ゲンドウ「お前がエヴァ初号機になれ」 シンジ「できるわけないよ!」
    2015年06月29日 コメント(10) 長編創作・SS 
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    1以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:05:44.15 ID:Ego2NBZdo
    ネルフ本部 格納庫

    シンジ「ここは……」

    ミサト「ここはエヴァンゲリオンの格納庫。……になるはずだった場所よ」

    シンジ「なるはずだった?」

    リツコ「ええ。色々と事情があってね。不要な場所になってしまっているの」

    シンジ「そうなんですか」

    ゲンドウ「――久しぶりだな、シンジ」

    シンジ「父さん……。僕に話って……なに……?」

    ゲンドウ「お前をここに呼んだ理由は一つだ。シンジ、お前がエヴァ初号機になれ」

    シンジ「え……どういうこと……?」

    ゲンドウ「お前がエヴァ初号機になるんだ」

    シンジ「なるって……どういうこと……?」

    ゲンドウ「なるなら早くしろ。でなければ、帰れ!」

    シンジ「ちょっと待ってよ!! 意味が分からないよ!! 父さん!!! 説明してよ!! エヴァになるってなに!?」

    ミサト「まぁ、そうよね。シンジくん、モニターを見て。説明するわ」ピッ







    2以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:08:08.80 ID:j5j9okgio
    シンジ「僕が!僕たちが!エヴァンゲリオンだ!」






    3以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:14:36.82 ID:Ego2NBZdo
    レイ『あれが敵。倒すべき、敵』

    サキエル『……』ガオー


    シンジ「この映像はなんですか?」

    リツコ「5時間前の戦闘記録よ」

    シンジ「このおかしな格好をした女の子は……?」

    ミサト「おかしな格好ではないわ。この子はエヴァンゲリオン零号機、綾波レイよ」

    シンジ「もう1人、コスプレしている人がいますけど」

    ミサト「奇怪な格好、じゃなくて、奇怪な容姿をしているのは使徒と呼ばれる人類の敵」

    シンジ「あれが、使徒……なんですか? あの、使徒ってもっと大きかったような……」

    リツコ「そう。本来なら全長15メートル以上はあるはずの巨大生物だとされていたわ。けれど、実際は人間と変わらないサイズだった」

    シンジ「それで……?」

    ミサト「そんなに小さな使徒を相手にするだけならこちらが巨大な兵器を使うまでもないってことで予算を大幅カットされちゃったのよ」

    リツコ「エヴァの開発は完全に頓挫。初号機を動かすどころか、ネルフスタッフも大勢辞めてもらったわ」

    シンジ「そ、そんなことが……」

    ミサト「だけど、使徒はこうして人類に牙を剥いている。あたしたちは使徒と戦わないといけないの。そうエヴァがなくてもね」






    4以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:22:18.35 ID:Ego2NBZdo
    レイ『零号機、目標と接触します』

    サキエル『……』ガオー

    レイ『ふっ』バキッ

    サキエル『……』イテッ


    シンジ「あんな女の子が素手で……。腕も細いし……危ないんじゃあ……」

    ミサト「この零号機は殆ど生身での戦闘訓練はしていなかったわ」

    シンジ「この子はどうなったんですか!?」

    ゲンドウ「シンジ、そんなことはどうでもいい。早く決めろ。初号機になるのか、ならないのか」

    シンジ「……そんなのいきなりいわれたって、無理だよ。できるわけないじゃないか。突然、こんなところに呼び出されて、わけもわからないし」

    ゲンドウ「お前にしかできないことだ。故にここへ呼んだ」

    シンジ「それだけなの? 何か、他にも……」

    ゲンドウ「ない。早く答えろ、シンジ。我々に時間はない」

    シンジ「そんなの……そんなの……」

    ミサト「なりなさい、シンジくん」

    リツコ「碇シンジくん、エヴァになって」






    5以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:28:29.68 ID:Ego2NBZdo
    レイ『んっ』パシンッ

    サキエル『……』イタイッ


    ゲンドウ「お前がエヴァ初号機になれ」

    シンジ「できるわけないよ!! 勝手なことばかりいわないでよ!!! いきなり言われたってできるわけないじゃないか!!!」

    ゲンドウ「……」

    『碇司令! 使徒が本部に接近してきています!!』

    ゲンドウ「初号機は使えなくなった。零号機を出せ」

    リツコ「しかし、レイはまだ……」

    ゲンドウ「構わん。まだ使える」

    リツコ「……わかりました。ミサト」

    ミサト「わかったわ」

    シンジ「そんなの……できるわけ……」

    レイ「はぁ……はぁ……」

    ミサト「レイ。やれる?」

    シンジ「あの子は……!?」






    7以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:34:10.86 ID:Ego2NBZdo
    レイ『パレットライフルを使います』バララララッ!!!!

    サキエル『……』イタタタッ


    シンジ「……」

    レイ「まだ……たたかえ……ます……」

    ミサト「レイの状態は?」

    リツコ「見たままよ。完治までは数週間かかるわね」

    ミサト「この状態で戦わせても……」

    リツコ「でも、戦わなければ私たちは死ぬ」

    ミサト「……レイ、大丈夫ね?」

    レイ「は、い……ぐっ……」


    レイ『プログレッシブ・ナイフで』シャキン

    サキエル『……』ヒィー


    レイ「はぁ……はぁ……うっ……」

    シンジ(この子、どこでこんな大怪我をしたんだろう)






    8以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:42:35.64 ID:Ego2NBZdo
    サキエル『……』ダダダダッ

    レイ『使徒が逃走。後を追います』

    マヤ『零号機、気をつけてください! その先はまだ道路の修復作業が終わっていません!! 足を踏み外すと大変なことに――』

    レイ『あっ』

    ミサト『レイ!? どうしたの!! レイ!! 応答して!!』

    ゲンドウ『レイ! 何があった!!』

    リツコ『零号機の状態は!?』

    マヤ『肘と膝を損傷!!』


    ミサト「……」ピッ

    シンジ「どうして戦闘記録を最後まで見せてくれないんですか」

    ミサト「この後、レイは隙をつかれて使徒に襲われた……。そして、この状態よ」

    レイ「うぅ……ぐっ……」

    シンジ「……」

    レイ「あ……んっ……わたし……が……たたかい、ます……」

    シンジ「逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……」






    9以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:50:03.00 ID:Ego2NBZdo
    シンジ「僕がなります!! 初号機になります!!」

    ゲンドウ「そうか。赤木博士、初号機のパーツを」

    リツコ「はい。シンジくん、これを装着して」

    シンジ「これは……?」

    リツコ「初号機に使うはずだったパーツで作った、そうね鎧だと思ってくれていいわ」

    ミサト「デザインはエヴァ初号機を元にしているだけだから、気にしないで。これがあなたを守ってくれるはずよ」

    シンジ「わかりました」カチャカチャ

    リツコ「手首をスイッチを押してみて」

    シンジ「ここですか?」ピッ

    シンジ「これは……」

    ミサト「A.T.フィールドよ。それで身を守りなさい」

    シンジ「は、はい」

    リツコ「では、向こうにアレに乗って」

    シンジ「ここですか?」

    ミサト「ありがとう、シンジくん。――エヴァンゲリオン初号機、リフト・オフ!!!」






    11以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 20:55:05.47 ID:Ego2NBZdo
    市街

    サキエル「……」ガオー

    「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

    サキエル「……」

    シンジ「あぁぁぁぁぁぁ!!!!」ガクンッ!!!!

    マヤ『初号機、リフト・オフ完了しました!!』

    シンジ「し、死ぬかと……思った……」

    ミサト『本来は初号機を市街地に上げるための装置だから。生身の人間にとってはちょっちスリルがあったでしょ』

    シンジ「そういうことは最初に……」

    サキエル「……」

    マヤ『初号機!! 使徒との距離、100メートルです!!』

    シンジ「あれが……使徒……」

    サキエル「……」ガオー

    リツコ『まずは歩くことだけを考えて。リフト・オフの影響で膝が笑っているわよ』

    シンジ「え……そんなこと……あ、本当だ……足が震えて……」ガクガク






    12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:00:46.79 ID:Ego2NBZdo
    サキエル「……」ガオー

    マヤ『使徒、接近!! 距離、80メートル!! 79、78、77……どんどん近づいています!!』

    ミサト『シンジくん!! まずは歩いて!!』

    シンジ「そんなこと言われても……」

    シンジ「うわっ!」ドテッ

    マヤ『初号機、転倒!! 膝を損傷!!』

    シンジ「すりむいた……」

    ミサト『あちゃぁ……。やっぱりダメか』

    冬月『勝てるか』

    ゲンドウ『勝ってもらわなければ、人類に先はない』

    シンジ「いたいよ……」

    サキエル「……」ガオー

    マヤ『使徒、更に接近!! その距離、50メートル!!!」

    ミサト「急いでシンジくん!!」

    シンジ「で、でも……初号機のパーツが重くて……くっ……」






    15以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:13:54.32 ID:rCZaOJ1PO
    あ、変身もので仮面ライダーとかプリキュアみたいな感じなのね…






    13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:05:02.52 ID:Ego2NBZdo
    サキエル「……」ガオー

    シンジ「あ……」

    マヤ『使徒、初号機に接触!!』

    ミサト『シンジくん!!!』

    サキエル「……」ガシッ

    シンジ「ぐっ……」

    サキエル「……」ペチペチッ

    シンジ「うあ!?」

    サキエル「……」ペチペチッ

    シンジ「うごっ……!?」

    マヤ『左右の頬にダメージ!!』

    ミサト『シンジくん、逃げて!!』

    シンジ「にげろって言われても……」

    サキエル「……」ペチンッ

    シンジ「ぐあ!!」






    14以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:09:18.77 ID:Ego2NBZdo
    サキエル「……」ブンッ

    シンジ「うわぁぁぁぁぁああ!!!」ズサァァァ

    マヤ『初号機、投げ飛ばされました!! その距離、1メートル!!』

    リツコ『やはりダメか』

    ミサト『作戦を中止!! 初号機の回収を急いで!!』

    ゲンドウ『やめろ』

    ミサト『しかし!!』

    ゲンドウ『ここで初号機を回収すれば、終わりだ』

    ミサト『くっ……』

    シンジ「もうやだよ!! 父さん!! 助けてよ!! 父さん!!!」

    サキエル「……」

    シンジ「ひっ……」

    リツコ『まずい!』

    ミサト『シンジくん!!』

    ゲンドウ『……』






    16以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:15:23.34 ID:Ego2NBZdo
    ネルフ本部

    サキエル『……』パシンッ!!!

    シンジ『う……ぉ……!!』

    マヤ「初号機、活動限界です!!」

    ミサト「ダメだったのね。ごめんなさい、シンジくん」

    リツコ「せめて、弐号機が間に合っていれば……」

    マヤ「そんな……」

    冬月「人類の最後とはあっけないものだな」

    ゲンドウ「……」

    ミサト「シンジくんは?」

    マヤ「生きています。しかし、気を失って――』

    シンジ『――どうしてだよ』

    ミサト「え……」

    シンジ『どうしていつも父さんは助けてくれないんだよ……おかしいよ……僕は……いつも1人で……1人ぼっちで……』

    マヤ「初号機、再起動!!」






    17以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:21:15.52 ID:Ego2NBZdo
    シンジ『遠足のお弁当だって僕が作って……参観日なんてきてくれたこともなくて……電話したっていつも留守番電話で……』

    シンジ『会いたいっていうからきたのに……わけのわからないやつに殴られて……投げ飛ばされて……なんだよ、これ……なんなんだよ……』

    マヤ「初号機に異常なエネルギー反応が!!」

    ミサト「まさか!」

    リツコ「暴走!?」

    シンジ『うわぁぁああああああああ!!!!!』

    サキエル『……』ビクッ

    冬月「勝ったな」

    ゲンドウ「ああ」

    シンジ『どうして!!! どうして!!! どうして!!! どうして!!! どうして!!! どうして!!!』バキッドゴッベキッ

    サキエル『……』イヤー

    シンジ『どうしてだよ!!! どうしていつも父さんはそうなんだよ!!! うわぁぁああああああ!!!!!』

    マヤ「酷い……」

    ミサト「シンジくんがどういう生き方をしてきたのか、よくわかるわね」

    ゲンドウ「……」






    19以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:29:33.40 ID:twWgq0b5O
    使徒かわいい






    20以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:30:47.54 ID:HNIhjxzgo
    そりゃキレるわな…






    18以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:27:12.57 ID:Ego2NBZdo
    病室

    シンジ「はっ……」

    シンジ「……」

    シンジ「知らない天井だ。僕はどうなったんだろう……」

    レイ「気が付いた?」

    シンジ「……君は」

    レイ「エヴァ初号機、碇シンジにこれからの予定を伝えます」

    シンジ「……」

    レイ「明日、1000時にブリーフィングルームへ移動。その後、トレーニングルームでエヴァ零号機、綾波レイとの戦闘訓練。以上」

    シンジ「怪我はもういいの?」

    レイ「いいの」

    シンジ「そうなんだ……」

    レイ「それじゃ、またくるから」

    シンジ「あ、うん」

    シンジ「……手から血の臭いがする。どうしてだろう」






    22以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:33:04.51 ID:Ego2NBZdo
    市街

    ミサト「使徒は結局どうなったの?」

    リツコ「分からないわ。まだ市街地に潜んでいるのか。それとももう第三新東京市にはいないかもしれないわ」

    ミサト「逃がしたのは痛いわね」

    リツコ「まさか、あれだけの傷を負いながら動けるなんてね。ありえないわ」

    ミサト「まぁ、またその内顔を出すでしょうけど」

    マヤ「あの、シンジくんの意識が戻りました」

    ミサト「ホント、ありがとう。すぐに戻るわ。リツコ、あとのことはよろしくね」

    リツコ「シンジくんに説明できるの?」

    ミサト「それがあたしの仕事っ」

    リツコ「……誰がどう説明したところで、彼の気持ちを動かせるかは疑問ね」

    ミサト「……」

    リツコ「もう一度、なってくれるかしら」

    ミサト「なんとかなるって。ならないと、困るもの」

    リツコ「大人のエゴね」






    23以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:38:54.81 ID:Ego2NBZdo
    病室

    ミサト「やっほー、シンジくん」

    シンジ「ミサトさん……。どうも」

    ミサト「良かったわ。1日以上、目を覚まさないから心配しちゃった」

    シンジ「そうなんですか。僕はどうなったんですか?」

    ミサト「貴方は初号機になって使徒を撃退した。それが全てよ」

    シンジ「どうやって? 僕、何も覚えていなくて」

    ミサト「かっこよかったわよぉ。いきなりカウンターパンチきめて、そこからシャイニングウィザードを――」

    シンジ「……」

    ミサト「とにかく、シンジくんは人類を守ったの。ありがとう」

    シンジ「実感が全然ありません」

    ミサト「いーじゃない。周囲のみんなは感謝してるんだから。素直に感謝されなさい」

    シンジ「はい」

    ミサト「で、これからのことなんだけど」

    シンジ「これから、ですか?」






    24以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:46:22.72 ID:Ego2NBZdo
    シンジ「綾波って子にいわれました。もう戦闘訓練が始まるんですよね」

    ミサト「え? そんな話、私は……」

    シンジ「僕の居場所はここにしかないみたいですから。僕はエヴァになります」

    ミサト「いいの?」

    シンジ「はい。構いません」

    ミサト「そう……。それじゃあ、貴方の部屋を用意しなきゃいけないわね」

    シンジ「すみません」

    ミサト「こっちの仕事だから、気にしないで。本部で寝泊りするのが一番だけど……」

    シンジ「……」

    ミサト「そーだ、あたしの家にこない?」

    シンジ「ミサトさんの……?」

    ミサト「うん。それがいいかもね。それでいい?」

    シンジ「あ、はい。僕はどこでも」

    ミサト「ふふーん。ありがとっ。それじゃ手続きしてくるわ」テテテッ

    シンジ「……とれないや、血の臭い」






    25以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:54:34.10 ID:Ego2NBZdo
    市街 某所

    サキエル「……」

    「戻ってきたんだね。サキエル」

    サキエル「……」ビクッ

    「何故、ここにいるのかって顔をしているね」

    サキエル「……」ウルウル

    「僕は落ちた天使の最後を見届けるためにやってきたのさ」

    サキエル「……」フルフル

    「落ちた者を拾うほど、この世界は優しくないんだ」

    サキエル「……」イヤイヤ

    「君はもう舞台には上がれない。残念だったね」

    サキエル「……」イヤァー

    「君は負けたんだ。闘争と言う名の魔物にね」

    サキエル「……」ヒィー

    「終幕にしよう、サキエル」






    26以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:58:19.01 ID:twWgq0b5O
    サキエルたそ…






    27以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 21:59:20.83 ID:Ego2NBZdo
    翌日 ネルフ本部 トレーニングルーム

    レイ「ふっ」

    シンジ「うわぁ!?」

    レイ「んっ」

    シンジ「ちょ、ちょっと待ってよ、綾波!!」

    レイ「なに?」

    シンジ「そのもう少し、手加減を……。綾波の動きがはやくて……」

    レイ「貴方は死なないわ。ヘッドギアがあるもの」

    シンジ「そういうことじゃなくて」

    レイ「ふっ」

    シンジ「ぐっ……!!」


    リツコ「よくもう一度なってくれる気になったわね」

    ミサト「思うところがあるんでしょう、きっと」

    リツコ「それと、シンジくんと一緒に住むという件だけれど。おかしなことしないでよ」

    ミサト「だから、昨日のは冗談でいっただけだってばぁ。中学生に手を出すわけないでしょうが」






    28以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 22:06:56.41 ID:Ego2NBZdo
    シンジ「センターにいれて、スイッチ……」カチッ

    レイ「そう。それだけで的には当たるわ」

    シンジ「センターにいれて、スイッチ……センターにいれて、スイッチ……センターにいれて、スイッチ……」

    レイ「それでいいわ」

    シンジ「綾波……。一つ、いいかな?」

    レイ「なに?」

    シンジ「ミサトさんが綾波は生身での戦闘訓練をしたことがないって言ってたんだ。でも、なんだか慣れているみたい……」

    レイ「気のせい」

    シンジ「そうなんだ」

    レイ「そう」


    リツコ「自棄になっていなければいいけど」

    ミサト「心配ないって。あたしがいるんだから」

    リツコ「……そういえば、シンジくんも学校に通わせるらしいわね」

    ミサト「できるだけ普通の生活をしてほしいのよ。シンジくんにはね」

    リツコ「そう」






    29以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 22:17:24.76 ID:Ego2NBZdo
    レイ「ふっ」

    シンジ「くっ」ガッ

    レイ「あ……」

    シンジ「……初めて、綾波の攻撃をまともに受けられた」

    レイ「碇くん、流石ね」

    シンジ「綾波の教え方が上手かったからだよ」

    レイ「そろそろ時間。終わりましょう」

    シンジ「あぁ、うん」

    ミサト「おつかれさまー。喉乾いたでしょ」ポイッ

    シンジ「あ、ありがとうございます」

    ミサト「どう。レイとは仲良くできそう?」

    シンジ「わかりません……。でも、嫌な感じはしません」

    ミサト「その調子で明日からの学園生活も満喫してきなさい」

    シンジ「あ、はい……」

    ミサト「ふふっ。それじゃ、帰りましょ。我が家へ」






    30以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 22:26:30.54 ID:Ego2NBZdo
    学校

    トウジ「すまんなぁ、転校生。ワイはお前をなぐらなあかん」

    シンジ「な、なに、いきなり……」

    トウジ「ウラァ!!」

    シンジ「……」ガッ

    トウジ「な、なにぃ?」

    ケンスケ「トウジのパンチを受けた……」

    シンジ「どうして、いきなり……。僕は何もしてないのに……」

    トウジ「お前の所為で……お前の……」

    ケンスケ「この前の戦闘でトウジの妹がね」

    シンジ「え……?」

    トウジ「お前がごっつ怖い顔で使徒をボッコボコにしてるところを妹が見てもうてな、それでおねしょが再発したんや。妹は毎日、毎日、枕とシーツをぬらしとる」

    シンジ「そんなの関係ないじゃないか……僕だって戦いたくて……戦ってるわけじゃないのに……」

    トウジ「……!」ドゴォッ

    シンジ「ぐぁ……!」






    31以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/30(土) 22:37:57.68 ID:Ego2NBZdo
    シンジ「何やってるんだろう……人に殴られてまで……」

    レイ「碇くん」

    シンジ「綾波……?」

    レイ「非常招集。先、行くから」

    シンジ「……また、戦わないといけないんだ」

    シンジ「どうして他人に殴られてまで……僕は戦わないといけないんだろう……」

    レイ「碇くん」

    シンジ「まだいたの?」

    レイ「最初の防御は悪くなかったわ」

    シンジ「……」

    レイ「でも、その次は油断していたわね」

    シンジ「ごめん……」

    レイ「気をつけて」

    シンジ「……」

    シンジ(綾波って、不思議な子だな……)






    33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 00:25:06.59 ID:g4dXcWlTo
    殴られた理由が理不尽すぎる






    34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 09:59:52.59 ID:wyWOSseg0
    非常召集(大袈裟)






    36以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 19:52:52.95 ID:NKWuVdKNo
    ネルフ本部

    マヤ「パターン青! 使徒です!」

    ミサト「モニター」

    マヤ「はい!」

    シャムシエル『……』ニョロニョロ

    サキエル『……』

    ミサト「使徒が二体も……!!」

    リツコ「心配はないわ。こちらもエヴァを二体保有しているもの」

    ゲンドウ「ああ。問題ない」

    ミサト「とはいっても、シンジくんはまだ戦闘も不慣れだし……」

    冬月「しかし、零号機だけでは危険だろう」

    ミサト「そうですが」

    マヤ「碇シンジ、綾波レイ。ネルフ本部に到着しました」

    ゲンドウ「ただちに二人を出撃させろ」

    ミサト「了解」






    37以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 19:57:22.23 ID:NKWuVdKNo
    市街地

    シンジ「目標をセンターにいれて、スイッチ……目標をセンターにいれて、スイッチ……」

    レイ「……」

    ミサト『二人とも、聞こえる?』

    シンジ「はい」

    レイ「問題ありません」

    ミサト『使徒はその路地を真っ直ぐ進んでいるわ。あと数十秒で接触するはずよ』

    レイ「了解」

    ミサト『がんばってね』

    シンジ「……はい」

    マヤ『使徒との距離、50メートル。40……30……20……10……』

    ミサト『今よ!!』

    シンジ「目標をセンターに入れて……。スイッチ!!」カチッ

    サキエル「……!?」ビクッ

    シャムシエル「……」ニョロニョロ






    38以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:02:52.94 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「うわぁぁああああ!!!」ズガガガガガガッ

    レイ「碇くん、それだと粉塵で相手が見えないわ」

    シンジ「ああぁあああぁああ!!!!」ズガガガガガ

    レイ「……よけてっ」

    シンジ「え……!」

    シャムシエル「……」シュンッ

    シンジ「うわっ!?」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    シンジ「くっ……! あぁぁああああ!!!」

    シャムシエル「……」パシンッ

    シンジ「ぐあ!?」

    ミサト『シンジくん!! レイ、援護を!!』

    レイ「無理です。使徒に捕縛されました」

    サキエル「……」ギュゥゥ

    ミサト『なんですって!?』






    39以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:07:36.59 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「はぁ……はぁ……はぁ……」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ミサト『シンジくん、退却よ!!』

    シンジ「はぁ……はぁ……はぁ……!!」

    シャムシエル「……」

    シンジ「うわぁぁあああ!!!」ダダダダッ

    シャムシエル「……」テテテッ

    マヤ『初号機、戦線離脱!! 使徒、エヴァ初号機を追撃しています!!』

    ミサト『レイは!?』

    レイ「離れて」ググッ

    サキエル「……」ギュゥゥ

    リツコ『無理そうね』

    ミサト『仕方ない! シンジくん!! その路地を右に曲がって!!』

    シンジ「は、はい!!」

    ミサト『それでいいわ! こちらで最適のルートを教えるから、指示通りに移動して!!』






    40以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:13:16.15 ID:YipcwDZSO
    触手拘束プレイとはたまげたなぁ






    41以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:13:53.19 ID:NKWuVdKNo
    学校

    ケンスケ「やっぱり、あれは言いがかりにもほどがあるんじゃないか」

    トウジ「うっさいわい。サクラがあの転校生のせいでイジメにあったらどう落とし前つける気や」

    ケンスケ「そうはいっても、向こうは向こうで命がけで戦ってるわけなんだしさ、ああいうやりかたはどうかと思う」

    トウジ「ふんっ」

    ヒカリ「鈴原っ」

    トウジ「なんや。いいんちょかいな」

    ヒカリ「聞いたわよ。碇くんに酷いことしたんでしょ。ちゃんと謝ったの?」

    トウジ「ワイはなんも悪いことはしてへん。ほっとけ」

    ケンスケ「その碇を理不尽な理由で殴ったんだ」

    ヒカリ「どうしてそんなことするの!? 碇くんが学校にこなくなったら、鈴原はどう責任をとるつもりなのよ!!」

    トウジ「あの程度で心が折れるなら、使徒とは戦われへんなぁ」

    ヒカリ「な……!!」

    ケンスケ「流石にそれは――」

    シンジ「こっちですね!! って、ここは学校じゃないか!! 学校でいいんですか、ミサトさん!!」






    42以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:20:02.54 ID:NKWuVdKNo
    トウジ「転校生!? なにしてんねん!!」

    シンジ「君は!!」

    ケンスケ「謝るチャンスだ」

    ヒカリ「ちゃんと謝って」

    トウジ「なんでワイが――」

    シンジ「くっ……!!」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ヒカリ「きゃぁ!?」

    ケンスケ「まさか、使徒!? こんな近くで見ることができるなんて!!」

    トウジ「これが使徒かいな……」

    ミサト『シンジくん、そのまま校舎の中へ逃げなさい!』

    シンジ「でも、僕の後ろに、その、クラスメイトがいるんです」

    ミサト『ちっ。まだ帰ってなかったのね』

    マヤ『シンジくんとレイには非常招集をかけたので一般生徒はやっと午後の授業が終わったところですね』

    リツコ『他の生徒は関係ないわ。そのまま逃げなさい』






    43以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:25:37.68 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「で、でも……」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ヒカリ「い、いや……」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ミサト『シンジくん! 周囲の生徒の安全を最優先!!』

    リツコ『何を言っているの、ミサト! 今、初号機を失うわけにはいかないのよ!?』

    ミサト『守りなさい! それが貴方の役目よ!!』

    シンジ「僕は……」

    シャムシエル「……」シュッ

    ヒカリ「え――」

    トウジ「あかんっ!!」

    シンジ「ぐっ……ぅ……」パシッ

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ヒカリ「いか、り、くん……」

    ケンスケ「触手から、委員長を守った……」






    44以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:33:34.05 ID:NKWuVdKNo
    シャムシエル「……」ジュゥゥ

    シンジ「あぁああぁああああああ……!!!!」

    マヤ『両手を損傷!!! 使徒の触手によるダメージです!!』

    トウジ「転校、せい……」

    ヒカリ「やめて! やめて!!」

    シンジ「このぉぉぉ!!!」グイッ

    シャムシエル「……」ズサァァァ

    マヤ『使徒、転倒!!』

    シンジ「もう帰って!! 帰ってよ!! 帰ってよぉぉぉ!!!」ゲシッゲシッ

    シャムシエル「……」イタッイタッ

    シンジ「僕は守らなきゃいけないんだ!!! 知らない人も!! 嫌いな人も!!! みんなを守らなきゃいけないんだ!!! 君たちが現れるから!!!」ゲシッゲシッ

    マヤ『初号機、使徒に対して執拗に蹴りを浴びせています!!」

    シンジ「かえってよぉ!!!」ドガッ

    シャムシエル「……」テテテッ

    マヤ『使徒、逃げ出しました!!』






    46以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:39:47.69 ID:BHdwhMrio
    シンジが普通の運動能力しかないからシュール過ぎるwww






    45以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:39:09.63 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「はぁ……はぁ……はぁ……」

    トウジ「転校生……」

    ヒカリ「……」

    ケンスケ「あの、碇?」

    シンジ「はぁ……はぁ……」

    ケンスケ「大丈夫か?」

    シンジ「はぁ……はぁ……」

    ミサト『よくやったわ、シンジくん。戻ってきて』

    シンジ「あや、なみは……?」

    レイ『私は無傷だけれど、使徒には逃げられたわ』

    シンジ「そう……よかった……。今から、戻ります」

    ミサト『待ってるわ』

    シンジ「帰ろう……」

    トウジ「転校生。その……あー……」

    シンジ「……僕は与えられた任務をこなしただけだから、気にしないで」






    47以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:49:16.09 ID:NKWuVdKNo
    ヒカリ「碇くん、本当にありがとう!」

    ケンスケ「助かったよ」

    シンジ「それじゃ、僕は戻るから」

    トウジ「ま、またんかい」

    シンジ「……」

    トウジ「礼は言わんぞ。それがお前の仕事なんやろ」

    シンジ「……」

    ヒカリ「ちょっと!」

    トウジ「ほら、ここ。ワシを一発どつかんかい。それで貸し一つでええやろ」

    シンジ「どうして?」

    トウジ「いいから、なぐらんかい!! ワシの気がおさまらんのや!!」

    ケンスケ「こういうめんどくさい奴だから、一発殴ってやってよ」

    シンジ「それじゃあ……」ドゴォッ!!!

    トウジ「ぐっ……うぉ……ぇ……!?」

    ヒカリ「鈴原!?」






    48以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 20:56:33.28 ID:NKWuVdKNo
    ネルフ本部

    シンジ「ただいま、戻りました」

    ミサト「おかえりなさい」

    シンジ「……」

    リツコ「ミサト、今回の一件は問題よ。貴方の独断で初号機を危険に晒したのだから」

    ミサト「わかってるわよぉ。でも、結果的にはグッドでしょ」

    リツコ「どうかしら。使徒には逃げられたのだから、バッドかもしれないわよ」

    シンジ「すみません。僕が捕まえられたはずの使徒を取り逃がしました」

    ミサト「シンジくんは悪くないわ。寧ろ、褒められることをしたのよ。胸をはりなさい」

    シンジ「でも、僕はこの手でクラスメイトを殴りました。エヴァ初号機の硬い装甲に守られた手で」

    マヤ「あれは向こうから殴って欲しいといってきたからで……」

    シンジ「僕も罰を受けます」

    ミサト「シンジくん……?」

    シンジ「罰を受けますよ。なんでも言ってください」

    リツコ「重症ね。とりあえず、少し休んでもらいましょう」






    49以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:02:26.79 ID:NKWuVdKNo
    廊下

    シンジ「……」

    レイ「碇くん。どこにいくの?」

    シンジ「謹慎処分だって。12時間だけ」

    レイ「そう。一般生徒を殴ったから?」

    シンジ「うん」

    レイ「どうして殴ったの?」

    シンジ「殴ってくれっていったから」

    レイ「断れなかったの?」

    シンジ「断っても無駄だと思った」

    レイ「その場をすぐに離れられなかったの?」

    シンジ「無理だよ。きっと、引き止められた」

    レイ「自分から問題を起こせば、ここにいなくてもよくなるって思ったの?」

    シンジ「なんだよ……それの何がいけないんだ……」

    レイ「……」






    50以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:11:20.87 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「ここに呼ばれていきなり「お前はエヴァンゲリオンだ」なんて父さんに言われて、おかしな奴と戦わされて、逃げたくても逃げれなくて……!!」

    シンジ「知らない相手にも恨まれて!! そんなの嫌なんだよ!!」

    レイ「なら、逃げれば?」

    シンジ「できるわけないよ!! 父さんが許してくれない!!」

    レイ「そんなことはないわ」

    シンジ「黙れよ!! 綾波は何も知らないだけじゃないか!! 父さんは……あいつは……サイテーの人間なんだ!!」

    レイ「……」スッ

    シンジ「ふっ!」ガッ

    レイ「……」

    シンジ「綾波の平手打ちは、もう見切ってるよ」

    レイ「……」ドゴォッ!!!

    シンジ「ぐ……ぉえ……!?」

    レイ「さよなら」

    シンジ「膝蹴り……まで……してくるんだね……あや、なみ……」

    シンジ(本当に、僕は何をしているんだろう……。女の子にまで喚き散らして……最低なのは僕のほうじゃないか……)






    51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:16:32.56 ID:WXGeoVuko
    レイTUEEEEEEEEEEE






    52以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:20:22.71 ID:wDJ5/cF3o
    なんでサキエルにボコボコにされたんだろう、この子






    53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:21:06.70 ID:NKWuVdKNo
    市街 某所

    サキエル「……」ヨロヨロ

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「おかえり、二人とも。酷い有様だね」

    サキエル・シャムシエル「「……!!」」

    「落ちた天使と共にいっても失敗したんだね」

    サキエル・シャムシエル「「……」」ガタガタガタ

    「悲哀の旋律が、流れてくる。君たちの傷を見ると、そんな錯覚すら抱いてしまう」

    サキエル「……!」

    「予想外にリリンが強かった? そんな言い訳が通用するほど、運命は君たちに都合よくできていないんだ。悲しいね」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ!!!

    「もういいんだ。哀れな者ほどよく喋るというけれど、本当だった」

    サキエル・シャムシエル「「……」」ガタガタガタ

    「天使はまた地上へと落ちた。悲しみの連鎖をここで断ち切ろう」

    サキエル・シャムシエル「「……」」ガタガタガタ






    54以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:33:06.15 ID:NKWuVdKNo
    「怯えなくてもいいんだ。怖がらなくてもいい。さぁ、出ておいで。第5の使者、ラミエル」

    ラミエル「……」キャー

    サキエル「……!」

    「雷を司る天使の名を冠した、この子と共に行くんだ」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「確かに。リリンの手に収まるほどの大きさしかないけれど、それでも君たちよりは良い音を奏でてくれるはずさ」

    サキエル「……」

    「疑念を抱くのはいいことだよ。いつでも疑念から希望に変わるからね」

    サキエル「……?」

    「僕が信じられないかい?」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ!!

    「心配はいらない。共にいけば分かるはずだ。ラミエルの本当の力がね」

    ラミエル「……」キャー

    「行ってくるんだ。そして、必ず……」

    ラミエル「……」クルックルクルッ






    55以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:40:30.85 ID:NKWuVdKNo
    数日後 葛城宅

    ミサト「シンジくん、起きてる?」

    シンジ「……」

    ミサト「……今日も学校を休んだみたいね」

    シンジ「別に行く必要がないと思ったので」

    ミサト「明日はちゃんと学校に行きなさい」

    シンジ「エヴァにはちゃんとなりますよ。なればいいんでしょ」

    ミサト「……」

    シンジ「それでいいじゃないですか。どうして学校に行かないといけないんですか。僕はちゃんとエヴァになっていますよ」

    シンジ「綾波との戦闘訓練だってきちんとしているじゃないですか。いつもいつも綾波には殴られっぱなしですけど、それでもちゃんとやってるじゃないですか」

    シンジ「学校ぐらい、いいじゃないですか」

    ミサト「分かったわ。もういい」

    シンジ「……」

    ミサト「シンジくん。おやすみ」

    シンジ「僕は……ちゃんとエヴァになってるじゃないか……」






    56以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:46:34.14 ID:NKWuVdKNo
    翌日 ネルフ本部

    レイ「ふっ」ドゴォ!!!

    シンジ「がはっ……!?」


    ミサト「……」

    リツコ「お疲れ、ミサト。はい、差し入れ」

    ミサト「あら、ありがとう。この缶コーヒー、おいくら?」

    リツコ「おごりよ」

    ミサト「いただきますっ、赤木はーかせ」

    リツコ「それで不登校は治ったの?」

    ミサト「ダメね。鈴原くんと顔を合わせたくないみたいで」

    リツコ「それでミサトは多感な中学生を放置しているわけね」

    ミサト「そういうわけじゃないけど、どう接して良いのかわかんなくて」

    リツコ「貴方みたいな人を保護者失格というのよ」

    ミサト「ほんとにね。もうすこし上手くできると思ったんだけど」

    リツコ「それにしてもレイは手加減をしないのね。シンジくんの治療もそれなりの労力がかかっているのに」






    57以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 21:50:13.05 ID:NKWuVdKNo
    休憩所

    レイ「先に帰るから」

    シンジ「あぁ……うん……」

    レイ「さよなら」

    シンジ「……」

    レイ「碇くん」

    シンジ「帰らないの?」

    レイ「これ、新しい座席表。昨日、席替えがあったから」

    シンジ「そうなんだ」

    レイ「碇くんは私の隣」

    シンジ「そうなんだ」

    レイ「……」

    シンジ「なに?」

    レイ「さよなら」

    シンジ(綾波の考えていることは全然分からないな……。こんなの貰っても、僕は学校になんていく気がないのに……)






    58以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:02:07.14 ID:NKWuVdKNo
    シンジ「僕も帰ろう……」

    ミサト「シンジくん」

    シンジ「……なんですか」

    ミサト「ええと……その……」

    シンジ「僕は帰ります」

    ミサト「ごめんなさい」

    シンジ「……」

    ミサト「正直に言うわね。あたし、シンジくんとは上手くやっていく自信がないの。だから、ごめんなさい」

    シンジ「それを僕に言うんですか」

    ミサト「ええ」

    シンジ「そうですか。僕、今日から本部で寝泊りをしたらいいんですか?」

    ミサト「ただ、戦ってるときの貴方は、とてもかっこよかったわ」

    シンジ「……」

    ミサト「そんなシンジくんと一緒に生活ができてよかったと思うし、これからだってあたしは貴方の帰る場所であり続けたい」

    シンジ「でも、上手くやっていく自信がないんですよね。ミサトさんは何を言いたいんですか」






    59以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:09:10.21 ID:NKWuVdKNo
    ミサト「そう。このままだと上手くやっていく自信がないの。シンジくんの協力がないとね」

    シンジ「僕の……?」

    ミサト「あたしは貴方の母親になろうとかお姉さんになろうとか、そんな大それたことは考えてないわ」

    シンジ「……」

    ミサト「だけどね、辛いことがあったら甘えていいし、いつでもこの胸をかしてあげるわ」

    シンジ「そんなこと言われても……」

    ミサト「本当に逃げ出したいのなら言って。いくらでも手を貸してあげる」

    シンジ「嘘だ。そんなの」

    ミサト「シンジくんのためなら、ネルフぐらいやめてやるわ。そのときはシンちゃんがあたしを養ってね」

    シンジ「本気で言ってますか?」

    ミサト「割とね」

    シンジ「……」

    ミサト「お父さんに言わなくてもいい。1人で抱え込まないで」

    シンジ「どうしてそこまで優しくしてくれるんですか?」

    ミサト「まぁ、あの……色々……シンジくんには悪いことしたし……」






    60以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:13:10.78 ID:NKWuVdKNo
    市街

    シンジ(ミサトさん、僕に何を隠しているんだろう……)

    トウジ「お!?」

    ケンスケ「あ!!」

    シンジ「あ……」

    トウジ「ま、またんかい!!」

    シンジ「な、なに……?」

    トウジ「あれから1回も学校こんとなにしてんねん」

    ケンスケ「みんな、結構心配してるんだ」

    シンジ「ごめん。忙しくて」

    トウジ「綾波は毎日きとるのにか」

    シンジ「綾波が……」

    ケンスケ「あの日のことを気にしているんだろ。もうトウジは忘れたっていってるから、碇も気にしないでくれよ」

    トウジ「そうや! 男がウジウジしててもあかん! どっしりとかまえとけ!!」

    シンジ「僕にはそんなことできないよ」






    61以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:18:49.29 ID:NKWuVdKNo
    トウジ「なんでやねん。あのときのシンジはかっこよかったやんけ」

    シンジ「かっこいい?」

    トウジ「そうや。サクラもな、もうおねしょはせんようになったし、ワシが助けられたって話をしたら「シンジさんにちゃんとお礼が言いたい」っていっとるぐらいや」

    シンジ「そう……」

    トウジ「せやから、また学校にきてきれ。ついでにサクラにもあったってくれ」

    シンジ「……」

    ケンスケ「無理にとは言わない。トウジがあれだけのことをしたんだし」

    トウジ「なんやねん!! ちゃんとシンジには殴られたやろ!!」

    ケンスケ「そういう問題じゃないんだって」

    トウジ「なら、どういうことやねん!! 説明せえや!!」

    シンジ「僕はかっこよくなんてないんだ」

    トウジ「は? そんなことあらへんって」

    シンジ「僕はただ、戦えって言われたから戦ってるだけなんだ。何もかっこよくなんて……」

    トウジ「お、おい」

    シンジ「それじゃあ……」






    62以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:22:45.21 ID:NKWuVdKNo
    公園

    シンジ「僕は……僕は……」

    キャー!!

    シンジ「え?」

    ラミエル「……」ヒューン!!!

    シンジ「何か飛んでく――」

    ラミエル「……」キャー!!

    シンジ「うわぁ!?」

    ラミエル「……」キャー?

    シンジ「な、なんだ、これ……? 胸に飛んできたからよかったけど、頭に当たってたらあぶなかった」

    サキエル「……」

    シンジ「し、使徒……!?」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    シンジ「ま、まさか、この小さな物体も……」

    ラミエル「……」キャー♪






    63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:27:02.00 ID:NKWuVdKNo
    サキエル「……」ガシッ

    ラミエル「……」キャー

    シンジ「まさか、君がそれを僕に投げてきたの?」

    サキエル「……」コクッ

    シンジ「どうしてそんなことするんだよ!!」

    サキエル「……」シュッ

    シンジ「くるっ!!」

    ラミエル「……」キャー!

    シンジ「この速度なら回避できる――」

    ラミエル「……」キャァー

    シンジ「軌道が変化し――」

    ラミエル「……」ドンッ!!

    シンジ「ぐっ……!! よ、よけられない……」

    ラミエル「……」キャー

    シンジ「また、来る!! 逃げなきゃ……!! 逃げなきゃ……!!」






    64以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/05/31(日) 22:33:14.32 ID:NKWuVdKNo
    ネルフ本部

    マヤ「パターン青!! 使徒です!!」

    ゲンドウ「モニターに出せ」

    マヤ「は、はい!!」ピッ

    ラミエル『……』ガッキン!!ガッキン!!

    シンジ『痛い!! いたいよ!! やめてよぉ!! 誰か助けてよ!! ミサトさん!! ミサトさぁぁぁん!!!』

    ラミエル『……』グリグリグリグリ!!!

    シンジ『うわぁああああああ!!!! あああああぁっぁぁああああ!!!!』

    マヤ「使徒! シンジくんの胸部で高速回転を始めました!!」

    冬月「正八面体の使徒。あの形で回転されたら痛いな」

    ゲンドウ「ああ。初号機を回収しろ」

    リツコ「了解。――ミサト、聞こえる?」

    ミサト『ほいほーい。どうかしたぁ?』

    リツコ「すぐに現場へ向かって。シンジくんが使徒にやられているわ」

    ミサト『なんですって!?』






    65以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 07:36:18.54 ID:XAVgSpr7o
    冬月さんなんでそんなにのんびりとしてるんですか






    66以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 22:43:48.10 ID:TjbzP/lso
    公園

    シンジ「あああぁあああぁああ!!!!」

    ラミエル「……」グリグリグリグリ!!!!!

    サキエル「……」オロオロ

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    シンジ(ぼくは……ここで死ぬんだ……こんなわけの分からないところで……死ぬんだ……)

    シンジ(ぼくは……母さん……)

    バキッ!!

    ラミエル「……」キャー

    シンジ「え……」

    サキエル・シャムシエル「「……!」」

    レイ「碇くん、大丈夫?」

    シンジ「あ、綾波……」

    サキエル「……」ガオー

    レイ「……私と戦うの?」






    67以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 22:48:13.09 ID:TjbzP/lso
    サキエル「……!」ビクッ

    レイ「どうするの?」

    サキエル「……」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    ラミエル「……」キャー?

    サキエル「……」ダダダッ

    ラミエル「……」キャー

    シンジ「使徒が……去っていく……」

    レイ「怪我は?」

    シンジ「綾波……ありがと……う……」

    レイ「碇くん?」

    シンジ「……」

    レイ「……」

    ミサト「レイ!! シンジくんは!?」

    レイ「ここに。碇くんは胸部から出血をしています。早く医療班を」






    68以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 22:55:44.62 ID:TjbzP/lso
    ネルフ本部

    ゲンドウ「初号機の状態はどうだ」

    リツコ「胸部を2針縫う程度の傷は負いましたが、許容範囲内です」

    冬月「つまり、次の戦闘にも支障はないということか」

    ゲンドウ「でなければ困る。初号機はこの世に1体しか存在しない」

    リツコ「しかし、初号機も生身の人間です。あまり無理な稼働を強いては壊れるのも早まります」

    ゲンドウ「この程度で壊れるなら、それまでのことだ。予備を用意すればいい」

    ミサト「司令、それではあまりにも……」

    ゲンドウ「使徒の襲撃は近くあるはずだ。初号機の修理は早急に行え。以上だ」

    冬月「修理か」

    ミサト「司令!!」

    リツコ「やめなさい、ミサト」

    ミサト「でも! リツコだって、今の命令はおかしいって思うでしょ!?」

    リツコ「そうね。だけど、人類のためには時として非情にならなければいけないときもある。違う?」

    ミサト「……シンジくんの様子を見てくるわ」






    69以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 23:02:54.51 ID:TjbzP/lso
    医務室

    シンジ「……はっ」

    シンジ「また、知らない天井だ」

    レイ「起きた?」

    シンジ「綾波……」

    レイ「次の指令を伝えます。1800時に――」

    シンジ「ちょっと待っ……ぐっ……」

    レイ「胸の傷、まだ完治していないから」

    シンジ「僕は、どれぐらい寝てたの?」

    レイ「15時間ほど」

    シンジ「そう……なんだ……」

    レイ「その間に使徒が現れたわ」

    シンジ「使徒が……」

    レイ「モニターを見て。いつでも使徒の様子を見れるようになっているから」

    シンジ「え……?」






    70以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 23:15:59.03 ID:TjbzP/lso
    サキエル『……』ガリガリ

    シャムシエル『……』ニョローン

    ラミエル『……』グリグリグリグリグリ!!!!!


    シンジ「あれは何をしているの?」

    レイ「赤木博士によると使徒三体は地面を掘って、ここネルフ本部を目指しているみたい」

    シンジ「掘ってここまで来る事ができるの?」

    レイ「18層に及ぶ特殊装甲があるから、あれで進むとなると79万8400時間後にはここへ到達することになる」

    シンジ「ええと……日数にすると……」

    レイ「90年ぐらい」

    シンジ「放っておいてもいいんじゃないかな。あの正八面体の使徒なんて自分の体を回転させて掘っているし、そのうち削れていって消えちゃうかもしれないじゃないか」

    レイ「でも、使徒の殲滅は命令だから」

    シンジ「嫌だよ……もうあんな怖い思いをするのは……」

    レイ「いやなの?」

    シンジ「当たり前じゃないか!」

    レイ「なら、逃げれば? あとのことは私が引き継ぐ」






    72以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 23:38:58.01 ID:CLy5Q+TAo
    >79万8400時間
    長すぎww






    73以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 03:13:51.92 ID:3VrkGhZyo
    放っておいて、というか今のうちに自衛隊に砲撃しておいてもらえば……






    74以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 04:25:01.85 ID:HO9envMAO
    >>73
    対象が小さくて無理なんだろwww






    71以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/01(月) 23:23:00.79 ID:TjbzP/lso
    シンジ「え……」

    レイ「さよなら」

    シンジ「綾波……」

    シンジ(これでいいんだ……。綾波は強いし、きっと負けることはないはずだし……)

    シンジ「でも、綾波はあの最初の使徒に負けて、大怪我をしていたような……」

    シンジ「ううん。それでも、僕が戦うより綾波が戦ったほうがいいじゃないか。楽に使徒を倒せるはず」

    シンジ「僕なんて……本当は必要じゃないんだ……」

    シンジ「父さんが必要なのは……エヴァンゲリオン初号機で……僕じゃない……」

    シンジ「……」

    ラミエル『……』キャー

    シンジ「なんだろう?」

    レイ『それ以上、掘らせない』

    シンジ「綾波!?」

    ラミエル『……』キャー?

    レイ『来る……』






    75以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 08:17:01.84 ID:lj3gJdBiO
    もうちょっと掘らせて上から埋めるなりすればいいのに






    76以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 09:17:02.00 ID:0oaLMHi2O
    >>75
    穴にすっぽり隠れるくらいになったとこでコンクリ流すとか鬼の所業すぎる






    77以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 13:25:11.39 ID:wimg/MvU0
    溶けた鉄とかのがいいんじゃね?






    78以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 15:22:00.45 ID:Ucrml7w+O
    そんなことしたら死んじゃうだろ馬鹿!!






    79以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 15:39:08.36 ID:wDP0ceo5O
    こんなんの退治に痛い目見るってそら嫌だわ






    80以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 20:49:46.04 ID:jJzhT7rYo
    公園

    ラミエル「……」キャー

    レイ「くっ……」

    サキエル「……」ガオー

    ミサト『一人じゃ無理よ!! 撤退しなさい!!』

    シャムシエル「……」パシンッ!!!

    レイ「うっ!」

    ミサト『命令よ!! そこから離脱しなさい!!』

    ラミエル「……」キャーッ

    レイ「あ……」

    ラミエル「……」グリグリグリグリグリ!!!!!!

    レイ「んっ……あ……ぃ……!!」

    ラミエル「……」グリグリグリグリグリ!!!!!

    レイ「ん……ふ……ぁ……」

    ゲンドウ『逃げろ、レイ!!』






    81以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 20:55:51.21 ID:jJzhT7rYo
    病室

    レイ『あっ……ん……うっ……』

    ラミエル『……』グリグリグリグリグリグリグリ!!!!!!


    シンジ「綾波が……!!」

    シンジ「でも、僕が助けに行っても……結果は同じだし……意味がないよね……」

    シンジ「使徒なんて倒せっこないんだ。何が初号機だよ」

    シンジ「僕はただの中学生なんだ。あんなやつらに勝てるわけないじゃないか」

    シンジ「父さんは……何を考えてるのか……よくわからないよ……」


    ラミエル『……』グリグリグリグリグリ!!!!!!

    レイ『んっ……ん……』


    シンジ「僕じゃ助けられない……嫌なことや痛いことから逃げて何が悪いんだよ……」

    シンジ「僕は……僕は……」

    シンジ「ただ無理矢理……戦わされて……」

    シンジ「それだけじゃないか……だから……」






    82以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:03:52.22 ID:jJzhT7rYo
    ネルフ本部 管制室

    ラミエル『……』グリグリグリグリグリグリグリ!!!!!!

    レイ『あっ……は……ぃ……く……』


    マヤ「エヴァ零号機の体温が上昇しています!! このままでは危険です!!」

    ゲンドウ「レイ!!」

    ミサト「逃げなさい! レイ!!」

    マヤ「ダメです! こちらの音声、届いていません!!」

    リツコ「万事休すか」

    冬月「初号機は?」

    マヤ「病室にいるはずです」

    冬月「ここまでか。碇、零号機を破棄するときではないのか」

    ゲンドウ「今ここで零号機を失えば、シナリオの大幅な変更を余儀なくされる。そのときではない」

    冬月「だが」

    『やめろぉぉぉ!!! 綾波を、はなせっ!!!』

    ミサト「この声……!」






    94以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 22:04:10.34 ID:MJxhJ4Tz0
    >>82
    せっかくイキそうなタイミングだったのに






    83以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:08:46.87 ID:jJzhT7rYo
    公園

    ラミエル「……」キャー?

    レイ「え……」

    シンジ「うわぁああああ!!」バキッ!!!

    ラミエル「……」キャァー

    レイ「い、かり……くん……」

    シンジ「はぁ……はぁ……あ、やなみ……」

    レイ「たすけに……きえてくれたの……」

    シンジ「僕にでもできることがあるかもって考えたら、いつの間にか病室を抜け出して、ここまで……」

    レイ「そう……」

    サキエル「……」ガオー!!!

    シャムシエル「……」ニョロニョロ!!

    ラミエル「……」キャー!

    レイ「使徒が戦闘態勢に入ったみたい」

    シンジ「ここで死ぬかもしれないね、僕たち……」






    84以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:10:52.92 ID:3VrkGhZyo
    きっちりトドメさせなかったから三対二だしちょっと辛いな






    85以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:13:39.17 ID:jJzhT7rYo
    レイ「貴方は死なないわ」

    シンジ「え?」

    レイ「私が守るもの」

    シンジ「ちょっと……」

    サキエル「……」ガオー!!!

    レイ「ふっ」ドゴォ!!!!

    サキエル「……」グハッ

    シャムシエル「……」シュンッ!!!!

    レイ「無駄よ。フィールド、展開」ギィィン

    シャムシエル「……!?」

    レイ「目標、射程距離。攻撃、開始」バキッ!!!

    シャムシエル「……」イタイ!!

    シンジ「綾波……やっぱりすごく強いんだ……」

    ラミエル「……」キャー!!!

    シンジ「しまっ――」






    87以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:19:27.34 ID:jJzhT7rYo
    レイ「させない」ガシッ

    ラミエル「……!?」

    レイ「碇くん、今のうちに」

    シンジ「え……?」

    レイ「私が使徒の動きを握って止めている間に……」ギュゥゥ

    ラミエル「……」キャー!!!

    シンジ「わ、わかった!」

    レイ「訓練を思いだして」

    シンジ「目標を……センターにいれて……」

    ラミエル「……」キャー!!!!

    シンジ「スイッチ!」ドゴォ!!!

    ラミエル「……」キャァァ…

    シンジ「はぁ……はぁ……し、使徒は……?」

    レイ「向こうに飛んで行ったわ。追いましょう」

    シンジ「う、うんっ」






    88以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:28:46.34 ID:jJzhT7rYo
    シンジ「滑り台のほうにはいなかったよ」

    レイ「……」

    シンジ「綾波? どうしたの?」

    レイ「……」

    シンジ「綾波!? 綾波!! しっかりして!!」

    レイ「ごめんなさい……少し、疲れて……」

    シンジ「よかった……」

    レイ「どうしたの?」

    シンジ「安心して……それで……」

    レイ「どうして泣いているの?」

    シンジ「僕が逃げたせいで……綾波が危険な目にあって……でも、なんとか助けられて……綾波が無事で……安心して……嬉しくて……僕もよくわからないや……」

    レイ「ごめんなさい。こういうとき、どんな顔をすればいいか、わからないの」

    シンジ「笑えば、いいと思うよ」

    レイ「……こう?」

    シンジ「うん。そんな感じ」






    89以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:35:29.05 ID:jJzhT7rYo
    ネルフ本部

    マヤ「初号機、零号機。共に無事です!」

    ミサト「二人の回収を急いで」

    マヤ「回収班、伊吹マヤ。いってきます」

    ミサト「はい。気をつけてね」

    リツコ「人員が足りないと1人で何役もしないといけないから、大変ね」

    ミサト「予算をカットしたヤツらに現場の大変さを教えてやりたいわ」

    リツコ「そうね。人員の補充は急務ね」

    ミサト「あてでもあるの?」

    リツコ「一応ね。でも、応じてくれるかどうかわからないわ」

    ミサト「なんでもいいから連れてきてよ。このままじゃ仕事が回らないわ」

    リツコ「まずは碇司令に掛け合ってみないとね」

    ミサト「お願いね、リツコ」

    リツコ「ええ。それに次からはシンジくんたちも更に大変でしょうし」

    ミサト「それ、どういう意味?」






    90以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:45:16.48 ID:jJzhT7rYo
    司令室

    冬月「弐号機の派遣か」

    ゲンドウ「惣流・アスカ・ラングレー……。弐号機に選ばれた者か」

    冬月「諸事情により、式波・アスカ・ラングレーに名前が変わったようだ。これが新しい名簿になる」

    ゲンドウ「そうか」

    冬月「私は早計だと思うがな。このタイミングでの弐号機投入はゼーレの脚本に存在していないはず」

    ゲンドウ「我々の計画には入っている。多少の前後はあるが、誤差の範囲であり、修正も可能だ」

    冬月「お前がそういうのなら、構わんがね」

    ゲンドウ「計画に狂いはない」

    冬月「使徒を三体取り逃がしている現状では、弐号機を投入せざるを得ないな」

    ゲンドウ「それに、手札は多いほうがいい」

    冬月「揃いすぎていると、相手に警戒されるぞ」

    ゲンドウ「我々の到達する場所は同じだ。相手など、関係ない」

    冬月「そうだな……」

    ゲンドウ「到達するためならば、どのような札も集め、そして躊躇いなく切っていく。そう決めたはずだ」






    91以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:51:27.29 ID:jJzhT7rYo
    翌日 市街

    シンジ「あ……」

    レイ「碇くん」

    シンジ「お、おはよう」

    レイ「学校、行くの?」

    シンジ「うん。少し、怖いけど、行くよ」

    レイ「どうして?」

    シンジ「逃げたら楽だけど、楽なだけだから」

    レイ「……」

    シンジ「この前、綾波を助けにいったとき、なんとかなったから。その、もしかしたら色んなものも、僕が考えているほど大したことないんじゃないかって思えて」

    レイ「そう」

    シンジ「だから、これからは逃げずにやっていこうって、決めたんだ」

    レイ「……」

    シンジ「綾波、一緒に行かない?」

    レイ「ええ。行きましょう」






    92以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 21:56:10.04 ID:jJzhT7rYo
    学校

    ケンスケ「今日も碇は休みか。誰かのせいで」

    トウジ「なんやねん!! いつまでも引き摺る、シンジの性根が――」

    シンジ「あ、ごめん……僕の所為で……」

    ケンスケ「碇!」

    トウジ「うぉ!?」

    シンジ「ごめん。鈴原くん」

    トウジ「いや、なんも言うてへん!! シンジ、あのときは命がけで守ってくれて、ホンマに感謝しとる!! 改めて、その、礼を……」

    シンジ「そんな。僕のほうこそ、妹さんに怖い思いをさせちゃったし」

    トウジ「あんなんはもうええっていうたやろ」

    シンジ「そう、だね。えっと、鈴原くん――」

    トウジ「トウジや」

    シンジ「え?」

    トウジ「鈴原トウジや。トウジでええ。鈴原くんなんて、気色悪いわ」

    シンジ「……うん。トウジ、ありがとう」






    93以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 22:03:58.61 ID:jJzhT7rYo
    数日後 ネルフ本部

    リツコ「そう。学校へ行きだしたのね」

    ミサト「ええ。友達もできたみたいよ。この前、家に帰ったら靴がたくさんあって驚いちゃった」

    リツコ「いい傾向ね。このまま初号機としての技能もあげてくれたら助かるわ」

    ミサト「シンちゃんをあまり兵器としてみないでくれる?」

    リツコ「あら。情が移ったの? ミサトだって最初は司令の指示通りに動いていたじゃない」

    ミサト「司令の指示に背くことはできなかったから、というのは少し違うわね。あのときは確かにあたしもシンジくんに初号機になってもらいたかったわ」

    リツコ「そのときは兵器としてみていたでしょう」

    ミサト「そうね。けど、今は違うわ。やっぱり、あたしには向いてない仕事かもね。あんたみたいに冷徹になれないもの」

    リツコ「酷い言い方するわ。まるで血が流れていないみたいじゃない」

    ミサト「で、アスカはいつくるわけ?」

    リツコ「そうね。予定ではそろそろ到着していてもおかしくないのだけれど」

    ミサト「使徒の襲撃がいつあるかわからないのに、暢気なもんよね」

    リツコ「同感だけど、こればかりはね。向こうは船だから」

    ミサト「早く来て欲しいわ、ホント」






    95以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 22:09:26.23 ID:jJzhT7rYo
    海上 船 甲板

    アスカ「くしゅん! あー、誰か私の噂をしているわね」

    アスカ「……ん?」ググッ

    マリ「お! 引いてる引いてるぅ」

    アスカ「今日のディナーはこれよ!!!」

    マリ「ファイトだにゃー」

    アスカ「おんどりゃぁぁぁ!!!!」グイッ

    マリ「こりゃ、大物かぁ?」

    ザッパーン!!

    ガギエル「……」ピチピチ

    マリ「なにこれ、まずそー」

    アスカ「ちっ。ハズレね」

    マリ「どうする?」

    アスカ「とりあえず、焼いてみたら? 案外美味しいかもしれないし」

    ガギエル「……」ピチピチ






    96以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 22:15:52.87 ID:jJzhT7rYo
    市街 某所

    「ガギエルが、永久の旅へ出発してしまったようだね」

    サキエル「……!!」

    シャムシエル「……」ニョローン

    ラミエル「……」キャー?

    「そう。リリンにやられたんだ。あの子もまた堕天使となった。悲しみの螺旋はいつになったら終焉を迎えるのか……」

    サキエル「……」

    「君たちがもう少し、しっかりしていれば、こんなことにならずに済んだのにね」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「今回は関係ない? いいや、大いにある」

    ラミエル「……」キャー

    「リリンを倒せていれば、この犠牲は生まれなかった。違うかい?」

    サキエル・シャムシエル「「……!?」」ビクッ

    ラミエル「……」キャー

    「次で終わりにしよう。僕だってこれ以上、誰かが怯える顔はみたくないんだ」






    98以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 23:57:43.48 ID:dDV5qkRLO
    使徒が初めてやられたぞおい






    99以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/02(火) 23:59:36.62 ID:w1oFR1xuo
    使徒って食えるのか…






    100以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 03:16:43.70 ID:oz0Y7zPso
    食ったのか……






    101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 03:47:13.70 ID:9fkpOarso
    使徒を……食ってる!?






    102以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 06:40:31.44 ID:rJ9i5DLUO
    つまりS2機関が体内に……!?






    104以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 17:39:02.53 ID:f19XpCoM0
    焼いただけで食べたとは書いてないから丸焦げになった可能性






    105以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 18:20:24.90 ID:lCbKhQZ20
    ギャグっぽく仕上げてるけど、
    エヴァがロボット物じゃなくて特撮ヒーロー物だったらこんな感じになってたと思う






    109以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:10:02.38 ID:Avb4sl9Zo
    学校 通学路

    トウジ「でな、そのときめっちゃバランス崩してこけよってん。傑作やろ」

    ケンスケ「その話はするなって」

    シンジ「あはは」

    レイ「碇くん」

    シンジ「え?」

    トウジ「お、なんや。また夫婦でデートかいな」

    シンジ「そんなんじゃないって!」

    レイ「緊急招集。一緒に行きましょう」

    シンジ「まさか、使徒?」

    レイ「いいえ。でも、すぐに来て欲しいって」

    シンジ「そうなんだ。なんだろう」

    レイ「葛城一尉からの伝言。会わせたい人がいるって」

    シンジ「分かった。とにかく行こう、綾波。それじゃあ、またね、トウジ」

    トウジ「おう。シンジ、またなー」






    110以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:17:10.20 ID:Avb4sl9Zo


    シンジ「急に呼び出されたから驚きましたよ」

    ミサト「いやー、ごめんね。お友達と遊ぶ約束でもしてた?」

    シンジ「いえ、そんなことはないんですけど」

    ミサト「これからね、新しい仲間がここへ到着するのよ。ま、その顔合わせをね」

    シンジ「新しい仲間、ですか」

    レイ「その仲間もエヴァンゲリオンなのですか?」

    ミサト「もちのロンよ。ちょっち気の強いところもあるけど、基本的には良い子だし、なにより美人だから」

    シンジ「美人……」

    ミサト「そうよー。隙があれば、口説いてもいいわよん」

    シンジ「そ、そんなことしませんよ!!」

    アスカ「ぐーてんたーく!」

    ミサト「はーい、グーテンターク、アスカ。久しぶりね」

    アスカ「前に来日したのが1年前ぐらいだっけ。それはそうとミサト、ちょっと痩せた?」

    ミサト「いいえ、500グラムプラスよ。それより、あなたのパートナーはどうしたの?」






    111以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:23:33.09 ID:Avb4sl9Zo
    アスカ「ここに来る前に魚を釣ってたのよ。こっちに来るまでの食料も殆ど積めなかったし」

    ミサト「あら。ごめんね。行ってくれたら郵送したのに」

    アスカ「ミサトを頼ろうなんて思ってなかったわ。だから、釣りをしてたの」

    ミサト「それで?」

    アスカ「で、へんてこな魚を釣り上げたのよ。見た目はグロかったけど、割と大きかったし、焼いてみればなんとかなるって思ったわけ」

    ミサト「食べたの?」

    アスカ「ううん。焼いたらすっごい臭いで、食べる前に気分が悪くなっちゃったわよ。あれは食べられないちゅーの」

    ミサト「んで、パートナーのマリは?」

    アスカ「その臭いで完全にノックダウンよ。船の中でくたばってるわ」

    ミサト「そうなの。それじゃ、私が介護でもしてあげようかしらね。その間にアスカは後ろの二人と挨拶を済ませておいて」

    アスカ「ん?」

    シンジ「あ、えっと……」

    レイ「……」

    アスカ「あんた、ダレ?」

    シンジ「あ、あの、その、シンジ。碇シンジです。一応、エヴァンゲリオン初号機、なんだけど」






    112以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:35:14.80 ID:Avb4sl9Zo
    アスカ「あんたが、エヴァ初号機ですってぇ?」

    シンジ「う、うん」

    アスカ「えー? そんな風には見えない、わねっ!」バッ

    シンジ「え――」

    レイ「……」ガシッ

    アスカ「なによ」

    レイ「今、貴方が碇くんを蹴ろうとしたから」

    アスカ「足払いをしてやろうと思っただけ。あまりにも無警戒だったから」

    シンジ「綾波、僕を守ってくれたの?」

    レイ「……」

    アスカ「女に守られて恥ずかしくないわけぇ?」

    シンジ「うっ……」

    アスカ「噂は聞いてるわ。親の七光りでエヴァになれただけなんでしょ、アンタ」

    シンジ「七光りって……僕は……エヴァになりたくて、なったわけじゃないし……そもそも戦うことも好きじゃないんだ……」

    アスカ「はぁ? アンタ、バカぁ? 七光りだろうがえこ贔屓にされていようが、エヴァになった以上は戦わないといけないの」






    113以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:50:06.49 ID:Avb4sl9Zo
    シンジ「そんなの僕が望んだことじゃない」

    アスカ「ウルトラバカなの?」

    レイ「……」

    アスカ「アンタもさっきからなんなの? 一年前からなんにもかわんないわね、この無表情女。少しぐらい笑ってみらればどうなのよ」

    レイ「……」

    アスカ「睨むんじゃないわよ」

    ミサト「みんなー、おまたせー」

    マリ「きぶん、わるぅ……はくぅ……はかせてぇ……」

    アスカ「まだ治ってなかったわけ?」

    マリ「あんな牛乳ふいたあとの雑巾が生乾きして、そのあとおっさんの唾液まで染み込ませたような臭いをかいだら、こうなるにゃー」

    アスカ「軟弱よね。そんな感じだからいつまでたっても仮設5号機のままなのよ」

    ミサト「改めて紹介するわね。新しい仲間の惣流・アスカ・ラングレーと真希波・マリ・イラストリアスよ」

    アスカ「ミサト、違う。もう式波。式波・アスカ・ラングレー」

    ミサト「ああ。ごめんなさい。そういえば……」

    アスカ「パパはもう家族じゃないのっ」






    114以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:51:29.41 ID:lEOyiNENo
    結局食えなかったのか、ガギエル






    115以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 22:56:39.55 ID:Avb4sl9Zo
    シンジ「式波さんって、結構大変なんだね」

    アスカ「別に同情なんて欲しくないけど?」

    シンジ「そ、そういうわけじゃ……」

    マリ「んー? この子がゲンドウくんの?」

    ミサト「そうよ。碇シンジくん。隣にいるのは綾波レイ。マリは知ってるでしょ?」

    マリ「まぁねー。とくに碇シンジくんのことはよぉーく、知ってるぅ」

    ミサト「どこかで聞いたの?」

    マリ「うんにゃ。一度、会ってる」

    ミサト「どこで?」

    マリ「それは――」

    ピリリリ……ピリリリ……

    ミサト「はい?」

    リツコ『パターン青。使徒が市街に出現したわ。現場へ急行して」

    ミサト「こんなときに使徒!? ええい、折角焼肉でも行こうと思ってたのに」

    アスカ「そんなのあとよ、あと。どこに使徒がでてきたの? 早く教えて、ミサト」






    116以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/03(水) 23:11:11.05 ID:Avb4sl9Zo
    市街

    イスラフェル「……」ズンズン

    サキエル「……」


    アスカ「目標確認。行くわよ」

    ミサト「アスカ、ちょっと待ちなさい。まだシンジくんとレイのパーツが届いていないわ。5分待ちなさい。それとも初号機と零号機なしで戦うつもり?」

    アスカ「あんな弱そうなやつ私一人だけで十分よ!」ダダダッ

    ミサト「待ちなさい!! アスカ!!」

    マリ「あーあ、いっちゃったぁ」

    シンジ「アスカは強そうだし、なんとかなるんじゃないですか?」

    ミサト「どうかしら。アスカは確かに強いけど、実戦経験がゼロだし」

    シンジ「そ、そんな。なら、どうしてアスカはあんなに自信満々に……?」


    アスカ「この先は通行止め。引き返せばぁ?」

    イスラフェル「……」

    アスカ「ここを通りたかったら私を倒すことね。無理だろうけど」






    117以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 08:19:10.94 ID:ssYzjur4O
    でもまあ使徒を初めて完全に倒したわけだし弱いわけないよね(フラグ)






    118以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:04:09.86 ID:lXJk1jBto
    イスラフェル「……?」

    サキエル「……」コクコクッ

    アスカ「なに相談してんのよ。相談したって、このアスカ様を倒せるわけないでしょう」

    イスラフェル「……」ポキポキ

    アスカ「やる気ね。――コネ眼鏡!!」

    マリ「りょうかーい。そーれっ」ポイッ

    アスカ「ジャイアント・ストロング・エントリー!!」カチャカチャ

    シンジ「どういうことですか?」

    ミサト「エヴァのパーツを装着するときの掛け声みたいね」

    シンジ「意味があるんですか?」

    マリ「はい、最後が頭」

    アスカ「装着完了!! エヴァ弐号機、見、ざ――」

    イスラフェル「……」パシンッ

    アスカ「あんっ」

    レイ「あ……」






    119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:13:41.91 ID:lXJk1jBto
    アスカ「何よ!! 変身中は攻撃しないのが――」

    イスラフェル「……」パシンッパシンッ

    アスカ「あんっ、あんっ」

    シンジ「ミサトさん、このままじゃあ!!」

    ミサト「でも、まだ初号機と零号機のパーツが到着していないし……」

    シンジ「だけど……!!」

    アスカ「うぅ……変身中に攻撃するなんて……サイテー……」

    マリ「これは私もいっちょやるかぁ」

    アスカ「あんたなんかが加勢しても何の足しにもならないけど、変身するなら早くしなさいよね」

    マリ「はいはい。そんじゃあ加勢しますよ、お姫さま!」

    マリ「ファイナル・アトミック・エントリー!!」

    サキエル「……」ドゴォッ

    マリ「ぐっ……!? いったぁ……今のはきいたにゃぁ……」

    アスカ「こいつら、手ごわいじゃない。私たちのデビュー戦としてはまぁまぁの相手ってわけね」

    レイ「……」






    120以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:22:29.30 ID:lXJk1jBto
    アスカ「いい気になるのはここまでよ!! これで終わりにしてやる!!」

    イスラフェル「……」

    アスカ「ソニックグレイヴ!!」ジャキン

    シンジ「凄そうな武器だ。あれなら勝てるかも」

    アスカ「おりゃぁぁあぁあぁああ!!!!」ザンッ!!

    イスラフェル「……」ギャァァ

    ミサト「決まった!!」

    アスカ「ふん。また勝っちゃったわね。あといくつ勝利を重ねればいいのか教えて欲しいわ」

    マリ「正義は勝つ!!」

    サキエル「……」

    レイ「まだ残っているけど」

    イスラフェル「……」ゴゴゴゴッ

    シンジ「な、なに、あれ……使徒が……」

    イスラフェル甲乙「「……」」

    ミサト「分裂した!?」






    121以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:30:16.24 ID:lXJk1jBto
    アスカ「アンタ、バカぁ? 分裂したら能力が半減するって相場がきまってんのよ!!」

    マリ「そーだ、そーだ」

    イスラフェル甲「……」パシンッ

    アスカ「あんっ」

    イスラフェル乙「……」ドゴォッ!!!

    マリ「が……!?」

    イスラフェル甲「……」ガシッ

    アスカ「ちょっと!! どこ触ってるのよ!! このヘンタイ!! スケベ!! チカン!!」

    イスラフェル甲「……」ポイッ

    アスカ「いやぁぁあああ!!!」

    シンジ「式波さん!!」

    レイ「軽々と投げ飛ばした……」

    イスラフェル乙「……」ポイッ

    マリ「やーらーれーたー」

    ミサト「これは撤退したほうがよさそうね。みんな、態勢を整えるわ!! 逃げて!!」






    122以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:37:56.05 ID:lXJk1jBto
    ネルフ本部

    リツコ「無様ね」

    アスカ「まさか分裂しても能力が落ちないなんて予想外だっただけ」

    マリ「あいつ、切ったら切った分だけ分裂しそうじゃない?」

    アスカ「サイズが小さくなるわけでもなさそうだし、厄介よね」

    シンジ「それじゃあ絶対に倒せないってこと?」

    アスカ「この世に絶対に倒せない敵はいないの。そんなこともしらないわけ?」

    シンジ「ごめん……」

    ミサト「……」

    レイ「何か作戦は?」

    ミサト「切ったら分裂してしまうのは、再生できるだけの部分が残っているからなんでしょうね」

    リツコ「つまり、倒す際に再生できる余地を残さなければなんとかなるかもしれない、ということね」

    ミサト「そういうこと」

    リツコ「となると、使徒を倒す方法は……」

    ミサト「エヴァ二機による同時攻撃以外にないかもね」






    123以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:50:14.29 ID:lXJk1jBto
    冬月「エヴァ二機でのコアを同時破壊か」

    ミサト「成功確率は決して低くありません。MAGIによる回答も賛成2、条件付賛成1でした」

    ゲンドウ「反対する理由はない。葛城一尉に任せる」

    ミサト「ありがとうございます。では、この作戦を実行するために許可を頂きたいことがあるのですが」

    ゲンドウ「なんだ」

    ミサト「碇シンジ、式波・アスカ・ラングレーの両名にはしばらく共同生活してもらおうかなと思いまして」

    冬月「共同生活か」

    ミサト「この作戦においては何よりも二人のシンクロ率が高くなければなりません」

    ゲンドウ「その二人を選出した理由は?」

    ミサト「レイとシンジくんでは能力に差がありすぎますし、マリは相手に合わせることが苦手みたいなので」

    冬月「消去法か」

    ミサト「アスカ自身も出撃したいと強く希望していましたから」

    ゲンドウ「わかった。二人が生活する部屋はどうするつもりだ」

    ミサト「私の家を使います」

    ゲンドウ「そうか。あとのことは頼む」






    124以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 10:58:04.43 ID:lXJk1jBto
    葛城宅

    アスカ「ぬあんで、私が男と一緒に生活しなきゃいけないわけぇ!?」

    ミサト「今回の作戦のため」

    アスカ「いやよ!! 寝てる間に何かされたら誰が責任とってくれるのよ!? この七光り自身!?」

    シンジ「ぼ、僕だって選ぶ権利があるよ……」

    アスカ「はぁ!? あんた、私じゃ不満だっていうの!?」

    マリ「やったじゃん、姫ぇ。前から、一度でいいからかっこいい男と同棲したいっていってたし」

    アスカ「言ってないわよ!!」

    ミサト「とにかくこれは決まったことよ、諦めなさい」

    レイ「使徒の動きはどうなっているんですか」

    ミサト「市街を延々とウロウロしているみたいね。多分、本部へ行くための道を探しているんだと思うわ」

    シンジ「あの、使徒って何の目的でネルフ本部を目指しているんですか?」

    ミサト「分からないわ。けれど、人類の敵であることは確かなの」

    シンジ「そうですか」

    アスカ「そんなことに疑問を持つ奴、初めてみたわ。ホント、バカね」






    125以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 11:14:51.55 ID:lXJk1jBto
    ミサト「早速、訓練を始めましょうか。あまり悠長にしていられないわ」

    シンジ「どんな訓練をするんですか?」

    ミサト「目的は使徒のコアを同時すること。動きを完璧にシンクロさせる必要があるわ」

    アスカ「その動きを合わせる練習をするわけね」

    ミサト「はい、正解。軽いダンスレッスンだと言えば分かりやすいかしら」

    アスカ「なんで私がこんなやつと生活してダンスレッスンまで受けなきゃいけないのよ。最悪ね」

    シンジ「な、なにもそこまで言わなくても……」

    アスカ「私は弐号機に選ばれた超エリートなの。それが――」

    レイ「そこまで言う必要、ある?」

    アスカ「あんたは関係ないでしょ」

    レイ「そこまで言う必要はあるの?」

    アスカ「うっ……」

    マリ「みんな、仲良くしたほうがいいんじゃにゃい」

    ミサト「ほら、シンジくんとアスカは着替えてきて。訓練、すぐにはじめるわよん」

    アスカ「はいはい。あー、メンドー」






    126以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 11:29:57.06 ID:lXJk1jBto
    アスカ「ジャイアント・ストロング・エントリー!!!」

    シンジ「……」

    アスカ「ちょっと、なにぼけっとしてるわけ?」

    シンジ「え?」

    アスカ「あんたもエヴァンゲリオンの端くれならあるでしょ。あんたのセンスがどんなものか私が見てあげるわ」

    シンジ「どういうこと?」

    アスカ「はぁぁ!? もしかして変身前の決め台詞すらないわけぇ?」

    シンジ「そんなのあるわけないよ。綾波だって静かに装着してるし」

    アスカ「無自覚もいいとこだわ。そんなことだから使徒を取り逃がすのよ。しかも三回も」

    シンジ「それは式波さんだって……しかも、負けてるし……」

    アスカ「いいから、まずは決め台詞からね。私がかっこいいの考えてあげるわ」

    シンジ「い、いらないよ。それに、恥ずかしいし……」

    アスカ「決め台詞があってこそのエヴァ。それがないなら、私は訓練なんてしないわ」

    シンジ「そんな……」

    アスカ「大丈夫よ。私がアンタにぴったりな決め台詞を考案するから。少し待ってなさい」






    127以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 11:39:37.28 ID:lXJk1jBto
    アスカ「うーん……」

    シンジ「あの、そろそろ訓練を……」

    アスカ「好きな言葉とかある? そういうのを入れてもいいのよね」

    シンジ「だから、訓練……」

    アスカ「アルティメット・ブレイブ・エントリーとか、どう?」

    シンジ「えっと……」


    ミサト「んぐっ……んぐっ……。ぷはぁ!! くぅー!! この一杯のために生きていると言っても過言じゃないわぁ」

    マリ「あちゃぁ、ああなると姫様は長いからねぇ」

    レイ「意味のないことに時間をかけるのね」

    マリ「これぐらいはいいとおもうけど」

    レイ「そう?」

    マリ「こっちだって命がけで戦ってるわけだもん。これもらおっと」

    ミサト「未成年でしょ、マリぃ」

    マリ「ふふん。もう立派な大人だったりして。特にスタイルとか」

    レイ「……」






    128以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 13:23:33.53 ID:lXJk1jBto
    ミサト「すかー……すかぁー……」

    マリ「すぅ……すぅ……」

    シンジ「結局、今日は訓練できなかったね」

    レイ「そうね」

    アスカ「バーニング・サンダー・エントリー……。しっくりこないわね」

    シンジ「あの、式波さん。ミサトさんも寝ちゃったし、明日にしない?」

    アスカ「邪魔しないで」

    シンジ「でも、ほら、もう0時まわっちゃったから」

    アスカ「これが完成しないと訓練でも実戦でも気合がはいんないでしょ」

    シンジ「そんなことないよ。今までもなんとかなってきたし」

    アスカ「今まではね。でも、これからは違うわ。そもそもまずは名乗りで相手をビビらせるところから戦いは始まってるんだから」

    シンジ「だから、式波さんは決め台詞に拘ってるの」

    アスカ「あとそのほうがヒーローっぽいでしょ」

    シンジ「ヒーローになりたいんだ」

    アスカ「なりたいじゃないわ。私たちはエヴァンゲリオンなのよ。ヒーローなの。人類を守る、正義のね」






    129以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 13:32:01.49 ID:lXJk1jBto
    シンジ「そうかもしれないけど、僕はまだ実感がなくて」

    アスカ「三度も使徒を取り逃がしていればそうでしょうね」

    シンジ「ごめん……」

    レイ「貴方はヒーローになるためにエヴァンゲリオンになったの?」

    アスカ「そうよ。ママがエヴァの研究員だったから、小さいときから憧れてた。小さいときから訓練だってやってきた」

    レイ「そう」

    アスカ「私はエヴァになる以外の道は見えてなかった。だからこうしてる」

    シンジ「エヴァになりたくてなったんだ……。なんだか、すごいね」

    アスカ「そう? 褒めても何もでないわよ」

    シンジ「羨ましいよ……好きなことができる式波さんが……」

    アスカ「アンタ、超絶バカね」

    シンジ「え?」

    アスカ「確かに私はエヴァに憧れてたし、自分から選んだ道だったけど、好きなことなんてひとっつもないわ。今だってこうしていたくもない場所にいるんだから」

    シンジ「けど、自分で道を選べただけマシだよ。僕なんて、無理矢理、ここに……」

    アスカ「なら、なんでこの前の戦闘で自分からこの無愛想女を助けにいったわけ?」






    130以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 13:38:18.25 ID:lXJk1jBto
    シンジ「どうしてそのことを知ってるのさ」

    アスカ「使徒のことなんだか情報ぐらい耳にはいってくるわよ。なにせ、超エリートのアスカ様なんですから」

    シンジ「あの、ときは、綾波を助けたくて……」

    アスカ「それでいいじゃない」

    シンジ「え?」

    アスカ「戦う理由、エヴァになる理由。それで十分でしょ」

    シンジ「それでって……」

    アスカ「だって、あんたはその理由だけで戦いにいったんだから。バカなあんたにはそれで十分ってことよ」

    シンジ「……」

    アスカ「嫌な事があろうが、好きなことがなかろうが、理由があれば戦える。理由が本当にないなら、戦えないじゃない。戦うのって怖いしね」

    シンジ「式波さんも、怖いって思うんだ」

    アスカ「とーぜん。まぁ、私は弱くないし、負けない自信しかないけど」

    レイ「貴方は今日、負けたわ」

    アスカ「黙ってなさいよ!!」

    シンジ「戦う理由……僕が戦う理由……エヴァになる理由……」






    131以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 14:32:50.25 ID:lXJk1jBto
    アスカ「ふわぁ……。流石に眠くなってきちゃったわね」

    シンジ「そっか……。今はそれでいいのかもしれない」

    アスカ「あ?」

    シンジ「あのとき、綾波を助けられて嬉しかったのは本当だし、綾波が戦い続けるなら、僕も戦えるかもしれない」

    レイ「……」

    シンジ「やっぱり、僕は難しく考えてただけなのかも。式波さんの言うとおり、単純な理由でも怖いことや痛いことに立ち向かえる気がしてきた」

    アスカ「そーそー。アンタみたいな単純な男には単純な理由でいいのよ。で、その戦闘の恐怖をもっとやわらげる方法があるんだけど?」

    シンジ「どんな方法なの?」

    アスカ「名乗りよ。自分が正義の味方になった気分になれば、緊張もしなくなるってもんよ」

    シンジ「そっか、式波さんが決め台詞を言うのは怖いからっていうのもあるんだ」

    アスカ「べっつに私はそこまで怖がりじゃないわよ!! 失礼ね!!」

    レイ「恐怖をなくすため……でも恐怖ってなに……」

    シンジ「式波さん。僕も考えるよ、決め台詞。ううん、これは僕自身が決めなきゃいけないことなんだと思う」

    アスカ「やっと自覚が出てきたみたいね。そこまで言うなら付き合ってあげてもいいわよ」

    シンジ「ありがとう」






    133以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 16:18:13.97 ID:ssYzjur4O
    急にアスカがかわいく思えてきた






    134以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 18:41:45.46 ID:LHBTUyZnO
    ええ娘や…






    135以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 20:19:50.31 ID:lXJk1jBto
    翌朝

    ミサト「んー、すっかり寝ちゃったわね」

    マリ「グッモーニン、ミサト」

    ミサト「どうしたの、ニヤニヤしちゃって」

    マリ「あれを見てたら嫌でも緩むって」


    アスカ「ジャイアント・ストロング・エントリー!!」

    シンジ「シャ、シャイニング・エナジー・エントリー」

    アスカ「赤い魂のルフラン! エヴァンゲリオン弐号機!!」

    シンジ「残酷な青のテーゼ、エヴァンゲリオン初号機」

    アスカ「参、上!!」

    シンジ「さんじょう」

    アスカ「もう少し声を出しなさいよ。折角、ビシっと決めてるんだから」

    シンジ「朝からそんなに声がでないよ」


    ミサト「あら、中々良い感じにシンクロしてるわね。今回の作戦、上手くいくかも」






    136以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 20:57:40.39 ID:lXJk1jBto
    ネルフ本部

    冬月「使徒の様子はどうなっている」

    マヤ「依然として第三新東京市内をうろついています。市民から気味が悪いからなんとかして欲しいとの声が多くあがっています」

    冬月「だろうな」

    ゲンドウ「奴等はまだここへの道を発見していないようだな」

    冬月「使徒の目的を考えれば見つければ即ここまで来るだろうからな。あれから既に五日経過していて本部が平穏を保っているということがなによりの証明になる」

    ゲンドウ「ああ。葛城一尉、初号機と弐号機による同時破壊の件はどうなっている」

    ミサト「順調です。想像以上に二人のシンクロ率が高く、本作戦は本日にも決行できます」

    ゲンドウ「そうか。では、準備が整い次第、作戦を開始しろ」

    ミサト「了解!」

    冬月「しかし、碇。今回も初号機と零号機でよかったのではないか。弐号機と5号機はあくまでもバックアップのはず」

    ゲンドウ「シナリオ通りにことを運んでいるだけだ」

    冬月「シナリオを意識しすぎると、シナリオに操られてしまうかもしれんぞ」

    ゲンドウ「構わん。利害は一致している」

    冬月「なるほど。実にお前らしいな」






    137以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:07:55.01 ID:lXJk1jBto
    市街

    イスラフェル「……」キョロキョロ

    サキエル「……」キョロキョロ

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「そんなところを探したって、あんたたちの行きたい場所は見つからないわよ」

    サキエル・シャムシエル・イスラフェル「「……!」」

    アスカ「まぁ、このアスカ様がいる限り、絶対にたどり着けないけどね」

    イスラフェル「……」ムカッ

    サキエル「……」プンプン

    アスカ「ふっふーん。前回の私とはわけが違うんだから。行くわよ、シンジ!! わかってるわね!!」

    シンジ「わ、分かってるよ。62秒でケリをつける」

    シャムシエル「……」ニョロロン

    アスカ「あんたたちなんて62秒あれば十分なのよ!!」

    イスラフェル「……」ガオー!!!

    サキエル「……」プンプンッ!!!






    138以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:12:47.49 ID:lXJk1jBto
    アスカ「ジャイアント・ストロング・エントリー!!!!」

    シンジ「シャイニング・エナジー・エントリー!」

    イスラフェル「……」ダダダダッ

    サキエル「……」ガオー

    レイ「行かせない」ガシッ

    サキエル「……!!」

    マリ「足止めはさせてもらうにゃ」ガシッ

    イスラフェル「……!!」

    シャムシエル「……」ニョローン

    マリ「1体、そっちにいった!!」

    アスカ「ちょっとまってよ! この特殊装甲、少し付けにくいんだから!」

    シャムシエル「……」シュッ

    アスカ「ちっ、触手が――」

    シンジ「させない!! フィールド、全開!!」ギィィン

    アスカ「へぇ、やるじゃない、バカシンジのくせに」






    139以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:18:09.50 ID:lXJk1jBto
    アスカ「赤い魂のルフラン! エヴァンゲリオン弐号機!!」

    シンジ「残酷な青のテーゼ、エヴァンゲリオン初号機!」

    シンジ・アスカ「「参上!!」」

    マリ「ひゅー、かっこいいじゃん」

    レイ「……」

    シャムシエル「……」

    イスラフェル「……」

    サキエル「……」パチパチパチ!!

    アスカ「ユニゾン作戦、開始!! 各自散開!!」

    シンジ「了解!!」

    マリ「仕事はきっちりさせてもらうよ」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    レイ「貴方の相手は私」

    サキエル「……!?」ビクッ

    アスカ「まずはソニックグレイヴ!!」ジャキン






    140以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:19:18.93 ID:9N4IffrSo
    サキエル楽しんでるwwww






    141以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:26:09.70 ID:lXJk1jBto
    イスラフェル「……」ガオーン

    アスカ「おんどりゃぁぁあああ!!!!」ザンッ!!!!

    イスラフェル「……」ギャァァ

    シンジ「よし」

    アスカ「ここからが本番よ、シンジ」

    シンジ「うん。僕はアスカにあわせるだけだから、好きなように動いてよ」

    アスカ「ふん。この超エリートの私についてくるなんて、生意気なこといわないで!!!」

    イスラフェル甲「……」ジャーン

    イスラフェル乙「……」ドヤッ

    アスカ「コンビネーション・プレリュード!」

    イスラフェル甲乙「「……!」」

    シンジ・アスカ「「アインス! ツヴァイ! ドライ!」」バキッ!!ドゴォ!!!

    イスラフェル甲乙「「……」」イタイッイタイッ

    アスカ「続いて、コンビネーション・シンフォニア!」

    マリ「相変わらず姫のネーミングセンス、しびれるぅ」






    142以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:36:53.73 ID:lXJk1jBto
    シンジ・アスカ「「フィーア! フンフ! ゼクス!!」」

    イスラフェル甲乙「「……」」ガッタイ!

    イスラフェル「……」ガオー

    シンジ「融合した!! アスカ!!」

    アスカ「わかってるっちゅーの!! コンビネーション・フィナーレ!!」

    レイ「ふっ」グキッ

    サキエル「……!!!」ギブ!ギブ!!

    アスカ「これでトドメよ!! エヴァンゲリオン合体攻撃、ユニゾンキック!!」

    イスラフェル「……!」

    シンジ・アスカ「「ズィーベン!!!」」ドゴォ!!!

    イスラフェル「……!!」アンギャァ!!

    ドォォォォン!!!!

    アスカ「悪は潰えたわ」

    シンジ「正義は勝つ」

    リツコ『……恥ずかしくないの?』






    143以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:44:05.99 ID:lXJk1jBto
    ネルフ本部

    アスカ『恥ずかしくなんてないわよ!! これがエヴァンゲリオンのあるべき姿なんだから!!』

    マリ『さっすがお姫さま。相変わらず英語とフランス語とドイツ語を織り交ぜてくるね』

    アスカ『まぁ、私ぐらいになると黄金比がわかっているもの』

    レイ『そういうことではないと思うけど』

    シンジ『でも、楽しかった。ありがとう、アスカ』

    アスカ『なんでお礼をいうわけ?』

    シンジ『アスカの言うとおり、ヒーローになりきってみたら、怖くなかったから』

    アスカ『でっしょ。もっと称えてくれてもいいわよ』

    ミサト「みんな! よくやってくれたわ! 帰ったら、ゆっくりお風呂にでも浸かりましょう」

    アスカ『いいわね。シンジが掃除しなさいよ』

    シンジ『たまにはアスカがしてよ』

    アスカ『ぬあんでエリートの私がお風呂掃除なんて雑用をしなきゃいけないのよ。そういうのはシンジの仕事でしょ』

    シンジ『一緒に住んでるなら交代でやろうよ!!』

    リツコ「それはそうと他の使徒はどこにいるの?」






    144以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 21:56:53.48 ID:lXJk1jBto
    市街 某所

    サキエル「……」ヨロヨロ

    シャムシエル「……」フラフラ

    「おかえり、二人とも。今回も随分と悲壮感漂う姿をしているね」

    サキエル「……!」

    「ちゃんと見ていたよ。ラミエルを撫でながらね」ナデナデ

    ラミエル「……」キャー♪

    シャムシエル「……」ニョロー

    「嫉妬は醜いね。役目を全うできない哀れな者が抱く劣情だ」

    サキエル「……」

    「そう。音楽を司るイスラフェルもやられたんだね。この連鎖はいつまで続くんだろう」

    シャムシエル「……」

    「そうか。イスラフェルは逃げ出したんだね。恐怖とは時として心を侵し、変えてしまう。仕方のないことだよ」

    「ちなみに二人が逃げ出すことはできないよ。落ちた天使を監視し、使役するのが僕の役目だからね」

    サキエル・シャムシエル「「……」」






    145以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 22:49:47.54 ID:lXJk1jBto
    市街

    マリ「やっばいなぁ。姫とワンコくんの連携に見惚れたら使徒を見失っちゃったじゃん」

    レイ「……」

    マリ「私はともかく綾波レイまで失敗するなんてね。珍しいこともあるもんだ。なんか考え事でもしてた?」

    レイ「……別に。今は使徒を探さないと」

    マリ「はいはーい」

    アスカ「アンタがちゃんとみてないからでしょうが!! なんで私の所為なのよ!!」

    シンジ「アスカの所為とは言ってないよ。でも、決め台詞をいうときも使徒の様子はみておこうって言ったじゃないか」

    アスカ「シンジがみていればいいでしょ!」

    シンジ「あの位置だと使徒が見えなかったっていってるじゃないか!」

    アスカ「知らないわよ!!」

    リツコ『随分と仲がよくなったのね。名前で呼び合っているし』

    ミサト『ぶふふふ。そうなのよ、奥さん。若いもんはいいわよねぇ』

    マヤ『不潔です』

    アスカ「そんなんじゃないわよ!! ふざけんな!!」






    146以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 23:01:05.24 ID:lXJk1jBto
    葛城宅 浴室

    マリ「いい湯だな、ハハハン。いい湯だな、ハハハン。湯気が天井からポタリと背中に〜」

    アスカ「あーもーサイテー!! 結局、使徒を倒せたかどうかわっかんないじゃない!!」

    レイ「……」ゴシゴシ

    アスカ「私の撃墜数は0のままってどうなのよ!」

    マリ「つめてえな、ハハハン。つめてえな、ハハハン。ここは北国、登別の湯〜」

    アスカ「あんたもいつまで暢気に歌ってるわけ?」

    マリ「湯に浸かると自然と歌がでちゃうもんだって。心の洗濯ってやつ」

    アスカ「成果がなかったのよ。少しは焦ればぁ?」

    マリ「そういう数字には興味ないからにゃぁ。姫様と王子様がいてくれたら使徒なんて怖く無さそうだしぃ」

    アスカ「エヴァとしての自覚がないやつはここにもいるわけね」

    マリ「わるいねぇ」

    アスカ「ちょーイライラする! なんで揃いも揃ってこんなやつばっかりなのよ!!」ガンッ!!!!

    サンダルフォン「……」ギャー!!!

    アスカ「ん? げ、なんか潰しちゃった。なにこれ、虫? きもちわるっ。シンジのやつ、お風呂掃除手を抜いたわね」






    147以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 23:09:36.60 ID:lXJk1jBto
    リビング

    ミサト「楽しそうな声がお風呂場から聞こえてくること」

    シンジ「すみません。使徒をまた……」

    ミサト「いいから、気にしないで。ちゃんと撃退はできたんだし」

    シンジ「そうかもしれないですけど……」

    ミサト「そうそう。碇司令から伝言があるの」

    シンジ「父さんから?」

    ミサト「よくやったな。だってさ」

    シンジ「……」

    ミサト「シンちゃん、うれしい?」

    シンジ「そ、そんなことは……」

    ミサト「嘘つかないの。嬉しいときは素直に喜びなさい」

    アスカ『ちょっとシンジー!! 気持ち悪い虫がお風呂場にいたんだけどー!! 手で潰しちゃったじゃない!! どうしてくれるわけー!? 責任取りなさいよー!!』

    シンジ「お風呂にはいってるんだから、洗えばいいじゃないか」

    アスカ『そういう問題じゃないのよ!! ほんっとにバカシンジなんだから!!』






    148以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 23:28:02.16 ID:+i8RZNn00
    サンダルフォン…






    149以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/04(木) 23:57:58.52 ID:M5xGxau20
    早くシンジにオフロダイバーさせなきゃ(使命感)

    シャムシェルが生きてるってことは4号機は作られないしアメリカは爆発しないし量産機は作られないってことかしら






    150以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/05(金) 01:13:09.15 ID:t+q4rIXy0
    サンダルだけに踏まれたかと思ったら手で潰されたとな






    152以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/05(金) 14:49:17.92 ID:L1ZhDFWrO
    アスカさんマジトップエース






    153以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/05(金) 18:14:58.33 ID:BzJPwo3ko
    いい加減にしろ(褒め言葉)






    154以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/05(金) 18:45:12.97 ID:mWfSgb3Ho
    アスカが地味にキルカウント増やしてるww






    155以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 13:04:01.73 ID:11jnNY4Ro
    ※ここまでのキルレコード※
    零号機・レイ:0
    初号機・シンジ:0
    弐号機・アスカ:1(+共同撃破1)
    仮設五号機・マリ:0(+共同撃破1)






    156以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 19:37:18.79 ID:iRs1N69bo
    翌日

    シンジ「よっと。ミサトさーん、アスカー」

    ミサト「あさごはんー?」

    アスカ「ねむ……」

    シンジ「はい。急いで食べてくださいね」

    ミサト「はぁーい、いただきまーす」

    アスカ「朝はパンがいいって言ってるでしょ」

    シンジ「いいじゃないか、別に。僕が作ってるんだし」

    アスカ「なによ! リクエストに応えられないなんてシェフ失格ね! ふんっ」

    シンジ「なら、アスカは食べなくてもいいよ」

    アスカ「食べるわよ!」

    ミサト「大体、アスカはここに住む必要ないのよ? レイやマリみたいに家だってこっちが用意してあげるのに」

    アスカ「また荷物を移動させるなんて面倒じゃないの」

    シンジ「僕と住むのは嫌っていってなかったっけ」

    アスカ「引越しの面倒さとアンタと一緒に住むのを天秤にかけただけよ。別にバカシンジとなんて住みたくないわっ」






    157以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 19:47:47.56 ID:iRs1N69bo
    学校

    シンジ「おはよう」

    トウジ「おー、おはようさん。昨日は大活躍やったみたいやのう。いや、昨日もか」

    シンジ「そんなことないよ。あれはアスカがいたからで」

    ケンスケ「お、いつの間にか名前で、しかも呼び捨てなんて。二人にどんな変化があったのか気になるところだ」

    トウジ「なんやなんや。第二の嫁かいな。かー、エヴァってモテるんやな」

    シンジ「そ、そんなのじゃないよ!!」

    アスカ「またあの3バカがなにか言ってるわね」

    ヒカリ「あの、式波さん」

    アスカ「ん? ヒカリだっけ? アスカでいいわよ」

    ヒカリ「え、あ、いいの?」

    アスカ「それで、何か用事?」

    ヒカリ「えっと、今日のお昼、一緒に食べない? その、アスカとは色々お話したいなって思ってて」

    アスカ「ふぅーん。そういうことならもっと早く言ってくれたらよかったのに」

    ヒカリ「任務のことで忙しそうだったし、話しかけにくかったんだ。でも、これからは遠慮しないようにするね」






    158以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 20:32:53.48 ID:iRs1N69bo
    屋上

    レイ「……」

    マリ「考え事かにゃ」

    レイ「何か用?」

    マリ「なんにも変わんないね。昔よりは少し可愛げが出てきた気もするけど」

    レイ「私は何も変わらないわ。そう思うなら貴方が変わっただけ」

    マリ「そう? 昔のあんただったら、一緒にお風呂なんて絶対に入らなかったと思うな」

    レイ「……」

    マリ「変わったのはあんたのほうじゃない、綾波レイ」

    レイ「私は何も変わらない。私はエヴァ零号機としてここにいるだけ。そう言われた」

    マリ「ゲンドウくんに?」

    レイ「みんなに」

    マリ「ま、あんたがそう思ってるならいいけど、そういうのって面白くなくない?」

    レイ「別に。私は使徒と戦うだけだから」

    マリ「そーいうのが面白くないって言ってんだけどなぁ」






    159以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 20:51:26.17 ID:iRs1N69bo
    ネルフ本部

    冬月「これで撃退できた使徒は4体。2体の欠番は予定外だな」

    ゲンドウ「構わん。欠番が出たところで我々の計画に支障はない」

    冬月「しかし、また欠番が出てくるようならば、考えなくてはならないぞ」

    ゲンドウ「……」

    冬月「そのとき、お前がどのような結論を出すのか、楽しみでもあるが」

    ゲンドウ「使徒の目的は確実に地下に眠る鍵だ。それを奪われなければ何も起こりはしない」

    冬月「使徒が何故、あのような姿で人間の前に現れたのかも、見当がついているのか」

    ゲンドウ「ああ。奴等もまた進化し現代に目覚めた者だ。その時代に適応する」

    冬月「巨人では住みにくい世界になったということか」

    ゲンドウ「第三新東京市が要塞都市になったときに奴等は進化した。ここへ容易に侵入できるようにな」

    冬月「その結果、奴等は本来の力を失いながらも、エヴァンゲリオンの開発を阻止したということか」

    ゲンドウ「だが、シナリオ通りにことは進まなくてはならない」

    冬月「そのためのチルドレンだからな」

    ゲンドウ「シンジたちならばエヴァがなくても成し遂げる。間違いなく」






    160以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 20:57:39.13 ID:iRs1N69bo
    食堂

    ミサト「いやー、順調ねー」

    リツコ「なんの話?」

    ミサト「使徒のことに決まってるでしょ」

    リツコ「そうね。予想以上の成果ではあるわ」

    ミサト「レイだけなら、ここまで上手くいかなかったでしょうしね」

    リツコ「そもそも使徒に対して人類では敵わないとされてきた。人の手に余る存在をこうも簡単に撃退できるのは少し肩透かしね」

    ミサト「それがいいんじゃないの。平和が一番よ」

    リツコ「その平和の犠牲が子どもの精神なら安いものね」

    ミサト「言い方が悪くない?」

    リツコ「事実よ。アスカやマリにしてもそれなりのストレスはもっているはずだもの」

    ミサト「そのケアをあたしたち、大人がやればいいんでしょう」

    リツコ「ミサトにそれができるとは思え――」

    バンッ!!

    ミサト「え!? なに、停電!?」






    162以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:03:02.42 ID:iRs1N69bo
    管制室

    冬月「何があった」

    マヤ「分かりません! 突然、全ての電力がダウンしました!!」

    冬月「修復作業を急げ」

    マヤ「ですが、整備班は二人だけです! 大規模のものだととても手が回りません!」

    ゲンドウ「それでも急がせろ。冬月」

    冬月「分かっている」

    マヤ「副司令、どちらに?」

    冬月「本部のことならば任せろ」

    マヤ「さ、流石です!」

    ゲンドウ「原因を調べろ」

    マヤ「電力が復旧するまでは無理です!」

    ゲンドウ「なんとかしろ」

    マヤ「無理です!」

    ゲンドウ「……」






    163以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:08:28.45 ID:iRs1N69bo
    ネルフ本部 入口

    アスカ「なんで開かないのよ!!」ガンッ

    シンジ「やめなよ、アスカ」

    マリ「んー、電気が通ってないんじゃない?」

    レイ「……」

    アスカ「何かあったのかしら?」

    シンジ「ミサトさんに連絡してみよう」

    レイ「使徒……」

    マリ「え、マジぃ? それだと結構ピンチじゃん」

    シンジ「あ、ミサトさん? あの、僕たち本部の入口まで着ているんですけど」

    ミサト『ごめんなさい。今、原因不明の停電ででんてこまいなの。またあとで連絡するわ」

    シンジ「え!? ちょっと待ってください!! ミサトさん!!」

    アスカ「なんだって?」

    シンジ「本部が停電しているんだって。原因はわからないみたい」

    アスカ「なによそれ。マズいじゃないの。なんとかして中に入るわよ」






    164以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:17:41.31 ID:iRs1N69bo
    送電室

    リツコ「この大規模なシステムダウンの原因が判明したわ」

    ミサト「なんだったわけ?」

    リツコ「何者かによって発電施設及び送電施設を破壊されていたみたいね。予備発電のものも丁寧にね」

    ミサト「ここって完全に独立したものだったはずでしょ? ってことは、本部に侵入して破壊したってことになるわよ」

    リツコ「そうよ」

    ミサト「まさか。そんなことをする理由がどこにもないじゃない。今現在のネルフはただの貧乏組織よ」

    リツコ「それでも確実に成果は出しているわ。それをよく思わない組織がいるということね」

    ミサト「そんな奴がいるわけ」

    リツコ「いるからこうなったんじゃないかしら」

    ミサト「ちっ。面倒ね」

    リツコ「それより、シンジくんたちはどうしたの? ここへ来ているんでしょう?」

    ミサト「さぁ、あとで連絡するって言っておいたから、家に戻ってるんじゃない?」

    リツコ「そうね。ここにいるよりはまだ安全かもしれないわね」

    ミサト「さてと、とりあえずは施設の復旧を急がないと、なんにもできないわ。ほら、リツコも手伝って」カチャカチャ






    165以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:25:57.40 ID:iRs1N69bo
    通気口内

    マリ「しあわせはーあるいてこないーだーからあるいていくんだねぇ。いちにち、いっぽ、みっかでさんぽ、さーんぽすすんでにほさがるぅ」

    レイ「……」

    アスカ「ふっふーん。一度、やってみたかったのよね。通気口から侵入するの」

    シンジ「これどこに続いてるの?」

    アスカ「知らない」

    シンジ「それならどこにでるか分からないじゃないか」

    アスカ「中に入ればあとは庭みたいなもんでしょ」

    シンジ「本部はすごく広いんだよ。アスカだってまだこっちにきて一週間ちょっとだし、見てないところもたくさんあるでしょ」

    アスカ「なんとかなるわよ。黙って私についてきたらいいのよ」

    シンジ「めちゃくちゃだね……」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    アスカ「きゃぁ!! このスケベ!!!」ドガッ

    シンジ「いた! なにするんだよ!!」

    アスカ「今、私のお尻を触ったからでしょうが! このエロシンジ!!」






    166以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:33:08.29 ID:iRs1N69bo
    シンジ「どうして僕がアスカのお尻を触らなくちゃいけないんだ。触れって言われても触らないよ」

    アスカ「なによそれ、ムカつくぅ!」

    シンジ「なんでそこで怒るんだよ」

    マリ「乙女心は密の味ってね」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「んっ……」ビクッ

    マリ「お?」

    レイ「……」

    マリ「誰かにお尻、触られた?」

    レイ「貴女じゃないの?」

    マリ「私はこうやって鷲づかみにする!」モミモミッ

    レイ「やめて」

    アスカ「何かがいるみたいね。とにかくここを抜けるわよ」

    シンジ「はやく進んでよ、アスカ」

    アスカ「私に命令しないでっ」






    167以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:43:36.68 ID:iRs1N69bo
    送電室

    冬月「送電線が溶けているな」

    ミサト「切られているんじゃないんですか?」

    冬月「一見しただけだと鋭利な刃物で切られたようだが、よく見ると……」

    ミサト「切断面が溶けてる……」

    冬月「となれば答えは一つしかあるまい」

    ミサト「テロ、ですね」

    リツコ「やはり人の手によるものだったわね」

    冬月「人類にとって最大の敵は人類ということか」

    ミサト「しかし、ネルフを直接的に攻撃する理由がないように思えます」

    リツコ「言ったはずよ。私たちの活躍が気に入らない誰かだと」

    冬月「その可能性が高いだろうな」

    ミサト「戦自の連中だってこっちに丸投げしてるのに?」

    リツコ「もっと上の人間じゃないかしら」

    冬月「経費の大幅削減のツケが回ってきたか」






    169以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:50:14.78 ID:iRs1N69bo
    格納庫

    アスカ「よっと! はー、出てこれたー」

    シンジ「ここはエヴァンゲリオンの格納庫、だよね」

    レイ「正確には格納庫になるはずだったところね」

    マリ「シャバの空気、サイコー」

    アスカ「さ、ミサトのところまでいそぐわよ!!」

    シンジ「どうやって行くの? 電力が通ってないなら、ドアも開かないし」

    アスカ「手動でなんとかなるわよ」

    シンジ「でも……」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    アスカ「きゃぁ!?」

    マリ「姫、お尻にでっかいクモが這ってる」

    アスカ「いやー!! シンジ、とりなさいよ!!」

    シンジ「こ、こんなに大きなクモには触りたくないよ」

    アスカ「あんたそれでも男なの!?」






    170以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:54:04.78 ID:iRs1N69bo
    シンジ「そんなこと言われても……」

    アスカ「いいからとって!!」

    レイ「はい」

    アスカ「お……」

    レイ「とれたわ」

    マトリエル「……」ジタバタ

    マリ「クモに似てるけど、クモじゃないっぽい」

    シンジ「な、なんていう虫なんだろう……」

    レイ「見たことないわ」

    アスカ「とりあえず、殺しなさいよ。気持ち悪い」

    レイ「それは……」

    マトリエル「……」ジタバタ

    レイ「……」

    アスカ「なにしてるわけ?」

    シンジ「綾波は可哀相だから殺したくないって思ってるんじゃないかな?」






    171以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 21:58:22.24 ID:iRs1N69bo
    アスカ「はぁ? なんでそうなるわけ? この女にそんな慈悲深い考えがあるとは思えないけど」

    シンジ「綾波だってそういう優しいところはあるよ」

    マリ「あったんだぁ」

    レイ「分からない。でも、そういうことはあまりしたくないって思ってる」

    アスカ「自分のことが分からないってこと?」

    レイ「そうかもしれないわ」

    アスカ「変なの」

    レイ「そうね。私、変かも」

    アスカ「やっと気づいたわけ? アンタ、バカぁ?」

    シンジ「そこまでいうことないじゃないか」

    アスカ「はぁ? この女の味方するの? いいじゃない、お似合いね。結婚でもすればぁ?」

    シンジ「どうしてそうなるんだよ!」

    マリ「ふふーん。やっぱり、可愛げあるじゃん」

    レイ「どうして……こんな気持ち……わからない……」

    マトリエル「……」ジタバタ






    172以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:03:55.55 ID:iRs1N69bo
    数時間後 管制室

    ミサト「復旧作業、終了しました!!」

    ゲンドウ「予定より2時間早まったようだな。よくやった」

    ミサト「ありがとうございます!!」

    マヤ「さすが、先輩ですね!」

    リツコ「殆ど、副司令がやってくれたけどね」

    ゲンドウ「冬月もよくやってくれたな」

    冬月「これぐらいのことはする」

    ゲンドウ「使徒の可能性は?」

    冬月「ないとは言えんがあまり考えなくてもいいだろう」

    ゲンドウ「奴等がここへ侵入したとなれば既に事は始まっているか」

    冬月「ああ。電力だけをダウンさせるのもおかしい」

    ゲンドウ「内部に犯人がいるかもしれん。頼む」

    冬月「既に犯人探しは始まっている」

    ゲンドウ「そうか」






    173以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:13:09.30 ID:iRs1N69bo
    シンジ「ここかな?」

    ミサト「あ、シンジくん!」

    シンジ「ミサトさん!!」

    アスカ「なーんだ、ここだったんだ」

    マリ「いやー、迷いに迷った」

    アスカ「一年前に弐号機の実験で松代に寄っただけだったのがいけなかったわね。ここの案内もさせるべきだったわ」

    ミサト「あれ、レイは一緒じゃないの?」

    シンジ「えっと、綾波は……その……」

    アスカ「えこ贔屓なら帰ったわよ」

    ミサト「貴方たちだけここに来たってこと?」

    マリ「そーそー。ミサトが心配でね」

    ミサト「嬉しいこといってくれるじゃない」

    シンジ「心配したのは本当ですよ」

    ミサト「シンちゃんったら、かわいいんだから、もー」ギュゥゥ

    アスカ「ちょっと! 保護者がそんなことしてもいいの!?」






    174以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:19:21.83 ID:iRs1N69bo
    綾波宅

    レイ「……」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「今日からここがあなたの部屋」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「どうしてあなたを拾ったのか、まだわからないけれど、これでよかったと思う」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「他人になんて興味なかったのに。他の生き物に触れようと思ったこともないのに」

    レイ「変わったのは私……? どうして……」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「碇くんに出会ってから……」

    レイ「碇くん……」

    マトリエル「……」カサカサカサカサカサカサカサカサ

    レイ「碇くんのことを考えるとポカポカする……」

    レイ「わからない……何もわからない……」






    175以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:20:53.71 ID:7w1wWnL9o
    飼うのかよww






    176以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:27:53.96 ID:iRs1N69bo
    市街 某所

    「そうか。また星になったんだね。さようなら」

    ラミエル「……」キャー?

    「また一つ、儚い生命が空に上がっていったよ。悲しいね。この世界は運命の輪の中にいる。リリンも僕たちも鳥かごの鳥と同じだ」

    ラミエル「……」キャー…

    「大丈夫だよ、ラミエル。悲劇を繰り返さないために、僕は、僕たちはいるのだからね」

    ラミエル「……」キャー♪

    サキエル「……?」

    「第8の使者、サンダルフォンが既にこの世の輪廻から外れたのは知っているね。マトリエルも今や囚われの身」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「そして、たった今、10番目の使者であるサハクィエルが大気圏で燃え尽きたよ。あの小さな体躯では地上へ墜ちることもできなかったようだ」

    サキエル「……」

    「けれど絶望は今、希望へと昇華した。僕たちの光はまだ閉ざされてはいない」

    ラミエル「……」キャーッ

    「ああ、次の使者が必ず……僕たちの悲願を……」






    178以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:32:32.01 ID:YlPeOLUM0
    ロンギヌスの槍「え、自分の出番無しっすか?」






    179以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:51:06.04 ID:iRs1N69bo
    サキエル「……」カタカタカタ

    「準備はできたかい?」

    サキエル「……」コクッ

    「では、リリンの巣に送り込むんだ」

    サキエル「……」ポチッ

    ラミエル「……」キャー?

    「彼は姿が見えないほど小さく、リリンが作り出した電回路網を渡り歩くことができる」

    シャムシエル「……」ニョロニョロ

    「そうさ。リリンの巣がどこにあるのかはわかった。そしてリリンの僕となった者たちの居所もね。あとは出来うる限り、外から壁を排除しなくてはいけない」

    サキエル「……」

    「力だけが全てではないからね。リリンは知恵の果実を口にした者達だ。力で屈することはない」

    サキエル「……」

    「今までもただ巣を探していただけのはずだよ。僕たちは力による侵略はしていない」

    シャムシエル「……?」

    「僕も犠牲は出したくないんだ。まだ、ね」






    180以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:55:57.53 ID:iRs1N69bo
    ネルフ本部

    マヤ「先輩、少しいいですか?」

    リツコ「どうしたの?」

    マヤ「外部からハッキングを受けているようなんですけど」

    リツコ「ここを狙うなんて大胆ね」

    マヤ「MAGIの演算速度に勝てると思っているのでしょうか?」

    リツコ「思っているからこういうことができるんじゃないかしら」

    マヤ「どうします?」

    リツコ「そうね。まずはブロックしてみましょう」カタカタ

    マヤ「あ、ウイルスを送り込まれたみたいです」

    リツコ「MAGIには自浄できるプログラムもあるから心配ないわ」

    マヤ「ホントですね。ウイルスが死滅していきます」

    リツコ「もう大丈夫みたいね。マヤ、食事でもどう?」

    マヤ「いきますっ!」

    リツコ「ふふ。それじゃあ、行きましょう」






    181以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 22:59:47.46 ID:MDNy56r30
    サハクィエルもイロウルも早いなぁ






    182以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 23:02:13.93 ID:iRs1N69bo
    市街 某所

    サキエル「……」

    「ダメだったんだね。イロウル、君のことは忘れないよ」

    ラミエル「……」キャー…

    シャムシエル「……」ニョローン

    「この拾った機械の箱一つではリリンの頭脳に太刀打ちできないようだね」

    サキエル「……!」

    「イロウルもよくやってくれたと思うけれど、やはり性能の差には敵わないのさ」

    サキエル「……」

    「落ち込むことはないよ。イロウルは生きていた証を僕たちに残してくれた」

    サキエル「……?」

    「メールの受信ボックスに何か届いていないかい?」

    サキエル「……」カタカタ

    イロウル:サヨナラ サキ ニ イキマス ツイシン カギ ハ アソコ ニ アルミタイ デス

    「ありがとう、イロウル。これでまた一つ、僕たちは前に進める」






    186以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/07(日) 01:06:30.63 ID:VAAVPkpfo
    うーんこの無能指揮官






    183以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 23:05:22.69 ID:M8APkxrBo
    これで量産機戦は楽勝だな






    184以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 23:29:02.03 ID:I/lJujSAO
    マトリエルが生き残り
    サハクィエルとイロウルが消えるなんて

    ところでサキエルたちに偉そうにしてるホモは誰リス?






    185以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/06(土) 23:58:16.29 ID:ieZSRxIaO
    たぶんリリス






    187以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/07(日) 01:20:45.18 ID:d686+2eV0

    おもしろい






    188以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/07(日) 07:29:38.26 ID:b70NDu/80
    このマトリエルはゴキブリとか駆除してくれそうだな






    189以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/07(日) 08:56:44.84 ID:yK2/6nVDO
    マトリエル軍曹か、頼りになるな……






    191以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/06/07(日) 15:07:18.99 ID:C9LFyWbdo
    サハクィエルの出番の無さw



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    この記事へのコメント
    1. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 04:07
    1ゲト
    2. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 04:40
    意外に長い!
    3. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 05:10
    続きが読みたい!
    4. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 05:16
    ちゃんと面白かった
    5. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 05:41
    少年よ〜初号機になーれ♪
    6. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 05:50
    監督だけにウルトラマンよろしく変身するのかと
    7. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 10:08
    ???「俺はニトロ・ウォリアーになる!!」
    8. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 10:34
    ???「シンジ、お前はネルフの柱になれ」
    9. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 18:00
    これはひどい 良い意味で
    10. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2015年06月29日 20:05
    エヴァのパイロットはリアルファイターだった…?
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