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〈あらすじ〉
内気で要領が悪く、驚くほど存在感の薄い青年サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)。

秘かに想いを寄せるコピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)にもまるで相手にされない。

そんなある日、彼の会社に新入社員がやって来る。 期待の新人と紹介されたそのジェームズという青年は、なんとサイモンとまったく同じ容姿をしていた。

混乱するサイモンをよそに、人当たりの良いジェームズはどこでも要領よく立ち回り、すぐに周囲の人望を集めていく・・。



製作国 イギリス  THE DOUBLE  (93分)

監督: リチャード・アイオアディ
脚本: リチャード・アイオアディ/アヴィ・コリン
出演: ジェシー・アイゼンバーグ/ミア・ワシコウスカ/ノア・テイラー




こちらの作品、もう一人の自分の出現によって人生を狂わされる男の姿を描く、なんとも不条理な心理スリラーです~~。

映画冒頭、電車に乗っていたサイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)の前に、男が立ちはだかるシーンから始まります。

「そこは俺の席だ。 どいてくれないか」

見渡せば車内は空いていて、不可解に思いながらもサイモンは席を譲り、さらに電車を降りようとすると、荷物を運び入れる人らに邪魔され、挙句の果てにカバンをドアに挟まれ、そのまま電車は発車してしまいます。



その後会社に向かうも、カバンの中に入れていたIDカードを紛失してしまったサイモンは、顔見知りのはずのセキュリティ・ガードに入社を拒まれてしまうのですね。

サイモンに降りかかる災難は、止む気配を見せません。

新入社員として紹介されたジェームズという男は、なんと、サイモンとまったく同じ容姿をしていて・・。



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ブラウン管テレビに古めかしいコピー機、さらに携帯電話も存在しないとすれば、時代設定は1970年代か、80年代頃だと思われます。

「もうひとりの自分」が現れるという設定は、孤独を恐れる主人公サイモンの空想の産物か?

答えを見る側に提示せず、不可解な出来事の連続に、観る側はこの物語をどう捉えるのか。

好き嫌いが分かれそうな作品ですけど、私的には嫌いではありませんでした。



「ブルーシャトー」や「上を向いて歩こう」など、日本歌謡が時折流れ、この不可解な世界観をさらに不思議空間へと導くのですよね。

サイモンが想いを寄せる女性ハナ(ミア・ワシコウスカ)の存在も、この作品のミステリアス感を盛り立てているように感じました。

衣装や小道具に頼らず、サイモンとジェームズを演じ分けたジェシー・アイゼンバーグの好演も光っていましたね。 



デヴィッド・リンチを思い起こさせる不可思議な作風は、私的にはちょっと懐かしかったですね。

こういう訳わかんない系の映画、好きですよ。



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