7月25日に武蔵野市学区編成審議会が開催された。約50年ぶりの開催となり武蔵野市立桜野小学校と市立第二小学校の学区の変更などが審議される。


学区編成審議会資料
■限られている時間

 審議会は武蔵野市の児童生徒数が増加傾向であり将来的に教室数が不足すると推測されていること。増加傾向は学区によってばらつきがあることから、学区域を検討するために設置された。
 特に市内でもっとも児童数が多く校舎を増築した後に学区内に130戸のマンションの建設が予定されている桜野小学区域を変更するか、変更するにはどこからかが重要なポイントとなっている。予定されているマンションは、隣接する2小学区域と隣接しているためだ。

 この日は第1回目のため基礎的な資料の確認と論点などが話し合われていた。次回、8月23日の第2回で桜野小学区域について審議が行われ、教育委員会と市議会文教委員会に途中経過を報告。10月中旬の審議会で桜野地区について答申を決定し、11月7日の教育委員会で方針を決定する予定となっている。
 他の学区については、桜野小について審議が行われた後、10月以降に審議される予定だ。

 現在の桜野地区で予定されているマンションは平成32年(2020年)6月までが工事期間であるため、2021年4月までには学区域を決めておかなくてはならない。直前ではなく少なくとも1年前に決めておくとなると、この秋の決定がぎりぎりの時間となる。


■どこで線を引くか

 審議会では、委員からどこに線を引くかで地域のコミュニティから反発がありできなかった例などが報告されていた。地域のお祭りを行う際の氏子の地域と学区域を分けられないのがその理由だそうだ。この線上に集合住宅を建てられ、一階と二階とで学区域が違う例があったそうで、学区域の線引きは単純には考えられないことが分かる例だろう。
 
 この日の審議会では、桜野小と第二小の学区域の地図が資料として示されていた。当該のマンションを含むどこまでを変更するか、具体的な位置までは示されていなかったが次回では示されるのだろう。
 
 武蔵野市の場合は、基本的に自治会がないので自治会を分けてしまうような線引きにはならないが、青少年問題協議会の地区委員会や地域福祉の会などが小学校区域を単位として活動している。このような関係団体との調整も別に必要だろう。

 考えられるのは、花の通学路で線を引くか、さらに西側の道路にするか。また、花の通学路には道路計画があり、この道路にするのかが現時点では想定できる。次回には最新の人口推計のデータが提出されるとしていた。番地ごとでのデータで考えていくしかないと思うが、該当地域住民や関係団体の理解が得られるかもポイントなりそうだ。決めるまでに時間は限られている。次回、次々回の審議会が注目される。


■気になることもある

 一方で気になったのは、昭和41年(1966年)依頼、学区編成審議会が開かれていなかったことだ。この時は、旧境北小学校の児童数が増加したことから、学区編成審議会を設置して旧桜堤小学校を開校している。

 しかしその後の昭和46年(1971年)に第二中学校の学区域を変更して第六中学校が開校した時、同じ年に第五小学校の学区域を変更して関前南小学校が開校した時、昭和43年(1968年)に大野田小学校の一部の学区を千川小学校に変更した時や平成32年(2020年)にも大野田小の一部学区を変更して千川小に変更することが決まっているが、これらの時は学区編成審議会が設置されずに変更されている。

 結果的には問題はなかったと考えられるが、学区の変更時に設置する、しないについて、明確な考え方が必要ではないだろうか。


【参考】
武蔵野市立桜野小 学区変更検討へ(2018年02月28日)
武蔵野市立桜野小など学区変更へ動き(2018年07月09日)