旅日記2014年冬:喜如嘉の芭蕉布と自然布ツアー 最終日



ツアーの間、食事がどれも美味しくてたくさん食べていたら、
さすがに身体が栄養過剰になってきたのか、
今朝のバイキングは食べるペースが遅くなってきた。

それでも食べ収めと、食い意地はってたくさん食べたのだった。(苦笑)

ホテルの敷地内に何か所かハンモックがあった。
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一度は試してみようと、食後に乗っかってみたが、難しかった(笑)



盛りだくさんだったツアーのプログラムは全部終了し、
後は那覇へと向かうだけだ。

この暖かさ(私にとって)も、上げ膳据え膳の食事も、
寒くてバタバタしていた日々の小休止となり、リフレッシュした。

今日もいい天気だ。

道中の海の色がきっと奇麗だろう。



バスは喜如嘉の改善センターに寄り、
平良美恵子氏とカメラマンさんが見送りに来てくださっていて、
挨拶をして別れた。



青い海。
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どこかにたくさんの桜が見えやしないかと車窓を気にしていたが、
そういう場所のそばを通ることなく高速に乗った。


伊芸SAで沖縄紅茶のロイヤルミルクティー味のブルーシールアイス食べる。

バニラビーンズのような細かい茶葉が入っていて美味。

海を見ながらアイスを食べられる暖かさが嬉しい。



当初、那覇空港に向かう途中で
バスは下道の観光地のいくつかで途中下車できる予定だったが、
一足先に那覇に向かった1班でそれを試したらかなり時間がかかったとのことで、
今日はともかく空港へ直行となる。

飛行機に乗るまでの間、Mさんと沖縄県立博物館で
「空中都市マチュピチュとインカ展」と
「森山大道 終らない旅 北/南」を見たいねと話していたのだが、
空港へのバスの到着が予定より遅れてきて、
博物館で展示を見るほどの時間はないことがわかった。

途中、今日からリウボウホールで
琉球絣の「ミーユイ−新結−展」が始まったという情報が入り、
そちらになら時間が取れるということで、県庁前へ向かうことにした。
http://www.town.haebaru.lg.jp/kankou/docs-kankou/2014011400023/files/mi-yui.pdf


時間がゆっくりある方々は、
南風原までヤシラミ織り展を見に行ったようだ。

「ヤシラミ織展〜當銘正幸コレクションと南風原花織〜」
http://www.town.haebaru.lg.jp/docs/2014012300025/



ミーユイ展には、
Mさんと、もうお一方織りをやっているSさんとで行くことになった。

琉球絣の技術を活かして、
現代の日常でも着やすい素材として、
極細のオーガニックコットンのシャツ地を織り上げたとのことで、
それへの反応を見るイベントでもあったようだ。

従来の絣の作品だけでなく、
花織とミックスさせた柄など、新たな試みは他にも見られた。

中には花織の方が面積が大きく、
「何をもって“琉球絣”と呼ぶのだろう?」と
素朴な疑問が湧いたものもあったが、
伝統工芸は伝統工芸としての伝承をしつつ、
その枠を出て様々な表現の試みがあるのは面白いと思う。



リウボウホール入口で、実際に極細の木綿糸で
展示サンプルと同じ絣模様の布を織る実演もなされていた。

会場について最初にそれに目がいったので、
織っている人に着尺とは違う幅広な理由を聞いたら、
洋服地用だからとの回答。

なるほど、中には、
その布で仕立てたメンズシャツと女性用ブラウスのサンプルもあった。

手織りと言われないとわからないきめ細やかな布は、
技術として素晴らしいと思う一方で、
自分はそんな上等な布地の服は着ないなぁ、
誰にアプローチしたら売れるのかなぁ・・・と考えたりした。

スーツのオーダーメイドの仕立屋さんなどとコラボするといいのだろうか。

「そういう類の例えばイタリアのブランドなんかとコラボしたらどうですかね?」
と言ってみた私に対し、
「そうなると、工房などの名前は出せないのよね、きっと」とSさん。

うーむ・・・。

それだと制作側の意図とは違うようにも思うし・・・。

あるいは、各国への外交担当に着てもらい国外にもアピールするとか?



今回、芭蕉布をはじめとした自然布を学ぶツアーに参加して、
これから自然布やこういった伝統的な染織などは
どういう方向に向かっていくのだろうか? と気になった。

かつて、自然布が生まれた理由の一つは、
その素材や布を使わざるを得ない暮らし、
その布を作らざるを得ない暮らし(献上品としてなど)からだったと推測する。

それらがなくても困らない人が大半になってしまった現代、
どういう位置づけになればいいのだろう?

シンポジウムの感想の日記にも書いたが、
自然布は、人々の長きにわたる試行錯誤の知恵と技術の結晶だと思う。

世界的に見ても貴重なものなのであれば、
保護されるものとしての扱いの道もあるのかもしれないが、
それではますます「日常の暮らし」から遠のいてしまう。

あるいは、
各国語で発信して世界中にいる関心を持つ人たちとつながり、
貴重なものを欲しがる人たちに買っていただくとか?

そもそも、日常の普段使いの位置づけにしたいのか、
高級品、希少価値のものとしての位置づけにしたいのかによっても
普及の仕方は変わってくるのだろうな。

あれこれ好き勝手に考えてみたが、
実際に関わる方々はすでに
もっと真剣にいろいろ考えていらっしゃるに違いない。



ツアーメンバーのどなたかは、
「ともかく、買うしかないのよ。(存在し続けてもらうためには)」
と話されていた。

そういう意味では、今回私もささやかな額ではあるが購入し、
そして、発信するということで、微力ながら応援させていただいた。

今年もまた、都内で自然布展があるような情報もうかがった。

時間を作ってまた是非とも会場を訪れようと思う。



様々な「こと」、「もの」、「ひと」に触れた、
体験と学びがいっぱいの旅だった。