新学期が始まり約一ヶ月。交通安全運動などが行われ、通学時の安全対策が進められてきているが、このままでいいの? との素朴な疑問を受けた。


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■一年生は六年生の8倍の事故率

 信号など危険箇所に地域の保護者などが立ってくれて、見守りをしているのは助かりますが、他にも危険箇所はたくさんあります。特に小学一年生の通学時にはヒヤッとするときが沢山あります。教育委員会に聞くと、お金がないから対策はできないといわれました。それでいいのでしょうか? との疑問だった。

 警視庁交通局は、平成30年3月22日付けで「児童・生徒の交通事故」を公表している。この中には、小学1年生の歩行中の死者は、小学6年生の8倍というショッキングな統計データが示されていた。

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 時間を見ると7時台と15時〜17時台が多く通学時間帯に事故が多いことも分かる。

 発生場所を見ると、交差点内が43.5%で最も多いことも示されている。現在、交差点などに保護者などが立ち、安全対策をしているがこの重要性が裏付けられている。

 だが、残りの半数以上は、路上など他の場所で事故が起きており、ここでの対策をどうするかが課題になる。上記の疑問は、他の場所での具体的な箇所まで指摘されかなり心配をされていた。


■再対策が求められている
 
 文部科学省は、「通学路の交通安全の確保の徹底について」の通知を平成28年11月28日付けで各教育委員会に通知している。平成25年にも通知をおこない通学路の点検と対策ができていない箇所については応急的な対策を検討し実施することを求める内容だった。

 さらに通知を出したのは、登下校中の交通事故が依然として発生しているためで『校区の危険箇所における注意すべきポイントについて、保護者や地域ボランティア等が共通理解を図り、効果的な見守り活動が実施されるようにする等、各学校において、一層の交通安全確保の取組を推進していただくようお願いします』とさらに対策を求めている。

 武蔵野市でも、緊急点検を行い、市内10箇所で対策を実施している(図参照。市HPより)。

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 このことは評価できるが、対策をしたからでは安心はできない。本来であれば、保護者や地域での見守りをさらに広げることが求められるのだろうが、仕事などを抱えている人は多く、そう簡単にはできないのが現実だ。

 事故は待ってくれない。道路構造の変更など、一度点検したからではなく、保護者や地域からの指摘を受けることや再点検を行い,危険箇所を減らしていく。そのうえで、お金がないからで終わりにするのではなく、有償のパトロールも含めて早期に検討すべき時期ではないだろうか。

 ぴかぴかの一年生を見ながら考えされた課題だ。


【参考】
警視庁 交通安全教育と交通安全活動
武蔵野市 通学路の緊急合同点検の実施状況について

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