【アイマス】 貴音「らぁめん、にんにく、時々響」
    2019年12月23日 コメント(0) 長編創作・SS 
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    1以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:06:10 ID:xZlJxlZo
    ――食。即ち生きること。


    古来、”食”と"生"とは切っても切り離すことのできない関係にありました。
    しかし、現代ではその関係性が薄れつつあります。
    何故ならば、現代は”飽食”の時代とも呼ばれ、食糧難とは程遠い世界が(少なくとも日本国では)形成されています。(飽食に関する現代日本の問題点に関しては多々ありますが、ここでは触れない事とします。)

    ”飽食”になるとどうでしょうか。食に飽きた人々は、そこに新鮮さと楽しみを見出す事にしました。
    らぁめんはその代表とも言うべき存在。高塩分、高カロリーを欲しいままにするだけでは飽き足らず。栄養素の偏りも著しい。
    元来の観点で言えば、健康的な"生"を遠ざけるらぁめんは”食”とは呼ぶべきではありません。

    しかし、逆説的にらぁめんは稀有な概念へと昇華しました。
    ”食”の喜びを追求し、追究し続ける。”食”を究めたが故に、”食”とかけ離れる概念へと変貌を遂げた。純粋なる喜び・幸福・快楽。その凝集した概念へと、です。
    なればこそ、そのスープは命の源となり、モヤシが芽吹き、麺は照り輝くのです。


    ――らぁめん。即ち生きる意味を探求すること。

    記 四条貴音






    2以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:07:15 ID:xZlJxlZo
    響「なんてエッセイ書いてんだ、貴音ェ……」

    P「意外と好評なんだよな。反響も大きいみたいだぞ」

    響「脂カスみたいな文章なんだけど……何がウケてるの?」

    貴音「脂も増せば、山となるのですよ。響」モワァ

    響「くっっさ!!! ニンニク臭!!!」ブンブン

    響「今から営業行くんじゃないのか!? 何考えてんだよ貴音ェ!」

    貴音「寧ろそれが先方の要望でして……誠、困ったものです」ツヤツヤ ウットリ

    響「……」ヒクヒク

    P「ああ、営業先のクライアントっつうか、案件が二郎系ラーメンイベントなんだよ」

    響「……最近アイドル業からどんどん遠のいてってるけど、いいの?」

    P「多様性多様性っ。ダイバーシティだぞ〜、響」






    3以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:07:47 ID:xZlJxlZo
    響「……別にいいけど、我が家はニンニク多様性は認めないぞ。ニンニク臭い状態でウチの敷居は跨がせないから」

    貴音「そんなっ。私の夕飯はどうなるのですっ!?」モワァ

    響「らぁめんでも食べなよ……」

    貴音「流石の私でも、三食らぁめんな訳ありません。らぁめん以外の食にも触れることで、より一層らぁめんが際立つのです」

    響「自分の作る料理はラーメンの踏み台か?」ギロリ

    P「しかもこの前、『らぁめんのとりぷるへっだぁとやらを完遂いたしました(恍惚)』って嬉々として報告してこなかったか?」

    貴音「……」知らんぷり

    響「……」






    4以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:09:39 ID:xZlJxlZo
    響「うがー!」プンプン

    響「自分がニンニク嫌いなの知ってるだろ! 別に他人の好きな物は否定しないけど、配慮はして欲しいぞ」

    貴音「なんと。それは初耳です」アゼン

    貴音「――確かに、らぁめんを食べた後に家に帰ると、やけに嫌な顔をするなとは感じていたのですが」

    響「さらっと自分ちを我が家扱いするな」






    5以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:10:41 ID:xZlJxlZo
    P「何でニンニク嫌いなんだ?」

    響「だって臭いじゃん」

    P「食べた後は確かに殺傷能力高まるけど、食う前はいい匂いだろ?」

    響「そうだけど……嫌なものは嫌なの!」

    響「ただでさえネットでは自分の事臭い臭い言われてるのに……ん?」

    貴音「……」スッ

    響「な、なに? そんなに近づいて怖いんだけど」ピクッ

    貴音「」ガッ

    響「んっ」バタバタ

    貴音「ほぁぁぁぁぁ」モワァァァァ

    響「あばばばばば」白目

    響「」バタン






    6以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:11:22 ID:xZlJxlZo
    P「……何してんだ、貴音」

    貴音「……本当に殺傷能力があるかどうか試したくて……」

    P「あぁ……」






    7以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:12:21 ID:xZlJxlZo
    ――昼、某所ラーメンイベント――

    響「目が覚めたら地獄に居た」呆然

    P「違うな。ここはニンニクの楽園だぞ?」

    響「……」ムスッ


    司会「――本日のゲストはなんと、話題筆頭! 知らない人はいないベストセラー『らぁめん道』の著者、四条貴音さんにお越しいただいております!」

    ワーワー、ヒューヒュー、ザワザワ

    響「自分その本知らないんだけど」

    P「冬なのに真夏のような暑さだなここは」ヤレヤレ パタパタ

    響「無視すんな」






    8以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:12:54 ID:xZlJxlZo
    貴音「ごきげんよう。四条貴音と申します。本日は皆さまとらぁめんの喜びを共有するべく参りました」ヨロシク

    司会「はい、貴音さんありがとうございます。説明は不要かと存じますが、彼女は称号『ニンニク女王』のディフェンディングチャンピオン」

    響「攻める奴がいないのに防衛もくそもねーだろ」

    司会「彼女の前に敵はおらず、『永世ニンニク女王』が目前に迫っていることで有名です」

    響「物理的に敵がいないだけだと思う」

    P「おい。野次を飛ばすな、野次を。飛ばすのは汁だけにしとけ」

    響「」ペッペッ

    P「うわっやめっ」






    9以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:13:37 ID:xZlJxlZo
    貴音「司会殿、私の経歴など不要です。らぁめんの前では皆等しい存在。らぁめんは、経歴、性別、人種、思想をはじめとする全てのことを些末にしてしまう。なればこそ、らぁめんを通じて私たちは溶け合い、理解し合える。そう、ド乳化した濃厚スープのように。そして、湧き立つ湯気とにんにくの香りのように、高次元の存在へと昇り詰めるのです」

    聴衆「」ウルウル、ジーン

    響「何言ってんだアイツ」

    P「……!」ハッ

    P「その理論でいくと、ラーメンは間接乱交パーティだった……!?」ウォォ

    響「神よ、このイかれた子羊を救い給へ」アーメン






    10以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:14:17 ID:xZlJxlZo
    司会「貴音様……!」ポロポロ

    司会「すびばぜん……っ、感動で涙が止まらくて!」ズズズ

    貴音「良いのです」スッ

    司会「えっ?」

    貴音「涙は流すべきなのです。何故なら、涙は塩辛い」

    司会「……?」

    貴音「塩分を身体から出せば、次のらぁめんが一層身に染みる」

    貴音「そうそれは、塩分の先行投資」

    響「??????」






    11以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:14:49 ID:xZlJxlZo
    貴音「すてぃーぶ・じょぶすもこう言っています。塩分と株価は、高ければ高いほど良いと。らぁめんは経済なのです」

    響「微塵も言ってねぇ」

    貴音「豚はトロトロが良い。しかし、損切はトロくてはいけません」

    貴音「(肉)汁よく剛を制す。仕事その他もろもろのストレス源により受ける暴力も、トロトロの豚が私たちを救ってくれます」

    貴音「らぁめんは私たちの聖書なのです」

    響「……」スマホポチポチ

    P「つっこみサボるなよ〜」






    13以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:16:50 ID:xZlJxlZo
    司会「それではこの後はメインイベント、我らが神、四条貴音様による耐久次郎レースのほうへと参りたいと思います」

    「「「ワアアアアアアァァァァァァ」」」

    響「……自分、控室に戻っとくぞ」

    P「おう」






    12以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:16:05 ID:xZlJxlZo
    ――数時間後、控え室――

    響「zzZ」

    貴音「うっぷ……」

    貴音「流石に食べ過ぎました……」パンパン

    響「……うがっ」

    響「あっ、お帰り」

    貴音「あれ……響が2人います――」

    貴音「」バタン

    響「貴音!?」ダッ

    響「しっかりしろ貴音!!」






    15以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:21:00 ID:xZlJxlZo
    貴音(朦朧とする視界は、らぁめんの湯気に包まれているような錯覚を与えてくれました)

    貴音「あぁ……もうダメです……」

    貴音「棺には、にんにくをお供えしてくださいね……」

    響「ステーキ感覚で火葬すんな」

    ピーポーピーポーピーポー






    16以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:21:43 ID:xZlJxlZo
    ――夕方、病院――

    響「……」

    P「……大丈夫かな」


    医師「」ガチャ

    響「先生!」ダッ

    響「貴音は……貴音は大丈夫なんですか!?」

    医師「ははは。安心してください。今は寝ていますが、彼女は至って健康ですよ」

    響「いえ、絶対頭の病気なんでもっかい検査してください」

    医師「ええぇ……」






    17以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:22:13 ID:xZlJxlZo
    医師「健康なんですが、食生活には気をつけてもらわねばなりません」

    医師「昏睡の原因は異常な高血圧と高血糖です」

    P(なんでさっきは『至って健康』なんて言ったんだコイツ)

    医師「食生活を変えるためには、周りの方の協力があった方が良いでしょう。聞けば、四条さんは我那覇さんの家で食事のお世話になっているとか。大変ですが頼みますね?」

    響「はい、断食させます」真顔

    医師「……死なない程度にね」

    医師「直に目覚めるでしょう。明日には退院できますよ」ハハッ

    響「ずっと病院食を喰わせたいなぁ……」






    18以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:23:05 ID:xZlJxlZo
    ――深夜、病室――

    響「……っ」カクンッ

    貴音「んっ……」モゾモゾ

    響「んがっ」ハッ

    響「……貴音! 目が覚めたのか?」バッ

    貴音「ここは……? 私、倒れたのですね。夢かと思っていました」フゥ

    響「どうせラーメン食べる夢でも見てたんだろ」ヤレヤレ

    貴音「いえ。らぁめんを禁止される夢です。おかしいですよね。そんなことあるワケないのに」

    響「あるぞ?」






    19以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:23:50 ID:xZlJxlZo
    貴音「えっ?」キョトン

    響「だから、今後はラーメンを食べちゃ駄目ってお医者さんも言ってたぞ」

    貴音「うふふ、まったく。響は詰まらない冗談しか言わないのですから。まるでふやけためn」

    響「貴音、ラーメン、一切禁止」オワカリ?

    貴音「高菜らぁめん野菜増し?」

    響「……」ピキピキ






    20以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:24:35 ID:xZlJxlZo
    P「貴音っ! 目を覚ましたのか!?」バァン

    響「しーっ。病院ではお静かに、だぞ」

    P「おっと、すまない」ペコ

    P「貴音――」チラッ

    貴音「……」チーン

    P「――寝てるじゃないか」

    響「そのまま目覚めないで欲しい」






    21以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:25:39 ID:xZlJxlZo
    ――数日後、765プロ事務所――

    春香「あ、貴音さん! おかえりなさい。身体の方はもう大丈夫なんですか?」

    貴音「ええ、まこと健康体です。この度はどうもお騒がせしました」

    響「健康体じゃないからね。今日から自分が食生活の管理するから」

    春香「仲いいなぁ」

    貴音「らぁめんは一日何回まで食べて良いのですか?」

    響「ゼ・ロ」

    貴音「またまた御冗談を」ハハハ

    貴音「……えっ?」






    22以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:26:17 ID:xZlJxlZo
    ――貴音がらぁめんを禁止されてから、1日後――

    貴音「……お腹がすきました」

    響「野菜を喰え。精進料理だけ喰え」

    貴音「そんな殺生な。第一私は仏教徒ではありません」

    響「? 何か信仰してたっけ?」

    貴音「らぁめん教です」フンス

    響「」ピキピキ






    23以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:27:09 ID:xZlJxlZo
    ――2日後――

    貴音「お、お腹がすきました」

    響「さっき食べたばっかじゃん」

    貴音「野菜炒め定食ですよ!?」

    響「……うん。充分だぞ」

    貴音「草なんぞおやつにもなりません」

    響「そりゃご飯だからね」






    24以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:27:49 ID:xZlJxlZo
    ――3日後――

    貴音「らぁめん……」

    響「……」






    25以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:28:19 ID:xZlJxlZo
    ――4日後――

    貴音「もう我慢の限界です……」

    響「頑張れ〜」






    26以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:28:54 ID:xZlJxlZo
    ――5日後――

    貴音「ア、アァ……」ゲッソリ

    P「響、貴音のやつ流石に何か食わせてやれよ。日に日にやつれてるじゃないか。断食は酷だぞ?」

    響「三食きっちり草食わせてるぞ」

    P「貴音ェ……」






    27以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:29:32 ID:xZlJxlZo
    ――6日後――

    貴音「ふぅ」ツヤツヤ

    響「――あっ、テメッ、ラーメン食ったな?」

    貴音「果て? 麺妖な事を仰いますね」

    響「見りゃ分かんだよ!!」オラッ

    貴音「ひぃぃっ」






    28以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:30:16 ID:xZlJxlZo
    ――11日後――

    貴音「ア、アァ……」ゲッソリ

    P「この光景どっかで見たな。デジャヴか?」

    響「自分はほぼ毎日見てる」

    貴音「響、らぁめんを作る許可を……」

    響「あ? 駄目に決まってるぞ」ギロッ

    貴音「ち、違います。食すためではありません。らぁめんに命を捧げ、共に生きると誓った身。食さずともらぁめんと共に在りたいのです」

    響「……誰が食べるんだ?」

    貴音「ゆくゆくはお店を開きたいと考えています。まずは響にお客になって欲しいのです」

    響「アイドルが本業だからね? 覚えてる?」






    29以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:31:11 ID:xZlJxlZo
    ――12日後――

    貴音「ふぅ」ツヤツヤ

    P「――あっ、貴音、ラーメン食ったな?」

    貴音「いえ。私は食べてはおりません」

    響「食べたのは自分だぞ」モワァ

    P「……響から香ばしい匂いがする」クンクン

    貴音「私はらぁめんをただただ拝みたい。それだけで良いのだと気づいてしまいました」

    響「自分は改めてニンニクが嫌いだと思い知ったよ」モワァ






    30以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:31:50 ID:xZlJxlZo
    ――響がラーメンを食わされてから、1日後――

    響「お腹空いたな……」

    貴音「らぁめんを頂きましょう。らぁめんは完全食なのです」

    響「自分、絶対らぁめん教は信仰しないから。絶対にだぞ」

    貴音「その減らず口がどこまで続くか見ものですね」アーハッハッハ

    響「」ピキピキ






    31以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:32:21 ID:xZlJxlZo

    ――2日後――

    響「お、お腹いっぱいだぞ……」

    貴音「まだ今日は1回しか食べてませんよ?」

    響「何回食わせる気だ!?」

    貴音「何度でも……です!」

    響「炭水化物以外が欲しい……」

    貴音「ほう、気づきましたか。モヤシの有用性に」

    響「……」






    32以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:33:01 ID:xZlJxlZo

    ――3日後――

    響「もうらぁめんヤダ……」

    貴音「……」






    33以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:33:46 ID:xZlJxlZo

    ――4日後――

    響「もう我慢の限界……」

    貴音「ふぁいとです、響」






    34以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:34:42 ID:xZlJxlZo

    ――5日後――

    響「う、うぅ……」テカテカ

    P「貴音、響に流石に野菜を食わせてやれよ。日に日に脂ぎって来てるじゃないか。偏食は毒だぞ?」

    貴音「三食きっちりモヤシを食べております故」

    P「……響ぃ……死ぬなよ」






    35以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:35:20 ID:xZlJxlZo

    ――6日後――

    響「ふぅ」ツヤツヤ

    貴音「――あっ、響ッ! 作り置きのラーメンをいぬ美に食べさせましたね!?」

    響「さぁ? 誰かが美味しく食べれば、粗末にはしてないから大丈夫だぞ!」

    貴音「響に食べて欲しいのです!!」オラッ

    響「ひぃぃっ」






    36以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:36:28 ID:xZlJxlZo
    ――11日後――

    響「う、うぅ……」テカテカ

    P「この光景どっかで見たな。デジャヴか?」

    貴音「最近は毎日こうですから」

    響「貴音ぇ……ラーメン作るのやめて……」

    貴音「駄目に決まっています」ギロッ

    響「ち、違うんだぞ! ニンニクが! ニンニクが無理なんだ! 最近、『アイドルのくせに臭い』ってネットで悪口が止まらないんだぞ!」

    貴音「元からです」

    響「うがー! 無理無理無理無理」ダダダダッ

    貴音「あっ、コラ! 響! 待つのです!」






    37以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:37:26 ID:xZlJxlZo
    ――12日後――

    響「ふぅ」ギラギラ

    P「――あっ、響。何か今日は元気だな? ラーメンからは解放されたのか?」

    貴音「いえ。らぁめん刑は継続中です」キリッ

    P「自分で刑言うとるやん」

    響「にんにくこそ世界」モワァ

    P「響からヤバい匂いがする」ウワァ

    響「自分は臭いのが大好きだ。匂いが無いのは個性が無いのと同じだからな」ウンウン

    貴音「私は今宵ようやく真の意味で響と通じ合うことが出来ました」ウルウル

    P「大丈夫かなぁウチの事務所」






    38以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:40:41 ID:xZlJxlZo
    ――臭。即ち惹かれ合うこと。


    古来、”臭い”と"魅力"とは切っても切り離すことのできない関係にあったんだぞ。
    一般的に言われてるのは、遺伝子的に遠くて相性の合う人の臭いは不快に感じないという事。つまり、臭いによって性質を把握し、その違いから自分に必要な物を取捨選択していたんだ。
    でも、現代ではその関係性が薄れつつある。臭い物に蓋をする世の中になってしまったからだぞ。現代は水と富に溢れ、毎日お風呂に入ることが当たり前になった。

    ”清潔”になるとどうなるか。清潔に慣れた人々は、臭いの強い物を忌み嫌いようになったんだぞ。つまり香水に代表されるような、所謂良い香り――偽りの香りだけを身に纏い、自分に嘘をついて生きているんだ。
    でもそれで本当にいいのか。臭いはありのままの自分を映し出す鏡だ。偽りの自分を好きになってもらうことが本当に正しい事なのか。自分はそうは思わない。

    これは食べ物にも当てはまる事だぞ。ポピュラーな物で例を挙げるとすればチーズや納豆。マイナーな物だとくさややドリアン、臭豆腐とかもあるぞ。臭いの個性が強いせいで好む人が分かれる食材たち。でも、ひとたびその臭いの相性が合えば、これ以上ない快感へと変貌する。
    臭いだけじゃなくて味の個性が強いものでも例えるならば、牡蠣あたりだろうか。好きな人は凄く好きだし、嫌いな人は絶対食べたくないぐらいのレベルの食べ物だろう。

    また、中でもにんにくは神に等しい存在なんだ。強烈な臭いは料理の香りをにんにく一色にマスクしてしまう。だがその料理は非常に食欲をそそるだけでなく、味を高め合うんだ。面白いよね? 極限まで高められた臭いの個性は他者を潰すのでなく、むしろ際立たせる。その神々しいコラボレーションを体感するためなら次の日の悪臭なんて些細な問題さ。自分レベルになると次の日のにんにく臭さえ愛しいよ。

    これで”臭い”がどういう物か皆にも分かってもらえたと思うぞ。
    無臭が正義とされる時代は既に過去となりつつある。海外では1週間着たTシャツを嗅ぎ合う合コンも存在しているくらいだからね。
    臭いとは自分たちの人生をより良い物にするエッセンスなんだ。


    ――にんにく。即ち生きる快楽を追究すること。

    記 我那覇響






    39以下、名無しが深夜にお送りします :2019/12/22(日) 21:41:42 ID:xZlJxlZo
    春香「何このエッセイ。これ書いたの響ですよね?」

    P「意外と好評なんだよな。反響も大きいみたいだぞ」

    春香「最近なんか様子が変だと思ったら……一体全体なにがあったんですか?」

    P「……知らない方が身のためだぞ」

    春香「?」

    おわり



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