プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

2007年05月

悪戯(供

 面子がガラリと変わっての半荘。

 配牌で八種九牌を手にした私は、アレを一丁狙ってみた。


 一萬三萬二筒五筒八筒九筒九筒一索南西北白發


 すると、九公牌の油田を掘り当てたかのごとく、有効牌ばかりを引いてくる。
 私は、一気にイーシャンテンまで漕ぎ着けた。


 一萬九萬九筒九筒一索九索東南西北白發發


 残るは 中 と、 一筒

 先ほど場に打たれた 中 には何処からも声がかからなかった。まだ山に残っているかもしれない。
 だが、問題は 一筒 である。
 
 序盤から全員に捨てられ、残りは僅かに一枚。
 そして、 二筒 も全て見えているため、持ってきた瞬間に河に放られてしまう可能性が高い。

 早く、早くどちらか引けぬものか――!


 そこへ、対面がリーチをかけてきた。
 
(北家 捨て牌)

 發二萬六索二筒一索二索
 一筒七萬横


 間に合うものか。
 私は、実際には厳しいと感じていた。

 何しろ、 一筒 が枯れるまでの勝負なのだ。
 その間にいったい幾つの無スジを勝負しなくてはならないのだろうか。
 おそらく、どこかで諦観を余儀なくされるであろう。

 そんな風に思っていたら、親が北家の宣言牌に止まっている。

 そして、やおら躊躇いながら宣言牌を喰った。


 裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏  七萬横六萬八萬


 その仕草、北家への視線。
 いつもの一発消しの無理鳴きだというのが判る。
 
 親番の男はそれをよくやる。
 そして、それは私もリーチをかけた北家も知っている。
 私を含めたこの三人は、よく共に打ち合う仲なのである。
 
「あれ程、無理な一発消しは損するぞ、って言っているのにな……」

 北家も同じ思いなのだろう。
 舌打ちをするような表情で、親の仕掛けと顔に視線を振る北家。
 親は口許を緩めて笑っている。


 そして、その鳴きで私にするりと 中 が入ってきた。


  一萬九萬九筒九筒一索九索東南西北白發發  ツモ  中


 音を立てぬよう、 發 を河に打ち出す。
 これは、安全牌。

 私は目立つ危険牌を持ってこないよう、待つ身となった。
 例の牌が、深いか浅いかの勝負だ。
 
 だが、勝負のケリはあっけなくついた。

 リーチをかけた、北家がすぐに最後の 一筒 を持ってきたのだ。


  一萬九萬九筒九筒一索九索東南西北白發中   ロン  一筒


 唖然とする北家。
 他の客の手前、無言で点棒と役満・トビ祝儀を支払ってきたが、その心中は穏やかではないだろう。

 そそくさと手牌を崩して流し込もうとする親を、ただ無言で睨み続ける。
 親は、また口許を緩めて、バツが悪そうに視線を外した。


 


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悪戯

 第三者の動き一つによって、雌雄を決する二人の運命が変わることもある。

 開局早々の五巡目。
 機先を制すべく、私は即リーチに出た。

(東一局 西家 ドラ 五筒


二筒二筒二筒三筒四筒三萬四萬五萬四索四索七索七索七索   リーチ


 こちらの思惑通り、他家はリーチに対応した手牌進行となった。
 親も、雀頭を落として回っている。
 だが、一面子を落としてオリていると思った下家が、不意に私の捨てた牌を喰った。

「チー」

 一度、鳴きを入れるということは安全牌を持ってくる可能性を一回放棄することになる。
 仕掛けて、オリきれる手なのか。
 若しくは、現物を並べながらもギリギリまで踏み込む気なのだろうか。

 すると、その鳴きによって精気を取り戻した親が二牌入れて追っかけリーチときた。

 
 激しく捲り合う二人。
 だが、どちらの和了牌もなかなか居ない。

 流局かな、と思われた終盤。
 またもや下家が私の打牌を喰った。

 その鳴きによって流れてきた牌を寒々しい思いで叩き切る。

「ロン!」


 四萬五萬六萬五筒五筒赤六筒六筒七筒二索二索四索五索赤六索   ロン  七筒


 三色の方ではなかったが、裏ドラが一枚乗って、24000点の放銃。
 ちょうど、はトビの決め。
 私は黙ってトビ賞と箱ラス分を支払った。

 リーチをかけた以上、弊害は付き物だ。
 食いずらしによって放銃牌を引くのが嫌ならば、一生リーチをかけなければ良い。
 こんなことでいちいち揺れてはいられない。


 だが、この後にちょっと面白いことが起こった。


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摸索

 私にはプロとして、また一打ち手として追い求める強さがある。

 自己との戦いである、フリー雀荘で数字を残す力。
 セットなどの、一期一会となるその瞬間の戦い。
 タイトル戦やリーグ戦といった短期の勝負で結果を残す力。

 セットは人との対峙の勝負だと思う。
 印象や内容も含めて、勝つのはとても大事なことだ。
 それでのし、、て来たし、名前も売ってきた。
 そして、どれだけそれに准ずる雀力を持っていたとして、やらなければ意味がない。
 もし喧嘩をやったら強いが、俺は喧嘩はしない。と言っているのと同じである。


 そして、プロである以上、やはり公式戦で結果を残していきたい。
 ただ、現状のタイトル戦は運やシード枠といったものが勝敗を左右する部分が大きいから、努力したからといって確実に結果が残るものではない。
 だから、正確には“結果を残そうと努めるべき”だと考える。


 例えば、リーグ戦の昇級ラインは+150〜200pなんてところだ。
 しかし、何千回と試行を重ねれば、ほぼ確実といって良い実証例から、30000p近く勝てる人間がいる。
 中には10000pしか勝てない人間もいれば、トータルでマイナスの者だっている。

 では、試行回数の少ない公式戦は偶然性が高く、50000p勝てる人間が降級することもあり、長い間のデータでは負け組みの人間が昇級することだってあるから意味がないと唱えるか。
 逆に、プロとして公式戦で数字が残せればそれで良い。非公式戦は超一流の数字を残す必要はないと考えるか。


 当然ながら、答えは否である。

 フリーで勝てないプロなど要らないし、公式戦で結果を追い求めないというのもまた、私のプロ像とは異なる。

  
 本音を言えば、プロとしての職責というのは私の行動理念に入っていない。
 私は、誰が為でもなく自分のために麻雀を打ち、負けたくないから、人に認めてもらいたいから全精力を賭してこれで何とかやっているだけである。


 この先、何を求め、何処へ向うか――。
 その答えを少し時間をかけて探してみようと思う。


 


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戦績

 すっかりと陽気も良くなり、青空も高く澄んできたこの頃だが、もう一年経ったかと思う――。

 この一年間、新たな試みとして東風戦を打ちまくった。
 その結果は……。


 打荘数が、およそ4000半荘。
 
 戦績は、ゲームの純粋な浮き沈みの総トータルポイントで、おおよそ+2万5000pほどである(主に、1トップのウマが40pのルール)。

 ポイントで書いてもピンと来ないが、セットなどをやった場合の一晩の優勝ポイントがだいたい100〜200pぐらいであるから、やはり相当の回数を打っていると思う。


 しかし、東南戦でメンバーや打ち子をやっていたときは年間3500半荘で、おおよそ+3万3000〜+3万6000pほどであった。

 良いときだけではなく、数年間やったアベレージでだ。
 ちなみに、18のときからやっているが、プラスが3万pを切ったことは一度もない。


 無論、打荘数が減れば減るほどポイントも下がるが、この数字を明らかに凌駕する成績というのは日本中どこを探してもちょっと見当たらないのではないかと自負している。


 だが、3500半荘をキープできたのは24のときまでだ。
 恥ずかしながら、今はそこまで麻雀のためだけに生きることができない。

 フリー雀荘で卓越した成績を残すためには、戦術や技術の他に、環境や、体力・モチベーションなどといった綜合力が必要となる。
 私は、たとえこの先どんなに技術が向上しようとも、今後の十年で今日までの十年以上の数字が残せる自信はあまりない。
 それほど、綜合の力が求められる作業だ。

 
 そして、如上のこの一年間の結果。
 これらを踏まえて、思うことがある。 



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聖域

「もし君がウチに来てくれるのならば、歓迎するよ」

 今を溯ること十ヶ月前――。
 雀荘の店長を務める、プロ団体の先輩がそう言ってきた。

 
 張り取りや、麻雀に携わる食い扶持で何とかやっていきたいと考えていた私に、雀荘のメンバーという話が舞い込んだ。
 
 まさか今さら、と思う。
 やってられないよ、と。

 別に雀荘のアルバイトという仕事を蔑んでいるわけではない。
 職業や凌ぎにそれこそ貴賎などある筈はないし、私もずいぶん長い間それでやってきた。

 だが、役職や何がしかの特権を与えられたゲストとしてではなく、一兵卒のメンバーとしてやるのはあらゆる角度から考えてキツい。
 私はお茶汲みや接客をやるために勤めを辞めた訳ではないし、周囲の、麻雀の凌ぎだけで何とかやっているライバル達が何と思うか。

 今から始めるには、私はもう青春を重ねすぎている。
 口幅ったいようだが、プロとしての立場や名前も無くはない。

 有り体に言えば、私は格好を保っていたかった。


 だが、その雀荘の噂は耳にしていた。
 都内でも有数のレベルの高さを誇るメンバー陣のことを。
 そこで、今の自分を試してみたいと思う気持ちもあった。


 店長と話しを重ね、結局私はその店で働いてみることとなった。
 初出勤となる日――。
 私は、いつもと異なる緊張感をもって店の階段を上った。
 
 冷たいドアノブに手をかけ、やはり引き返そうと思った。

 今さら、慣れぬエプロンに袖を通し、客の懐中や機嫌を気にしながら男芸者のような麻雀を打つというのか。
 知り合いが、私のメンバー姿を眺めに来るなんてことも言っていた。
 馬鹿な真似はよせ。
 店長には後で詫びを入れれば何とかなる――。


 ガチャリ――。
 と、あのドアノブを回してから早くも十ヶ月が経つ。


 そう、あれから十ヶ月。
 凄惨で、熾烈で、清清しいここでの私の戦いは、いま終わりを告げようとしている。


 巣立つ私の胸の内には、かけがえのない戦友たちとの交友の日々が去来している。
 
 行くアテが明確にあるわけではない。
 少しだけ、後悔する日が来るかもしれない。
 だが、この環境に甘え続ける訳にはいかない。 

 自らの麻雀と生活を見つめ直すために、道を探さなければならない。
 それが、修羅の道であろうとも――。
 
 

 渋谷は道玄坂。
 坂の中腹にそびえるビルの一角にある「麻雀ジパング」。


 在籍するプロは、協会初となる三度の昇級を重ねAリーグ入りを果たした木原浩一プロ。
 その安定した実力は誰もが認めるところ。最高位戦Aリーガーの佐藤崇プロ。
 切れ味鋭い、協会の“シュンツドクター”こと出本誠司プロ。
 最高位戦若手の中でカリスマ的存在の園田賢プロ。
 三度の最高位決定戦進出を誇る宇野公介プロ。
 協会第4期新人王 大脇貴久プロ。
 協会第3期・4期雀竜位 小倉孝プロ。
 紅一点 第10期女流名人位 土井裕美子プロ。
 第8期優駿杯・第六回野口賞ファイナリスト 坂本大志プロ。
 遅咲きなるか、最高位戦期待のホープ 池田純一郎プロ。
 まだ若いが、その実力には定評のある佐藤聖誠プロ。
 そして、心温まるスタッフたち。

 
 良きメンバーが、良き客や人を呼び、自然と良き雰囲気の店を作りあげる。
 真剣勝負の中にも、アットホームな一面を持つ。
 そんな素晴らしい雀荘だ。


 渋谷へお越しの際は、是非――。


 渋谷「麻雀ジパング」
 HP http://ken2300.com/zipang/index.htm

往生

「blogに書いてある役満て、全部ホントなの――?」

 先日、知り合いにそんな疑問を投げかけられた。
 傍目には、あまりに乱発している役満ネタが信じられないのだろう。

 これが偽りや、創作であったらどれだけ良いか。
 

 では、昨日の出来事を。

 対面。
 二巡目にリーチだという。

(北家 ドラ 三筒


   六索北横  リーチ


 そして、七巡目に自摸だという。


 四萬四萬四萬七萬七萬七萬八萬八萬八萬九萬九萬九筒九筒   ツモ  九筒


 六萬 九萬 九筒 の変則三面張の高めだという。


 もう、もう……。






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魔道

 これを本職としている人間が、ましてやプロがそう簡単に箱を割ってはいけない。

 相手に組みし易いイメージを与えることは大きなマイナスであるし、安易に匙を投げないという執念がその先の雀力を形成することだってある。

 
 だが、卓上には存在する――。
 およそ人智の及ぶことのない磁力が働く魔道が。


 これで最後という半荘。
 籠の中にはその日の勲章ともいうべき、チップの束が積み重ねられていた。

 東一局。
 親の先制リーチに対し、嵌張で追っかける。

(北家 ドラ 七筒


 一萬二萬三萬三筒四筒五筒赤六筒七筒八筒二索四索五索五索  リーチ


 親の待ちは索子の二面系。
 おそらく、147ないし58のスジ。

 索子は場に最も高い。
 他者二人の手牌構成を勘案すると、親の待ちもそれほど強いとは言えず、嵌張でも勝機はあると踏んだ。

 しかし、流局間際に私がラス牌であろう 一索 を掴んで、12000と千両の放銃。


 二筒二筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒二索三索四索五索六索   ロン  一索  裏ドラ 六筒


 これはこれで仕方がない。
 親に打つ、イコールもう一局。
 
 気を取り直して、1500の懸賞点が掛かった1本場。
 ここで満貫でも自摸ろうものなら、子方とはほぼ並ぶ。

 しかし、親が先制の威光を借りて八巡目にリーチ。


 ぐっと、手牌の未練を断ち切ってオリに回る。
 かぶせるか、いなすか。
 その手材料が入っていない者が中途半端に前に出て良い局面ではない。

 すると、私の切った親の現物牌を西家がポン――。
 かわし手として名乗りを上げた。


 だが、その鳴きで流れた牌を親が手元に引き寄せる。


 三萬三萬二筒二筒二筒三筒三筒三筒六索六索六索南南   ツモ  南



 慌てて点棒表示に視線を落とすも、それが無駄な行為であることは言うまでもない。
 

 ここ数ヶ月で十何度目かの役満被災により、瞬殺の箱割れ――。
 私のちっぽけな矜持は、音を立てて脆くも崩れ落ちた。






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厳寒

 スランプは、誰にでも訪れる。

 特にバクチ麻雀を日々やっていれば、浮き沈みや上がったり下がったりの繰り返しである。
 それは、人生に於いても言えることかもしれないが。


 一月ひとつき二月ふたつきの間、勝っていた時には信じられないぐらい長い間、芽が出ないことだってある。

 趣味としてではなく、メンバー業や張り手として、何かしらの形で麻雀を生業としている人間にとって“冷え込み”は切実な問題だ。

 だが、不調から逃げてはいけない。


 麻雀もある程度まで来ればレヴェルが均衡する。
 打ち手のスペックが高い雀荘や、サロン麻雀。そしてプロの世界など。

 弱い、とか下手という存在は居なくなる。
 “強い”というのが、特徴ではなくなるんだ。

 必然的にちょっとツイてなければ、負けが続き、その劣勢が更なるマイナスを招くこともある。


 このレヴェルまできたら、不調だからといっていつもと異なる打ち方をしたり、今さらスタイルの見直しを計る者は少ない。
 スランプのときにスウィングやフォームの見直しをしたって上手くいく筈がないのだ。


 では、何が大切か――。


 それは、やはり自分を信じる力。
 不動心だと思う。

 インフレ麻雀でどれほど不遇な目に遭ったり、心が折れるような展開になったとしても、自分を信じ、己の正着打を放ち続けられる精神力だ。


 谷は、いつか終わる。
 切っ掛けがあろうとなかろうと。
 
 その上昇点と成ろうであるときまで、自分のフォームを保っていられるかが勝負なのだと思う。





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門前

 門前で手を進めるということは、無限の可能性を秘めているものだ。

 他家から出た牌を鳴くことによって、面子を一つ構築する。
 紛うことなく手牌は一歩前進している訳だが、その代償として自分の自摸を一度放棄することとなる。
 
 そして、その一牌が奇跡の嚆矢となることもある。


 オーラス。
 跳ねツモで二人抜きのトップという状況。

 四巡目。
 未だ、趨向定まらずといった手格好だが積極的に 白 の暗槓を試みた。
 
(西家 ドラ 二筒


 二萬三萬五萬八萬四筒一索六索東發中    裏白白裏


 すると、ラス目がダブルドラとなった 二筒 を叩き切ってリーチ。
 そのドラを断トツのラス親がポン――。


 裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏   二筒横二筒二筒


 場が一気に沸騰する。

 親は、見えているだけで六翻。
 筒子の一色手傾向に親に打ったら、ラスを突き抜けて私が飛んでしまう。


 元より、ハネ満とは程遠い手。躊躇うことなく、リーチ者と親の現物を河に並べた。

 だが、手牌を進めるつもりは殊更ないのに、あれよあれよと萬子と字牌が入ってくる。


 そして、十四巡目――。
 私の手牌は予想だにしない逆転手へと変貌を遂げていた。


 二萬五萬六萬七萬八萬發發中中中   ツモ 發  裏白白裏


 生涯初となる門前大三元聴牌。
 震える指先で両者のスジ牌である 二萬 を打ち出す。


 ここまでの切り出しは全部共通の安全牌。
 回りながらの役萬聴牌などそうそうあるものではない。


「こいつは、もしかすると――!いや、もしかしてくれ!」


 と祈ったが、聴牌してすぐにリーチ者が1000・2000の自摸和了。


 
四萬五萬赤五萬六萬六萬九萬九萬九萬二索二索七索八索九索   ツモ 七萬



 成就はならなかったものの、随分と良い夢を見させてもらった。





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不撓

 もう、荷物をまとめて田舎に帰っちまおうか――。

 
 日本プロ麻雀連盟主催の第十六期「麻雀マスターズ」。

 その大事な舞台で、久しぶりにそんな脳天が痺れるような放銃をした。


 まだまだ未熟な面ばかりだが、今の自分には少なからず自信があった。


 ノーケアだったとか、オリ打ちだとか、そういった類のことではない。
 上家に座った怪物の圧倒的な存在感に、まとわりつくような視線に、畏れをなしてその牌は私の手牌から絞り出されてしまった。


 十年前の麻雀でもこんな牌を切ったことはなかった。
 叱責と、落胆の感情が入り混じった親満の申告の声が私の頭に響き渡る。


 だが、麻雀とは不思議なものである。

 
 どれだけ傷つこうが、ひとたび目が覚めたときに沸いているあの闘争心。
 そして、今日のような辛酸をも乗り越えようとする不屈の精神力。

 望まずとも、その全てを与えてくれる。




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プロフィール


吉田光太

吉田光太

最高位戦日本プロ麻雀協会


池袋「麻雀ひろばキングダム」
に居ます
ホームページ
https://www.mahjong-kingdom.com/





第1期オータムチャンピオンシップ 優勝
第7回 野口恭一郎賞 受賞
第10回モンド21杯準優勝
VS研究会 第7期、第8期連覇中


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