8月11日に開催された沖縄県民大会に参加した。故翁長知事がこの日に参加するために用意していたイメージカラーのブルーの帽子が壇上に飾られ、その意思を継ごうと多くの参加者が述べていた。基地問題は複雑だが、現地に行くこと、そして、関心を持つことが何よりも大切と実感した。

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 沖縄県民大会(「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」)は、米軍普天間飛行場の移設を名目に名護市辺野古の海を埋め立てて基地を建設するさいに県内だけでなく県外からも土砂尾を運び建設することへ抗議することが当初の目的だった。
 ところが、埋め立て承認の撤回を表明していた翁長知事が急逝されたことで追悼大会の様相をみせていた。

 翁長知事の遺族(次男)の翁長雄治那覇市議や県知事職務代理者の謝花喜一郎副知事らが登壇し、知事の遺志を受け止め、阻止に全力で取り組もうと訴えると参加者から多くの拍手が巻き起こっていた。

 参加者は主催者発表で7万人。会場の奥武山公園内の陸上競技場には入りきれず、隣接する補助競技場も使用しての開催だった。台風が近づく中、時おり雨が強くなるなかでも、これだけ多くの参加者集まり、熱気にあふれた会場は圧倒されてしまった。

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■平和の敵と戦争の友

 県民大会の参加の前に、辺野古ゲート前と高江のヘリパッド前の反対テント、そして、島の面積の35%が基地という伊江島を訪れた。

 東京にいると、辺野古と高江は、どちらも工事が強行されてしまい、今から反対しても意味がない、自分には関係ないと受け取る人が多いように思えている。しかし、現地へ行くと、まだまだ諦めてはならない。工事はまだまだ続き、止めさせることは可能。本土からの支援、何よりも関心を持ってほしいと、何人もの人に言われてしまった。

 伊江島では、反戦平和資料館、「ヌチドゥタカラの家」(ヌチドゥタカラ=『命は宝』の意味)を訪れた。詳細は別にしたいが、設立者であり日本のガンジーとも言われる故・阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんの言葉が写真とともに飾られていた。

 その言葉とは

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「みんなが反対すれば戦争はやめさせられる」
「平和の最大の敵は無関心である」
「戦争の最大の友も無関心である」


 自分には関係ない。自分の住む地域とも関係ない、と思っていることが、最後には取り返しのできない悲劇に結びつくのではないか。
 そもそもで言えば、ミサイルや空爆から始まる現代の戦争で、海兵隊の重要性がどの程度あるのか。必要としても仮想の敵国に近い場所に基地を置くリスクを考えると辺野古に新基地が必要ではないと思えてならない。事実、米軍は沖縄の海兵隊約9000人とその家族をグアムに移転するとしている(防衛省資料より)ことや、普天間県内移設とこのグアム移転計画自体でさえ「非現実的」として普天間基地の嘉手納空軍基地への統合等を提案している米上院軍事委員会のレビン委員長の見解もあるからだ(オルタ。吉田健正・元桜美林大学教授のコラムより)。

 
 阿波根さんの言葉を今だからこそ、噛みしめたい。

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