MAKE SOME NOISE

are we in this together?

 アメリカの田舎の青春映画だったら、とりあえずなんでも見てみようと思う。馬鹿っぽいコメディも多く玉石混淆だけれど、たまにお気に入りの映画が見つかる。酷いものもあるけれど、酷いだけじゃない層の厚さがアメリカの魅力だ。というわけで、昨日「レディ・バード」を見 ...

 一人称で描かれる世界はいつも不完全で偏っている。またこう言ってよければ、いつもどこかしら狂ってもいる。そのことは人間を語る上で、とても大切な真理だと思う。いつも主観的で、自分という枠に囚われる。例外はない。私たち自身だってそうだ。偏っていない人はいな ...

 アンネ・フランクは日記を書くとき、ほぼ毎日「親愛なるキティへ」と書き始めたそうだ。でも、キティというのは実在の人物ではなく、アンネが作り出した架空の友だちだという。何かでそれを読んだとき、嬉しくなった、というのとも違うが、なるほどねと思った。表現という ...

 ドイツ人の女性ジャーナリストによる書籍。3600円と高いなあと思いながらも、関心があるので購入したら、「はじめに」からいきなり魂が震えるような文章に出会い面食らった。とてもいい。こんなにいい文章を読んだのは久しぶりだ。難民、性的マイノリティ、人種差別につい ...

 「真実」という言葉に慎重であることが、今日メディアに携わる人として一番大切なんじゃないかと思う。何かを「真実」と決めつけ、それに反するものを「フェイク」と言って切り捨てる、あるいは見なかったことにする。この本が批判しているのはそうした心性だ。  例え ...

  出口がないコンクリートの街の中で、誰もが出口を探している。息苦しい都市でも、狭い家でも、例えば風が通ればそれだけで私たちは呼吸ができたりもする。それが私たちの救いになる。  本作では、それは川であり、吐き出しても吐き出しても湧いてくる性欲と食欲であ ...

   アムステルダム発パリ行きの列車でテロリストが無差別銃乱射事件を起こそうとしたところ、偶然乗り合わせた3人のアメリカ人青年がそれを止める、という実話をもとにした物語。ここのところ、イーストウッドは『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』と実話を ...

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 ★★★★★  ともかくレオナルド・ディカプリオが輝いている。踊ったり、這いずり回ったり、怒鳴ったり、泣いたり、笑ったり、ラリったり、あらゆる表情が魅力的だ。ディカプリオが主演にいることで、全体が形になっている。脇役にマ ...

マーティン・マクドナー『スリー・ビルボード』 ★★★★★  前評判が非常に高く、アカデミー賞最有力とも言われている『スリー・ビルボード』を観てきた。監督は「現代アイルランド文学最重要人物のひとり」とも言われる戯曲家のマーティン・マクドナー。イギリス人だが、 ...

 イギリスについて、私はなにも知らない。他の人はどれくらい知っているのだろう。とは言え、まったく知らないわけでもない。高校時代は90年代のUKロックが好きだった。今はあまりそういう感覚はないが、高校時代までは、ロックと言えばイギリスだろと思っていた。オアシ ...

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