「この前は、珍しく勝たせてもらったな」

 カザマがグラスを磨きながら微笑する。


<南3局 東家 ドラ 二索:麻雀王国


 六索:麻雀王国五萬:麻雀王国北:麻雀王国南:麻雀王国八萬:麻雀王国七索:麻雀王国
 白:麻雀王国五索:麻雀王国四筒:麻雀王国發:麻雀王国五筒横:麻雀王国  リーチ



 私が局落としの仕掛けを入れて、手牌を短くしていた。
 すると、ラス目の彼からリーチが入る。


 私は安全牌に窮していた。
 候補としてはスジの 二筒:麻雀王国 か、 七筒:麻雀王国 ……。


 変則的な捨て牌なので、下の三色をケアして私は 七筒:麻雀王国 の方をソロリと河へ置いた。



「ロン――」
 
 
 
 
一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国六筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国




 二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国 待ちの四面張。


 四筒:麻雀王国 のスジも、 五筒:麻雀王国 のスジも通さないダブル引っ掛けの待ちだ。



 バーカウンターで、カザマと向かい合いながら私が呟く。



「あのリーチは、待ちが芸術的すぎるでしょ」


 私は苦笑いをして、そこから彼に連勝されたことを思い出した。



「アライさんも、よく遊びに来るんですか?」


 私は、いつの間にか安岡と肩を並べてバカラに興じているアライを指差した。


「ああ、そうだな。しょっちゅう来るよ。まあ、彼の場合は半分仕事も兼ねてるんだろう」


 仕事も? 私は首を傾げた。


「個人のブローカーだからな。こういった場や飲み屋なんかで顔を広げて、中古車の依頼を受けるんだ。そして、客の注文に合った車をオークションで仕入れて来るんだとさ」


 はあー、なるほど。世の中には私の知らないことばかりだ。
 確かにアライは雀荘の上客でもあるので、私も中古車を探すことがあったら、彼に相談をするだろう。


「それはそうと……。吉田君、カジノの仕事とか興味ないか? 今、ここでスタッフを探しているんだよ」


 私の興味はバカラよりもカザマの話に注がれ始めていた。


  



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*当物語はフィクションです