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are we in this together?

敗者の想像力 (集英社新書) [新書]加藤 典洋集英社2017-05-17    本書の最後に引用されるのはヘミングウェイの「人間は負けるようにできている。しかし負けても、打ちのめされたりはしない」という言葉で、それにこんなに勇気づけられるとは思わなかった。加藤典洋は本書 ...

 夜の暗く静まり返った部屋で、キーボードを打っていると、何かしら意味のあるようなことをしているような気になる。暖かい季節になったことが嬉しくて、少し寒いが半袖のTシャツを着ている。PCの横には仕事で使った資料が、眠るように体を重ねている。    一昨日の夜に ...

 思い出していたのは、蜷川幸雄が稽古のときに俳優に向かって灰皿を投げたエピソードだ。この映画でも、J.K.シモンズ演じるフレッチャー先生が、主人公のドラム指導中に楽譜立てを投げつける。ドラムを叩く主人公に、テンポが違うといって怒鳴りつけ、罵倒する。別に暴 ...

   昨日の朝日新聞・天声人語で、フランスの新大統領に選ばれたマクロン氏のことが紹介されていた。奥さんが25歳年上であることが紹介され、彼自身のコメントも引用されていた。それは「僕は『普通の』という形容詞は好きじゃない」というものだった。とてもいい言葉だと思 ...

 久しぶりに、自分自身に語りかけるように、文章を書こうと思う。言葉のリハビリのようなもの。最近はSNSでの言葉の扱いや、会社での言葉の扱いに馴れ、それというのはつまり、他者を前提とした言葉の使用というのだろうか、誰かが読んでいる、見ている、聞いているという意 ...

 『騎士団長殺し』を書き終えた村上春樹に、川上未映子がインタビューをするという本書。以前に『MONKEY』誌で、本書の第一章にあたるインタビューが発表されており、残りは本書オリジナル。  このところ村上春樹は自分のことを語るモードのようで、『村上さんのところ ...

 友人の小林玲子さんが訳した『ジェイミー・ヴァーディ自伝』が日本文芸社から刊行された。小林さんは大のサッカー好きなので、以前もマンチェスターユナイテッドを長く率いたアレックス・ファーガソンの自伝を訳したりしていて、自分が好きなもので仕事をできて素晴らし ...

    あらゆる「正しさ」が摩滅した今日のような時代でも、きちんと背筋を伸ばして真実を語ることは難しい。スーザン・ソンタグの書籍は、学生時代に『反解釈』を読み、河出書房新社から出た二冊の日記を読んでいた。本書は2002年、私が上京した年に刊行されているが、学 ...

 写真家の実家にやってきた白い犬・リョウを、10年以上にわたり撮影した写真集。梅佳代の多くの写真がそうであるように、本書のなかでも生命が躍動している。白い犬が、家族の生活のなかにとけ込んで、全力で生き、全力で暴れ、伸び伸びと過ごし、全身で感情を表現するリ ...

湖の上を歩くイエスの奇跡に対して、弟子たちは「幽霊だ」と驚く。そのなかでペトロが、「わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください」と言い、湖の上を歩く。強い風が吹いて、ペトロは不安になり、イエスに助けを求める。イエスは手を差し伸べ、助け、 ...

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