ご近所の日々

ご近所で出会った雑草や、古本のことなどを、少しずつ書きとめていきます。

今日は、花を開いている雑草たちの姿が、目につきました。
ここ数日の陽気に誘われたのでしょうが、
明日から寒の戻りがあるようなので、震え上がって、
花びらをシュッと閉じたりするんだろうなぁ。


ヒメオドリコソウ
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タネツケバナ
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コハコベ
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Canon G7X


朝刊に、赤瀬川原平さんの訃報が載っていました。

80年代に、『超芸術トマソン』などを通じて、赤瀬川さんの「視点」に感銘して以来、ずっとファンでした。

大阪で開催された、ステレオ写真についての講演会に参加したことがあるのですが、僕が首にぶらさげていたオリンパスペンFTに目を止められて、「お、いいカメラですね」と声をかけていただいたのが、いい思い出になっています。

今頃きっと、冥土に向かう道で、路上観察を楽しんでおられることでしょう。ご冥福をお祈りします。


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仕事場の近くに、クスノキが街路樹として植えられているのですが、幹が太くなって、支柱が食い込みつつあるのが、前から気になっていたのですが。先日、ふと見ると、支柱で締め上げられている箇所の下から、枝を伸ばして葉を茂らせていました。


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これは、おそらく支柱がクスノキの導管の働きを阻害していて、地中の根と、樹の上部の枝葉との間で、水分や養分のやり取りができなくなり始めているに違いありません。

このままでは、クスノキが枯死してしまうので、ネットで役所の窓口を調べて、問い合わせフォームから状況を連絡してみました。

すると1週間ほど経ってから、このようなメールが届きました。

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現地を確認すると3本の街路樹のうち1本が成長し、鋼製支柱が食い込んでいる状態となっていましたので撤去することにいたします。
ご指摘のほかの樹木についても同様に成長してきており、鋼製支柱が幹に食い込む前に撤去を行ってまいります。
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おー。よかった。で、その日、クスノキのところを通りかかると、既に、鋼鉄のいましめが解かれていました。


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Sony RX100


これで、クスノキが本当に命拾いしたのか、既に手遅れなのかはよく分かりませんが、今後も、見守っていきたいと思います。

がんばれ、クスやん!




春の光の中で、雑草が黄色い花を咲かせているのを見かけると、
なんだか暖かそうで、心がウキウキします。

カンサイタンポポ。

ご近所の雑草パトロールコースの土手の斜面に
毎年群生している、在来種のタンポポ。
町中で咲き誇っているセイヨウタンポポよりも地味な感じで、
のんびりした風情をただよわせています。




オニタビラコ。

道ばたの側溝で、スーッと茎を伸ばして、
黄色い花が顔を出していました。
年がら年中、あちことで花を咲かせている雑草ですが、
やはり、春がいちばん元気そうに見えます。

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前に書いたように、股関節の炎症が生じているので、
この春は、ご近所の雑草パトロールに一回しか出かけられていません。
その貴重な雑草散歩の記録から。


タネツケバナ。

雑草パトロールコースの始まりあたりで、
道ばたの側溝から、春の光を求めて顔を出していました。
やわらかな花と、ゴツゴツした金属の、
質感のコントラストがいい感じ。


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オランダミミナグサ。

ちらちらと白い花びらをみせながら、じっと我慢して、
少し暖かくなってくると、いきおいよくパッと開花する。
この雑草をあちこちで咲きはじめると、
いよいよ、春らんまんだなぁと思います。


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Sony RX100




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