プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

2009年12月

告知

 
 MONDO21 麻雀プロリーグのお正月番組「麻雀BATTLE ROYAL2010」に出演させて頂きます。

 モンド21杯チームの一員として、滝沢和典プロ、佐々木寿人プロ、斉藤勝久プロと参戦。名人戦チーム、女流チーム、バビィチームと対戦し、チームでの総得点を競い合います。


 私は次鋒として荒正義プロ、二階堂瑠美プロ、金子達仁さんと対戦します。
 興味のある方は是非ご覧下さい。




「麻雀BATTLE ROYAL2010」
http://www.mondo21.net/mondo21net_gamble_mahjong






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舌戦

 
 麻雀プロが牌を握っている時間以外なにをしているかというと、まず酒を飲んでの麻雀談義ということになる。

 そもそもが寝ても起きても麻雀のことしか考えていないような学生や雀荘のメンバー上がりなわけで、この手の話が尽きることはない。

 あの手牌はこうだの、誰が強いだのと、麻雀というゲームが私たちの人生において最上の物であるのと同じように、仲間と過ごすこういった時間も非常に有意義である。
 もとい――、少人数の野郎のみで何十回となく同じ話を繰り返し、安酒場で金を浪費するのが有意義と言えるかは別であるが。


 この日は某barにて忘年会の二次会。
 顔を突き合わせているのは昨年、發王位に輝いた最高位戦の水巻渉プロ、プロ連盟所属、第32・33期王位の滝沢和典プロ。

 そこに公の二次会から流れてきた協会・鈴木たろうプロ、最高位戦・佐藤崇プロ、そしてプロ連盟の今里プロが合流する。

 私にとっては業界において全員先輩格であり、なかなかクセのある愉快な男たちである。

 
 深まる時間と共に酒の量もかなり嵩み、ほど良い酩酊状態になる。
 とくに先ほどから何処からともなく運ばれてくるテキーラに口をつけている私とタッキーあたりがだいぶ走っている。

 そこで誰が書いたかお決まりの“牌姿が書かれた箸袋”が登場する。
 麻雀プロ同士で飲んでいるとかなりの確率で行われる悪しき風習である。


 問題となった手牌はこうだ。


(東一局 3巡目 西家 ドラ 九萬

 
 八萬八萬九萬二筒三筒五筒五筒六筒九筒九筒二索三索發發



 一発と裏ドラはあるが、赤牌は無いルールでだ。


 先ずは私と崇の回答が 二筒 切りで一致し、固い握手を交わす。

 水巻さん、タッキーは 二索

 たろうさんとその場にいた協会の後輩である中林啓は 六筒 切りを主張。

 
「君タチ、これは受けの手牌だから対子手を第一に考え、筒子の下外しだろう。面子手になった際のロスも少ないし、重なり易いのは索子というのが判らんかね」
 と、かなり酒が回っている私と崇が講釈を垂れる。

「いやいや、安くて不安定な手構えにする気はないのだから、一色も考えたら索子外しだろ。索子が重なりやすいとか根拠が不明だし」
 こちらは水巻プロの貴重なご意見。

「ドラ含みの萬子三枚を外して一色手に行くほどの手材料がこの手に来るかね?」

「センス無いなぁ」

「何言ってるんだ。対子手の他にチャンタも考えて 六筒 切りだろ」

「チャンタは遠いでしょ」

「先刻の忘年会では 九筒八萬 切りなんていう意見もありましたよ」

「成るほど…」


 こうして、男たちの夜会は朝まで続く…。


















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告知

 
 札幌市内にて賑わいを見せるHeartLand【ハートランド】が新たに禁煙店と分煙店を開設されたそうです。

 

「Heart Land」のHP
 http://www.e-heartland.co.jp/

heartland2









 同店は今まで3階と4階でフリーとセット営業を行っていましたが、このたび同ビルの5階と6階に新スペースが出来ました。


 3階 札幌ミニ(0.2)
 4階 札幌店(0.3&0.5)
 5階  (セット分煙フロア)
 6階 (フリー&セット 完全禁煙フロア)


 5階は分煙フロア。全8卓、全てアルティマ卓。6階は完全禁煙フロア。全6卓、全てアルティマ卓だそうです。


 5階と6階の店名はまだ決まっていませんが、12/28(月)オープンです。
 非喫煙者の方も快適に麻雀を楽しむことが出来ます。




<HeartLand date>

札幌市中央区北2条西3丁目 T&Sビル
3F 0.2 札幌ミニ TEL(011)261−3250
4F 0.3&0.5 札幌店 TEL(011)222−4741

JR札幌駅 徒歩約5分 
 地下鉄さっぽろ駅 9番出口(みずほ銀行前) 3分
 地下鉄大通駅   17番出口(北洋銀行前) 4分











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求道(検





 





 
 私の選択は打 九筒

 最短でのリーチ攻勢、そして萬子の一色手を意識した一打だ。


 この局はたまたまこの切り出しが功を奏した。

 だが、無論どれが正解だという答えはないし、一年前の自分だったら違う牌を切るかもしれない。
 

 ルールや面子にもよるが、今の自分の選択はこの牌だった。
 
 仮に、一年後の自分が違う牌を切っても構わない。
 しかし、そのときまでに多くの相手や牌から様々なものを吸収し、思想や哲学を持った上でその牌を選びたい。










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求道(掘

 
 件の手牌から 五筒五萬 と削ぎ、下の聴牌を果たした。


(南四局 東家 ドラ 八萬


 四萬五萬六萬八萬四筒五筒二索三索四索四索五索六索中   ツモ  三筒


 ここで離した 中 に対面が声をかける。
 
 最初から叩ける手であったのか、今重なりなのかは判らない。
 しかし、たまたまこの絞りが功を奏し、終局間際に待ちを変え、親満を自摸和了ることが出来た。



 六萬七萬八萬三筒四筒五筒二索三索四索五索五索六索七索   リーチ ツモ  八索


 
 そうして向かえた次局。
 持ち点はトップ目だが、ここは一気に畳み掛ける局面だ。

 オーラス一本場での配牌は下の14枚である。
 手役を追うか、広い受けを狙いに行くか。

 難しい手牌が訪れた。
 




 





 











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求道(供

 
 私が掴んだ牌は 七萬

 土田プロが最後のポンをしたときの打牌は 五萬 である。

 ただのタンヤオの二面含みでここまで 五萬 を取っておいたとは考え辛い。
 萬子のシャンポン受け、若しくは単騎への待ち変えが濃厚である。


 かつて私の受けにしたかった 七萬
 そしてまだ山に残っているであろう 七萬


 ここは危険を承知で真っ直ぐに行った。


 八索八索八索七萬      ロン     七萬        二筒二筒二筒横 二萬二萬二萬横 二索二索横二索



 対々がついて満貫の打ち込みとなったが、私の打ち込みよりも前に一つの巡りが在った。

 特筆すべきは、親で筒子のメンホンを聴牌していたにも関わらず八巡目に私のロン牌である 九索 を止めるために手を崩したI氏。
 同じくホンイツ聴牌から土田プロには 二筒 を押し、 六索 を止めたS氏。

 無論、そこで私が今度は土田プロに対して回らなくてはならないのだが、二人のファインプレーに一本取られた局である。


 そうして向かえたオーラス。
 私は目下、23000点持ちのラス目だが、素点の比重が大きいルールなので、手牌や押し引きのバランスを崩してまで着巡に固執する必要は全くない。

 牌の並びは良く、七巡目で下の二向聴。


(南四局 東家 ドラ 八萬


四萬五萬五萬六萬八萬四筒五筒五筒二索四索五索六索中   ツモ  三索


 456の三色、ドラの重なり、索子が重なりを見せたときの萬子で作る面子の数。
 様々なことをイメージしなくてはならない手牌だ。

 だが、前局に相手に上手く打たれてこちらがヤラれている。
 経験則上の戦術だが、そういうときは先ず自重を考えるようにしている。


 この手牌で言えば、ドラ表示牌の 七萬 を引いてこないことを前提に手を進める。
 無論、それは 中 を限界まで絞るためと、切り遅れが出ないように最終形以外の受けを削いでおくためだ。








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求道

 
 新宿「M」にて土田浩翔プロとセット。
 

 麻雀は本当に不思議なもので、スタイルや思想によって手の入り方や自摸の性質が変わってくる。
 ここ最近、自分の打ち筋にもそういった感じが顕著に出るようになってきた。

 相手の局が何局続こうがぎりぎりまで対応をし、下地を作る。 
 そして場と自摸をマッチさせて自摸和了できる局面を狙っていく。

 そんな自分のスタイルを貫きながら無数の強さや感覚を一つでも取り入れて行きたい。



 初戦、対面のS氏が親で満貫を自摸和了るも場は未だ拮抗した状態。
 ラス前でダブ南を一鳴きした私は下の一向聴。


(南三局 南家 ドラ 九筒


 六萬八萬四筒五筒六筒九筒九筒九筒七索八索        南南横南


 ドラの暗刻がついて磐石の手格好である。
 場には筒子が高く、入り目となる 六索 九索 も悪くない。
 また、全員が序盤に 八萬九萬八萬六萬 と振っており、 七萬 が秀逸な受けになっている。


 一発・裏ドラのないルールなので、仕掛けに対する相手の対応はキツい。
 出切ることならばドラを余らせずに聴牌をしたい。和了までを見据えると、 七索 乃至 八索 を重ねての聴牌が最も良いのかもしれない。


 しかし、七巡目に上家が 七萬 を自摸切った。

 此処は何とか終盤で活かしたいところであったが、手牌の値段が伴っているので多少の手バレは覚悟でチーテンを取る。


 四筒五筒六筒九筒九筒七索八索           七萬横六萬八萬  南南横南



 私の仕掛けに被せてきたのが土田プロ。
 タンヤオの二副露から、筒子のホンイツ聴牌であるS氏の切った 二筒 に声をかける。



 裏裏裏裏         二筒二筒二筒横 二萬二萬二萬横 二索二索横二索



 二艦隊の列を並べて、私の前に立ちはだかった。










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最強戦 観戦記(察

 
 小山田氏の六索 は残り二枚だが、倍満条件なので一発自摸に賭けるしかない。
 星野氏の緑発も山に二枚生き。

 金村氏と福田は“持ち持ち”のため、和了目は無し。

 
 なんと壮絶なオーラスか。
 金村氏と福田は倍満でないかぎり、自分が小山田氏に手牌を倒される可能性は低い。ある程度の牌は押すだろう。

 しかし本線は親の和了、もしくは聴牌。
 いずれにせよ次局に持越しが濃厚となった。

 
 そう思い、私が卓から目を離した刹那の出来事だった。

 いつもと変わらぬ速さの金村氏の摸打音と同時に、もう一つの音が重なった。
 誰かの手牌が倒された音だ。


 振り返ると、そこには手牌を開いている福田の姿が在った。

 何が起きたのか?海底?いや、そんな筈は…。
 

 忙しく卓上に視線を走らせた私の眼に飛び込んできたのは、片アガリの牌を引き、 中 を抜いた金村氏の手牌だった。


二萬三萬四萬四筒五筒六筒六索六索中中    ツモ六索   で打   中       四筒横五筒六筒



 こうして激闘に幕は下ろされた。
 
 

 今こうして戦いを振り返ると、あの日の戦いが鮮烈に脳裏に浮かんでくる。
 福田の終始丁寧な姿勢、金村氏の強烈な存在感、全国から集いし精鋭たちの情操…。


 あの日、勝負を分けたものはいったい何だったのであろう。

 最後の結末は金村氏の放銃で終わった。
 福田の手はトイトイか翻牌しかなかったはずだ。

 そして、場に見えていない翻牌は 中發 のみである( 南 は一巡目に一枚切れ)。
 金村氏からしたら安全牌を落とさずに聴牌を維持した一打だったのであろう。


 福田は勝利の女神に選ばれた。
 しかし、彼は単に選ばれたのではなく、ひた向きな努力と姿勢で女神を呼び込み、全国三千人の頂点に立ったのである。


 大会終了後、福田に優勝して何か変わるか、と訊いてみた。

 「今まで通り、古久根プロや土田プロの研究会に通いたい。まだまだ勉強中だから――」と返してくれた。


 勝利を呼び込む姿勢――。
 
 麻雀はやはり自分でやるものだ。
 私にも勝利の女神は微笑んでくれるだろうか。

 そんな想いに駆り立てられた私はペンを置き、足早に街へと繰り出した。

















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最強戦 観戦記(此

 
 勝つのは、いったい誰なのだろう――。

 いつの頃からか、私は全ての事象の結末はその道中での行いが最後に出るものだと考えるようになった。 
 仏教で言うところの“因果応報”というやつだ。

 その局の結果、半荘の行方、勝負の勝ち負け、そして人生の浮き沈み。
 そこに至るまでの過程の事象が相依相関して結果を成立しているように思うようになった。
 
 きっとこのオーラスに、四者のここまでの麻雀が集約されるのであろう。


 最初に動いたのは福田であった。小山田氏の切った 五萬 に積極的に飛びつく。


(南四局 南家 ドラ 二索


一萬三萬三萬一筒一筒五索七索九索中中       五萬五萬五萬横


 それに呼応するかのように金村氏も動いた。


 一萬二萬三萬五筒六筒六索六索北中中       四筒横五筒六筒



 交錯する二人の手牌の狭間で、星野氏と小山田氏も聴牌を入れる。

 親の星野氏はホンイツの未練を断ち切って緑発バックでの聴牌。


 二筒二筒四索四索四索七索八索九索發發    五索五索五索横



 一方の小山田氏は高目三色に賭けたフリテンリーチ。


 六萬七萬八萬二筒二筒六筒七筒八筒二索三索四索七索八索



 そして金村氏と福田の最終形は次のようになっていた。


(金村氏)

 二萬三萬四萬四筒五筒六筒六索六索中中       四筒横五筒六筒


(福田)

 三萬三萬七索八索九索中中      一筒一筒横一筒 五萬五萬五萬横









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最強戦 観戦記(后

 
先ずは親番で小山田氏とのリーチ合戦を制して2000オールの和了。


(南三局 東家 ドラ 西


六萬七萬八萬一筒二筒三筒四筒五筒六筒五索六索七索八索   ツモ  五索   裏ドラ  一筒



 そして続く一本場で2600オールの和了。


(南三局一本場 東家 ドラ 發


四萬四萬七萬八萬九萬四筒五筒一索二索三索六索七索八索   ツモ  三筒   裏ドラ 八萬



 この三局連続自摸和了で金村氏が福田を捲ってトップ目に立つ。 

 
 異彩なオーラから放たれる強打と力強い自摸和了。
 状態も流れも最高潮に達している金村氏が手を緩めることなく、次のリーチを放つ。


(南三局二本場 東家 ドラ 南


一萬一萬四萬五萬六萬二筒三筒四筒七筒八筒九筒二索二索   リーチ



 ここが一つのポイントになる――。
 金村氏の猛攻の間、私の視線は他の三者へと向けられていた。

 ここで処し方を誤ると勝負が決してしまうのは火を見るよりも明らかだ。
 黙っていては金村氏の自摸和了は時間の問題である。

 さりとて、甘い牌を打って放銃をすれば相手をさらに押し上げてしまう。


 予選から破竹の勢いで勝ち進んできたこのハリケーンに飲み込まれてしまうのか、はたまた踏み止まりを見せるか。

 そんな想いで見つめていた。


 この点、三者の対応は素晴らしいものだった。
 二着目の福田以下、全員が焦らず、日和らず。丁寧な打ち回しが目についた。

 この対応が生き、小山田氏が金村氏のリーチに切れない 二萬 を上手く使い切って、かわし手を成就させる。


(南三局二本場 北家 ドラ 南


 二萬三萬四筒四筒五筒六筒七筒   ロン  四萬    發發横發 北北北横 



 振ったのは金村氏。
 トップ目からの直撃で小山田氏も首の皮一枚を残した。


 そうして迎えた運命のオーラス。
 金村氏と福田は和了トップ。小山田氏は倍満条件。星野氏は6000オール一発で頂点に手が届く。








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プロフィール


吉田光太

吉田光太

最高位戦日本プロ麻雀協会


池袋「麻雀ひろばキングダム」
に居ます
ホームページ
https://www.mahjong-kingdom.com/



<獲得タイトル>

第1期オータムチャンピオンシップ 優勝

第7回 野口恭一郎賞 受賞


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