プロ雀士吉田光太の横向き激闘記

最高位戦日本プロ麻雀協会 吉田光太のblog。

フリー麻雀

蝟集

 久しぶりに原宿へ出て「LOUNGE LIZARD」と「LAD MUSICIAN」に寄った。
 たまのオフにはいつもと違った空気を吸いたくなるもんだ。

 だがその後、後輩達がセットをしているとのことだったので渋谷に新しく出来た雀荘“All in”にお邪魔してきた。

 ファイヤー通りからタクシーを広い、渋谷警察署の前で下ろしてもらった。
 突如降り始めた篠つく雨を避けるように雀荘の入ったビルに飛び込む。店のドアを開けると店内は知った顔ばかりだった。

 後輩のセットを少し観戦させてもらい、折角なのでフリーを打つことに。
 卓に着くと上家に知人のK氏、下家には協会の多田ひかりプロが座る。

 ここ“All in”は最高位戦の太田智康プロ、田中巌プロといった若手プロが中心となっている店だ。ルールは、1・2-4のスプリントレース。


 一半荘目を二着で終えると、すぐに棋士会の福田征史プロが下家に座る。福田プロとは前日“Pledge”で嫌というほど同卓している。

 その後、「初めてなんですけど」と言って飛び込んできたのはプロ連盟の今里邦彦プロ。そして、“Pledge”帰りだと言う101競技連盟のKプロがご来店。
 さらに友人であるプロ連盟の女流プロも来店。


 綺麗な新店で新鮮じゃない知った顔の面々に遭遇…。
 悪鬼、骨に集まりしとはこのことだろうか。








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聖戦(供

 
 一萬九萬九萬一筒九筒三索九索東南北白發中   ツモ  西



 スッ、と澱みなく 三索 を河に打ち出す。
 私が対面のリーチに被せて来ているは周知なので、牌も幾分か出しやすい。

 兄貴は無言――。


 二索 は場に4枚切れ、そして 一索 も3枚見えている。

 しかし、山との勝負と思われた刹那、それまで勝負を預けていた親が私の 三索 に声をかけてきた。



 裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏  三索三索三索横



 打牌はリーチの無スジ。
 親も此処が勝負所と踏んだようだ。

 兄貴が気合を入れて振り腕をかざすが、自摸は空振り。
 親も自摸切る。
 さらに下家のメンバーもまだ公九牌を切ってくる。

 テキの当たり牌も深いが、私の 一索 も深い。


「自摸――」


 手を開いたの親だった。


 六萬六萬七萬七萬八萬三筒四筒五筒六筒六筒   ツモ  五萬赤  三索三索三索横



 私の 三索 切り出しが国士聴牌を感知させてしまったのか。或いは引っ張りすぎたか。

 いずれにせよ何処かに私のエラー、若しくは親に好手があったことに違いは無い。
 軽く山の牌を検めてみると、 一索 は二つ先に眠っていた。


 
 この回は序盤の失点を回復させることが出来ず、ラスに終わった。
 カウンターに立っているメンバーに代走を頼み、トイレへ向かう。

 さっきのは、温かったか…。
 そんなことをトイレで思っているときにふと神妙な思いになる。

 
 お世辞にも綺麗とは言い難い使い込まれた店の厠。
 全てはここから始まった…。


 17のときから、毎日毎日この場所で吐いていた。
 負けられないという重圧が私の精神を休めることはなく、胃酸の逆流が収まる日もなかった。

 不調のとき、辛酸を味わったとき、負けられない勝負になったとき。
 いつも此処で吐いていた。


 今の私は勝負を楽しんだり、間合いや感覚の練習を兼ねて調整で打つこともある。
 それはそれで間違っているとも思わなくなってきている。


 五年間、此処でひたすら勝ち続けた。

 何処まで続くかも判らないが、私の麻雀物語は此処から始まったのだ。
 今さら青臭いことを思い出して何になるとも感じたが、自分の歩んできた道に背を向けることは出来ない。


 かけがえの無いものをこの場所で得、様々のものを引き換えに失った。


 麻雀に対するスタンスが変わるのは構わない。
 だが、どんな勝負であろうと、この場所で私が負けることは許されないはずだ。









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聖戦

 
 帰省に伴って今年も初打ちのために「前橋 ambitious」へ。

 店内に入ると、知った客の何名かがこちらに視線を投げかけてくれる。
 私にとっては途轍もなく長い時間を過ごした母校のような雀荘だ。

 
 二卓立っている内の一卓に案内をされる。
 下家に初顔のメンバー、対面と上家には見覚えのある客が座っている。もう十年以上前になるが、何度かこの店で同卓したはずだ。


 3、1着で迎えた3半荘目。

 公九牌を寄せ集めた私の手牌は一向聴になっていた。


(東四局 南家 ドラ 二萬


 一萬九萬九萬一筒九筒三索九索東南北白發中



 そこへ、対面の兄貴が自摸切りリーチと来る。


 白二索南九萬六筒四筒
 一索發一萬五萬一筒横 リーチ



 目下、三着目で攻めっ気の強い対面。

 即リーではなく、自摸切りリーチということは愚形待ちを窺わせる。
 静観するトップ目と二着目をよそに、私は無スジを二枚押した。


 そして迎えた14巡目、カチリ――と場に三枚切れのラス牌を引いた。



 一萬九萬九萬一筒九筒三索九索東南北白發中   ツモ  西









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巣窟(供

 
 座ったままの3着を経て迎えた二戦目。
 ダントツのトップ目であるラス親を除いて下三人の争いとなった。

 私は2着の足木氏と1400点離れた3着目。その私に早い聴牌が入る。


(南4局5巡目 西家 ドラ 南


四萬五萬六萬七萬八萬二筒二筒四筒六筒七筒八筒五索六索   ツモ  九萬


 索子は非常に場に高く、下家に座る足木氏が切った 七索 しか顔を見せていない。
 そしてやや強引な攻勢が功を奏している親の捨て牌も早そうだ。

 
 白西六萬二筒四筒


 私はここでダマを選択した。
 2着になるためには1000点では足りないが、ここで私がリーチをかけて断トツの親もしくはラス目が 四索 七索 を放銃するイメージが湧かなかったのだ。

 ダマでも400・700を自摸れば2着になれるし、 七索 を持ってきた足木氏の打牌を捕えられるかもしれない。

 おそらく親は聴牌が入れば押してくる。
 調子に乗っている者と間正面からぶつかる局面ではない。

 足木氏やラス目が親の手に放銃をする、という展開も見据えての構えだ。


 案の定、私の待ちが出ないまま場が進む。

 11巡目、ドラの 南 を持ってきて已む無く自摸切る。
 何処からも声はかからないが、これで私の聴牌は明白だろう。

 そして、親が自摸切りリーチと来た。
 やはり手が入っていたようだ。

 おそらくは愚形の役有りだろうが、値段はそこそこのものだろう。
 このリーチ棒で出和了2着となったが、弱い聴牌で立ち向かう気は殊更ない。

 次戦のことも考えて、ここで親を良い気にはさせたくない。
 相手が好調であること。こちらが不調であること。
 それらを極力悟られないようにするのは勝負事の鉄則だ。

 従って、リーチ対ダマの捲り合いと言えど、私が回るのは時間の問題である。


 私の自摸は安全牌。
 そのまま河に置く。

 とそこへ、足木氏が一牌を入れて親の無スジを叩き切ってきた。
 この局面で押すということは相当の自信がある手なのだろう。

 そして次巡に追っかけリーチをかけてきた。


 九萬七索二筒西北四筒
 五萬東一索六萬八筒東
 三萬六索横   リーチ



 リーチ一発目の私の自摸――。


 四萬五萬六萬七萬八萬九萬二筒二筒六筒七筒八筒五索六索   ツモ  南



 先刻、声がかからなかったドラ。
 自摸切りリーチの親は役無し単騎をダマにするだろうか。ここまで見た感じでは 南 単騎ならば喜んで先にリーチをかけそうだ。

 足木氏もこの接戦で先ほど鳴かなかった以上、ドラは持っていないだろう。
 そう思い、私はドラを河に滑らせた。


「ロン――」


 四萬四萬四萬一筒一筒五筒五筒五筒四索四索四索南南   ロン  南


 手を倒したのは足木氏。
 裏ドラが三枚乗って、トリプルだという。

 開かれた形から推測すると、ドラをふかした後に親リーを受けて 四萬 を暗刻にし、最後に私のロン牌である 四索 を引き入れたのであろう。

 久々に食らった強烈な一撃である。


 その後も残り800点からトップを獲るなど、とても60を過ぎた方とは思えぬほどの力強さである。


 卓を抜けた後は麻雀を観て下さるといって私の背後を陣取る。
 ケツに火が点いた私は3、4、4、3、1、2、2、1、1着という成績で、いつもの倍以上の疲労感を覚えて席を立った。


 吉祥寺「弾飛留」は腕に覚えがある猛者と、彼らを取りまとめる強さや、やさしさを持った鬼が棲む雀荘である。




<弾飛留 雀サクッ内紹介ページ>
http://jan39.com/comment.php?tnp=02806&cmt=003

<弾飛留 オフィシャルHP>
http://ashiki-dunhill.com/











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巣窟

 
 吉祥寺駅の北口を降り、サンロードをひた進む。
 吉祥寺は昔から何度も訪れているが、あまり遊ぶ機会は少なかった街だ。


 百貨店が立ち並ぶ駅から少し離れただけの横丁から賑やかな声が聞こえてくる。やはりなかなか楽しめそうな街だ。
 あちこちに目移りをしながら歩き、目印となる西友の向かいの店のドアを叩いた。


 店内に入ると、「光太、ここ入れるから。早く」とドリンクを頼む間もなく、私を卓へ招き入れる一人の御仁。
 都内でも屈指のレベルを誇ると名高い「弾飛瑠」のオーナー、“武蔵氏の鬼”こと足木健氏である。


 ここ「弾飛瑠」は近隣の猛者が集う店として有名で、滝沢和典、佐々木寿人、水巻渉といった強豪若手プロの他に、荒正義プロ、前原雄大プロといった大物も数多く出入りする店である。


 下家に座る足木氏が早く、一定の摸打で牌を切り飛ばして行く。
 その一本芯の通った打牌や佇まいから、全てを受け止めてくれる打ち手であることが直ぐに判った。


 麻雀を打っていると、稀に不思議な相手と遭遇することがある。
 麻雀で勝つとか、周りの面子と勝負するというのではなく、その男と自分の今日までを比べたくなるような相手だ。
 

 人生を牌で表現しようとしてきた人間である。


 胃がギュッと収斂し、熱いものが少しだけこみ上げてくる。
 強者と対峙したときや、負けることの出来ない勝負の席に座ったときに走るあの感覚だ。

 
 勝てないかもしれない。負けを刻んでしまうかもしれない。
 一人の打ち手と戦うのはいつだって怖い。


 だが、相手の土俵に乗って、打ち勝ってこそが男の戦いだ。



 下腹に力を込め、目を細め、首から上はリラックスをさせる。
 後はひたすら鉱物のように冷たくなって卓と同化する。


 そうやって卓上で腕を走らせているうちに、神経は牌しか感じ取らないようになるものだ。








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奇襲(供

 店内に着くと、プロ協会の後輩が出迎えてくれる。
 顔を出すのは久しぶりなのでルールを再確認していると、ちょうど良いタイミングでゲームが終わり、卓へと案内された。

 卓を移動してきた土田プロが対面に座る。
 

 初戦はダイヤ入りの1300・2600を自摸った私が先行し、勤め人風が対面の茶髪の兄貴を飛ばしてトップ。
 私は二着で土田プロは三着。
 この店はウマが20000点−40000点なので、二着でも実入りがでかい。

 二戦目は先刻の仕返しといわんばかりに兄貴が勤め人から満貫を和了ってトップ。
 二着以下はまたも私、土田プロという並び。


 しかし二周ほどやって私はすでに気付いていた。
 土田プロはやっているのである。あの打法を。

 話の振りは置いておくとすれば、そう打ってくるのは判っていたのだが。
 私もそうだが、ルールや相手によって自分の核となるフォームを変える打ち手ではない。

 次半荘は土田プロがシャンポンの満貫を自摸ってトップ。


(東一局 西家 ドラ 二筒


五萬六萬七萬一筒一筒二筒二筒二筒九筒九筒六索七索八索   ツモ  一筒


 その後、別卓に移動した後も納得が行かないという理由でオーラスのチンイツを見逃したらしい。


 正真正銘の小物である私はその後、協会の矢島亨プロ、中林啓プロと同卓。
 あと一時間というところで3、3、4着と引かされたが、最終半荘の東ニ局に2000オール、12000は13500、6000は7500オールのダイヤ入りを和了って大きなトップ。


(東二局 東家 ドラ 白

 
 三萬三萬三萬九筒九筒四索五索赤六索白白   リンシャンツモ  白   三索三索三索三索横



 結局、2、2、3、1、2、2、1、3、3、4、1という成績だった。


 戦いの後は道玄坂を円山町方面へとひた進むこと約五分、果てしなくディープなロケーションにある「焼肉 あじくら」へ。
 
 周囲は軒並みピンクな店が蝟集する秘境だが、ここは知る人ぞ知るホルモンの名店である。
 

 宇宙麻雀の理論を聞きながらつまむ絶品ホルモンは、また格別である。








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奇襲


「ここまでかな…」


 今から遡ること一年ほど前、15年間牌一筋に生きてきて初めて吐いた台詞だ。


 無論、私よりも強い打ち手はたくさん居たと思う。
 だが、生まれて初めて兜を脱いだ。

 それはちっぽけな一つの物語の終焉であり、始りである。
 今日という日の自分と、それら全てを踏まえた今の自分を御する力を認められた瞬間だ。


 それから、公私ともどもその人にエネルギーを頂いた。
 その人のお陰で全てを受け入れる強さが身についた。

 今はその“人”の存在と、“その人に出会えたこと”を心から感謝している。


 しかし、私は麻雀打ちだ。
 ヤラれたらヤリ返さなくてはならない。
 良い関係で居続けることなど微塵も望んでいない…。


 私にとってそんな相手であるトイツ王子こと土田浩翔プロが、「渋谷 悠遊」にゲストとのこと。ここは積年の…、もとい日ごろの感謝の意を表さなければ…。


 「渋谷 悠遊」は点棒に換算すると5000点に相当する赤が三枚と、10000点に相当するダイヤ5ソーが一枚入っているルールだ。

 
 祝儀比率の高いスプリント戦は私が得意にしているルールの一つである。

 攻撃と守備のめりはりを効かせるために、刀を屹立させて構える。
 そして祝儀比率がとても高いルールなので、自摸和了を狙いやすい強い受けを活かしに行く。

 ダイヤ入りの手を自摸って裏を一枚乗せた満貫を和了れば、それだけで53000点に相当するのである。点5に換算すれば、これだけでトップ二回分になるのだ。
 当然、自摸り易い二面リーチが多くなる。


 だが、あの人は…。
 あの男はこのルール、そしてダイヤ入りの手でもトイツ打法で打つ心算なのだろうか…。













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雲散

 
 あれほど遣る瀬無い思いの翌日、約束のセットへと出掛けた。
 この日の面子は協会の矢島亨、綱川隆晃プロと最高位戦の中郡慧樹プロ。

 勢いのある後輩が相手なだけに気が抜けないが、ツキに恵まれた私は四暗刻自摸を含む大きなトップを飾ることが出来た。


 六萬六萬六萬二筒二筒三筒三筒八索八索八索中中中   ツモ 二筒



 また、フリーでも派手な花火を打ち上げた。


(東一局 東家 ドラ 東


 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東發


 連風牌のドラが対子のチャンス手であるが、捨て牌はすでに三段目に差し掛かっている。三色の和了も見て 七筒六筒 からの仕掛けを考慮に入れる。
 
 と、その二巡後に上家から 三筒 が打たれた。



 二面を仕掛けた親にドラのダブ東が出る巡目ではない。
 しかし、この手を和了るにはどうせ三枚目の 東 が必要なのだから、“自摸専”で聴牌を取るべきとも考えられる。


 しかし、別に軽挙を厭うわけではないが、スッと山に腕が伸びた。
 そして思いもよらない牌を引き込んだ。


 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東發   ツモ 東


 その直後、闇で聴牌を入れていたという下家が高目をこぼして24000の和了となった。



 四萬五萬赤六萬四筒五筒赤七筒七筒四索五索六索東東東  ロン 六筒



 そして、東三局ではリーチ・自摸・ドラ11という阿漕な数え役満を和了る。


(東三局 西家 ドラ 三萬 五筒


一索一索二索三索四索六索七索   ツモ  裏三萬三萬裏   五索    裏五筒赤五筒裏

 裏ドラ 一索




 その翌日以降も、まだ不思議なツキに包まれ続けている。
 
 あの日、厠で流した涙はいったい何だったのかと思いたくなるほどの現象である。

 







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刮眼(此

 
 私の出した二秒という課題に対し、ヤマウチ君は無理だと言わんばかりに苦笑を漏らした。

 確かにやってみない内は難しいと感じるだろう。
 しかしこんなものは誰でもトレーニングをすれば何十時間も集中して対応するようになるし、牌効率なんかと同じで自然と身体の中で計算が出来るようになるものだ。


 そして、私はヤマウチ君にもう少し付け加えた。
 メンバーをやって何年も人並み以上の生活をするのは本当に一握りだ。もし、人と同じ努力や想いでそれを得ようとするのだったら止めた方がいい。

 こんな仕掛けに対する“しぼり”は“読み”の内に入らない。
 “丸見え”になっている部分なのだ。

 極端なことを言えば、覚えれば中学生にだって出来ることだ。
 “読み”というのはここから先、場の状態や流れ、人読みを加えたもののことを指すんだ――。


 ヤマウチ君はその後、麻雀プロの世界に飛び込んだ。
 そして、今ではコンビニも辞めて、ほぼメンバー一本で喰っているらしい。


 まだ甘い部分はあるし、弱いキャラが周囲に印象づいているのでそう楽な戦いではないという。

 だが、彼は他の人間には無い誠実さを持っているから、私が教えたことの数倍をフリーの卓上で吸収したようだ。
 戦績を聞くと、まぁその店でぎりぎり勝ち組と呼べるぐらいに収束するようになったらしい。
 そして、私に軽く礼らしき言葉を言ってきた――。


 彼はもう気付いているだろうか。
 いや、礼を述べてくるようではまだ判っていないのだろう。

 麻雀であれだけ大きな借を作った彼が何とか凌げるようになったのは、別に鳴きに対する対応や当たり牌が判るようになったからではない。 


 彼の中にこの道で生きていく“覚悟”が出来たからなのである。
 覚悟が必然的に努力に繋がり、その前向きな姿勢が強い麻雀を打たせるのだ。










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刮眼(后

(東ニ局 北家 ドラ 南:麻雀王国


 北:麻雀王国八索:麻雀王国白:麻雀王国二萬:麻雀王国二筒:麻雀王国東:麻雀王国
 八萬:麻雀王国六筒:麻雀王国南:麻雀王国四萬:麻雀王国二索:麻雀王国


 
 裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国  三索横:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国    六筒横:麻雀王国五筒赤:麻雀王国七筒:麻雀王国




 *東 六筒 四萬 二索 はツモ切り



 次に、私は“仕掛けた後の手出し牌”をチェックするように教えた。

 “仕掛けた後の手出し牌”というのは手牌を読む上で非常に大きくものを言う。
 ちなみに、門前の場合は“ドラや赤を切った後の手出し牌”がこれに相当する。


 上掲の捨て牌で鍵となるのは、嵌 六筒:麻雀王国 を仕掛けた後の 二筒:麻雀王国 である。

 この二筒:麻雀王国 自摸切りにより、二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国 といったケースが薄くなるので、筒子の下のシャンポン受けが消すことが出来る。

 次巡の 東:麻雀王国 が手出しであれば、尚更である。


 捨て牌と上家の河を検めると、 二索:麻雀王国 八索:麻雀王国 八筒:麻雀王国 と他のシャンポン候補も通っている。
 そして、 二索:麻雀王国八索:麻雀王国八筒:麻雀王国 がニ巡目に切られているので、七索:麻雀王国 のシャンポンや嵌張も否定される。


 かように、一見しただけでもかなり残された待ちは限定されている。

 無論、レアケースは考えられるが“推測すべき待ち”として準備すべきは 三索:麻雀王国六索:麻雀王国 が本線。

または、あって 三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国 の嵌 四筒:麻雀王国 と読むべきだ。


 
 私はヤマウチ君にここまで説明し、この“しぼり”の作業を2秒で行えるようになって欲しいと伝えた。

 
 



 
 




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