全国高校野球が連日盛り上がっているが、テレビを見ているとこの酷暑でそもそもスポーツを行うべきか? との素朴な疑問が出てくる。そこで医師に高校野球についておこなったアンケート結果に注目してみたい。

1d28b2fd23209e1167189c61d24a818b_s

■医師3000人から回答

 アンケートは、医師10万人以上(国内医師の3人に1人)が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」を運営するメドピア株式会社が会員を対象に、「全国高校野球選手権大会は例年どおり開催すべきか?」として行ったもの。回答数は3000。その結果は、

1.「特別な熱中症対策等の条件付きで開催すべき」58.8%
2.「このまま例年通り開催すべき」 17.3%
3.「開催すべきでない」 15.9%

 という内容だった。
 条件付とは、「朝や夕方以降に開催時間をずらす」「気温や湿度が一定以上になったら中止する」などで、選手だけでなく、暑さになれていない観客の熱中症を心配する声も多いとしている。

sub1



■医師でも精神論

 「このまま例年通り開催すべき」には、「練習で鍛え、 地方大会を勝ち抜いてきた選手たちは暑さも乗り切れるだろう」との精神論、「現状の対策で問題ない」との意見がある。
 逆に「開催すべきではない」には、「あまりに気温が高すぎるので、 もはや個々の対策で熱中症を防げるものではないです。 また観客やスタッフの方々も熱中症になります」、「酷暑の中、 運動することの危険は極めて高く、 死亡者が出てからでは遅い。 大会中の注意だけでは普段の練習中に起こりうるリスクの低減にはならず、 大会の開催自体を考え直す必要がある」との意見があった。


 昨日と今日の東京は涼しい状況だが、今夏は酷暑が続いている。この気温で野球だけでなくスポーツを続けることが本当にいいのか疑問に思っている。

 アンケート結果を読むと、医師であればもっと否定的な答えになるかと思っていたが、じつは否定的な医師は少数派だったことが分かった。逆に精神論で大丈夫と考えている医師もいることに驚かされた。


■スポーツの常識は変わる

 最も多いのが条件付だったのは、いわば常識的な結果といえ、実際にできるかどうかが問われることになる。

 高校野球、それも甲子園での開催となると、中断することなどは難しいとは思うが、小中学生の部活やスポーツクラブでも活動では、あまりにも暑い場合は、中断する。学校の教室などを借りて涼む(武蔵野市は全学校にクーラーが設置されているので)など、精神論は止めて子どもの体調を優先させるべきだろう。
この酷暑で例年と同じ活動をしているのはおかしい、子どもを暑さから守ってほしいとの保護者からの意見を聞くことがあるからだ。教育委員会や自治体の判断も問われてきそうだ。

 その昔は、練習中に水を飲むな、うさぎ跳びで体を鍛えると言われてスポーツをしてきた世代からすれば、スポーツの常識は変わることを実感している。暑さへの常識も変える時期なのだ。


【参考】
 MedPeer 

※画像は、MedPeerのプレスリリースより