アンダーソン作品はサンダーバードのヒットのおかげでしょうか、
ロンドン指令Xを除くと放送開始当初の期待はおおきく
プラモデルや雑誌の扱いなども大きかったようです。
それはコミカライズでも例外ではなく
スティングレイから謎の円盤UFOまで(ロンドン指令Xを除く)
漫画化されています。

しかしサンダーバード、キャプテンスカーレットは小学館で連載されましたが
スカーレットの失敗に小学館は懲りたようで
ジョー90スティングレイ以来久々に講談社の雑誌で
連載されたのでした。
ちなみにWikipediaには一峰さんが
キャプテンスカーレットを描いたという記載がありますがそれは間違いです。

掲載誌は月刊誌ぼくら幼年誌たのしい幼稚園
たの幼では久松文雄さん、ぼくらでは一峰大二さんが
描かれておられました。
表紙別冊付録表紙
主要キャラ三人の写真で構成されています。









登場人物漫画での三人。
左からジョー、マックレイン教授、サム・ルーバー
似せて描かれておられます。
サムカッコいい。

一峰大二さんはコミカライズの達人と言われたくらい
多数のコミカライズ作品を描かれておられます。
初めてのコミカライズ作品は昭和34年のぼくらでのスーパージャイアンツでした。
その後60年代には
七色仮面
白馬童子
ナショナル・キッド
ウルトラマン
キングコング
ウルトラセブン
黄金バット
そしてジョー90を描かれています。

コミカライズ以外にも有名なところでは
シルバーホーク
黒い秘密兵器
電人アロー
ちかいの魔球
ミサイルマンマミー
甲子園の土
などを60年代に描かれておられますが
70年代に入ると作品傾向はコミカライズ中心となり
オリジナルでヒットしたものはなくなります。

そのコミカライズ作品も多数単行本化されてはおりますが
まだまだ未収録作品も多く、
ジョー90も未だコミックスにはなっておりません。

ぼくらでのジョー90は昭和44年新年号から6月号まで
すべて別冊付録で連載されました。
連載第一話はテレビ第一話小さな特別諜報員誕生頭脳変換機ビッグラット)を
一峰流にアレンジされています。
ぜひともご覧いただきたいとおもいますので
見所をコマ単位で編集してみました。

1
    
                                        





マックレイン教授のもとにサムがやってきて
サ連邦(いうまでもなくソ連ですね)の
ウスイギン首相(コスイギン首相のことなんでしょうねえ)の
国連での演説フィルムを見せます。

2







それはサ連邦が開発した最新鋭の戦闘機00X号の
デモフィルムでした。
00X号はなんと原爆の直撃を受けても無傷であり
迎撃ミサイルをも振り切る速度をもっているのでした。
原爆の直撃を受けても無傷なら
別に迎撃ミサイルがあたっても平気やんとか
そんな速力で飛んだらパイロットはどうなる、とかは
思っても言っちゃいけません。
MIG242




ところでテレビではソ連の新鋭戦闘機MIG242として
キャプテンスカーレットのエンゼル戦闘機を改造したものが
登場しますが
この漫画ではどうみても
ロッキードSR71ブラックバードにしか見えません。
ブラックバードの写真は
こちら
ブラックバードはマッハ2.8という史上最速(ただし25千mという高高度に限る)で
飛行する高高度ステルス偵察機です。
初飛行は昭和44年12月であり、アメリカはソ連に対して軍事的優位を謳うため
派手に宣伝されました。
僕も小学生の時にこの漫画を読んですぐにSR71やんって思ったくらいだったので
当時相当マスコミで報道されたんでしょうね。

4










しかもこれを盗み出そうとしたスパイは
座席の後ろから飛び出す太い針が突き刺さって
死んでしまうのです。

5







さらに、00X号の基地は崖に囲まれており
そのまま発進しても
崖にぶち当たってしまうのです。

3ところで国連でうれしそうに
世界征服するぞー!って
ちょっととんでもな演説なような気がするんですが
それでいいんですか?
ウスイギン首相?



で、サムは完成したばかりのビッグラットを使い
ジョーに00X号を盗み出させることを
マックレイン教授に依頼します。
しかし教授はジョーを危険な目にあわせることはできないと断ります。
しかし、ジョー自身が乗り気になり説得されてしまいます。

6一峰さんは、ファンから光の漫画家と呼ばれています。
それはこのコマを見てもわかるように
陰影の使い方が独特だからです。
この技法を継いだ漫画家さんは
以降、現れませんでした。






7



サ連邦の00X号発進基地は厳重な警戒が敷かれています。

8




直径28cmの下水管から進入したジョーですが
すぐに発見されてしまい追い詰められてしまいます。

9






追い詰められたジョーは、
僕はウスイギン首相の息子だ!と逆切れして
ピンチをしのぎます。
というか、そんなことをあっさり信じるなよ>警備兵

10






警備兵をだまして00X号に乗り込みエンジンをスタートさせた途端
太い針が飛び出しますが
ジョーの背が低かったため偶然助かります。
11






12



00X号発進!
しかし前には断崖絶壁が!

13






ジョーはわずかな飛行時間の間に戦闘機を真横に回転させて
偶然あった絶壁のわずかな隙間を抜けて脱出し
00X号の奪還に成功したのでした。

裏表紙裏表紙。
WINのマークが印刷されています。
漫画ではジョーはこのWINのバッチがほしいという
それだけの理由で00X号奪還に向かいます。
帰宅したジョーをマックレイン教授は抱きしめて
無事を喜びますが
テレビでは喜んでMIG242奪還にむかわせたくせに
いざWINから専属依頼があると
マックレイン教授は「ジョーを危険な目に合わせられない!」と突然拒否します。
どうみても代金引き上げ交渉のテクニックにしか見えません>マックレイン教授

いかがでしょうか。
一峰流が爆発しててなかなか面白いです。
もし面白くなかいと感じられたら、それは多分僕のコマ編集の問題です。すみません。

ぼくら44年新年号は子供のときに買ってもらっていて
この付録冊子は中学生くらいの頃まで家にあり
なんども読み返したので
思い入れの深い漫画です。

今後、2月号以降も順次ご紹介したいと思います。
よろしければお付き合いのほどお願いいたします。