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〈あらすじ〉
バブルがはじけて間もない1994年。

銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。

一方、自分に関心のない夫(田辺誠一)との関係に虚しさを抱く中、年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会い不倫関係に陥っていく。

彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい・・。



製作国 日本  (126分)

監督: 吉田大八
脚本: 早船歌江子
出演: 宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/小林聡美/田辺誠一




こちらの作品、横領犯となり代わってゆく平凡な主婦を宮沢りえ主演で描く、サスペンスドラマです~~。

いやー、これは面白かった。 劇場で観て正解でした。



銀行の契約社員として働く梨花(宮沢りえ)は、夫(田辺誠一)と平凡ながらも仲睦まじい生活を送っていました。

そんな折、顧客の孫である大学生・光太(池松壮亮)と出会い、あれよあれよという間に不倫の関係に。

光太には多額の借金があり、なんとか力になりたいと考えた梨花は、ほんの出来心から顧客の金に手を付けてしまうのですね。



一度きりの過ちのはずが、光太との刺激的な日々に感覚が麻痺してしまい、横領を本格的に繰り返すようになります。



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生々しいほどの「お金」のお話で、主人公・梨花の「欲」は誰しもが共感できてしまうと思います。

ほんの出来心から、梨花が本格的に横領に手を染め、犯罪者となってゆく過程は、もう、ハラハラドキドキ。

サスペンスドラマとして有無を言わせぬ面白さがありましたね。



後ろめたいことをしている梨花に対して、同僚の相川(大島優子)、そして勤続25年の大先輩・隅(小林聡美)の存在が彼女を脅かすのですね。

女の嗅覚というんでしょうか、梨花の横領という行為がいつ、誰の手によって発覚してしまうのか、この上ないスリリング感をもって描かれてゆきます。



梨花の不倫相手、光太は、始めの頃は純朴な青年という風情でしたが、梨花の金回りが良くなるにつれ、ダメ男となってしまうくだりも面白いですね。

良かれと思ってしたことが、相手を堕落させてしまう。

人生、そう思うようにはいかないよ、ってやつでしょうか。



10代の頃に一世を風靡したあの宮沢りえが、40を過ぎ、お世辞にも若いとは言えない風貌になり代わっていることに、多少の違和感を覚えたりもしました。

小室哲哉プロデュースでデビュー曲を歌っていたあの宮沢りえが、年増の銀行員を演じている。

時間は確実に、経過している。

物語とは無関係ですが、そんなことを強く実感する一作でもありました。




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