プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

2007年10月

敬礼

  
 東大を出たけれど【近代麻雀コミックス 東大を出たけれど】



 東大を卒業してまでその男が選んだのは、しがない雀荘のメンバー業だった。
 彼をここまで惹きつけたものは……。

 雑誌「近代麻雀」にて連載中の須田良規プロのコラム「東大を出たけれど」が劇画版で待望の単行本化。

 虚しさや儚さを抱きながらもメンバー業を続ける男の哀歌と、そこに巣食う人々の人間模様を綴った同コラム。
 元々須田プロがネット上で書いていたblogが出版社の目に止まり、コラムとして紙面への掲載に至ったものだと聞く。
 

 偉業に、最敬礼。 
 







多謝

 昨日、以前当blogで告知した、とつげき東北さん、鈴木たろうプロ、市川裕樹プロと私の公開対局及び検証会が高円寺の「ミスチョイスQ」にて行われました。

 あいにくの天候にも関わらず集まって下さった大勢の皆さん、そして今回の企画を応援してくださった方々、快く協力して下さった方々、本当にありがとうございました。深く御礼申し上げます。


「ネット雀士の方と対局するという企画に何の意味あるの?」


 今回の企画を推し進めて行く中で、こんな指摘の声も耳にしました。正直、今の私にはこういった企画に意味があるのかどうかは判りません。
 それでも自分たちの商品である“麻雀”を観てもらい、アマチュアの方と交流を持てる場は作れたと思います。

 今回の対局は自費運営に近いものでした。
 お越しいただいた皆様から“観戦費”という名目でお金を頂戴し、そこから会場費や人件費を捻出しました。
 もっと企画を練り、より良い商品価値を作ることによって観に来て下さる方々の負担は減らすことができると思います。

 今回の件を通して、麻雀界を応援してくださっている方々の存在に改めて感謝いたしました。
 まだまだ未成熟な私達ですが、今後も宜しくお願いいたします。
 ありがとうございました。


日本プロ麻雀協会
吉田光太



 *対局の内容については雑誌に掲載して頂けるよう起案中です。正式に決定いたしましたらご報告させて頂きます。牌譜の販売もしくは頒布についても検討中です。










蹉跌

 誰が作ったか、“六万点終了”。
 この日の瞬殺劇は完全に仕上げの体勢に入った半荘で起こった。


(東一局 東家 ドラ 六萬


二萬四萬六萬六萬一筒二筒三筒五筒五筒赤六筒一索二索三索   ツモ  六萬


 四巡目にドラを縦で捉えて即リーチ。
 これを一発で自摸って、6000とチップ二枚オール。


 二萬四萬六萬六萬六萬一筒二筒三筒五筒赤五筒一索二索三索   ツモ  三萬


 続く、一本場。
 五巡目にあっさりと聴牌が入る。


(東家 ドラ 五索


五萬赤六萬七萬二筒三筒四筒五筒五筒七筒二索二索五索七索   ツモ  六筒


 スっと 二筒 を切って、闇テンに構えた。

 次巡に自摸和了って、6500と一枚オール。


 五萬赤六萬七萬三筒四筒五筒五筒六筒七筒二索二索五索七索   ツモ  六索


 点箱に赤棒を突っ込み、“62500”のデジタル表示を店員に確認させて、これにてゲーム終了。


 その瞬間、私は店員に短くラス半と伝えた。
 未練を断ち切って、席を立つ覚悟をした。


 麻雀を打っていて、麻雀打ちをやっていて一番悲しいことは「錆びる」ことだ。


 ここ最近の好調ぶりは自分でも目を見張るものがある。だが、勝つときは誰だって勝てる。
 入っていない時期を、局を凌ぎ、ウカっているときの勝ちを最大限まで伸ばす。これが勝負事の鉄則だ。


 43000点持ちのトップ目だから。ダマで親満あるから。嵌張待ちだから……。
 
 それがどうしたっていうんだ。
 この待ちが自摸れるかどうか感じようとすることをサボる理由にはならない。


 私は、指先に走る竹模様を、感じていたんだ。
 感じたら、何翻あっても曲げるのが自分のスタイルじゃないか。


 自分自身の“数字”との戦いだ。
 先月よりも、去年よりも、十年前よりも好成績を残すためにやっている。

 同じ轍を何度も踏んでいるようじゃあ、お先真っ暗だ。
 やるならもうちょっと真剣にやれよ。







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残響

 卓上で、腕が疾る。

 全ての山が自分の自摸和了のために構築されている錯覚に陥りそうにすらなる。


 あの決勝戦での大きな敗戦を一つ挟んでも先月から続いている好調に陰りは見えない。
 和了りに和了ってチップの山を積み上げる。そんな勝ち方がしばらく続いている。

 朝から快調に飛ばし続けたその日、途中でこんな局面に出くわした。
 親が喰いタンで早々に二副露しており、こちらはタンピンの一向聴。


(東一局 親 ドラ 六索


裏裏裏裏裏裏裏   三筒横四筒五筒赤  七萬横六萬八萬


 九索發八筒一萬三索五索
 五筒九萬二萬


(西家 私)

 六萬七萬七萬八萬三筒五筒六筒七筒八筒八筒五索赤六索七索   ツモ  四筒


 絶好の 四筒 引きで、三面張の満貫聴牌が取れる。
 果敢にリーチを打つのも良いし、 二筒五筒八筒 が親の現物スジだけに闇テンに構えるのもアリだ。

 しかし、日に日にその速度を増す私の右腕は、ノータイムで 八筒 を抜いた。
 中膨れの、嵌張単騎である。


 六萬七萬七萬八萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒五索赤六索七索


 前巡、前々巡に北家から打たれた 三筒七索 に親は声をかけなかった。
 親の手は喰いタンで、100%聴牌。人読みも加味すると、二面待ち。
 相手との間合いが完全に計れている今、これは間違いがない。

 仕掛けた形と通っている牌から、この 七萬 は打てない。

 どれだけ昂っていようと、先手を取られた局面では“受け”も考えるべきだ…。


 次巡、 五萬 とはいかなかったが、 八萬 を引いてきて、打 六萬 とした。


 七萬七萬八萬八萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒五索赤六索七索   


 嵌 七萬 から仕掛けた親に 六萬 が当たるケースは、 四萬五萬六萬八萬 からの喰い延ばししかない。
 また、他家の親に対するケアの中で 八萬 は盲点となる。

 そこへ南家も勝負手だったのか、 七萬 を打ち上げてきた。


「ロン――」


 私と親の声音が覆い被さり、二つの手牌が倒された。

 ツキもあるが、攻めに緩急がつけられている証拠である。この日も着実に、破壊的な勝ちを刻むことに成功した。

 
 雀荘を後にし、ジャケットのポケットに手を突っ込むと指先がMP3プレーヤーに触れた。
 あの敗戦の日の朝から入れっぱなしになっていたようだ。

 イヤホンをつけ、選曲をせずにそのまま再生ボタンを押した。
 気分を高めようと、決勝戦の会場に着く直前まで大音量で聞き入っていたrock調の旋律が再び流れる。


 曲はあっという間に終わり、すぐにまた次の曲が流れ始めた。






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How much you deceive,awakening will come


 1,3,4,1着で迎えた最終戦。
 ゲームを作ることは出来ませんでした。

 小さな綻びや綾から生じた穴を埋める力がまだまだ足りなかったです。


 第二期オータムチャレンジカップ覇者は関西在住の佐井孝太郎さんでした。
 おめでとう!

 観戦に来てくださった皆さん、応援して下さっていた皆さん。
 本当に有り難うございました。


 容赦なく始まる明日からの日常を噛み締めながら、また這い上がります。










告知

 来る10月27日。
 遂に夢の対局が実現する。

 麻雀界に革命を巻き起こした戦術書「科学する麻雀」の著者であり、ネット麻雀界のカリスマ「とつげき東北」氏とプロ雀士のリアル公開対局が遂に実現!

 果たして「とつげき東北」の麻雀理論はトッププロを相手にしても通用するのか。

 またプロ達はカリスマを前に面目を保つ事が出来るのか。
 対局後に行われる感想戦にも大注目!

 その歴史的対局に望むのはこの三人。


 鈴木たろう

 2006年。既に最強位、優駿位等のタイトルを制していた鈴木たろうは日本プロ麻雀協会に移籍。
 それまでの実績を買われB2リーグからのスタートとなったが、当然の様に二期連続昇級を果たし瞬く間に最高峰リーグであるAリーグへ。
 更に協会入会後も2006年度無双位、2007年度BIG1カップを制するなどもはやその実力を疑う者はいない。

 名実ともに協会を代表する打ち手。
 現在の地位に傲る事なく常に上を目指す姿勢は若手プロの模範となっている。


 市川裕樹

 2006年度入会の新人ながら三期連続昇級を果たし、ノンストップで来期はB1リーグへ。
 雀風は仕掛け主体の超攻撃型麻雀。一言で「センス」と片付けるには惜しい切れ味の鋭い和了りを連発する。
 来期は史上最年少、そして協会初のストレートAリーガーを狙う。

 また、プロ麻雀界屈指の美麗な容姿を誇り、様々な方面での活躍が期待されている超新星。


 この二名のプロと私・吉田光太が、ネット麻雀界のカリスマと激突する麻雀史に残る一戦です。

 二半荘の対局後に感想戦を行う予定で、観戦は自由です。
 皆様の観戦をお待ちしております。



日本プロ麻雀協会
吉田光太



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<詳細>

日時
10月27日(土) 12時開始

場所
高円寺「ミスチョイスQ」 
東京都杉並区高円寺南4-26-12 福丸ビル5階(高円寺駅南口を出て右手のビルです)
TEL 03-5378-0900
※会場への直接お問い合わせはご遠慮下さい。

観戦料
お一人様1000円を頂戴します(卓使用代金、その他事務手続き費用として)。


 質問等がある方は、下記アドレスまでメールをお送り下さい。

 e-mail
 golden_arm@jupiter.livedoor.com


*なお、会場の許容人数に限りがありますので、確実に観戦を希望される方は上記メールアドレスに観戦申し込みのメールをお送り下さい。
 優先してご入場させて頂きます。








悠久

 それは、記録的なハリケーンだった。

 己の感性の全てを一点に集約し、卓上の全てを破壊し続けた。
 誇張ではなく、二〜三時間のあいだに自摸りあげたチップの数は百五十枚近くに上っていた。

 そろそろかな、と思う。
 普通の相手だったら心か懐中が折れる頃だ。何千人もそうやって倒してきた。
 

 その半荘も叩きに叩きまくった親番三本場。
 六万点終了を目指して、序盤から贅を尽くした捨て牌で親満のリーチを放った。


(東二局 東家 ドラ 八筒


五萬六萬七萬四筒四筒七筒八筒九筒一索二索三索五索赤六索   リーチ


リーチを受けた田中が、焦りを見せずに対応してきた。
 まだ、正常な押し引きができるのか、と思う。


 そして、下家の大脇が相手を殺しかねないほどの気合を入れて牌を横に曲げてきた。


 ラスは、こいつかと思う。
 私はこと麻雀に関して誰よりも謙虚である自信があるが、さすがに無理なことだ。

 今日が私の記録的大勝日となることを変える術などない。


 だがその瞬間、私の脳裏にあるデジャヴュが走った。
 今を遡ること四年前。この男と初めて対峙したときの一局だ。


 あのときと寸分違わぬ熱で、奴が牌を引き寄せた。


 八萬八萬八萬二筒二筒四索四索四索七索七索七索中中   ツモ  二筒


 積み上げた贖罪込みの17500点と祝儀を払いながら、思った。

 ああ、こいつが。
 こいつらがこう在ってくれるから、俺は麻雀を止められずに続けて行くのだろうなと。







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The Brilliant Days

 blog 過去log
 「僕の右手」
 http://blog.livedoor.jp/golden_arm/archives/50963583.html


 自分が勝利したときに喜んでくれる人がいるから、応援をしてくれる人がいるから“プロ”っていうのだろう。


 麻雀なんてゲームは貪欲でなくちゃ強くなれない。

 十数年間、ずっと牌と戦ってきた。
 弛まず努力をし続けて、やっと現状維持。それが麻雀だ。

 長く、強く、思い続けた奴だけが残る。

 今、ようやく三合目あたりにまで辿り着いたと自負している。
 あと十年頑張ることができれば、四合目ぐらいに近づくだろう。やればやるほど、ほんの少しずつ麻雀が解ってきて、後戻りの道は閉ざされていく。
 そんな生き方を、選んでいる。

 
 俺は、あのときよりも勝利に餓えているだろうか……。


 ギタリストならば、ギターで。
 芸術家ならば筆や彫刻刀で、アスリートならばその脈動で。

 私は、牌で意思や感動を伝えられるような打ち手に成りたい。


 第二期オータムチャレンジカップ決勝戦。
 広げた風呂敷の畳み方なんて考えちゃいない。

 ただ、再びあの“頂”へ――。
 




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

<第二期オータムチャレンジカップ決勝戦 概要>

日時:10月13日(土) 午前11時〜 半荘五回戦
選手:岸本健秀、佐井孝太郎、斉藤勝久、吉田光太(五十音順)
ルール:一発、裏ドラ、オカ無しルール。ウマ5−15。
     
会場:神楽坂「麻雀ばかんす」
東西線神楽坂駅1番出口よりすぐ(さわやか信金横)
TEL:03-3268-5577 
東京都新宿区神楽坂6-38-5階

 
 途中からでも、何かのついででも構いません。
 お時間のある方は是非足を伸ばしてみて下さい。

(告知HP)
http://npm2001.com/autumn-challenge/2-autumn-challenge.html


日本プロ麻雀協会 
吉田光太






懸賞

 その店には、“レッドスリー”と呼ばれる懸賞サービスがある。
 門前、副露手に関わらず、手中で赤牌を三枚使って和了れば店からボーナスが出るというやつだ。

 赤牌は 五萬赤 五筒赤 五索赤 と、ダイヤが彫られた 五筒赤 の計四枚。
 これがオールスターとなると難易度がぐっと上がるのだが、この中の三枚ということならばそう難しいものではない。
 それでも、“レッドスリー”は週に数えるぐらいしか出ないそうだ。

 ところが私はこの懸賞と非常に相性が良い。
 この店に通いだしてから二ヶ月でゆうに二十回〜三十回はこの懸賞のおこぼれに預かっている。

 本日のリストはこちら。


(南家 ドラ 六索


 四萬五萬赤六萬一筒二筒三筒四筒五筒赤六筒八筒九筒五索五索赤   ツモ  七筒
 

(東家 ドラ 北


 五萬赤六萬六萬七萬七萬八萬六筒七筒三索四索五索赤   ツモ  五筒赤   中中中横


(西家 ドラ 二索


四萬四萬四萬四萬五萬赤五筒赤五筒赤五索六索七索  ロン  三萬   西西横西


 五筒赤 は全てダイヤ牌。
 日に三度は初めてのことだが、好牌が寄ってきて和了倒すような感じになったらこんなもんだろう。


「この懸賞は吉田さんのためにあるんですよ」

 従業員のそんな囃し立ての言葉も今日は心地良い。







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プロフィール


吉田光太

吉田光太

最高位戦日本プロ麻雀協会


池袋「麻雀ひろばキングダム」
に居ます
ホームページ
https://www.mahjong-kingdom.com/





第1期オータムチャンピオンシップ 優勝
第7回 野口恭一郎賞 受賞
第10回モンド21杯準優勝
VS研究会 第7期、第8期連覇中


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