旅日記2014年冬:喜如嘉の芭蕉布と自然布ツアー 2日目(5)



ひろいのぶこ氏の講演会と
自然布に関わる方々によるシンポジウムの後、
勢理客の子ども&青年部の素晴らしい獅子舞を見ることができた。

普段は地元の外で見ることはないのだが、
獅子の毛に喜如嘉の芭蕉を使っているご縁から、
このイベントにわざわざ来て下さったそうだ。

赤や黒などに染めた芭蕉の毛が、
静・動のめりはりのある獅子の動きに色を沿えていて、
単色よりも華やかな獅子の色合いが、時に激しい舞にマッチしていた。

(子どもの獅子)
sP1260876














子どもによる獅子と、大人による獅子の二つの舞がなされた。

地方の演奏は、ドラと三線というシンプルなもので、
子どもの獅子舞は大半が本当に短い同一のフレーズの繰り返しで、
大人の方はもっと長いメロディーだったがそれが繰り返されていた。

日本の音階とも沖縄の音階とも違うような感じがして、
どこから伝来してきたのだろう? と思った。

子どもの獅子舞は、
しっぽが始終犬が嬉んでいるときのようにパタパタしていて、
前かがみで片手はずっと動かしている後ろの子は大変だなと思いつつ、
その健気さがかわいかった。


  波照間島で、
  誰でも獅子をかぶれる日に私も後ろに入ったことがあったが
  大変だったもんな。

  勢理客の型の決まった演舞の獅子とは違い、
  よく言えばフリースタイル、暴れ獅子は、
  前の人次第でどこにどれだけ動くかわからない。

  しかも、重いのだ。 やはり同じく芭蕉の毛だった。


大人の獅子舞は、大人の背丈の分だけとても大きく迫力があった。

また、動きも精妙で複雑だ。

毬と戯れる様子を演じたものだが、
本当にネコか犬がボールとじゃれているような感じがした。
(獅子なんだけど・・・[苦笑])

また、
毬を咥えようと何度も試みるのだが、
そのたびにポトリと落とすことを繰り返し、
しまいには癇癪でも起こしたかのように
必死に口元から逃げ転がる毬に挑む姿もユーモラスだった。

毬に挑むもうまく咥えられずに、一休み? の図(筆者の解釈)
sP1260879_2













子どもの獅子も大人の獅子も、
立ってじっとしている時に
脇腹が呼吸しているように動く様まで再現しているところが
すごいと思った。

数は忘れたが、演舞の型はさらにいくつかあるようだ。

また、舞う人になるために試験もあると聞いた。

伝承するための本気の思いが伝わってきた。

 *勢理客の獅子舞
  「てだこのまちガイド:浦添市観光協会公式ガイド」
  http://www.urasoeshikankou.jp/tradition.html




今夜の夕食は名護にて沖縄料理と民謡。
sP1260894
















同じテーブルの方々の話をうかがうと、
皆さんそれぞれに織りや染めに何らかの形で関わっていたり、
染織の世界が好きな人たちだった。

手織りの作品を見せていただいたり、
お住まいの地域の話を聞かせていただいたりと、
楽しい時間だった。

自己紹介タイムもあったが、
みなさん私のいる方向には背中を向けて話されることが多く、
あまりよく聞き取れなかった・・・。

人数も人数だし、会場の空間が変わった形だったから仕方ない。



名護城跡のさくら祭会場を目の前にして見られなかったのは残念。

店の近くで1本あった夜桜を撮影。
sP1260895

















こんなに満開の見頃には、
内地からタイミングを合わせて来れる機会もめったとないだけに、
どこかのタイミングで見たかった。

しかしまぁ、ツアーの予定だけでも毎日夜まで密度が濃く、
今回の旅程では難しかったとも思う。

これが団体のツアーと小回りの利く個人旅行と違うところかもな・・・。

ツアーは、ツアーでしかやれない・行けないこともあるわけで。

行くなら早朝からタクシーを呼んで朝ごはん抜きで行くくらいしか、
まとまった自由時間はなかったけど、
そこまでの体力気力はなかった。

あぁ、それとも、宴会場でお仲間を募って、
バスではなくタクシーに同乗して帰るというアイデアもあったかもしれない。

いずれまた、桜を見るのが目的の旅でもするかな(笑)。