プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

2006年11月

格闘

 先日、とある集まりがあって学生時代の友人と旧交を温めてきた。
 かつての悪友たちも、いつの間にかすっかり一端の男になっている。

 誰彼が結婚するだとか、先月の残業時間がどれ位だとか、こっちの世界とは縁遠い話を聞きながら曖昧に相槌を打つ。 

 奔放に生きている者ももう数少ない。
 小説家志望の奴だったり、バンドマンだったり。
 同じ匂いがするからだろうか、逼塞している者同士は不思議と話が弾む。

 
 ふいに、学生時代まあまあ仲の良かった女友達が云ってきた。 
 男子からは学年でも指折りの人気があった子だ。

「まだ麻雀頑張ってるんだ。麻雀って、飽きないの?」
 
 おそらく、頑ななまでに麻雀にしがみ付いているかつての同級生に興味を持ったのだろう。
 彼女は、麻雀をやらない。
 私は少し戸惑いながら本心でこう答えた。

「ああ、飽きるとか忘れてたわ――」


 麻雀の魅力とか意味を考えてしまうときはあるけれど。
 辛くて苦しくて、麻雀との距離や、走る速度に迷うことはあっても、飽きるという発想はなかった。


 あの臨場感、あの奥深さ。
 そして、手牌と格闘するあの楽しみ。
 飽き足りることなど一生ないのだろうなぁ。




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間隙

 ラス親との和了勝負で迎えたオーラス。
 四巡目、下の十三枚から上家の切った 五索 に飛びついた。

(北家 ドラ 一萬

 
 二萬三萬五萬六萬七萬八萬四筒六筒七筒八筒四索六索九索


 手を透かすことは怖い。
 だが、ここは形振りに構っていられない。
 また、ラス目である上家の一見して国士狙いと判る切り出しへの抑止的効果も目論んでのことだった。


 この鳴きが功を奏したのか、淀みなく手牌は進み、八巡目に聴牌。


 五萬六萬七萬八萬八萬三筒四筒六筒七筒八筒  五索横四索六索


 全体的にやや筒子が高い場ではあるが、 二筒 五筒 はそう悪い待ちでもない。
だが、親と対面の捨て牌も弱くない。
 実際には厳しい勝負なのかもしれないなと私は感じていた。

 
 十巡目、親の切った牌に三着目の南家が腰を使って手を止める。
 少考の後、ツモ山に手を伸ばして手出しでリーチときた。自力で聴牌を入れたのだ。
 この三着目からのリーチに、他者がどう対応するか。
 これも水面下の鬩ぎ合いである。
 
 トップ走者の私は危険牌を掴んだとき、この短い手牌でオリきれる自信があればオリを優先に考える。
 だが、和了逃しによって脇に差されるのもぬるい。安易な牌でオリる心算はなかった。
 ラス親は、私の動向と己の手の勘定次第であろう。

 奇しくも――、このとき三者は全員筒子待ちで聴牌を果たしていた。


(ラス親)
  三萬四萬五萬赤二筒二筒三筒三筒四筒五筒五筒赤二索三索四索

(南家)
  七萬八萬九萬四筒五筒五筒六筒七筒三索三索三索八索八索

(北家 私)
  五萬六萬七萬八萬八萬三筒四筒六筒七筒八筒  五索横四索六索


 壮絶な、和了勝負である。
 
 
 だが、南家がリーチ棒を場に出したその瞬間。
 西家がおもむろに口を開いた。それまで緊張を殺していたかのような吐息とともに。

「ツモ・・・・・・」


 西東北一萬白發發九萬一筒一索九索中南   ツモ 九筒


 点棒は、まだ良い。
 どうせ親に和了られたってトップ転落なのだ。
 身を切られるよな思いで祝儀を支払う。

 苦笑いをしながら互いの手牌を覗き合う三人。
「ああ、ソッチも強かったんだね」
 なんて意味の無い会話を交わしながら。

 意味のないことついでに、山も広げてみた。
 私のは、一番最後だった。




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怪物

 怪物も――、海を渡るか。
 初めて甲子園で彼を見たとき、その不撓の精神力に怪物の片鱗を感じた。
 
 
 人の私事に関わることだから詳細は伏せよう。
 
 ある雀荘に、これまた怪物と思われる御仁がいる。
 好々爺と呼ぶにはまだ若いが、人当たりや盆面も非常に良い人物だ。

 詳しい素性は知らない。
 勤め人か自営業者であったのかも判らないが、どうやら隠居の身であるらしく悠々自適な雀荘ライフを送っているご様子だ。

 この御仁。
 何が驚きかというと、それは驚異的なタフネスぶりである。
 
 160回。
 これが先月御仁が残した東風戦の連続打荘数記録である。
 
 昔の博徒は長くアソぶ人が多い。
 私自身、そんな先輩方を数多く見てきた。
 160回という回数自体はそう特筆すべき数字ではないかもしれない。

 しかし、御仁はその一ヶ月の間に、100回越えを八度達成しているのである。
 100回と言うのは数字を少なくとった方だ。
 150回、140回なんて記録がゴロゴロしている。

 食事は、ほとんど摂らない。
 モカと栄養ドリンクを交互に飲み、スポーツ飲料で水分補給を行う。
 余分なことは喋らず、誰に言われるでもなくひたすら摸打を繰り返すその姿は、荒行に挑む修行僧をも思わせる。

 やがて、三日目や四日目に入り摸打をする手が覚束なくなってようやく席を立つのだが、周りに迷惑がかかるからというのが主な理由のようだ。
 これだけ打って、なお本人はまだ打ち足りないのか、いとも物寂しげな表情を残して帰るのである。

 
 底を、見せないこと。
 これが怪物と呼ばれることの条件なのかもしれない。




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四人麻雀

 
 それは、まさに獣王と呼ぶに相応しい立ち回りだった。

 王位戦A級決勝での戦い。
 大事な緒戦とサドンデスを賭けた五戦目。私の下家に鎮座するは荒正義プロ、その人だった。

 疾く、鋭いその攻めで、懐の深いその受けで、そしてその圧倒的な存在感で卓上を支配していた。
 
 私も攻めた。持てる気合の全てをぶつけて。
 例えば、荒プロと私の河が強い。
 しかし、私の局と見るや先刻まで卓の最前線に居たはずの彼はいつの間にかパンチの当たらない位置に立っている。
 
 往なし、かわされ、本手を決められた。
 まさに完封である。

 一度、こんなことがあった。

 南一局、荒プロの親番。
 荒プロが序盤から端牌を引っかけて、純全帯狙いの様相を呈していた。

(南一局 ドラ 一萬


裏裏裏裏裏裏裏  八筒横七筒九筒  七萬横八萬九萬


 対する私は下の十三枚。


 六萬七萬四筒四筒五筒六筒二索四索五索六索六索七索八索


 タンピン含みの一向聴だが、荒プロが純全帯だとすると索子の下と字牌が見えておらず打ち辛い。
 すると、南家も勝負に来たのか、初牌の紅中を切ってきた。
 その紅中に荒プロが飛びつく。


 裏裏裏裏  中中中横  八筒横七筒九筒  七萬横八萬九萬


 荒プロの打牌は 一索 、である。

 一索二索二索 や、 一索三索三索 といった形からのポンテンで索子を雀頭ないしシャボ受けにしたか、はたまた 一索一索二索 や、 一索一索三索 からのソーテンか。

 そして次巡、荒プロが手牌から 三索 を打った。
 

 一方、私は荒プロの打 三索 を見て、 二索 を勝負。
 荒プロは序盤に 五索 を切っているので、上へのスライドで 二索 がアタることはない。
 すぐに萬子を引き込んで、下の聴牌でリーチを打った。


 六萬六萬六萬四筒四筒五筒六筒四索五索六索六索七索八索


 親の三副露に対するリーチである。
 脇は静観に回った。荒プロただ一人が前に出てくる。

 やおら、荒プロが一牌ツモってきて、小考ののち手出しで 八筒 を打ち出した。
 純全帯や、面子構成に全く関係のない牌である。
 
 私は――、この一牌に背筋が凍る思いがした。
 氷解した荒プロの手牌進行に恐れをなしたのである。
 と同時に、「俺の現物を打つな――」と心の中で叫んでいた。


 二巡後、オリに回った南家が私の現物である 八萬 を切った。
 荒プロの手牌が倒される。
 

 南南南八萬   ロン 八萬  中中中横  八筒横七筒九筒  七萬横八萬九萬


「3900は、4800――」


 おそらく――、荒プロはこの形で最初の聴牌を果たしていた。


 一索三索南南南中中  七萬横八萬九萬  八筒横七筒九筒


 ここから紅中を叩いて、単騎受け。
 純全帯含みの7700を拒否してまでの 三索 単騎、である。


 三索南南南  中中中横  七萬横八萬九萬  八筒横七筒九筒


 そして、次巡、私の河が強い(将来、リーチを打つかもしれない)と踏んだ荒プロはすぐさま私の現物である 八筒 に受け替え。


  八筒南南南  中中中横  七萬横八萬九萬  八筒横七筒九筒
 

 フィニッシュは脇の切り出しを読みに加味しての、萬子単騎である。


 ああ、彼の麻雀は四人打ちなのだと。
 卓上の全員と戦い、全員を恣意的に使う。
 改めて畏敬の念を抱いた。




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時機

 最悪のタイミングでその時は訪れた。

 一、二、二、三着で迎えた王位戦A級本戦の最終半荘。
 私に課せられた通過の条件は“連帯”だった。

 タイトル戦の予選、特に最終半荘では各人の思惑を把握しておく必要がある。
 ポイントを持っていない起家と南家は大き目のトップが必要で、西家はラスを喰っても残るが、上位入賞を狙える位置なので普通に攻めてくる、といった立ち位置だった。

 
 東一局、二局と私と西家が軽く和了る。
 二人にとっては良いペースだ。
 一方、トップが必須となる二人は点棒と親番を失ったことになる。

 東三局、西家の親番。
 西家はプロ麻雀連盟のヴェテランプロである。
 五巡目に紅中を叩き、捨て牌が強い。和了れる手を和了に向かっているのが解る。
 ドラの 南 も見えておらず、私が無理に出張る局面ではない。

 そこへ、起親だった男がリーチを入れる。
 発声を受けた瞬間、遮二無二に打点を作りにきた印象を受けた。

 一発目、親がリーチに対し宣戦布告ともいうべき牌を打ち出す。
 一歩も退く姿勢は見られない。
 完全に勝負を二人に預けるべき局面である。


「ロン――」
 
 
 二萬三萬四萬五萬六萬七萬六索七索八索九索九索九索南  ロン 南


「“リーチ・ドラドラ”で5200」


 手を倒したのは西家だった。
 想像したとおり、苦しい手作りだったようだ。

 そして――、初牌のドラで放銃したのは、驚くことに“私”であった。


 山に生きているから、親の本命を暗刻にしての聴牌だから――。
 またもや硝子の聴牌に魅せられてしまった。


 一筒一筒四筒四筒四筒九筒九筒九筒三索三索三索發發


 最悪のタイミングでの聴牌。
 若しかしたら――、いっそのこと四暗刻という役は忘れた方が良いのかもしれない。




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隘路

 何故、牌はこうまでも私を弄ぶのか。

 トップ目で迎えたラス前。
 ハコ寸前の南家からリーチが入った。

(南家 捨て牌 ドラ 七筒


北白六萬六筒四筒三筒横  リーチ


 ここも、オリるべき局面だった。
 私が放銃をして、二着目の親を楽にしたくはない。

 そのとき、私の手はこんな具合だった。


 三萬三筒四筒七筒二索二索二索三索五索八索八索九索九索


 闘う気は殊更ないので、筒子の塔子を外していく。
 実戦では、リーチの時点で現物牌が二枚あれば上出来だ。

 しかし、どうしたことか安牌がなかなか増えない。
 私のツモは索子の油田を引き当てたかの如く、竹模様の牌しか入ってこない。
 脇の二人は淡々とオリている。

 私だけが四苦八苦しながら牌を切り出す。
 クズ牌や、リーチに安い筒子を一向に引いてこない。
 萬子のスジを追い、挙句の果てにはドラ牌まで通す破目になった。


 十巡目――、私の手牌は想定外の変貌を遂げていた。


 二索二索二索三索三索五索五索赤七索八索八索九索九索九索  ツモ 八索


「通せっ!」
 
 と、祈りながら大本命と思われる索子を勝負する。
 もうここまで来たら腹を括るしかない。
 私に向けられた、周囲の訝しげな視線も気にならない。
 捲り合いだ――。

 途中、 九索 を持ってきた。
 暗槓をするも、嶺山は空振り。 新ドラに 八索 が乗った。
 元々、出てもトリプルの手なので“数え”がないこのルールでは関係がない。


二索二索二索三索三索五索五索赤八索八索八索   裏九索九索裏


 リーチの和了牌もなかなか居ない。
 成らば、頼む。頼むから自摸らせてくれぃ――。


 しかし、結果はまたしても流局。
 難関な、四枚目の牌が引けるぐらいなら――と考えるのはもう止めた。

 
 それは、果てしなく続く隘路。
 四暗刻未遂は、遂に三万局を数えた。




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躊躇

 丁度、対となる者同士で明暗が分かれていた。

 ラス前を迎えて、親と西家である私が同点でトップ争い。
 そこから満貫二つ分ほど離れて、南家と北家が並んでいた。


 目下の敵である東家の親番を軽く落としたい私だが、どうにも手が重い。
 そこへ、北家がリーチをかけてきた。

(北家 捨て牌 九索 ) 


九萬北二萬八索南六索
一萬東横 リーチ


 北家に坐する男はプロ連盟の松崎良文プロだ。
 ここは、余程のことがない限り私が出娑張る局面ではない。屑手が幸いし、リーチの現物牌に困ずることはない。
 
 特に、雀力差にバラつきがあり、攻撃的な戦術が採られがちなフリーでは、点棒の横移動が起きやすい。
 また、リーチがツモっても、私は対面とのオーラス勝負を有利に迎えることができる。


 ただ、一つだけ懸念が残った。
 それはほんの僅かに松崎プロが見せた、リーチ宣言への躊躇い――。
 逡巡、というほどのものではない。
 モーションも発声も申し分ない。だが、微かに彼の気が揺れた気がした。

 場には供託と積み棒がある。
 ノミ手でも積極的に行くだろう。
 待ちの悪さや、単純な打点に関するものではないことは解っている。テキも海千山千なのだ、そんなことはシャンテン時に考えてあるだろう。
 ならば、松崎ほどの男が何故――!?


 周が巡り、松崎プロが一発でツモった一筒を手元に引き寄せた。
 瞬間、平和系の並びの手のイメージが私の脳裏を疾った。
 それはあながち見当違いではなかったが・・・・・・。


 二筒三筒三筒四筒四筒五筒五筒赤六筒七筒八筒八筒八筒九筒  ツモ 一筒


 数え、は無しだが三倍満で総捲りの一撃である。

 成るほど、ね。
 高過ぎたのと、一応の待ち確認だったようだ。




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木偶

 他家の和了、振り込み、その全てが私の着順を下げる。
 十周回ってこちらの和了は僅かに三回のみ――。

 悪い予感は朝から感じていた。
 二、四、二着で迎えた東風戦の四半荘目。

 八巡目に西家の先行リーチを受けてこんな形だった。

(南家 ドラ 九索


 六萬七萬六筒二索三索五索赤五索六索七索八索九索西發  ツモ 四索


 こちらも攻める手。
 字牌など早々に切り飛ばしておくべきだったのかもしれないが、どうも指離れが悪かった。
 ダブ西が利いているので、緑発の方を選んだ。


 一筒一筒一筒五筒赤六筒七筒三索四索五索西西發發  ロン 發

 
 手牌がなかなか寄って来ないときは、どうしても目一杯に構えられない。
 実際には自分のチャンス局もあるのだろうが、それまでの牌勢の悪さが消極策や猜疑の心を呼び起こす。
 麻雀で一番マズいのは、思い切りが悪いことだ。
 下手の勘違いでも構わない。
 中途半端な攻めや守りは相手を楽にするだけだ。

 それでも、無謀に前へ出て容易く失点するわけにもいかない。
 如何しようも無い悪循環である――。   


 東風戦のようなスピード麻雀はちょっと風が吹かないと二〜三周アガれないことがある。
 私はただ座っているだけの人となり、ここから三ラスを喰った。
 そうして迎えた次の半荘。

 またもや他家の仕掛けに出遅れ、西家からはリーチが入っている。

(ドラ 四索 九筒


 二萬五萬六萬六萬三筒三筒三索五索五索六索六索西西


 七対子の一向聴ではあるが、融通の利かないこの手でどこまで戦えるものか。
 ところが次巡、打ち倦んでいたドラ表をひょっこり重ねて聴牌が入った。


 二萬五萬六萬六萬三筒三筒三索五索五索六索六索西西  ツモ 三索


 リーチに萬子は通っていなかったが、私は二萬を切って追っかけリーチとでた。
 確証など、ない。
 どうせこのままでもジリ貧なのである。
 単純に通り安そうな方を選択しただけだ。
 それに、場には金五萬がまだ顔を見せておらず、槓ドラも捲られているので何が起こるか解らない。

「何とかならないか――!」

 奥歯に力を込めて捲り合う。
 二軒リーチが入り、他家はオリに回った模様だ。
 私を除く三者で和了を競っていた先までとこの点が違う。
 一つ、違った形や展開を作る。これだけでも風の変わり目となる可能性はある。

 流局二巡前――。
 不意に西家がツモ牌を河に零した。

 全員の視線がその牌に向けられる。
 それは、確かに 五萬 だった。


(お、勝ったぞ。これで何かが変わるかもしれない)

「ロ――」
 と、手牌を倒そうとした刹那。
「し、失礼。ツモです」
 

 一萬一萬五萬赤四筒四筒六筒六筒九筒九筒四索四索中中  ツモ 五萬


「“リーヅモ・七対・金・ドラ4と裏裏”で、トリプルですね」


 茫然と、相手の手牌をただ見つめた。
 論を俟たずとも――、親っかぶりは私である。




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音速

 一度手が入れば勝負はあっけないものだ。

 起ち親で迎えた東一局。
 上の三色含みで進めた手牌を、先行リーチ者から一発で出和了。

(東家 ドラ 九筒


 六萬七萬八萬六筒七筒二索二索四索五索赤六索六索七索八索  ロン 五筒赤


 裏ドラが 五筒 で、18000と四枚の和了。

 続く一本場。

(東家 ドラ 一索


八萬九萬二筒三筒四筒四筒五筒赤五筒六筒三索五索赤七索八索 ツモ 七萬


 ここから打 二筒 で、すぐに 六索 を引き込んで即リーチ。


 七萬八萬九萬三筒四筒四筒五筒赤五筒六筒五索赤六索七索八索


 八索 一発ツモで裏ドラが一枚。


 七萬八萬九萬三筒四筒四筒五筒赤五筒六筒五索赤六索七索八索  ツモ 八索


 6000と四枚オールの和了で、瞬殺のトップ終了。


 ところが次戦はあっけなくラス。
 どうやら、まだ半ヅキのトンネルは抜けていないようだ。




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禁忌

 思わず声を漏らしそうになった。
 
 断ラスで迎えたオーラス。
 自棄になっていた訳ではないが、多少諦め気味に手牌を進めていた。

 ところが、十一巡目にドラを重ねて様相が変わってきた。

(西家 ドラ 九萬


 一萬一萬二萬五萬七萬七萬九萬四筒四筒六筒一索二索二索  ツモ 九萬


 打 六筒 のイーシャンテン。
 
 残された三牌の中で最も自信があるのは 一索 だ。
 萬子のいずれかを先に引いたら、 一索 単騎で即リーを打つ。
 何の道、跳満をツモってもラスなのだから積極的に行こう。
 そう、心に決めていた。

 次巡、私が引いてきた牌は金 五萬赤 だった。


 一萬一萬二萬五萬五萬赤七萬七萬九萬九萬四筒四筒一索二索二索


 想定外のツモに揺れる――。
 私の河には萬子の下が飛んでいる。他家から出易いのは萬子である。
 一索 に自信があると言っても、それは私の目から見た情報だ。
 ましてや、残りは六巡。
 二着目ないし三着目からハネ直をすれば、ラスが入れ替わる。


 一索 を切ってリーチといった。
 

 どうして――、いつも終わったあとに気付くんだ。
 賢明な読者の方にはもう結果がお判りだろう。
 千点棒を出したときには、既に親指に走る鳳凰の感触を予見していた。

 河に並ぶ二枚の 一索
 裏ドラも乗って、倍満の五枚オールと二着浮上を逃したことになる。


“日和り”と“現実勘定”。
 勝負事の大敵である。
「買わない馬券は当たる――」とはよく言ったもんだ。




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吉田光太

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