武蔵野市は市内の全域で空家調査を行った速報が12月18日の建設委員会に報告された。国の調査と結果は異なり、標準的な空家率ではないかと市は答弁している。

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 武蔵野市が行ったのは、水道メーターのデータから1年以上利用されていないか、水道の使用量料が2か月あたり1立方m未満の住宅を抽出。全数を調査したうえで空家、及び管理不全住宅として確認したもの。なお、この日のデータは速報値であるため、集合住宅の棟数や種別などは現在集計中であるため、正式な報告書になった段階で明らかになるとしている。

 今後、報告書を作成し空家等対策計画(仮称)を市は作成する予定だ。

▼調査結果   調査総数/空家(率)/管理不全(率)

 戸建て住宅  19,751戸 412戸(2.0%)  43戸(0.2%)
 集合住宅   61,909戸 4,256戸(6.9%) −
  
 調査総戸数=81,660戸
 空家総数 =4,668戸(管理不全を除く)
 総空家率 =5.7%



■少ないとはいえ求められる対策
 
 国(総務省)は、平成25年の土地統計調査から武蔵野市の空家率=14.1%。都内で3位、多摩地区でもっとも多いと発表していた。

 市の調査と結果が異なったのは、国は全戸ではなく抽出したデータから推計したからではないか。他の自治体でも国のデータの約5割か6割程度の数値となっている。
 集合住宅については、他自治体が同じような調査をしていないため比較できないが、多摩市で管理組合と調査を行った結果が6.4%であったことを考えると戸建て住宅の数値も含めて標準的ではないかとしていた。

 とはいえ、20戸に1戸が空家ということになる。その空家が耐震基準をクリアしているかはこの日の報告では明らかにはなっていなかった。耐震基準をクリアしていれば再利用はやりやすいが、していないとなると再利用は難しくなる。43戸の管理不全住宅も含めて、このままというわけにもいかないだろう。

 今後、計画を策定する過程でこのことも課題となりそうだ。


※写真はイメージ

【資料】
2017年12月18日建設_平成29年武蔵野市空家等実態調査の結果(速報)について.pdf

【参考】
武蔵野市の空家率 都内3位。多摩地区では1位