2007年06月13日

地球温暖化で、シベリアに緑の大地が蘇り、マンモスの復活・再生を見る日がくるか?

二酸化炭素とメタン等を排出する人間の諸活動がもたらす地球温暖化問題は、人類の生存にとって重大な懸案事項となっている。京都議定書による排出ガス規制は、最大の排出国家である米国や中国が排出削減の義務を負わないことで、実効性に疑問が持たれている。そこで、米国や中国を含む全世界的規模で、「排出削減の取り決め」が検討され始めたところである。だが、国益第1を考える国家が少なくない中で、地球全体としての「効果ある排出削減の取り決めができるか?」予断をゆるさない情勢となっている。

地球温暖化による地球の環境は以下如く悪化すると指摘されている。

1.北極と南極の氷が融解し、近未来、海面が1メートル上昇する。結果、南太平洋諸島や低湿地帯にある農地や都市が水没する。

2.世界各地で記録的熱波が襲う。熱中症による死者が急増する。

3.巨大ハリケーンと強力な竜巻が発生、甚大な被害をもたらす。

4.大干ばつで、農作物被害が激増、飲料水に困窮する地域が増大する。水不足により国家間戦争や地域間紛争が激化する。

5.先進国を含め、世界中、「食料危機」の時代となる。

6.海産物が激減し、くらげとバクテリアが支配する「死の海」になる。

7.風土病が世界に爆発的に広がる。
(以上、「地球はあと10年で終わる」洋泉社、2007年2月を参照した。)

現在、喧伝されている「地球温暖化」論議は、地球上が等しく被害を受けることを当為としているのだが、果たしてそうか?「地球温暖化」によって、現在よりも好ましい環境に変化する地域・国家はないのか?についても検討しておくべきだろう。

「地球温暖化」によって、「環境が改善される地域・国家」があるとすれば、それは現在の地球環境下において、劣悪な環境におかれた地域・国家であるはずだ。例えば、アフリカ北部のサハラ砂漠やロシア東部のシベリア地区である。

サハラ砂漠に現存するとされる岩絵には「広大な森林と泉の風景が描写されている」といわれる。何万年前かは不明であるが、サハラ砂漠が森林に覆われ、川や泉があって鳥や獣が無数に生きていた時代があった証拠だ。それが、地球の気象条件の変動があって、少雨地帯に変化し砂漠化が始まったのではあるまいか。

もし、地球温暖化によって、サハラ砂漠に大量の雨が降り注ぐならば、サハラは何万年前の草原と森林を回復するかもしれない。

シベリアはどうか?現在のシベリアは、冬季においては零下数十度にも達する過酷な自然条件にある。人間が都市国家を築くにしても、膨大な「光熱費」を必要とするから、温暖な地域に比較して「経済的に割りに合わない」地域である。だから、広大なシベリア地区には、ほとんど人間が居住していない。

近年、シベリア地区で発掘されたマンモスの胃袋から「柳やイネ科植物」が発見されたと報じられた。数百万頭又は数千万頭いたかもしれぬマンモスは、広大なシベリアの草原や森林で、胃袋を満たしていたのだ。

マンモスは400から500万年前アフリカで出現、150万年前にユーラシア大陸を経て北米大陸に拡散したといわれる。マンモスは数百万年前から、絶滅されたといわれる1万年前まで、シベリアで生息していたことになる。

通常、野外で死亡した哺乳動物は、鳥や獣のエサになって食われるか、又は腐敗すると推定されるところ、なぜ、マンモスは「胃袋に食料を残したまま」冷凍保存されてしまったのか?つまり、怪我や病気による通常の死亡であれば、牙や骨は残るであろうが、生身を残すことはあるまい。

ヴュルム氷河期は約7万年前に始まり約1万年前に終了したといわれる。氷河期といっても、徐々に寒冷化が進むであろうから、マンモスが腐敗せず、大量に「生身のまま」凍結保存された事実が理解できないのだ。

特に、「柳とイネ科植物を食べ、消化するまでの数日以内」に凍結保存される大寒波が襲来し、現在まで数万年間も、シベリア凍土地帯に眠り続けた理由がはっきりしない。つまり、不可逆的な冷凍化現象がシベリアの大地で生起したのだ。そして、1万年前の氷河期の終了による地球温暖化によって、凍結保存された生身のマンモスが地上に姿を見せ始めたということだろう。

一説によると、7万3千年前のスマトラ島トバ火山の大噴火により地球気温が3乃至3.5度C低下した。7万年前、人類の人口が1万人以下に激減したという。
しかし、火山の大噴火が、何万年に及ぶ氷河期の主たる原因であったということはできないだろう。数年又は数十年間、地球の気温低下を惹起したかもしれぬが、火山灰が何万年も浮遊して太陽光線をさえぎるとは考えられない。

温暖でイネ科の植物や柳が繁茂していたシベリアが、突然、寒波の襲来を受け、そのまま寒冷化が進展したのはなぜか?

数万年から数十万年単位の頻度でN極とS極が反転している地磁気による気候の変動なのか、又は地球の自転軸の移動(ボールシフト)による気候の変動なのかは分からない。「生きた化石」であるマンモスの胃袋は、シベリアにおいて、急激な寒冷化の歴史があった事実を我々に示してくれた。


シベリアの急激な寒冷化は、「豊かな草原や森林」を永久凍土に封じ込めた。地球温暖化により、凍土が融け、有機物がメタン細菌で分解され膨大なメタンが排出されようとしている。シベリア全体から排出されるメタンは、毎年10万トンになると推計されている。メタンは二酸化炭素の21倍から25倍の温室効果があると考えられている。(「地球はあと10年で終わる」洋泉社から要約抜粋した)

またしても、シベリアは「悪者扱い」にされている。シベリアの大地に責任がある訳ではない。シベリアの大地が、かって緑豊かな大地であったことにすべての責任がある。

地球温暖化が進展すれば、直後、シベリアのツンドラといわれる植生は死滅せざるをえない。だが、温暖化の進展につれ、気候に適応する植物が繁茂する。シベリアが緑の大地となる。現在では、不毛の永久凍土に覆われたシベリアが「世界の食料倉庫」に生まれ変わることもありえる。その時、シベリアでは、永久凍土で凍結保存されているマンモスの再生が実現するかもしれぬ。あるいは「マンモス見学ツアー」ができるかもしれぬ。

自然は地域平等主義者ではない。常に「格差」を設け、多様性を確保すべく努めている。これが、自然による「危機対応」というものだ。

自然は、人間に対しても非平等主義を貫いている。体力、知力、感性、洞察力、温和、激情など、あらゆる特殊型人間を創造した。エイズに感染しても死なない人間をも創造した。自然は「多様な人間を創造する」ことで、環境の激変やウイルス等の感染症によって人類が絶滅しないよう工夫している。

地球温暖化により環境が悪化する地域・国家が、環境が改善する地域・国家よりもはるかに多いのであるから、「地球温暖化」の進行を遅らせるべく排出ガス削減に取り組むことに異存はない。しかし、「中国、インド、ブラジル、南アフリカ等」の発展途上国と称する国家は、自ら「身を削る覚悟」はしていない。むしろ、先進国の仲間入りをする権利があると主張している。米国でも「大口政治献金を行なっている自動車産業や石油産業が、排出削減に反対する」のは間違いない。かくして、排出ガス削減の取り決めを「世界全体で意思統一する」ことは容易ではない。

「国益第1」で、喧々諤々している間に、地球温暖化が急激に進展するというのが、最もありそうなシナリオだ。残念ではあるが。


今年は5月から夏日となり、6月中旬というのに酷暑の夏だ。パキスタンでは51度C、中国大陸でも30度C超の気温が続いている。この調子では、世界の気象学者が予想したよりも早い速度で「地球温暖化」が進むのではあるまいか。

懸念したとおり、梅雨が遅い。梅雨が大量の降雨を運んでくれなければ、田植えや飲料水に充当すべきダムの水が枯渇する。

先日、NHKが中国における飲料水の不足実態を放映していた。我が国も、これを「他山の石」として、渇水対策に本腰を入れるべきではないか。

安倍首相は「国民の命の源、飲料水の確保」に全力を注ぐべきだ。その次に、憲法改正や「集団的自衛権の見直し」という順番でなければならぬ。順番を間違っては、いかなる正論であっても、国民の支持を得ることは難しい。

安倍首相が「外交の安倍」、「安全保障の安倍」から脱皮して、まず「国民の命と暮らしを守る安倍」を打ち出すことができなければ、長期政権を保持することは困難だ。

政治家というのは、自分の得意分野に専念してはなるまい。何よりも「国民のニーズに応えて汗をかく」政治家であるべきだ。いかに正論を掲げても、国民の支持が得られなければ失脚するほかはない。長期政権を保持してこそ、自分の理念を実現できる。











白髪爺 at 19:30│Comments(0)clip!宗教・文化・その他 

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