2009年09月18日

9月17〜18日の暴力団関連ニュース

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スナック経営者殺害
被告に無期懲役求刑 
「犯行自体は残虐」
松山地裁 /愛媛
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9月17日16時1分配信 毎日新聞

松山市の飲食店経営の小野江身子さん(当時31歳)を05年12月に殺害して現金などを奪い、
遺体を伊予市内の山中に遺棄したなどとして、強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われている松山市三番町1、
元山口組系暴力団幹部、長井蔵紀被告(34)の第3回公判が16日、松山地裁であった。

検察側は「金品を奪うことのみを目的とした強盗殺人とは異なるが、
犯行自体は残虐」として無期懲役を求刑。弁護側は改めて
「殺害する時点で金品を奪う目的はなかった」と主張し、長井被告は
「一生涯、塀の中で反省したい」と述べた。

起訴状によると、長井被告は他の元山口組系暴力団組員と共謀し、
05年12月3日午後3時ごろ、松山市三番町1のマンションで、小野さんの首を絞めて殺害し、
現金3万円と乗用車1台(時価153万円相当)などを奪い、遺体を山中に遺棄した、としている。

9月17日朝刊



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手配の組長、中国で拘束
引き渡し求め捜査員派遣へ
韓国人留学生誤射殺・千葉県警
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9月18日8時52分配信 時事通信

千葉県柏市で2001年、暴力団抗争に巻き込まれ人違いで
韓国人留学生尹元柱さん=当時(24)=が射殺された事件で、
殺人容疑で指名手配された指定暴力団住吉会系組長平田正幸容疑者(57)が、
潜伏先の中国で当局に身柄拘束されたことが18日、分かった。捜査関係者が明らかにした。

 県警は今月下旬、中国に捜査員を派遣し、身柄引き渡し手続きを取る方針。 



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大林被告、二審も無期
「警官殺害、偶発的要素も」
立てこもり発砲・名古屋高裁
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9月18日10時36分配信 時事通信

愛知県長久手町で2007年5月、警察官ら4人が死傷した立てこもり発砲事件で、
殺人などの罪に問われた元暴力団組員大林久人被告(52)の控訴審判決公判が18日、名古屋高裁であった。

片山俊雄裁判長は「犯行は凶悪かつ危険で悪質だが、警察官殺害には偶発的な要素もあり、
死刑が相当とは言えない」として、無期懲役とした一審判決を支持し、
死刑を求刑した検察側、量刑不当とした弁護側双方の控訴を棄却した。
 殺害された被害者は1人だったが、住宅街での発砲事件という社会的影響の大きさから死刑が適用されるかが焦点だった。

片山裁判長は争点だった県警特殊部隊SAT所属の林一歩警部=当時(23)=への殺意について
「被告が林警部の顔面付近を狙って発砲し、命中させたとは断定できない」と述べ、
「誰かには当たるだろう」という概括的殺意にとどまるとした一審判決を支持した。
次女への殺意についても一審同様、認めなかった。

 「地域住民らに恐怖感や不安感を与えており、
社会的影響は大きい」としたが、「犯行は綿密、周到に計画されたものではなく、
被告には服役経験もない」として、死刑を選択しなかった。

控訴審で検察側は、「林警部に対し確定的殺意が認められ、次女に対しても殺意があった」と主張。
計画的な犯行で結果も重大として改めて死刑を求めていた。
弁護側は「被告は心神耗弱の状態にあり、殺意はなかった」と反論。
無期懲役は重過ぎると訴えていた。



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長久手の籠城
警官射殺事件、2審も無期懲役
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9月18日10時49分配信 読売新聞

愛知県長久手町で2007年5月、自宅に籠城(ろうじょう)して警察官を射殺し、
3人に重傷を負わせたとして殺人罪などに問われた、
元暴力団員大林久人被告(52)の控訴審判決が18日、名古屋高裁であった。

 片山俊雄裁判長は「周到な計画に基づく犯行ではなく、
警察官殺害については偶然的な要素もあった」と述べ、
無期懲役とした1審・名古屋地裁判決を支持し、検察・弁護側双方の控訴を棄却した。

判決によると、大林被告は元妻に復縁を断られ、07年5月17日夕、
110番で駆け付けた巡査部長と、長男、次女に自宅敷地内で発砲し、重傷を負わせた。

さらに、元妻を人質に籠城し、約5時間後、県警特殊急襲部隊隊員林一歩(かずほ)警部(当時23歳)を射殺した。

片山裁判長は「弾丸は防弾衣に当たって角度が変わり心臓に命中したという偶発的要素があった」として、
1審同様、林警部に対する確定的な殺意を否定した。さらに「元妻に復縁を求めたことが犯行のきっかけで、
場当たり的に敢行された」とも述べ、「無期懲役の1審判決は不当ではない」と結論づけた。

検察側は「1審は警察官の職務執行を妨害した悪質性について一切触れていない」として改めて死刑を求め、
弁護側は「大林被告が心神耗弱状態だった」として刑の軽減を求め、それぞれ控訴していた。



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罰則付き暴力団排除条例案を提出
全国初、利益供与を禁止
福岡
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9月18日11時9分配信 時事通信

暴力団に関する条例としては全国で初めて罰則を定めた福岡県暴力団排除条例案が18日、県議会に提出された。

組員らへの利益供与を禁止するもので、来年4月施行を目指す。
県警幹部は「取り締まりが目的ではなく、県民が暴力団と決別するきっかけにしてほしい」としている。

条例案によると、事業者が暴力団の威力を利用する目的で組員らに利益供与をした場合、
事業者と組員に対し1年以下の懲役か50万円以下の罰金を科す。

学校などの施設から200メートル以内に暴力団事務所を新設した場合も、同じ罰則を科す。 



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<殺人容疑>
手配の組長を中国で拘束 
千葉・柏で人違い射殺
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9月18日11時42分配信 毎日新聞

千葉県柏市の路上で01年10月、韓国人留学生の尹元柱(ユン・ウォンジュ)さん(当時24歳)が
暴力団の報復相手と間違われ射殺された事件で、
千葉県警に殺人容疑で指名手配されている住吉会系暴力団組長の平田正幸容疑者(57)が、
中国で公安当局に身柄を拘束されていることが捜査関係者への取材で分かった。
県警は近く捜査員を中国に派遣し、引き渡しを受けて逮捕する方針。

指名手配容疑は手下の組員3人と共謀し、報復相手の韓国人を殺害しようと計画。
01年10月10日朝、柏市柏3の路上で、近くに住む尹さんを射殺したとしている。
実行役の3人は無期懲役などの実刑が確定している。

【神足俊輔】



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暴力団排除条例を提案 
福岡県議会 全国初の罰則付き
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9月18日15時7分配信 西日本新聞

福岡県は18日、暴力団への利益供与を禁止し、
悪質な違反があった事業者に対して懲役などの刑事罰や事業者名の公表を盛り込んだ
県暴力団排除条例案を、同日開会した県議会に提出した。

可決すれば、事業者への刑事罰や組事務所の開設規制を定めた全国初の条例となる。

条例案は、全国で最も多い県内5つの指定暴力団の資金源を断ち、
県民の意識改革を促すのが目的。

事業者に(1)暴力団の威力を利用する目的で行う金品などの供与(2)
過剰な値引きやみかじめ料の支払い‐などを禁じている。

具体的には、建設業者が地元対策費として暴力団側に資金提供するなど、
(1)に当てはまるケースは、1年以下の懲役または50万円以下の罰金。

破格の安さで暴力団に物品を提供するなど、(2)に当たるケースは、
県公安委員会の是正勧告に従わなければ事業者名を公表する。

このほか、学校や図書館などの周囲約200メートル以内の組事務所開設なども、罰則付きで禁止している。

一方、ホテルが組長の襲名披露パーティーに会場を貸与するケースなど、
金品の授受を伴わないケースも規制対象だが、罰則は設けていない。

=2009/09/18付 西日本新聞夕刊=



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暴力団への利益供与禁止 
全国初 福岡県、罰則付き条例案
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9月18日16時2分配信 産経新聞

福岡県は18日、暴力団への利益供与を禁止し、悪質な違反があった事業者に対する懲役などの刑事罰や、
事業者名公表を盛り込んだ暴力団排除条例案を県議会に提出した。

学校周辺などでの組事務所開設も禁止している。

成立すれば、事業者への刑事罰や組事務所の開設規制を定めた全国初の条例となる。

福岡県には道仁会など全国最多の5つの指定暴力団が本拠を構え、
抗争が続発。発砲事件の数も昨年まで5年連続で全国最悪で、
県警は「暴力団排除には県民の意識改革が必要。取引を断ち切るきっかけにしてほしい」としている。

条例案や県警によると、事業者側が禁止されるのは
(1)暴力団の威力を利用する目的での利益供与
(2)過剰な値引きや、みかじめ料の支払いといった暴力団を不当に利する商取引−など。

このうち、建設業者が開発に伴う地元対策費として暴力団関連企業に資金を提供するケースなど、
事業者が暴力団の威力を利用した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金。
不当な商取引は県公安委員会が是正を勧告、従わなければ事業者名の公表に踏み切る。



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訴訟:「井桁」看板は暴力団を連想 
土地売買は無効、業者への明け渡し命じる
高知
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9月18日16時2分配信 毎日新聞

高知市内の不動産業者2社が、宅地を分譲したところ元暴力団組員に転売され、
暴力団の代紋に似た看板を立てられ、高額で買い戻しを求められたとして
売買の無効と土地の明け渡しを求めた訴訟の判決がこのほど、高知地裁であった。

小池明善裁判長は「あえて暴力団を連想させるような看板を設置し、
土地の買い戻しを有利に進めようとした」と業者側の主張を認め、明け渡しなどを命じた。

判決によると、両社は昨年3月、母親と住む家を建てるためという女性に約920万円で
土地約113平方メートルを売却したが、すぐに男性に転売。

土地には昨年5月に井桁(いげた)の印が書かれた看板が設置され、
街宣車が止まったという。両社が男性に撤去を求めると男性は5000万円で買い戻すよう要求。

いったん看板は撤去されたが、買い戻し交渉が不成立に終わると再び設置された。

男性は「井桁は会社の社章。車両は知り合いから預かった」と主張したが、
小池裁判長は「暴力団を連想させるもの。車両の説明も不自然」と男性の主張を退けた。

【黄在龍】 9月18日朝刊



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愛知発砲立てこもり 
元組員、2審も「無期」 
名古屋高裁判決
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9月18日16時2分配信 産経新聞

愛知県長久手町で平成19年5月、警察官ら4人が死傷した発砲立てこもり事件で、
殺人罪などに問われた元暴力団組員、大林久人被告(52)の控訴審判決が18日、名古屋高裁であった。

片山俊雄裁判長は無期懲役(求刑死刑)とした1審名古屋地裁判決を支持、検察、弁護側双方の控訴を棄却した。

片山裁判長は判決理由で「犯行は凶悪かつ悪質。

社会的影響も大きい」と指摘。一方で「場当たり的な犯行で、警官殺害も偶発的な要素があった」と述べた。

判決によると、大林被告は19年5月17日から18日にかけ、
長久手町の自宅に元妻(52)を人質に立てこもり、愛知署の木本明史巡査部長(56)や被告の長男(27)、
次女(23)に発砲し重傷を負わせ、県警特殊部隊(SAT)の林一歩警部=当時(23)=を銃撃し、殺害した。

昨年12月の1審判決は、被告の責任能力を認定。

被告が発砲した4人のうち次女を除く3人への殺意を認めたが、
「死刑がやむを得ないとまでは言えない」とした。控訴審で検察側は次女への発砲にも殺意があったとして、
1審に続き死刑を主張。弁護側は「3人への殺意はなかった。
犯行当時は心神耗弱状態だった」として減刑を求めていた。



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市議会が暴力団追放の請願を
全会派一致で採択/平塚
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9月18日19時0分配信 カナロコ

ことし7月に平塚市内で発生した暴力団による殺人事件を受け、
暴力団追放、組事務所撤去の推進を求める請願が18日、同市議会で審査され、全会一致で原案通り採択された。

同事件は「湘南ひらつか七夕まつり」開催中の7月5日、
メーン会場近くで発生し、市民や見物客に不安や恐怖を与えた。

このため、市暴力追放推進協議会が今月4日に陳情を提出。

これを受けた請願では「観光産業や地元商店街の発展などへも多大な影響を与えることが懸念される」などとし、
同市議会としても暴力追放を推進することを表明した。

 同事件をめぐっては7月29日、同協議会が暴力団を追放を訴える総決起大会を実施。
市民ら約400人がパレードを行った。




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9月15〜16日の暴力団関連ニュース

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「200万か指詰めだ」 
恐喝未遂で逮捕 横浜
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9月15日7時56分配信 産経新聞

戸部署は14日、恐喝未遂容疑で、横浜市中区大平町の指定暴力団極東会系組幹部、
秋丸雄一容疑者(45)を逮捕した。容疑を否認している。

同署の調べによると、秋丸容疑者は7月16日午後5時ごろ、
同市西区の風俗店経営の男性(38)の事務所で、
貸していた家具を勝手に処分したと因縁をつけ「200万か指詰めだ。

それがやくざの世界のおきてだ」と脅迫した疑いが持たれている。

男性が同署に被害届を出し、未遂だった。



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「土佐犬のおりにぶちこむぞ」 
男性拉致した組幹部ら逮捕  
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9月15日12時57分配信 産経新聞

男性を拉致し暴行を加えたなどとして、警視庁新宿署は逮捕監禁致傷の疑いで東京都新宿区上落合、
指定暴力団住吉会系幹部、勝野謙二容疑者(54)と組員2人を逮捕した。

同署によると、3人は容疑を一部否認している。

同署の調べによると、勝野容疑者らは5月30日午前4時45分ごろ、
新宿区歌舞伎町のスナックから風俗店店長の男性(37)を拉致。

車に押し込んで顔などを殴ったうえ、
「どこに埋めるか。殺すからな」「土佐犬のおりにぶちこむぞ」と脅すなどした疑いが持たれている。

店長は目隠しをされ、両手も縛られたまま埼玉県などを連れ回された。

約7時間後に新宿区内で解放されたが、たばこの火を背中に押し当てられるなど全治約3週間のけがを負った。

同署によると、男性は今年4月下旬に女性事務員2人を雇ったが、
仕事内容に満足できず5月に解雇していた。

報酬が支払われなかったことに不満を抱いた女性側が勝野容疑者に相談。

男性をスナックに呼び出して交渉を始めたが、支払う意志を示さなかったため犯行に及んだという。

通行人の110番通報で同署が捜索を開始し、目撃された車のナンバーから勝野容疑者らが浮上した。

 同署によると、捜査に気付いた勝野容疑者は
「やばい。警察が動いたからお前を放してやる。絶対におれたちのことを言うな。
示談してくれ」と男性に要請。

さらに、「これを受け取ってくれ。もっと欲しいか」と現金10万円を差し出したうえ、
途中で入手したリポート用紙に「和解書」を書かせたという。

同署は別容疑で逮捕されている男(30)も関与していると見て、近く再逮捕する方針。



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スナック経営者殺害
元組幹部、殺人と死体遺棄は認める
松山地裁初公判 /愛媛
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9月15日17時0分配信 毎日新聞

松山市の飲食店経営の女性(当時31歳)を05年12月に殺害して現金などを奪い、
遺体を伊予市内の山中に遺棄したなどとして、強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われている松山市三番町1、
元山口組系暴力団幹部、長井蔵紀被告(34)の初公判が14日、松山地裁であった。

長井被告は起訴状の内容について「所持金をとることについて殺害する段階での意識はなかった。
現金3万円の存在を知らなかった」などと強盗目的については否認したが、
殺人、死体遺棄については「間違いありません」と認めた。

 起訴状によると、長井被告は他の元山口組系暴力団組員と共謀し、
05年12月3日午後3時ごろ、松山市三番町1のマンションで、
飲食店経営の小野江身子さんの首を絞めて殺害し、
現金3万円と乗用車1台(時価153万円相当)などを奪った、としている。

9月15日朝刊



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振り込め詐欺で暴力団幹部ら逮捕 
被害総額1億円超か
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9月16日19時16分配信 産経新聞

息子や孫になりすました振り込め詐欺で現金約2200万円をだまし取ったとして、
警視庁組織犯罪対策4課は16日、いずれも新潟市内に住む指定暴力団山口組系組幹部、
小川雅人容疑者(33)と、自称土木作業員の大杉清一容疑者(47)を逮捕した。

同課によると、小川容疑者ら2人は詐欺グループの統括役で、
別のメンバー5人はすでに同容疑で逮捕、起訴されている。

グループは、東京都内の高齢者ら少なくとも約30人から1億円超を詐取したとみられ、
一部は暴力団の資金源になった可能性があるという。

同課の調べによると、小川容疑者らは今年1〜2月、都内に住む60〜80代の無職女性4人に電話し、
息子や孫になりすまして「電車に現金と通帳が入ったカバンを忘れた。

今すぐお金が必要」とうそを言い、計約2200万円を詐取した疑いが持たれている。

同課によると、小川容疑者らは都内を拠点としており、
宅配業者を装うなどして直接、被害者宅へ現金を取りに行っていたという。

 



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9月13〜14日の暴力団関連ニュース



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暴力追放市民決起集会
暴追訴えパレード
佐世保 /長崎
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9月13日15時1分配信 毎日新聞

佐世保市の暴力追放市民決起集会(市主催)が12日、
市中心部の松浦公園であり、参加した約800人が
「みんなで暴力団を追放するぞ」などと訴え、近くのアーケード街をパレードした。

 市内では現在、指定暴力団九州誠道会系永石組の4階建てビル(瀬戸越1)を巡って、
周辺住民が組事務所としての使用差し止めを求めて仮処分を申請中。

集会で日高慶夫・佐世保署長は「24時間態勢で警戒していて、
何事もないからといって放任しておけば、近い将来、
九州誠道会の佐世保進出の本格的な拠点になる」と、
暴力団追放の必要性を強調した。

【野呂賢治】
〔佐世保版〕 9月13日朝刊



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“シノギ”はペコちゃん人形? 
“お宝”狙った暴力団幹部
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9月13日18時17分配信 産経新聞

大きな瞳とペロリと舌を出したちゃめっ気たっぷりのかわいい笑顔。
そんな“看板娘”をさらったのは、暴力団組幹部だった−。
和歌山市内で「不二家」のペコちゃん人形を盗んだとして、
窃盗容疑で指定暴力団山口組系組幹部、稲葉洋容疑者(43)が今月1日、
和歌山東署に逮捕された。近畿一円ではペコちゃん人形が盗まれる被害が相次いでおり、
県警は慎重に関連を調べている。

「非売品」のペコちゃん人形は、希少価値の高い“お宝”としてマニアの間では有名な存在。

一体の相場は約20万円、レアものになると、オークションで1体100万円の値がつくケースもあるという。
そんな“高値”に目をつけたらしい。


■ペコちゃんを抱きかかえダッシュ
事件は今年2月12日午後3時半ごろ、同市有本の「不二家有本店」で発生した。当時、
女性店員は客の選んだケーキを箱詰めしようとしている最中だった。
そのとき、「ピンポンピンポーン」と自動ドアの開閉を知らせるチャイム。
「いらっしゃいませ」と声をかけたその瞬間−。

ガタン!。

店員の目に映ったのは、ペコちゃん人形(高さ約110センチ、重さ10キロ)を
抱きかかえドアの外に飛び出す男の背中。「泥棒!」。

叫びながら追う。外に出ると、すでに犯人は車に乗り込んでいた。
遠ざかるナンバーを覚え、夢中で110番した。

 「まるで刑事ドラマのような一瞬の出来事だった」と店員。
「あっという間で何もできなかった」と悔しさをにじませる。


■狙われた“高値”の花?
 「(ペコちゃんが)ネットオークションで高く売れると知り、金になると思った」

目撃情報をもとに逮捕された稲葉容疑者は、警察の調べに対してこう供述しているという。
今月8日には、同じく窃盗容疑で指名手配中だった大阪府四條畷市の解体作業員、
池田興應(おきまさ)容疑者(38)も逮捕された。

和歌山東署の調べによると、2人は大阪市内の中古品販売店に盗んだ人形8体を持ち込み売ろうとしていた。
同店ではすでに数体がそれぞれ約20万円で販売されていた。

2人が目を付けたインターネットの“中古品市場”には、
ペコちゃん人形のほか、薬局でおなじみの佐藤製薬の
「サトちゃん」やコーワの「ケロちゃん」と「コロちゃん」なども見受けられる。
多くが「廃業していらなくなった」などの理由で出品され1体1万円程度で取引されるが、
ペコちゃん人形は1体20〜15万円と破格だ。

なぜ、ペコちゃん人形はこれほど人気なのか。
ペコちゃんグッズを中心に中古玩具を多く販売する「昭和堂」(横浜市)によると、
ペコちゃんの魅力は愛らしさ、バリエーション、歴史。
昭和25年の誕生以来約60年間、製造年代などによりさまざまなデザインのペコちゃんが生まれてきた。
1つ1つが希少で、入手困難なこともコレクター魂に火をつけるようだ。

店頭用人形のなかには、昭和30年代に作られた、
頭を押すと自己紹介する「トーキングペコちゃん」など100万円前後で取引される代物まであるという。

人気のペコちゃん人形だが、卓上用、店頭用の2パターンある人形はいずれも非売品。
とくに店頭用は各店1体限定のいわば「派遣従業員」で、
廃業時には本社が回収する決まりになっている。
「本来、売買されること自体が不本意」としている。

一方、中古品販売業者によると、売買しているペコちゃんを含む企業マスコットの多くは、
閉店時やデザインが変わったときの処分品。
ただ、盗品が紛れこむ可能性もあり、出所を確認するなど注意が必要という。


■盗難対策に乗り出す店も
不二家によると、ペコちゃん人形盗は毎年十数件起こるという。
特に今年1〜2月は、和歌山県内で5件、大阪府3件、兵庫県2件、
京都府1件と、近畿地方で計11件と集中的に発生した。

 盗難が多発するなか、自衛策に乗り出す店舗もある。
約20年前に開店して以来、3度も被害に遭ってきた和歌山市内の別の店では今回、幸運にも被害を免れた。
秘密は、ペコちゃんの足下のひも。ペコちゃんを店内の商品棚に結んでおいたため、
抱えようとした男があきらめて逃げたのだという。

 3度の被害を「まるで自分の娘がさらわれたような気分になる」とふりかえる男性店長。
「今ごろどうされてんねやろ」とさらわれた3体を心配しない日はない。

 一方で、店内につながれたその姿に、
「ペコちゃんはどうしたの?」と心配する子供も少なくないという。

 ちなみに、事件のあった「不二家有本店」で盗まれたペコちゃんはまだ見つかっていない。
「1日も早く見つかってほしい」と女性店員。
ペコちゃん人形に本当の“笑顔”の戻る日は、まだまだ先のようだ。



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「姉とともに薬やめる」
酒井被告の弟、初公判で
福岡地裁
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9月14日12時17分配信 時事通信

女優酒井法子被告(38)の弟で、覚せい剤取締法違反(使用)罪に問われた
元暴力団組員酒井健被告(30)の初公判が14日、福岡地裁(溝国禎久裁判官)であった。

健被告は起訴内容を認めた上で、「姉とともに薬をやめて、しっかりやりたい」と述べた。

 これまでに2回、同法違反罪で服役した健被告は、被告人質問で再犯の可能性について問われ、
「今回は今までと違い姉の逮捕がある。姉は自分にとって大切な家族の1人。

自分がやめて、協力し合っていきたい」と話した。

公判は即日結審し、検察側は懲役3年を求刑した。判決は28日。 



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<酒井法子被告>
弟の健被告が初公判 
懲役3年求刑 
福岡
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9月14日12時46分配信 毎日新聞

女優の酒井法子被告(38)=覚せい剤取締法違反(所持・使用)罪で起訴=の弟で、
同法違反(使用)罪に問われた福岡市早良区、元暴力団組員、
酒井健(たけし)被告(30)の初公判が14日、福岡地裁(溝國禎久裁判官)であった。

健被告は起訴内容を認めた上で、被告人質問では「姉は自分にとって大事な家族の一人。
姉と一緒に反省して覚せい剤を絶ちたい」と語った。

検察側は論告で「再犯の可能性は極めて高い」などとして懲役3年を求刑し、即日結審した。

起訴状などによると、健被告は6月27日、
福岡市中央区の路上を走行中の自動車内で覚せい剤入りカプセルを飲んだとされる。

検察側冒頭陳述によると、健被告は中学時代に先輩から勧められ、覚せい剤を初めて使用。
高校中退後に暴力団組員となり、少なくとも計100回は使用したという。

被告人質問で検察側は常習性を指摘。

しかし、健被告は、法子被告の事件に触れ
「今回は(更生への決意が)違う。多くの人に迷惑をかけた。二度と手を出さない」と述べた。

弁護側は最終弁論で「健被告は、幼いころ数年間一緒に生活した姉も同じ罪に問われていることにショックを受けている。

大切な姉で共に覚せい剤を絶つ強い決意を持っている」と述べ、情状酌量を求めた。

また、最終意見陳述で健被告は「自分の罪を重く受け止めて、しっかり刑に服したい」と語った。

【近松仁太郎】




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大麻取締法違反
摘発、逮捕・送検が12人増の14人
鹿児島
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9月14日16時1分配信 毎日新聞

◇暴力団の新たな資金源に
県警がまとめた「大麻事犯の現状」(7月末現在)によると、
大麻取締法違反(所持、栽培など)での摘発は、逮捕が11人、書類送検が3人の計14人。
前年同期比12人増と、急増した。特に「栽培」が増加しているのが特徴。
また、押収した大麻草474本は過去最多という。

県警組織犯罪対策課によると、「栽培」での逮捕は4人、書類送検は1人。
例年は年間2〜3人で、昨年同時期は0人だった。8月に入っても男女2人が栽培容疑で逮捕されている。

鹿児島市下福元町では、ビニールハウスで末端価格で1億4000万円もの大麻を栽培した事件も。
暴力団関係者が資金源として営利目的で栽培するのが特徴的という。

吉見高志刑事部長は「覚せい剤の取り締まりが厳しくなり、
大麻が暴力団の新たな資金源になっている」と指摘した。

逮捕、書類送検した14人を年齢別でみると、10代1人▽20代2人▽30代9人と、
30代以下が12人で全体の約85%を占めた。初犯者も12人で全体の8割以上で、
同課は「好奇心や快楽を求めて若者が安易に手を出している」と見ている。

吉見部長は「薬物乱用防止教室の開催など広報啓発活動を広げるとともに、摘発を強化していきたい」と話した。

【村尾哲】 9月14日朝刊



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主導役の組幹部ら逮捕
「セレブ女性と交際」持ち掛け
4百万詐欺容疑・警視庁など
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9月14日18時32分配信 時事通信

「セレブ女性の相手募集」と称し、交際クラブの預託金名目で現金をだまし取った事件で、
警視庁組織犯罪対策4課と静岡県警は14日、詐欺容疑で、
指定暴力団山口組系暴力団幹部樋口洋士(29)=千葉県八千代市大和田新田=、
同藤田大介(28)=東京都新宿区大久保=両容疑者を逮捕した。

同課は2人が詐欺グループで主導的な立場だったとみている。

同課によると、3つの交際クラブを開設。2007年以降、全国の約200人から計約10億円を集めたとされ、
詐取金が暴力団に流れた可能性もあるとみて調べている。

逮捕容疑は昨年10月から11月、富山県の40代の男性会社員に
「女性と交際すれば報酬をもらえる。
預託金を納める必要がある」と持ち掛け、数回にわたり、計約400万円をだまし取った疑い。 



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<セレブ紹介詐欺>
2容疑者を逮捕…合計18人に 
警視庁
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9月14日23時24分配信 毎日新聞

 インターネットのサイトに「セレブ女性を紹介する」などとうその広告を出し、
応募した男性が現金をだまし取られた事件で、警視庁組織犯罪対策4課などは14日、
詐欺グループのリーダー格の樋口洋士容疑者(29)=千葉県八千代市大和田新田=
ら指定暴力団山口組系組員2人を詐欺容疑で逮捕した。

一連の事件で逮捕者は18人になった。

逮捕容疑は、08年10〜11月、サイトに応募した富山県内の40代の男性会社員から、
預託金名目で約400万円をだまし取ったとしている。

同課は、樋口容疑者らが07〜08年に同様の手口で全国の200人以上から約10億円を詐取し、
一部が暴力団の資金になったとみて調べている。





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2009年09月13日

9月10〜11日の暴力団関連ニュース

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群馬・前橋のスナック乱射
2審も死刑
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9月10日16時1分配信 読売新聞

 前橋市のスナックで2003年1月、暴力団抗争の巻き添えで市民ら4人が射殺された事件で、
実行犯の一人として殺人罪などに問われた指定暴力団住吉会系
暴力団元幹部・山田健一郎被告(43)の控訴審判決が10日、東京高裁であった。

 長岡哲次裁判長は「多数の客がいたスナックで公然と拳銃を発射するのは法治国家への露骨な挑戦。

人命軽視の最たるものだ」と述べ、死刑とした1審・前橋地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

弁護人は即日、最高裁に上告した。

 判決によると、山田被告は同会系暴力団幹部・矢野治被告(60)(1審・死刑、控訴中)から指示され、
指定暴力団稲川会系元組長の殺害を計画。03年1月25日、
小日向(こひなた)将人死刑囚(40)とともに店の内外で拳銃を乱射し、
市民3人と元組長の警護役を殺害し、元組長ら2人に重傷を負わせた。



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奈良県警汚職
元会社役員に懲役1年求刑
地裁公判 /奈良
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9月10日17時0分配信 毎日新聞

 暴力団対策を約束した見返りに県警の元警部補に現金を渡したとして、
贈賄罪に問われた橿原市の産業廃棄物処理会社「南部」元役員、
岩本琢也被告(38)の論告求刑公判が9日、奈良地裁(藤野美子裁判官)であった。

検察側は「贈賄期間が長く、額も多額で根深い贈賄体質がある」として、懲役1年を求刑した。

弁護側の最終弁論は30日の予定。
 起訴状によると、岩本被告は、暴力団関係者からの嫌がらせに対処してほしいとの趣旨で、
06年10月から今年2月まで計30回にわたり、県警組織犯罪対策1課の元警部補、
大沢成光被告(53)=収賄罪で有罪判決が確定=に現金約289万円を渡したとされる。

 公判で岩本被告は「わいろではない」と無罪を主張したが、
検察側は「虚偽供述であることは明らか」とした。

【大森治幸】9月10日朝刊



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暴×暴 久留米市 
抗争中の組員
拘置支所前で鉢合わせ
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9月11日7時7分配信 西日本新聞

 10日午後1時ごろ、福岡県久留米市篠山町の福岡刑務所久留米拘置支所に、
抗争中の指定暴力団道仁会と同九州誠道会の組員が、
それぞれ別の入所者の面会のために訪れて鉢合わせし、支所前が一時、騒然となった。
久留米署はトラブルに発展しないよう、パトカー数台と署員40人以上を出動させ、警戒に当たった。

 同署によると、初めは組員数人だったが、
やがて窓にスモークを張った車などに乗った組員が、双方合わせて50人ほど集結。

市民が不安そうに遠巻きに見守る中、
駆け付けた署員が職務質問しようとして組員と言い合いになる場面もあったが、トラブルはなかった。

 現場は、裁判所や市役所、住宅などが並ぶ市中心部。

両暴力団は2006年5月以降、組幹部を狙った発砲事件を繰り返している。

=2009/09/11付 西日本新聞朝刊=



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<建造物侵入>看板を無視し入浴 
入れ墨の組長を容疑で逮捕
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9月12日1時1分配信 毎日新聞

 福岡県警は11日、入浴施設に掲げていた
「入れ墨のある方お断り」の看板を無視して入浴したとして、
暴力団組長、藤浦良幸容疑者(54)=福岡県朝倉市=を建造物侵入容疑で逮捕したと発表した。
藤浦容疑者は入れ墨をしていた。県警によると、
「疲れを癒やすために風呂に入りたかった」と認めているという。同様のケースに同容疑を適用するのは極めて珍しい。

 容疑は、今年2月、朝倉市内の入浴施設で
「入れ墨のある方の入館は固くお断りします」と書かれた看板があった上、
施設側から入浴を断られたのに、施設内に侵入したとしている。

入浴日は特定していないという。

 県警によると、藤浦容疑者は上腕部や背中に入れ墨をしていたため、
入浴前に経営者が「他の客に迷惑がかかる」と注意したが、聞き入れなかったという。

「入れ墨をした暴力団風の男が入浴している」との匿名の通報が6月、県警に寄せられ、捜査を開始。

施設側は翌月に被害届を出した。県警は、
看板や注意を無視して他人の建物内に無断侵入した行為と判断し、同容疑で10日、逮捕した。

【川名壮志】

 


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山口組、傘下団体に
「菱の代紋」使用禁止
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 指定暴力団山口組(神戸市)が今月、傘下の団体に組員であることを示す
「菱」の代紋を名刺に記載しないよう指示していたことが11日、兵庫県警への取材で分かった。

 昨年の暴力団対策法改正では、組トップに損害賠償を問える範囲が、
抗争だけでなく恐喝やみかじめ料の徴収など資金獲得活動にも拡大された。

県警は、山口組が法改正を踏まえ、組織防衛を図る狙いで代紋の使用を禁止したとみている。

 抗争に巻き込まれた被害者が上部団体トップの組長に損害賠償を問えるとする改正暴対法は2004年に施行。

県警によると、この後、山口組は名刺に「山口組」の名称を記載しないよう組員に命じていた。

 ただ「直参」と呼ばれる直系組長らは、代紋や組名称の使用を禁じられていないという。

(共同)[2009年9月11日12時39分]



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山口組“消える”代紋 
名刺への記載を禁止
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2009/9/11 16:57

全国最大の指定暴力団「山口組」(総本部・神戸市灘区、構成員約2万1000人)が、
傘下の直系団体に対し、組員であることを示す「代紋」を
名刺に記載しないよう指示していたことが兵庫県警の調べでわかった。

 こうした傾向は1992年の暴力団対策法施行後から順次強化されてきたが、
昨年施行された改正暴対法では、組トップに対する「使用者責任」の範囲が拡大。

県警では組織防衛のために、慎重な姿勢を強化しているとみている。

 捜査関係者などによると、山口組総本部は今月上旬、組員が名刺を作る際、
同組の「菱」の代紋を使わせないよう、傘下の団体に伝えたという。

 同組では先月、「葬儀には一般的な黒無地のスーツで」
「歓楽街には1人で飲みに行かない」など、公の場での服装や日常の行動について指示を出したばかり。

 昨年8月に施行された改正暴対法では、指定暴力団傘下の組員が暴力団の威力を利用して
恐喝やみかじめ料の要求などのしのぎを行い、他人の生命や財産を侵した場合、
組のトップに損害賠償を求められると規定。

 このため、組員が市民とのトラブルを起こしにくくするよう措置を講じたものとみられる。



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「名刺に代紋使うな」
山口組が傘下暴力団に指令
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2009年9月11日(金)3時4分配信 読売新聞

 全国最大の指定暴力団山口組(神戸市灘区、構成員約2万1000人)が、
傘下の団体に対し、組員であることを示す「代紋」を
名刺に記載しないよう指示していたことが兵庫県警の調べでわかった。

 昨年8月施行の改正暴力団対策法では、組トップに対する
「使用者責任」の範囲が拡大しており、県警は組織防衛が狙いとみている。

 捜査関係者などによると、山口組総本部は今月上旬、組員が名刺を作る際、
同組の「菱(ひし)」の代紋を使わせないよう、傘下の団体に伝えたという。

 暴対法は2004年の改正で、第三者が被害を受けた場合、
指定暴力団の代表らが損害賠償責任を負うことを明文化。

これを受け山口組は、組員の名刺から「山口組」の名称を外すよう傘下の団体に命じたとみられる。



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2009年09月12日

9月9〜10日の暴力団関連ニュース

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業界用語使わぬように…
検察に大阪地裁裁判長
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9月9日0時24分配信 読売新聞

 大阪地裁(杉田宗久裁判長)で8日午後始まった暴力団絡みの覚せい剤密輸事件の裁判員裁判で、
杉田裁判長が検察側に言葉の使い方を何度も注意する場面があった。

 起訴状について「文章が硬く、裁判員が理解できない」と再朗読を促した。

 指摘を受けた検察側が、「営利目的」の意味について、
「『利益を得る目的で罪を犯した』という意味です」などと説明しながら起訴状を読み上げると、
杉田裁判長は「次からは文章をもっとわかりやすくしてください」と苦言を呈した。

 また検察側が「書証を読み上げます」と述べた際、杉田裁判長は「証拠書類のことですね」と言い直し、
「できるだけ業界用語は使わないように」と求めた。

 榊原一夫・公判部長は閉廷後の記者会見で、
「配慮したつもりだったが、従来の癖が出た。

今回の経験を踏まえ、改善したい」と話した。

 


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人事:県警 夏の異動 
暴力団捜査を強化 
大牟田署に刑事管理官新設 
福岡
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9月9日13時2分配信 毎日新聞

 県警は8日発表した夏の人事異動(15日付、一部25日付)に合わせ、
暴力団捜査の強化などのための組織改編も実施する。

 指定暴力団・道仁会と抗争中の同・九州誠道会が管内に本部を置く大牟田署に刑事管理官を新設する。

9月県議会には暴力排除条例案を提出予定で、今後、組織犯罪対策部の新設などでさらに態勢を強化する方針だ。

6月に新庁舎へ移転し、留置場が県内最大の90人収容となった小倉北署は留置管理係を4人増員する。

 また、早良署刑事3課長には刑事部門で初の女性課長となる山本幸警部(36)が就く。

県警警務課は「性犯罪捜査などで女性捜査員の必要性が高まっており幹部に登用した」としている。

【山田宏太郎】
【任警視長】刑事部長(刑事部長)中村俊夫
【警視正】警察学校長(八幡西署長)末本博
▽久留米署長(警務課長)丸山匠
【任警視正】警務課長(会計課長)生嶋亮介
▽八幡西署長(交通企画課長)井口典之

〔福岡都市圏版〕9月9日朝刊

 


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元三井住友行員、不正融資関与か…
警視庁逮捕へ
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9月9日14時43分配信 読売新聞

 三井住友銀行から不動産会社「コシ・トラスト」(東京都渋谷区)側への融資詐欺事件で、
同行の元男性行員(44)が不正融資に関与した疑いが強まり、警視庁は9日、
詐欺容疑で元行員と山口組系暴力団関係者の男(42)ら数人の取り調べを始めた。

 容疑が固まり次第、逮捕する方針。

別の詐欺の罪で起訴されたコ社社長の中林明久被告(41)ら2人についても同容疑で再逮捕する。

同行の調査で、元行員はコ社側からマンション家賃の肩代わりを受けるなど利益供与を受けていたことが判明しており、
同庁は不正融資に加担した見返りだった疑いがあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、元行員は、中林被告らと共謀、2003年10月、
営業実態のない都内の食料品販売会社の売上高を偽造した決算書を同行高円寺法人営業部に提出し、
約1億5000万円の融資を不正に引き出した疑いがもたれている。

 


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京都市:市営住宅退去求め
暴力団員を提訴へ /京都
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9月9日16時1分配信 毎日新聞

 山科区の市営住宅に入居する50代の暴力団組員の男性に対し、
市は市営住宅条例に基づく明け渡しや、不法占有に対する損害賠償と
滞納家賃の支払いを求めて京都地裁に訴えを起こす方針を固めた。

9月議会で議案が議決されれば提訴する。

暴力団組員であることを理由にした同条例に基づく明け渡し請求訴訟は同市では初めて。

 市住宅政策課によると、男性は00年5月から養父と同居を始め、
04年7月に養父から入居者の名義を承継した。市は今年3月に男性が暴力団組員であると把握。

4月に明け渡しを求める文書を送付したが、家族4人で暮らす男性側は
「他に行くところがない」として請求に応じていない。

男性は家賃計12万6433円を滞納している。市営住宅でトラブルを起こしたり、
住民が立ち退きを求めたりはしていないという。

 市営住宅への暴力団組員の入居を禁じた改正条例は昨年1月に施行された。

入居者が暴力団組員と判明した場合は明け渡し請求ができるよう定めている。

広島市が同様の条例に基づいて暴力団組員の男性に市営住宅からの退去などを求めた訴訟では、
広島地裁が08年10月、「市営住宅の供給拒絶は不合理な差別とは言えない」
として明け渡しを命じる判決を出している。

 同課は「広島市では組員が部屋で暴行事件を起こすなどした点が重視されており、
そのまま京都市のケースにあてはめることはできないが、
市としては条例に基づいて淡々と明け渡しを求めるだけだ」としている。

9月9日朝刊

 


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殺人で逮捕の組員不起訴
山中の男性遺体−大津地検
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9月9日21時11分配信 時事通信

 大津市の山中で4月、京都市の古紙回収業従業員加藤秀基さん=当時(26)=の遺体が見つかった事件で、
大津地検は9日、滋賀県警が殺人容疑で再逮捕した指定暴力団山口組系組員の男(40)について、
嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 男は、古紙回収業松田義孝被告=殺人や逮捕監禁などの罪で起訴=らと共謀し、
4月10日未明に大津市和邇北浜の山中で加藤さんの首をひものようなもので絞め殺害したとして6月に再逮捕された。

 男は、松田被告らとともに京都市山科区の飲食店から加藤さんを拉致したとして、
5月に逮捕監禁容疑で逮捕され、同罪と傷害罪で公判中。 

 


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和邇・男性殺害 組員を不起訴 
大津地検「殺人共謀の証拠ない」
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9月9日22時49分配信 京都新聞

 大津市和邇北浜の山中で今年4月、京都市山科区の加藤秀基さん=当時(26)=が殺害された事件で、
大津地検は9日、処分保留にしていた山科区北花山中道町、
暴力団組員坂本信和被告(40)の殺人容疑について、嫌疑不十分で不起訴とした。

 坂本被告は、殺人罪などで起訴された3人の男女と共謀し、
4月9日午前1時半すぎ、山科区の飲食店から加藤さんを無理やり車に乗せ、翌10日午前1時半まで監禁し、
3人に同午前3時10分ごろ、大津市の山中で加藤さんの指を欠損させた、として、逮捕監禁と傷害の罪で公判中。

 地検の白髭博文次席検事は「殺人の共謀を認めるに足る証拠がなかった」としている。

 


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<詐欺>
未払い装い350万円詐取 
立て替え制度悪用 愛知
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9月10日2時9分配信 毎日新聞

 経営破綻(はたん)した企業の未払い賃金を独立行政法人労働者健康福祉機構が立て替え払いする制度を悪用し、
派遣社員を正社員と装うなどして立て替え金を詐取したとして、愛知県警捜査4課と蟹江署などは9日、
同県蟹江町の派遣会社「トーエイサービス」の実質経営者で山口組弘道会系暴力団幹部、
田畑邦裕容疑者(51)ら男7人を詐欺容疑で逮捕した。

他に逮捕されたのは、同県東海市の建設会社「明北」(06年6月破綻)元社長、
鍋山和明容疑者(48)と元トーエイサービス社員の男5人。

 容疑は共謀して06年11月〜07年1月、賃金明細書などを偽造して
元トーエイサービス社員5人が明北に直接雇用されたように装い、
半田労働基準監督署から未払い賃金があるとの確認を受けた上で、
機構から直接雇用の社員に給付される未払い賃金の立て替え金名目で計350万円を詐取したとしている。

 県警によると田畑容疑者は「知らん」と容疑を否認し、他の6人は大筋で認めているという。

 県警によると、元社員5人のうち2人は明北に派遣されていたが、残る3人は無関係だった。

明北の破綻で2人の派遣料が未払いとなり、
田畑容疑者から派遣料回収を指示された元社員の1人と鍋山容疑者が立て替え金詐取を考えついたという。

【秋山信一】

 


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実行役の元組幹部、二審も死刑
前橋スナック乱射−東京高裁
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9月10日15時50分配信 時事通信

 前橋市のスナックで2003年、市民ら4人が射殺され2人が重傷を負った事件で、
実行役として殺人などの罪に問われた指定暴力団住吉会系元組幹部山田健一郎被告(43)の控訴審判決が10日、
東京高裁であり、長岡哲次裁判長は一審前橋地裁の死刑判決を支持し、弁護側控訴を棄却した。

弁護側は同日上告した。

 長岡裁判長は「暴力団抗争の報復目的で一般人を巻き込むなど、
人命軽視の最たる凶悪犯罪。刑事責任は極めて重く、死刑が相当」と述べた。 

 


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群馬・前橋のスナック乱射
2審も死刑
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9月10日16時1分配信 読売新聞

 前橋市のスナックで2003年1月、暴力団抗争の巻き添えで市民ら4人が射殺された事件で、
実行犯の一人として殺人罪などに問われた
指定暴力団住吉会系暴力団元幹部・山田健一郎被告(43)の控訴審判決が10日、東京高裁であった。

 長岡哲次裁判長は「多数の客がいたスナックで公然と拳銃を発射するのは法治国家への露骨な挑戦。

人命軽視の最たるものだ」と述べ、死刑とした1審・前橋地裁判決を支持し、
被告側の控訴を棄却した。弁護人は即日、最高裁に上告した。

 判決によると、山田被告は同会系暴力団幹部・矢野治被告(60)(1審・死刑、控訴中)から指示され、
指定暴力団稲川会系元組長の殺害を計画。03年1月25日、
小日向(こひなた)将人死刑囚(40)とともに店の内外で拳銃を乱射し、
市民3人と元組長の警護役を殺害し、元組長ら2人に重傷を負わせた。

 


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奈良県警汚職
元会社役員に懲役1年求刑
地裁公判 /奈良
9月10日17時0分配信 毎日新聞
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 暴力団対策を約束した見返りに県警の元警部補に現金を渡したとして、
贈賄罪に問われた橿原市の産業廃棄物処理会社「南部」元役員、
岩本琢也被告(38)の論告求刑公判が9日、奈良地裁(藤野美子裁判官)であった。

検察側は「贈賄期間が長く、額も多額で根深い贈賄体質がある」として、懲役1年を求刑した。

弁護側の最終弁論は30日の予定。

 起訴状によると、岩本被告は、暴力団関係者からの嫌がらせに対処してほしいとの趣旨で、
06年10月から今年2月まで計30回にわたり、県警組織犯罪対策1課の元警部補、
大沢成光被告(53)=収賄罪で有罪判決が確定=に現金約289万円を渡したとされる。

 公判で岩本被告は「わいろではない」と無罪を主張したが、
検察側は「虚偽供述であることは明らか」とした。

【大森治幸】 9月10日朝刊

 



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