【函館】かつて国鉄の列車内で使われた球形の石炭ストーブ(タコストーブ)を函館市陣川町の鋳造用木型職人、
上野山(うえのやま)隆一さん(48)=ウエノヤマ技巧代表=が復刻し、販売を始めた。上野山さんは「函館は国産鋳物
ストーブ発祥の地。鋳物ストーブの灯を消したくない」と話す。
タコストーブは高さ48センチ、幅35センチ、奥行き38センチ、重さ約30キロ。道内の貨客車や車掌室で1970年前後
までよく使われた。上野山さんは、以前にタコストーブを製造し、昨年末に廃業した取引先の相原鋳物製作所(函館)から
古い木型を譲り受け、今年3月から半年かけてそれを修復した。「列車に置けるように小さく、機能的。懐かしく、形もかわい
らしい」と後世に残そうと考えた。
木型は、溶けた金属を流し込む鋳型を作るための基になる型。同製作所にあった木型は古く、傷みが激しかったため、
約10点を一つずつ削り、磨くなどして修復し、寸法の狂いを修正。地元の鉄工所に頼み2個を鋳造した。
燃料は石炭、ペレット、まきなどが使用できる。受注生産で1個7万5600円(30日までは特別価格5万2920円)。
問い合わせはウエノヤマ技巧へ。
(※問い合わせ先省略。ソース元でご確認下さい)
ソース(北海道新聞) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/494662.html
写真=かつての鋳造用木型から復元した国鉄時代のタコストーブと上野山隆一さん
ウエノヤマ技巧
http://www.uenoyamagicou.com/