カズマ「おまわりさん!こいつです!」 ダクネス「!?」
    2016年03月24日 コメント(4) 長編創作・SS 
    20160208101158
    1 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:39:57.56 ID:DaMxCUIA0
    「ふぅ……今日は月がきれいですね」

     ここは留置場。
     子供から名前をバカにされ、むしゃくしゃして広場に爆裂魔法を使ったら捕まってしまった。
     世知辛い世の中になったものだ。

    「めぐみん。めぐみん!」
    「ん?この声はアクアですか?」
    「迎えに来たの。逃げるわよ」
     まったく……。私のために脱獄の助けをするなんて、素晴らしい仲間を持ったものです。


    −−−−まぁ、明日には釈放されるので、余計な事はして欲しくないのですが。







    2 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:40:54.91 ID:DaMxCUIA0
    「大丈夫です。明日には出られる身ですので、アクアは見つかる前に逃げてください。そろそろ見回りも来る時間のはずです。」
    「大丈夫。心配しないで」
     心配しないで?どういう意味なのだろう?


    「外でダクネスとカズマが露出お散歩プレイをしているから、警察はそっちで手一杯なの。だから見回りは…………って、なんで寝たふりするの!?めぐみん!?」


     これ以上、警察の人に怒られたくないので私は寝ることにした。






    3 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:42:41.02 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

     私、ダスティネス・フォード・ララティーナは我慢の限界だった。

    「か、カズマ……。そろそろ我慢の限界だ」
    「え?なにが?」
     くっ、この男。わかっているくせに……
    「わ、私の口からそれを言わせるのか。さすがカズマだな。いいだろう」
    「は?お、おい。お前、何を……」

     我慢できなくなった、私は声を大にして言う。
     ギルドにいた他の冒険者も私に注目した。
    「先日、めぐみんと屋敷で深夜におしっこ我慢プレイをしていたんだろう!? なぜ私を呼んでくれなかったのだ!? 私はこう見えて我慢大会連続優勝者だぞ! その私をのけ者にするなんて……く、くぅ……さ、さすがカズマだ! まさかのお預けプレイとは! ……ん? めぐみん、どうかしたのか? 赤くなってプルプル震えて…………」



    「『エクスプロージョン』ッッ!」



    −−−−あぁ、やはり爆裂魔法は最高だ−−−−






    4 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:44:11.25 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

     ここは留置場。先日何かをやらかしたダクネスを迎えに来た。
     あいつは貴族だからすぐに留置場から出られるらしい。
     この異世界は権力が全てだからな……。はぁ……


    「おい、迎えに来たぞ。ダクネス」
    「いつもいつもすまないな。カズマ」
    「で、今度は何をやって捕まったんだ?」


    「広場で大量のところてんスライムが体に絡まってな。それで興奮……いや、取るのに時間がかかってな。するとなぜか警察がやってきて……って、どこに行くんだカズマ!? 走ってどこに行くんだ!?」



     その後、全力でところてんスライムを大量購入し、屋敷でダクネスにプレゼントしようとしたら、めぐみんとアクアに白い目で見られたのはまた別の話だ。






    5 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:46:00.37 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

    「ダクネスにはこういう服が似合うと思うの」
    「こ、これは私には可愛すぎないか!?」
     私、水を司る女神アクアがアクシズ教団の勧誘を行っていたら、お店の前でうろうろしていたダクネスを見かけた。
     ダクネスは中々自分に素直になれない。
     きっと欲しい服も買えない。
     だから、気が利く私が服を選んであげることにした。


    「またのご来店を〜♪」


    「ありがとう。アクア。今日はその……いい服が買えた」
    「いいのよ。いつもダクネスにはお世話になってるしね」
    「ああ、でも、こんな可愛い服……。私に本当に似合うだろうか?」
    「大丈夫よ。自分に自信を持ちなさい」
    「あ、ああ。そうだな。せっかくだし頑張ってきてみる」

     ダクネスはもじもじして恥ずかしそうにしている。
     んー、もしかしたら、きっかけがないと着れないのかも……
     あっ、ひらめいた。


    「買った服。確かスカート短かったわよね? だったら露出プレイだと思ってみるといいわ。試しにカズマの前に行ってみなさい。絶対に変な目で見られるから」

    「お、おい。さすがの私もそれはどうかと思うぞ。だが、せっかくの仲間の提案だ。試してみりゅ」


     ダクネスはすごく嬉しそう。喜んだ犬みたいにハァハァ言ってる。
     さすが私。今日も良い事したわね。






    6 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:47:07.95 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

    「おはようカズマ」
    「おはようダクネス」
    「あ、あれ?」

     朝起きたら、いつも俺が座る椅子がなかった。
     お、おかしい。昨日はあったはず……誰かが隠したのか?


    「どうしたカズマ? ん? 椅子がないのか? 仕方ない。クルセイダーである私が椅子になってやろう。なに気にするな。仲間を守るのは聖騎士として当然のことだ」

     ダクネスは訳の分からない事を言うと空気椅子のポーズをとる。
     なるほどダクネスを椅子にして座ればいいのか。これは極上の椅子っぽいぞ。
     特に背もたれが気持ちよさそうだ。



    「!?」

     めぐみんが目を真っ赤にしながら俺を見ていた。
     や、やばい。このまま座ったら殺される!?




    「ほぅ。私の視線に気付きながらダクネスに座るとはいい度胸ですね」
    「なっ、お、俺はいつの間に!? こ、これが極上の椅子の魅力の力か!?」
    「か、カズマ、あまり力を入れるな。私にも……んんっ。あぁ限界がぁ……」




     この後、無茶苦茶めぐみんから殴られた−−−−






    7 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:47:39.82 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

     私、ダスティネス・フォード・ララティーナは誇り高い聖騎士のクルセイダーだ。
     我慢大会も連続で優勝している。これもクルセイダーの特訓の為だ。
     クルセイダーは前衛で耐えるのがメインだ。
     我慢大会くらい簡単に勝てないようでは、前衛は務まらない。
     しかし、そんな誇り高い聖騎士で我慢強い私でもカズマには勝てない。



    「さあ、ダクネス。これは野球拳と言って日本の正式な国技だ。負けたら絶対に脱ぐんだぞ! 絶対だからな!」
     あと1回。あと1回負けたら私の下着姿がこいつの目の前で露わになる。

    「え?めぐみんさん…………目が凄く真っ赤なんですが……って、ぎゃぁぁぁぁ! 痛い痛い痛い!」
     そして、下着姿になった私はカズマの舐めるような視線を受けて……


    「ギブギブギブギブ! 助けてくれ! ダクネス!」
     あぁ……もう最高だ!!!!! 早く脱がせてくれ! カズマ!







     ん?やけに静かだな。
     私が妄想にふけっている間にかなりの時間がたったようだ。

     ま、まさか、カズマ……。ここまで脱がせておいて部屋に戻ったのか!?
     くぅ……。なんという屈辱。こんな屈辱初めてだ!
     やっぱりあいつは最高だ!






    8 ◆xW69XHZIXl2A :2016/03/23(水) 00:49:35.80 ID:DaMxCUIA0
    ■別の日

     親友のダクネスがいつも楽しそうにしていた。
    「どう? たまにはあたしとクエストにいかない?」
    「クリス。その誘いは嬉しいが……。すまない、今日はカズマ達と行く予定が」
    「そっかー」
    「そう悲しそうな顔をするな。よかったら一緒にどうだ?」
    「ううん。そうじゃないんだ。あのダクネスが私意外と上手くやってるのが……。ちょっと妬けちゃってさ」
    「うっ……いやその……なんだ……」

     照れくさそうにしながら、返答に困っているダクネスにあたしは一つ質問をする。
    「ねえ、ダクネス。今のパーティーは楽しい?」
    「……ああ。最高の仲間だ。この仲間になら命をかけてもいい。そう思えるくらいに最高のパーティーだな」

     ダクネスの笑顔を見た。
     くやしいなぁ……。
     あたしといた時以上の笑顔だよ。

    「そっかー。じゃあ、いつもの病気もほどほどに頑張るんだよ」
    「び、病気などではない! で、では、ちょっと行ってくる」
    「うん。行ってらっしゃい」


     親友を見送ってあたしは−−−−

    もっともっとその素晴らしい仲間を好きになりますようにと。心の底からの祈りを捧げた−−




    あと例の性癖も少しは落ち着きますように−−−−





           終わり






    10以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/23(水) 00:58:17.52 ID:DAMjihsIo
    乙乙






    11以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/23(水) 01:39:40.97 ID:rgWAUfhxo
    いいやつなんだけどシリアスになりきれないんだよなぁw



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    この記事へのコメント
    1. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2016年03月24日 03:37
    ララティーナちゃんかわいい
    2. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2016年03月24日 11:44
    一回ぐらい「いってくりゅ!」が欲しかったな
    3. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2016年03月24日 12:43
    ダクネス見てるとジャガーさんに出てきたガマン大好き阿部さんを思い出すわ
    4. Posted by 以下、金ぴか名無しさんがお送りします。   2016年03月24日 18:46
    エリス様なにしてるんすか
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