英語ではUranium,日本語ではウラン.
ウラニウムと書くのは素人がよくやる間違い,ユレイニアムと書くのはただの厨二病.

大雑把なところで鉄の比重が8,タングステン,プルトニウム,ウランが19.
鉛が12であるから,ウランはバランスウェイトとしてよく使われる.
タングステンが使われないのは,単に高いからである.
プルトニウムが使われないのは,プルトニウムだからではなく単にまとまった量が採れないからである.

ウランよりも比重の大きな金属として有名なのは白金(21)と,全金属中で最も重いと云われるイリジウム(22)であるが,これもやっぱり高いんである.


さて,劣化ウランである.
ウラン=放射能という短絡思考が一般的になってしまっているのは,科学者の怠惰の結果と云えなくもない点は考慮するとしても,鉛と並んであまりに扱いが酷い.
我輩の意見から書いておくと,湾岸戦争の際に劣化ウラン弾の被害というものが取り沙汰されたのは,環境保護団体だとか人権団体とか,一部の極めて危険かつ偏向した思想を持つ集団の陰謀に近いものである.

まず,ウラン自体の(重金属としての)毒性は鉛より低い.
そして,ウラン=放射能ではなく,天然ウランの中の放射性同位体(この単語すら理解できないようであれば中学校からやり直した方がいい)であるウラン235が主に人工的に利用される.
天然ウラン中のウラン235はそれだけでは必要な濃度に不足するため濃縮され,その残り滓がいわゆる劣化ウランである.
それでも放射能があるという意見は,正しい.

但し,その強度はカリウムのおよそ5倍程度だとされている.
ウラン235の含有率の高い天然ウランでも10倍程度(教科書の値).

某漫画のように,ウェイトとして10kgオーダの劣化ウランを24時間身につけていない限り,どう考えても重金属としての毒性が先に顕在するのは明々白々である.


簡単な算数.
カリウムは人体の1kgあたり2g含まれるので,例えば我輩であれば160g,これに相当する放射能を持つ劣化ウランは大雑把に30g.
実質的にはこの10倍どころか100倍持ってたって何ら問題はないんだが,3kgもあるアクセサリを身に着けているやつなど見たことないな.


***追記
Knowledgeでネタになってたので見直したら計算間違いを発見.
5倍ではなく500倍である.
とはいえ,内部被曝となるカリウムと,飲み込まない限りせいぜい地肌に密着させる程度のアクセサリでは比較にもならぬ.
3kgの劣化ウランを箔にして素肌にはりつけておいたら,皮膚ガンくらいにはなれるかもしれないが,魔法のコーティングでなくても密閉してあれば安心.
"危険"であったとしても,影響が出る前に交通事故か癌で大概死ねるから.