市民と自治体議員と国会議員がイコールの関係になる政党になるべきだ。11月25日に立憲民主党を話しあう自治体議員の会で参加者からたくさんの意見が出されたが、象徴しているのがこの意見だろう。

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 当日は50人弱の参加者が集まり、自治体議員が約半数との構成だった。

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■リベラルが割れては勝てない

 
 前半は立憲民主党の現状について、当日参加した菅直人衆院議員から報告した後、小熊英二慶応大学教授(社会学)から、これまでの選挙分析と、立憲民主党への提案があった。


 選挙分析は、共産党を含むいわゆるリベラルへの票数は全体を10とすれば2割で固定されている。一方で自民党と公明党の票は3割。残りの5割が投票に行かない人も含めた無党派になり、この無党派が投票に行くことで小泉ブームや民進党政権が生まれる。

P2260146 都議会議員選挙での都民ファーストブームは、投票率が増えた分と自民党へ公明党票が行かずに都民ファーストに流れたことで生まれたもの。小池都知事だけで動かしたのは無党派の1割程度だろう。テレビのワイドショーで動く票は2005年ぐらいまではあったが、今やテレビの視聴率はあがらず見ない人も多いこともありテレビで騒がれても大きくは変わらない。

 2対3対5の構図は、長年続いている。リベラルは、もともと自公に対して固定票が少ないのだから、割れていたら勝てるわけがない。リベラル層を固めたうえで無党派層に支持される、投票に行ってもらうようにしていくことが必要だ。

 それにはまず、分りやすい構造が必要だ。政党が割れたり再編されたりすると、どこに入れていいのか分らなくなり投票率が低くなるのが、このことを物語っている。
 これからは、既存の組織ではない地域のネットワークとどれだけ立憲民主党が一緒にできるかが問われてくる。

 立憲民主党には、国会議員と市民とがお金を出し合って「市民秘書」を雇う、この秘書が市民の政策づくりを手伝うことや地域のネットワークと連携するし、国会での政策づくりをしてはどうかとの提案も示されていた。

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■国会議員の私兵になりたくない

 後半は全参加者から立憲民主党への提案や現状で考えてもらうフリートークとなった。
 その内容を簡単にまとめたのが下記だが、自治体議員や市民を主体にして欲しい。国政選挙の手足、私兵として働かされるのはうんざり。国が地域を応援できるようにしてほしい。かつて民主党にあった市民が政策をつくり実現をめざす「市民政調」が必要。市民側が政党をつくるネットワークが必要。地域課題にコミットすることで草根のからの政治なるなどの提案が次々と出されていた。
 一方で、自治体議員が市民に向き合っていない。もっと一緒にできることがあるなど自治体議員への批判もあったことは考えたい。

 
■新たなネットワーク

 参加した市民の方は、野党共闘を支援してきた人とこれまでに政治的な集会に出たことがない人に分かれていた。この市民の方々の意見を聞くと、小熊さんが指定するように割れてはダメだということ。そして、今回の選挙で新たに関心を持った人たちとネットワークをつくることが、草の根の政党には必要になってくると思えてならなかった。

 また、会の後半には、阿久津幸彦衆院議員も個人の立場で駆けつけてくださり、今回の意見は党にも伝えたい。もっと意見を聞きたいと話されていた。立憲民主党が多くの市民や自治体議員と対話することで、これまでの政党とは違う政党になるに違いないとも思えた言葉だった。

 立憲民主党の自治体議員組織や党員、サポーターなどの組織はどうなるか分らない。ただいえるのは、国会議員の選挙互助会政党ではなく市民と自治体議員と国会議員がイコールの関係になり、無党派の人とネットワークが組める党になるかどうかで自治体議員が立憲民主党に参加することや市民からの支援が広がるということだ。
 枝野代表は衆院選のときに、「右か左かではなく上か下か」と訴えていたが、党の組織に、右も左も上も下もいらないのだ。


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立憲民主党を話し合う自治体議員の会(2017年11月25日) 
             
          【立憲民主党への提案】

・自治体議員、市民を主体とする政党に
・市民がネットワークをつくり、つくる政策を実現する(市民政調)政党に
・市民の声を拾う、コミュニケーションができる政党に
・目先の目的にとらわれず、政治を身近にする政党に
・政治を身近にする政党に
・誰も排除しない今後の市民社会をつくる政党に
・草根のから意見を反映する自治体議員を増やす政党に
・地域課題にコミットする政党に(現場に本当の声がある)
・支援する市民の会を結成する政党に
・各市の特徴のある政策を共有できる政党に
・自治体議員を私兵、コマとしない政党に
・地域の民主主義を前に進める政党に
・地方議会の活性化をする政党に
・民主主義を貫いて中長期的に自民にとって代わる安定した政権をとる中道政党に
・一日も早く原発ゼロにする政党に
・ネットをさらに活用する政党に
・右も左もない政党に
・地方にもネットワークをつくる政党
・国の政策を提案する時に自治体議員の声が入る政党に
・みんなが優しくなるような政党に
・数合わせには加わらない理念を守る政党に
・女性議員の30%以上にする政党に
・9条改悪を認めない憲法を守る政党に
・わくわくできる政党に