肥前文俊のラノベ書評ブログ

ラノベ作家 肥前文俊が、ラノベの書評や創作のメモを書くブログ。 良いところ、悪いところがひと目で分かる書評を書く予定です。

中高生向け! ドエロ直球のハーレムチート!
物理さんで無双してたら

作品紹介

2015年10月の連休中、私は自分の作品の締め切りを終えたことから気が緩んだのか、熱を出して倒れてしまいました。
高熱を出し布団の中で身動きも取れず、体力もなく、読む本を選ぶのに苦労するものです。

そんな時に自然と手が伸びるのが、この『物理さんで無双してたらモテモテになりました』シリーズの三巻でした。

実はこの小説、評価がすごく分かれます。
中身が軽すぎる、という意見は一点について考えれば、否定出来ないところでしょう。

でも、高熱の体力がない時でも読めるストレスフリーな作品、というのは、ある意味一定の価値があると私は思います。
以下に詳しく、その理由を書いていきます。


あらすじ
異世界に転生した天草ラクト。錬金術師の元で修業を重ねいざ一人立ち、と思っていたら、森で強盗に襲われる。
ラクトは難なくいなすが、リーダーの巨乳犬耳少女シャルルに懐かれる。
町に行けば、ギルドの最高責任者で貧乳ウルフ耳のライナに惚れられ、ウサ耳のロミナには迫られ……ラクトは、今日も獣耳少女たちにモテながらダンジョンンに行く!
「小説家になろう」発、異世界ラブエッチ冒険譚!

作者紹介

kt60さんとはツイッターでよくやり取りさせてもらっています。

スーパーのゴミ箱に捨てられているキャベツと、安売りされてるパンの耳、
税込み5キロ850円のパスタを主食に、細々と暮らしている変態です

小説家が奇人変人の集まりと称されるのも、よく分かります(自分は棚に上げて)。

まあ、作者の人間性と作品とは分けて考えるべきなのです。
それに変態だけど、真面目に勉強や考察もされていて、人間の奥深さ、罪深さについて考えさせられる人ですね。

『物理さんで無双してたらモテモテになりました』の良いところ

実に自分の作品の売りをよく把握していて、非常にストレスフリーに読めるキャラ小説です。
この作品は、深いストーリーや読後に疲れるけど感動を覚える、という作品との対極にあります。

ふんだんに散らばったボケ、ド直球のエロ(なにせ本番シーンがバンバン入る)、
主人公の規格外な強さ、ヒロインとのやり取り。意外とおおっ、と思う知識。

個人的には日常系四コマなどをイメージしました。
だから、この作品に高尚さや奥深さ、読み応えを求めるのはまたジャンルが違うと思うのです。

登場キャラは基本的にみんな可愛いです。
ほんと、よく売りが分かってます。

『物理さんで無双してたらモテモテになりました』の不満点

最初に読者の人が一番に思うのは、
「物理ってタイトルで錬金術師だってのに、物理の意味がレベルを上げて物理で殴ればいいの物理かよ!」
ということだと思います。

物理法則だとか、科学がどうとか、そういう話は全然出てこないので、その点を不満として挙げる人はきっといると思います。


こんな人にお薦め

キャラ小説で、ヒロインかわいいをしたい人。
ラノベにエロ描写を求める人。
チート感満載で、苦境など要らないという人。
力を入れて読む作品もいいけど、肩の力を抜いて読む作品も欲しいと思う人。

作者に聞いてみた

いつものコーナーですね。

Q.エロシーンについて、編集さんとは問題なかったのですか?
ほら、なろうではR18指定でシーン削除とか食らってましたが

A.
まったく問題ありませんでした。
なろう運営さんから警告を受けたシーンを復活させた上に、こっそりとエロを加筆して提出――などもしましたが、まったくなにも言われませんでした。

そもそも最初のやり取りが、このような感じでした。

>「弊社はこの夏に、『小説家になろう』様出身の作品に特化した作品での新レーベル『モンスター文庫』を立ち上げることになりました」
>「はい」
>「色々な方に声をかけ、色々なジャンルを集め――。しかしある時、足りないものに気がつきました」

>そう、エロです。

>「そしてエロを探していたら、ktさんの作品に出合いました。読んだわたしは思いましたよ」

>エロくて、いいなぁ……。

 ※九割原文。

だからセーフ(๑•̀ㅂ•́)و✧

肥前:凄いレーベルだ……。攻めてるなあ。

肥前:では最後に、これから読んでみようかな、という読者に一言!

kt60:女の子がかわいい!
女の子がかわいい!
女の子がかわいい!
それしかない!
でもそれがある!
と言われる小説を目指しております(๑•̀ㅂ•́)و✧

なので読むときの気分も、そんな感じでおねがいします!



きんいろカルテット作中曲、演奏動画を探してみた

きんいろカルテット

やっぱり音楽を題材にした作品は、作中曲が聴けたほうがイメージ膨らんでいいですよね!

というわけで早速ですが!
Youtubeとニコ動で曲を探して、選曲が合っているか、遊歩新夢さんに直接ぶつけて聴いてみました!

先に自分で調べてみたんですが、「ええ、これは違うの!? 紛らわしい……!」というのが多かったです。
「ちょっと演奏が」とか、「音質が……」というダメ出しを戴きつつ、最大限選曲しました。

フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルのような有名バンドから、無名の人まで演奏者もレベルも様々ですが、こんな感じと把握していただく分には良いのではないでしょうか。


まずは一巻からです。

ディヴェルティメント



タイム・ピース
  

「空想、夢、おもちゃ」


こちらはオーバーラップ文庫さんが投稿元で、著者本人が演奏している動画がありますw
曲順が違うのと、以前お話した際の発言によれば、遊歩新夢さんはたしかトロンボーン担当のはずですw

ユーフォニアムじゃないのかい!!

 

パントマイム
  
演奏者の外囿さんは元航空自衛隊出身、
下にも挙げているスティーブン・ミード氏にも師事していたそうです。

遊歩新夢さん推薦、スティーブン・ミード演奏
 

こんなのエイジから聴かされたら、そりゃ惚れますよw


二巻はここから。

ファースト・カルテット・フォー・ブラス
発見できず。

肥前
「こんなマイナー曲ばっかり持ってくるなんて酷い人やでえ」
マイナー編成&マイナー楽曲普及委員会なのだw
とのこと。
まあ、その精神は大切だけど。
今回探した身としては少しも擁護できないんです(´・ω・`)

アンダンテとスケルツォ

発見できず。
アンダンテ~はそもそもCDの音源すらないレア曲なのですよ。。。  
とは、作者の遊歩新夢さんご自身の発言です。
Youtubeはもちろん、音楽アップロード系のサイト渡り歩いて必死に探したのに、酷い!(;・∀・)

トロンボーン小協奏曲
 


ホイールウインド―つむじ風― (00:50~演奏)
 

オーストリアのユースの演奏だそうで、作中と微妙に年齢が合っているかもしれませんね。
この年でこの技量……恐ろしい。

ソング・アンド・ダンス
 

イーナのための歌
 
 
真夜中のユーフォニアム
 


三巻

戦いの組曲
 

ニコニコにもあったので。こちらはフィリップ・ジョーンズの音源だそうです。


3匹の猫~もう1匹の猫~
   

金管五重奏曲 第一番
 

デュオ・コンチェルタンテ
Part1(00:27~演奏)
 
 
Part2(00:07~演奏)
   

Duo Concsertante はトランペットでこれ吹ける人探すのが大変。
最後両方ともHigh E♭なんですが、ライブだときついので回避することも多いですね。
来年関東でユーフォ二本でやろうかという無謀な計画はあるのですがw


さて、作中曲の紹介は以上になります。
皆さん音楽を聞いて、興味を保たれた方は、ぜひご一読を。

すでに読まれた方は、もう一回小説を読み直してみてはいかがでしょうか?
作中での描写の意味がわかると、楽しさも倍増ですよ?

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5
このweb小説がすごい!BEST30
の31位につけた
異色ダークファンタジー!

ダンジョンハーレムマスター

★★★★
もしくは
 

作品紹介
さて、今回は三島千廣氏からご恵贈いただきました、『ダンジョン+ハーレム+マスター』通称DHMについて。
この小説の評価をどう下すか、非常に迷いました。

私個人としては文句なく面白いのだけど、このブログでは、多くの人に作品を紹介し、購入の参考にして欲しいと考えている以上、作品の性質を伝えることを忘れてはいけないから。
迷った末に、評価を二つに分けてつけることにしました。

ラノベを読んでいて時々思うのが、登場人物たちがみな、驚くほど清廉であること
英雄色を好むという言葉があるように、歴史上の英雄は金や権力、性に強欲であることが多く見られます。
そこに、時折物語特有の違和感を感じることがあるんですね。

DHMは、登場人物たちがそれぞれ生臭い。
主人公はプロローグから出会い系で女性を求めるが、ようやく出会えた相手はオットセイみたいな女性だったりします。
だが、同時に熱さも持っているんです。
長所だけでなく、欠点を持った『人間』の姿がある、と感じました。

そしてこの物語の特色は、デウス・エクス・マキナ特有の、不条理なまでの救済がないことです。
【登場人物は死ぬ】
いっそこちらのほうが不条理に感じるほどに。

ダークファンタジーではあるが、コミカルな場面も多く、読んでいてクスッとさせられることも多い。
常に重苦しいわけではなく、魅力的な文体。

不条理系? 登場キャラが死ぬ?
どんと来い、という方は、文句なく★5をつけるだろうと思う。

あらすじ
異世界ロムレスに召喚された大学生の志門蔵人は、転移早々、王の娘を襲ったと誤解され投獄される。
獄卒長の陰険なイジメに遭いながらも、半獣人の女奴隷マゴットや他の囚人たちと心を通わせる蔵人。
ある日、マゴットがやってきて牢の鍵を開けてくれた――女とお宝を目指す冒険が、はじまった!

作者紹介

三島千廣氏は、もともと小説家になろうではなく、ノクターンノベルズ出身だそうです。
静岡県在住の会社員。
エロ描写を書き続けることの大変さに気付き、小説家になろうに転向してきた模様。

イラストはジョンディー氏
個人サイトに行ってみたら、めちゃくちゃ綺麗なカラーイラストがいっぱいだった。
私が知らないだけで、綺麗な絵を描く人は沢山いるものだな、と思い知りました。


『ダンジョン+ハーレム+マスター』の良いところ
長所であり、欠点でもあるのが、上でも述べたキャラクターの死があること。
ぬるいだけの世界ではないことが分かり、またお気に入りの人物の危機では、助かるのかどうか、不安になりながらも、助かった際はほっと息を吐くことだろう。


ダンジョン+ハーレム+マスターの不満点
もともと小説家になろうでの掲載時から分かっていたことだが、タイトルにあるダンジョンは全然出てこない。
もちろん、それが気にならないぐらいの怒涛の展開の数々だが、肩透かしを感じるといけないので、その点は購入前に注意が必要だろうと思う。

こんな人にお薦め
・チートチートしてなくて、物語に不条理やリアリティもあったほうが楽しい、と思う人
・主人公が性欲があったり、大成したいと思って普通だ、と思う人
・ダークファンタジーが読みたいという人

作者に聞いてみた

恒例のコーナーですが、今回の質問は3つ!

Q.書き始めたキッカケは?
A.登山で金を使いすぎて、行動資金がなくなったからです。まあ、暇潰しですね。
最初はなろうで書こうかなと思ったんですが、人が多くてノクターンで始めました。
そのうち、定期的にエロ描写を挟まなければならない傾向に限界を感じて、全年齢に移籍しました。

Q.メインテーマは?
A.女+冒険+熱いバトル! です。

Q.伝えたいことは?
A.とりあえず、アタマをカラッポにして、楽しんでくださいね。
ちょっとビターな仕上がりになっております。

9月30日に第二巻が発売予定です。 


 

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