タイトルを書きながら、大学のキャンパスは遠くになりにけり・・・って思ったブログ主です。

 今回ご紹介する本は、同僚から面白かったよ~といわれて薦められた本でした。そういわれた本って読みますか?私は、とりあえず読み始めるのですが、巻末まで終わらないことが結構あります。まぁ、会話があったとしても、漫画や小説の趣味まであうことはなかなかあわないですからね~。

 でも、今回薦められた本はそうではありませんでした。読み進むうちに、高校・大学のころを思い出すことができました。いや、中学かなぁ。。。そんな昔を思い出しながら、ぽちぽちネットをクリックてたら、いつの間にか全巻がそろい、読み終わっちゃったんです~。 

ということで、少しずつどんな感想を持ったかについてご紹介していきたいと思います。その本のタイトルは『恋は光』です。



(セット買いを薦めているわけではありません(笑)。表紙がざっとみられたのでこのリンクに)

■内容


 一浪を経て、大学生になった西条は人は少し違ったふうに世界が見えていた。彼には、"恋している女性”が、輝いてみえるのだった。ただ、風変わりで少し世間ずれした西条が、そんな光り輝く対象となることはなく、むしろそれを疎ましくさえ感じていた。

 そんな西条も、少しずつ自分を変えようと行動していたある日、不思議な空気をかもし出している女の子を見つけた。偶然にも隣に座ることとなり、彼女が読んでいた本について会話をするうちに、なぜその本を読んでいるのかについてたずねると、「恋というものを、知りたくて」という。そんな彼女のまっすぐな返答に、自身の抱えている不思議なをあいまって、西条はとてつもなく惹かれた。

 そして、なぜか交換日記を始めることに。この交換日記をきっかけに、西条の人生は周りを巻き込みつつ、ぐるしく変化をしていくのだった。


■感想(ねたばれを含むのでご注意を><


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(きらきら感がつたわらなくて、ごめんなさい~)

 このマンガのとにかく好きなところ、全体を通じて会話(のキャッチボール)が自然なんです!

 たとえば学食でなんとなくだべっているとき、友達から借りたノートを返すのにどこかで待ち合わせて、そのまま遊びに行くまでの会話のやり取りとか。そして、そのシーンを描く絵が何ともいえないほどのほほんとした空気感。これぞまさに尊い日常

 ただ、これを小説で伝えるとしたらだらだらしそうだし、かといって、映像化するとすごい間のとり方や、音の聞こえ方が難しそう。下手するととても見られたものじゃなくなりそうだし・・・もちろん、プロが作れば両者ともそれなりにできるんでしょうけど。それでも、この作品に、マンガという伝達手法であえたことに感謝したいと思いました(てか、実写化されたらまぶしすぎて、私はみられなさそう(笑)。大学時代も結構昔になりつつありますしね~)。

 さて、内容について。最初は少し変わった設定だなと思いました。人が好意を寄せていると、それを主人公(?)の西条は視認できるという。ただ、読みすすめるうちに彼がその能力を身に着けた背景がわかる。すると、これは恋愛ファンタジーではなく、社会派のドラマになっていくんです。それまでも面白いのですが、それからは彼らの一挙手一投足から目が離せなくなりました。

 そして、みんなが各々の人生に係わり合いながら、答えをきちんと出そうとしている。その過程が描かれているんですが、本当にまぶしいなぁって思いながらよんでました(笑、めっさ、おっさん視点><)。

 もちろん、その方法が少し自分よがりだったり、策を働かせる人も出てきます。でも、その人なりに自分の人生をよくしたいって思いがあるんですよね。それを否定することはできません。正直、私自身はそこまで手練手管を弄したことはないですけど、でもその人の感情には納得できちゃう。

 そして、登場人物が引くところは引いてしまう奥ゆかしさなのか、歯がゆさがあって。。あぁ~ってなります。でも、その登場人物がきちんと描かれているから、「そっか、あなたがそういうならしょうがないよね」と、思っちゃうんです。

 登場人物は限られた人たちなのですが、いずれの人たちも魅力的だけど、キャンパスを見渡せばいそうな人たちばっか。この本を読んだ後、キャンパスや会社に出ると、その人の良さが再発見できる気がします。そんな気持ちよくなる本でした。

 さいごに、あなたが登場人物に投影しながら読みすすめる人だったら、いずれのキャラクターにだって安心して投影して大丈夫ですよ。どのこもみんな真摯に恋に向き合ってるから。そして、そのこが出した結論にちゃんとよくやったよ!ということができるような気がします。

 そして、あらすじにもかきましたが、彼女がいった「恋というものを、知りたくて」という普遍的な真実について、少しわかった気になることができるかもしれませんよ(作者はあとがきで、これは彼女のだした結論であって、各々が自分なりの解釈を持っていてよいと思うといっています。私もその意見に賛成です。)。みなさんもこの本をきっかけとして一緒にいろんなことについて考えてみませんか。


■雑な閑話休題



hyoushi
(ウルトラジャンプHP、http://ultra.shueisha.co.jp/

 ウルトラジャンプって・・・この本をすすめられるまで知りませんでした。

 サイトを見てみると、この本以外は私の趣味とは少しあわないかもって思ったり。でも、この本で興味がわいたのは事実。買うかどうかはおいといて、今度手に取ってみようかなと思います。ちなみに『恋は光』では男子大学生が主人公でしたが、女子視点も多かったので他の媒体でも面白そうでしたね。でも、戦場に選んだのはこの雑誌なんですね。少し不思議な気もしますが、どういう経緯でこの媒体になったのかも少し気になるかもしれません。ちなみに、この本を薦めてくれた方は女性だったのですが、彼女はどうやってこの本と出会ったんでしょう、それも不思議です(笑)。

あっ、個人的には巻末に描かれるぼさぼさ頭の作者さんがめっちゃ好きです。何か和みますよね(笑)。がんばれ~って応援したくなっちゃいます。まぁ、それはさておき、、そんな作者さん、現在は『起きてください、草壁さん』(ためし読みリンク)というマンガを執筆されているようです。

この漫画でもふんわりとした和やかな作者さんの雰囲気は健在でしたので興味を持った方はぜひご覧になってみてください~♪
 

■紹介本に関する参考情報
・作者さんの twitter:https://twitter.com/yukiozawa
・作者さんのHP:http://rokenen21.jugem.jp/index.html

直近の活動についてはtwitterで知ることができます。ご自身の趣味についても呟かれているのでいろんなつぶやき、ばちこいなかた、フォローされてみては?そして、HP、最近は更新されていないようですが、『恋は光』の連載時の雰囲気が伺えます。そして、wikiにあったインタビュー記事に愛媛が好きみたいなコメントを発見♪何かいいですね~(四国が好きな方に悪い人はいないという持論っす)。

■その他周辺情報
・ウルトラジャンプ 公式HPhttp://ultra.shueisha.co.jp/
・ホーム社HP:http://www.homesha.jp/ 
この本の編集をしたのはホーム社とのこと。HPみると、漫画に加えて、小説や文芸も出されていて面白そうなのが多数ありました。装丁を眺めるだけでも楽しいので興味がわいた方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?

最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

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