プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

2009年10月

設問

RMUリーグであった土田浩翔プロの手牌です。

ツモ 四筒 でイーシャンテンになりましたが、実は 二索 がフリテンになっています。


 現在、16000点持ちのラス目。
 トイツ王子の選択が気になるところです。



(南一局 南家 8巡目 ドラ 北




















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告知

 
 SKY PerfecTV!にて放映中の「モンド21麻雀プロリーグ 第10回モンド21杯」に出演いたします。
 
 放送は11/9(月)開始です。
 興味のある方はぜひ視聴してみて下さい。


「第10回モンド21杯」
http://www.mondo21.net/10th_mondo21hai



main7
















 「モンド21」はスカパーに加入するほか、ケーブルテレビやフレッツ光の回線を通しても視聴することが可能です。
 詳しくは同サイト内の案内をご覧下さい。

(視聴方法)
 http://www.mondo21.net/mondo21net_regist_watch










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告知


「生きていれば様々なことで悩んだり、時に誰かに優しくできないこともある。自分にも病気で自棄になる気分のときがあった。
でもそれは生きているから抱えることのできる悩みであって、毎日毎日高熱が続いていたあの無菌室の中ではそんな苦悩を持つことすらできなかった。
だから僕は僕を救ってくれた骨髄バンクを世の中に広めるために麻雀を通して活動を続けていきたい」



 ご自信も白血病から生還した山口明大プロが主催するチャリティー麻雀大会です。
 興味のある方はぜひ参加してみて下さい。




「骨髄バンクチャリティー麻雀大会2009in東京」

[日時]
2009年11月3日(火曜・祝日)11:30受付開始
12:00開会
17:00終了予定

[内容]
●二階堂瑠美プロら著名プロが多数参加するお楽しみ麻雀大会
●骨髄バンクについての講演(ドナーによる体験談など)
●著名人や麻雀プロからの寄贈品によるチャリティーオークション(全額寄付)

[会費]
4,000円/うち1,000円を骨髄バンク普及活動へ寄付

[見学]
見学やオークションのみのご来場もOK(無料)

[会場]
銀座「ヤナギカルチャースクール」/中央区銀座3-5-6-6F/銀座中央通り「松屋デ
パート」向かい

[交通]
JR有楽町駅6分
地下鉄銀座駅4分

[主催]
ノーレート麻雀ネットワークニューロン

[主幹]
骨髄バンクサポーター
二階堂瑠美・山口明大

[後援]
NPO全国骨髄バンク推進連絡協議会

[申込]
予約制・先着60名
ニューロン本部
Mail:stneuron@nifty.com
TEL:03-3739-4181

[備考]
本部HPに過去の大会レポートを掲載しています。
■ニューロン本部HP
http://homepage2.nifty.com/neuron/

当イベントに少しでも興味を持たれた方、見学やオークションのみの参加も大歓
迎です。ぜひお気軽にご来場ください。












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奇襲(供

 店内に着くと、プロ協会の後輩が出迎えてくれる。
 顔を出すのは久しぶりなのでルールを再確認していると、ちょうど良いタイミングでゲームが終わり、卓へと案内された。

 卓を移動してきた土田プロが対面に座る。
 

 初戦はダイヤ入りの1300・2600を自摸った私が先行し、勤め人風が対面の茶髪の兄貴を飛ばしてトップ。
 私は二着で土田プロは三着。
 この店はウマが20000点−40000点なので、二着でも実入りがでかい。

 二戦目は先刻の仕返しといわんばかりに兄貴が勤め人から満貫を和了ってトップ。
 二着以下はまたも私、土田プロという並び。


 しかし二周ほどやって私はすでに気付いていた。
 土田プロはやっているのである。あの打法を。

 話の振りは置いておくとすれば、そう打ってくるのは判っていたのだが。
 私もそうだが、ルールや相手によって自分の核となるフォームを変える打ち手ではない。

 次半荘は土田プロがシャンポンの満貫を自摸ってトップ。


(東一局 西家 ドラ 二筒


五萬六萬七萬一筒一筒二筒二筒二筒九筒九筒六索七索八索   ツモ  一筒


 その後、別卓に移動した後も納得が行かないという理由でオーラスのチンイツを見逃したらしい。


 正真正銘の小物である私はその後、協会の矢島亨プロ、中林啓プロと同卓。
 あと一時間というところで3、3、4着と引かされたが、最終半荘の東ニ局に2000オール、12000は13500、6000は7500オールのダイヤ入りを和了って大きなトップ。


(東二局 東家 ドラ 白

 
 三萬三萬三萬九筒九筒四索五索赤六索白白   リンシャンツモ  白   三索三索三索三索横



 結局、2、2、3、1、2、2、1、3、3、4、1という成績だった。


 戦いの後は道玄坂を円山町方面へとひた進むこと約五分、果てしなくディープなロケーションにある「焼肉 あじくら」へ。
 
 周囲は軒並みピンクな店が蝟集する秘境だが、ここは知る人ぞ知るホルモンの名店である。
 

 宇宙麻雀の理論を聞きながらつまむ絶品ホルモンは、また格別である。








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奇襲


「ここまでかな…」


 今から遡ること一年ほど前、15年間牌一筋に生きてきて初めて吐いた台詞だ。


 無論、私よりも強い打ち手はたくさん居たと思う。
 だが、生まれて初めて兜を脱いだ。

 それはちっぽけな一つの物語の終焉であり、始りである。
 今日という日の自分と、それら全てを踏まえた今の自分を御する力を認められた瞬間だ。


 それから、公私ともどもその人にエネルギーを頂いた。
 その人のお陰で全てを受け入れる強さが身についた。

 今はその“人”の存在と、“その人に出会えたこと”を心から感謝している。


 しかし、私は麻雀打ちだ。
 ヤラれたらヤリ返さなくてはならない。
 良い関係で居続けることなど微塵も望んでいない…。


 私にとってそんな相手であるトイツ王子こと土田浩翔プロが、「渋谷 悠遊」にゲストとのこと。ここは積年の…、もとい日ごろの感謝の意を表さなければ…。


 「渋谷 悠遊」は点棒に換算すると5000点に相当する赤が三枚と、10000点に相当するダイヤ5ソーが一枚入っているルールだ。

 
 祝儀比率の高いスプリント戦は私が得意にしているルールの一つである。

 攻撃と守備のめりはりを効かせるために、刀を屹立させて構える。
 そして祝儀比率がとても高いルールなので、自摸和了を狙いやすい強い受けを活かしに行く。

 ダイヤ入りの手を自摸って裏を一枚乗せた満貫を和了れば、それだけで53000点に相当するのである。点5に換算すれば、これだけでトップ二回分になるのだ。
 当然、自摸り易い二面リーチが多くなる。


 だが、あの人は…。
 あの男はこのルール、そしてダイヤ入りの手でもトイツ打法で打つ心算なのだろうか…。













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設問

 今年の雀王リーグ戦であった手牌です。
 おおよその点棒状況は以下の通り。

  東家 36500 
  南家 22000
★西家 26000
  北家 15500


 ラス親は点棒の近い南家ですが、アガリ止めはないルールです。

 場にはやや索子が安く、南家が変則的な切り出しで遅い手を窺わせます。


 皆さんは何切りを選択しますか?



(南三局 西家 ドラ 三筒













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雲散

 
 あれほど遣る瀬無い思いの翌日、約束のセットへと出掛けた。
 この日の面子は協会の矢島亨、綱川隆晃プロと最高位戦の中郡慧樹プロ。

 勢いのある後輩が相手なだけに気が抜けないが、ツキに恵まれた私は四暗刻自摸を含む大きなトップを飾ることが出来た。


 六萬六萬六萬二筒二筒三筒三筒八索八索八索中中中   ツモ 二筒



 また、フリーでも派手な花火を打ち上げた。


(東一局 東家 ドラ 東


 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東發


 連風牌のドラが対子のチャンス手であるが、捨て牌はすでに三段目に差し掛かっている。三色の和了も見て 七筒六筒 からの仕掛けを考慮に入れる。
 
 と、その二巡後に上家から 三筒 が打たれた。



 二面を仕掛けた親にドラのダブ東が出る巡目ではない。
 しかし、この手を和了るにはどうせ三枚目の 東 が必要なのだから、“自摸専”で聴牌を取るべきとも考えられる。


 しかし、別に軽挙を厭うわけではないが、スッと山に腕が伸びた。
 そして思いもよらない牌を引き込んだ。


 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東發   ツモ 東


 その直後、闇で聴牌を入れていたという下家が高目をこぼして24000の和了となった。



 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東東  ロン 六筒



 そして、東三局ではリーチ・自摸・ドラ11という阿漕な数え役満を和了る。


(東三局 西家 ドラ 三萬 五筒


一索一索二索三索四索六索七索   ツモ  裏三萬三萬裏   五索    裏五筒赤五筒裏

 裏ドラ 一索




 その翌日以降も、まだ不思議なツキに包まれ続けている。
 
 あの日、厠で流した涙はいったい何だったのかと思いたくなるほどの現象である。

 







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不朽

 二つの椅子を賭けた戦い――。
 参加選手16名。全リーグの中でも最も熾烈な昇級争いとなるB1リーグ。

 昨年の石野に続いてこのステージに姿を現した五十嵐毅と竹内孝之。
 協会発足時からAリーグに在籍し、過去には雀王決定戦にも勝ち進んでいる協会内ではベテランと呼べる存在である。

 経験と叡智が底力を見せるか、昨季涙を飲んだ11名が成長を証を見せれるか。ここが最大の焦点となるだろう。
 そして、B2から勝ち上がりし新たな選手たち。

 私はそんな厳しく険しい濁流を遡上し、頂の麓に辿り着くことが出来るだろうか。


 結果はあくまでも結果だ。
 自分の納得の行く麻雀を打ち、それで昇級の枠に引っかからなければ仕方がないだろう。

 完璧なシーズンなど存在しない。
 恐らく幾つもの失策を犯し、ミスもするだろう。

 だが、何度でも言おう。
 必ずそれらを糧にし、自分の麻雀を貫き通す。

 いつも通りリーチをかけてツモる。それだけだ。



 今期の雀王リーグが始まるときに書いた寸評である。
 
 去年から、麻雀を始めて以来初めての意識改革を試みた。
 様々な考えに触れ、頭を垂れて教えを乞い、研究と実戦を重ねた。

 それは私が今までやってきたストリートでの研磨と違う努力が必要だった。
 街での戦いは自分の大事なものを差し出して、それを少しずつ少しずつ削り取られて行くような戦いだった。
 競技はそれ以上に経験や引き出しが物を言う。

 
 挑戦の一年のつもりだった。

 しかし、箱を開けてみれば試練の一年となっていた。
 首位を走り続けたリーグ戦は最終節に4、3、2着と引き、最終戦は跳ね上がったボーダーに追いすがることが出来なかった。

 他で悔しい負け方が続いていた分、一年前と比べて地力が飛躍的に上がったと思えていた分、好調を保っていたリーグ戦は勝ちたかった。


 瓦解した夢を振り返っても仕方がないが、本当に遣る瀬無い思いになった。


 だが、こんなことは大した問題じゃない。
 もしも傷つくのが嫌ならば、多くを望まなければいい。

 私には戦うことを放棄していた時期があった。
 有り触れた生活の中での幸せや、おだやかな日々というのを見てみたかったのだ。


 あのときの苦しみからしたらどうってことはない。
 この胸の裡の火が消えるまでは、何処までも戦い続けてみせる。












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刮眼(此

 
 私の出した二秒という課題に対し、ヤマウチ君は無理だと言わんばかりに苦笑を漏らした。

 確かにやってみない内は難しいと感じるだろう。
 しかしこんなものは誰でもトレーニングをすれば何十時間も集中して対応するようになるし、牌効率なんかと同じで自然と身体の中で計算が出来るようになるものだ。


 そして、私はヤマウチ君にもう少し付け加えた。
 メンバーをやって何年も人並み以上の生活をするのは本当に一握りだ。もし、人と同じ努力や想いでそれを得ようとするのだったら止めた方がいい。

 こんな仕掛けに対する“しぼり”は“読み”の内に入らない。
 “丸見え”になっている部分なのだ。

 極端なことを言えば、覚えれば中学生にだって出来ることだ。
 “読み”というのはここから先、場の状態や流れ、人読みを加えたもののことを指すんだ――。


 ヤマウチ君はその後、麻雀プロの世界に飛び込んだ。
 そして、今ではコンビニも辞めて、ほぼメンバー一本で喰っているらしい。


 まだ甘い部分はあるし、弱いキャラが周囲に印象づいているのでそう楽な戦いではないという。

 だが、彼は他の人間には無い誠実さを持っているから、私が教えたことの数倍をフリーの卓上で吸収したようだ。
 戦績を聞くと、まぁその店でぎりぎり勝ち組と呼べるぐらいに収束するようになったらしい。
 そして、私に軽く礼らしき言葉を言ってきた――。


 彼はもう気付いているだろうか。
 いや、礼を述べてくるようではまだ判っていないのだろう。

 麻雀であれだけ大きな借を作った彼が何とか凌げるようになったのは、別に鳴きに対する対応や当たり牌が判るようになったからではない。 


 彼の中にこの道で生きていく“覚悟”が出来たからなのである。
 覚悟が必然的に努力に繋がり、その前向きな姿勢が強い麻雀を打たせるのだ。










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刮眼(后

(東ニ局 北家 ドラ 南:麻雀王国


 北:麻雀王国八索:麻雀王国白:麻雀王国二萬:麻雀王国二筒:麻雀王国東:麻雀王国
 八萬:麻雀王国六筒:麻雀王国南:麻雀王国四萬:麻雀王国二索:麻雀王国


 
 裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国  三索横:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国    六筒横:麻雀王国五筒赤:麻雀王国七筒:麻雀王国




 *東 六筒 四萬 二索 はツモ切り



 次に、私は“仕掛けた後の手出し牌”をチェックするように教えた。

 “仕掛けた後の手出し牌”というのは手牌を読む上で非常に大きくものを言う。
 ちなみに、門前の場合は“ドラや赤を切った後の手出し牌”がこれに相当する。


 上掲の捨て牌で鍵となるのは、嵌 六筒:麻雀王国 を仕掛けた後の 二筒:麻雀王国 である。

 この二筒:麻雀王国 自摸切りにより、二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国 といったケースが薄くなるので、筒子の下のシャンポン受けが消すことが出来る。

 次巡の 東:麻雀王国 が手出しであれば、尚更である。


 捨て牌と上家の河を検めると、 二索:麻雀王国 八索:麻雀王国 八筒:麻雀王国 と他のシャンポン候補も通っている。
 そして、 二索:麻雀王国八索:麻雀王国八筒:麻雀王国 がニ巡目に切られているので、七索:麻雀王国 のシャンポンや嵌張も否定される。


 かように、一見しただけでもかなり残された待ちは限定されている。

 無論、レアケースは考えられるが“推測すべき待ち”として準備すべきは 三索:麻雀王国六索:麻雀王国 が本線。

または、あって 三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国 の嵌 四筒:麻雀王国 と読むべきだ。


 
 私はヤマウチ君にここまで説明し、この“しぼり”の作業を2秒で行えるようになって欲しいと伝えた。

 
 



 
 




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プロフィール


吉田光太

吉田光太

最高位戦日本プロ麻雀協会


池袋「麻雀ひろばキングダム」
に居ます
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https://www.mahjong-kingdom.com/





第1期オータムチャンピオンシップ 優勝
第7回 野口恭一郎賞 受賞
第10回モンド21杯準優勝
VS研究会 第7期、第8期連覇中


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