市民インタビュー」の特集を掲載していることが特徴だ。

「市民インタビュー」は、市内で活動する団体を取材し内容をお知らするというもの。3つある常任委員会が交代で所管する範囲で団体を探して取材するものだ。

 この形式は、市民の関心を高めるだけでなく取材先の団体の広報となり、また議会としても知らなかったことが分かるなど、取材する側、される側にもメリットのある企画となっているとされていた。


109-01-07_ページ_1■課題もある

 雑誌形式の議会報はあきる野市議会が先駆的だが、羽村市議会でも視察し参考にしている。両者から武蔵野市議会でも話を伺っているが、違いは、あきる野市議会では市内で活動されているデザイナーの方に基本を制作してもらっているが、羽村市議会では議会事務局職員が行っていたことだ。

 通常のレイアウトや見出しの作成、さらには議会報のタイトルデザインなどもこの職員が行い、議員は全体のコンセプトや校正などを担当するとされていた。

 聞けば、市報を作成していたこと経験があるので対応ができていたようだが、職員に異動は付き物。いつまで同じ部署にいることはないので、今後、異動してしまった場合はどうなるか、一抹の不安を覚えてしまった。
 職員が作成できることでコストが安くなること。印刷所とのやり取りが少なくなるので作業が早まるとはいえ、課題といえるだろう。議員が自らやればいいともいえるが、そこまで対応できる議員がいるのかという、そもそもの課題も出てきてしまう。武蔵野市議会でも検討課題となりそうだ。


■武蔵野市議会の場合

 武蔵野市議会広報委員会でも議会広報紙(武蔵野市議会だより)のリニューアルを検討中だ。市民にアンケートを行ったところ、今のようなタブロイド紙の大きさではなく、羽村市議会のようなフリーペーパー型の形状が良いとの声が多かったためデザインを含めてリニューアルを検討している最中だ。

 今回の羽村市議会やあきる野市議会を参考に、読みやすく、議会を知ってもらうだけでなく、議会や市政の動きに関心を持ち理解してもらえる紙面づくりを考えてみたい。
 
 このことは、議会が何をしているか分からない。議会は不要だとの少なくない市民意見への対応策ともなる。何よりも、議会改革として何をしたかの分かりやすい事例にもつながっていくため、早く現実のものとしたい。

 しかし、そうは考えても進まない例は少なくない。視察のさい、「一番大事なのは議員の意識改革」と言われたことは肝に銘じておきたい。とかく改革を嫌がる議員は少なくない。自分の手間が増えるから嫌だ、ではなく、市民にとって議会や市政を良くすることが仕事。そのために自ら汗をかくのが改革だからだ。

 そして改革は手段でありで目的ではない。改革によって市民生活がどのようによくなったのかが問われるのだ。議会報リニューアルで市民生活がどのように変わるか。この視点でも進めてみたい。



【参考】
羽村市議会  はむら市議会だよりについて