MAKE SOME NOISE

are we in this together?

 報道の自由だとか出版人としての矜持だとか、色々と大事なことがあるのかもしれないけれど、本作に限って言えば、そうした話よりもまずトム・ハンクスがタフな新聞記者を、メリル・ストリープがワシントンポストのオーナーを演じているその安定感がすごかった。いい意味 ...

 『置かれた場所で咲きなさい』という言葉の響きにはどこか抵抗があった。保守的な響きがする。例えばどこかの、偉そうなおじさんにこう言われたどうだろう。まず「咲きなさい」という命令形が嫌だ。それから「置かれた場所」とは、誰が置いた場所なのか。まさか会社だと ...

 サッカーが好きなので、6月はロシアW杯の試合を見た。W杯に出ること自体が、各大陸厳しい予選を勝ち抜いた結果なので、大変価値のあることだが、そんな彼らでも、W杯では敗者となる。エジルもメッシもロナウドも、スアレスもネイマールもモドリッチも敗者だ。32チーム出 ...

   少し前に渡辺ペコの『1122(いいふうふ)』という作品を読んだ。主人公の夫婦にはもう長い間性交渉がなく、恋愛や性は家庭に持ち込まないというルールを決める。お互い割り切って外で恋愛をするというルールを決め生活を続けるが…という話で、色々と現状の「家庭」へ ...

 もう何度目かわからないが、坂口恭平が話すのを見るとほっとする。色々な屈託や屈折はあるのだろうが、基本的にこの人の喋り方等を含めて表現は正直な感じがするから。特に自分の弱さに対して正直な感じがするから、だからほっとするし、時々こうやって、イベント等がある ...

 著者は『WIRED』日本版の前編集長。編集者は岩波書店で『小沢健二の帰還』などを作っている人で、というような情報がまず入ってきて、その新刊は、著者がこれまでに書いて来たものを集めたものになるということまで、ツイッターでなんとなくわかっていた。私はテクノロジ ...

 アメリカの田舎の青春映画だったら、とりあえずなんでも見てみようと思う。馬鹿っぽいコメディも多く玉石混淆だけれど、たまにお気に入りの映画が見つかる。酷いものもあるけれど、酷いだけじゃない層の厚さがアメリカの魅力だ。というわけで、昨日「レディ・バード」を見 ...

 一人称で描かれる世界はいつも不完全で偏っている。またこう言ってよければ、いつもどこかしら狂ってもいる。そのことは人間を語る上で、とても大切な真理だと思う。いつも主観的で、自分という枠に囚われる。例外はない。私たち自身だってそうだ。偏っていない人はいな ...

 アンネ・フランクは日記を書くとき、ほぼ毎日「親愛なるキティへ」と書き始めたそうだ。でも、キティというのは実在の人物ではなく、アンネが作り出した架空の友だちだという。何かでそれを読んだとき、嬉しくなった、というのとも違うが、なるほどねと思った。表現という ...

 ドイツ人の女性ジャーナリストによる書籍。3600円と高いなあと思いながらも、関心があるので購入したら、「はじめに」からいきなり魂が震えるような文章に出会い面食らった。とてもいい。こんなにいい文章を読んだのは久しぶりだ。難民、性的マイノリティ、人種差別につい ...

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