2020年12月13日
アルトデウスBCが百合過ぎる件
『ALTDEUS: Beyond Chronos』(アルトデウス: ビヨンドクロノス)
現在、Oculus Quest専用タイトルとして発売されているVRアドベンチャーゲームである。
ロボに乗ったりもするが、ADVゲームと言い切っていい。
この作品、ものすごく百合である。
PVを見てから購入したのに、ゲームを始めてから「え、主人公って女の子なの?」と気付き、そのまま百合空間に拉致されてしまった。
とにかく素晴らしい百合ゲームなので、購入しよう。
Oculus Quest を持っている人はマストバイ、持っていない人はsteam版がそのうち出るらしいので買おう。
ここからは若干のネタバレが入ります。
一切知らずにゲームしたい人はスマホかタブレットかパソコンを投げ捨ててください。
◎あらすじ(というかゲームが始まるまで)
どこからか現れる巨大生物(生物か?)「メテオラ」に世界を滅ぼされた人類は地下に最終拠点を設置し、巨大ロボット「マキア」で襲来するメテオラを撃退しつつ雌伏の時を待っていた。
そのマキアに搭乗するために遺伝子操作で最適化された「デザイナード」として生を受けた少女「クロエ」。
訓練だけの毎日の中で彼女は育つ。
マキアの搭乗者として軍隊「プロメテウス」に所属したクロエに一つの指令が下される。
それは評議員の娘「コーコ」の護衛であった。
盲目であり、両足が不随ながら聡明で博識なコーコに促され、書物と対話によりクロエは人間らしい感情を芽吹かせる。
時は流れ、コーコとクロエは友情を育み、家族とも言える絆まで仲を深めていく。
だが、ある日――メテオラが襲来した日――コーコは一人で地上に出て、そしてメテオラに捕食されてしまう。
クロエはコーコを失った悲しみに沈み日々の中で、メテオラを倒すことだけを人生の目的として生きることを決めたのだった。
コーコの夢を見ていた寝起きのクロエがメテオラの襲撃の報を受けたところから物語は始まる。
◎百合に没入させる仕組み 女体化
主人公は女性なので、VR空間でプレイヤーは女体化する。
コントローラーを持つ手は細い手首とすらっとした指、胴体を見るとおっぱいがある。
自分がクロエになった気持ちになる。
◎百合に没入させる仕組み 手を使った操作
探検パートやロボット操作パートでの手を使った操作により、プレイヤーの意識がクロエにシンクロしていく。
VRゲームでは操作すればするほど没入感が高まるので、上記のパートは物語には不要であっても、プレイヤーの体験には大きな要素になっている。
◎百合に没入させる仕組み モノローグがフルボイス
このゲームに基本的に「地の文」がなく、情景描写はクロエのモノローグで行われる。
そのため、頭の中でクロエが喋っているようで、自分がクロエになったように感じさせる。
何より鬼頭明里さんの演技が素晴らしくて感情が揺さぶられる。
◎百合に没入させる仕組み 素晴らしい音楽
PV見るとわかると思うけれど、音楽が素晴らしい。
音楽が浮いて「いい曲」という感じではなく、心情や場面にぴったりとあっているけれど、耳を澄ませてみると素晴らしい曲とわかる感じ。
音楽でも感情をコントロールしてくる。
この後の感想はネタバレが入ります。
プレイするまでネタバレされたくない人はブラウザを閉じてもいいです。
閉じた人はプレイ後に読んでね。
↓
現在、Oculus Quest専用タイトルとして発売されているVRアドベンチャーゲームである。
ロボに乗ったりもするが、ADVゲームと言い切っていい。
この作品、ものすごく百合である。
PVを見てから購入したのに、ゲームを始めてから「え、主人公って女の子なの?」と気付き、そのまま百合空間に拉致されてしまった。
とにかく素晴らしい百合ゲームなので、購入しよう。
Oculus Quest を持っている人はマストバイ、持っていない人はsteam版がそのうち出るらしいので買おう。
ここからは若干のネタバレが入ります。
一切知らずにゲームしたい人はスマホかタブレットかパソコンを投げ捨ててください。
◎あらすじ(というかゲームが始まるまで)
どこからか現れる巨大生物(生物か?)「メテオラ」に世界を滅ぼされた人類は地下に最終拠点を設置し、巨大ロボット「マキア」で襲来するメテオラを撃退しつつ雌伏の時を待っていた。
そのマキアに搭乗するために遺伝子操作で最適化された「デザイナード」として生を受けた少女「クロエ」。
訓練だけの毎日の中で彼女は育つ。
マキアの搭乗者として軍隊「プロメテウス」に所属したクロエに一つの指令が下される。
それは評議員の娘「コーコ」の護衛であった。
盲目であり、両足が不随ながら聡明で博識なコーコに促され、書物と対話によりクロエは人間らしい感情を芽吹かせる。
時は流れ、コーコとクロエは友情を育み、家族とも言える絆まで仲を深めていく。
だが、ある日――メテオラが襲来した日――コーコは一人で地上に出て、そしてメテオラに捕食されてしまう。
クロエはコーコを失った悲しみに沈み日々の中で、メテオラを倒すことだけを人生の目的として生きることを決めたのだった。
コーコの夢を見ていた寝起きのクロエがメテオラの襲撃の報を受けたところから物語は始まる。
◎百合に没入させる仕組み 女体化
主人公は女性なので、VR空間でプレイヤーは女体化する。
コントローラーを持つ手は細い手首とすらっとした指、胴体を見るとおっぱいがある。
自分がクロエになった気持ちになる。
◎百合に没入させる仕組み 手を使った操作
探検パートやロボット操作パートでの手を使った操作により、プレイヤーの意識がクロエにシンクロしていく。
VRゲームでは操作すればするほど没入感が高まるので、上記のパートは物語には不要であっても、プレイヤーの体験には大きな要素になっている。
◎百合に没入させる仕組み モノローグがフルボイス
このゲームに基本的に「地の文」がなく、情景描写はクロエのモノローグで行われる。
そのため、頭の中でクロエが喋っているようで、自分がクロエになったように感じさせる。
何より鬼頭明里さんの演技が素晴らしくて感情が揺さぶられる。
◎百合に没入させる仕組み 素晴らしい音楽
PV見るとわかると思うけれど、音楽が素晴らしい。
音楽が浮いて「いい曲」という感じではなく、心情や場面にぴったりとあっているけれど、耳を澄ませてみると素晴らしい曲とわかる感じ。
音楽でも感情をコントロールしてくる。
この後の感想はネタバレが入ります。
プレイするまでネタバレされたくない人はブラウザを閉じてもいいです。
閉じた人はプレイ後に読んでね。
↓
ここからは感想。
いやね、コーコ怖すぎじゃないです?
小悪魔というか悪魔だよ。
怖くて、3周目ぐらいからコーコが回想シーンで目を開けるところは「見ないで、その目で見ないで。その目に弱いの!」と思いながらプレイしていたよ。
枯れていたクロエの感情を芽吹かせて、いっぱいの愛情で育てて、個人的な関係性を一切持たなかったクロエに自分を唯一の友人であり家族である存在として認知させ、自分が死ぬとわかっているのにクロエの脳みそがとろっとろになるまで愛で満たしておきながら、先に死んでしまうという。
怖い、怖すぎる。
もうね、自分が死んだ後にクロエがコーコのこと以外を考えさせないように調教したとしか思えない鬼畜の所業。
何なの、この子……。
鬼頭さんの演技が素晴らしくて、クロエの喪失感が心にのしかかってきて、それがクロエのコーコへの愛情の裏返しなわけで、そのクロエのコーコへの愛情が重すぎて辛かった。
そうなるように仕向けたコーコの愛情も怖い。
そして、そのコーコから分かれたノアちゃんとアニマへの感情もぐちゃぐちゃになる。
ノアちゃん可愛い!
意外と策士なところはコーコから引き継いでる!
ノアちゃんは一貫して可愛く描かれており、それを邪険にするクロエの態度がプレイヤーに罪悪感を抱かせる。
そこが不憫可愛い!
お話は全体的に暗いものの、ノアちゃんのどこか人間ではない、アニメから抜け出て来たような明るい話し方は作品の雰囲気を華やかにしている。
それにも関わらずクロエが冷たいのでプレイヤーは罪悪感を抱かずを得ない。
ノアちゃんルートではその健気さがMAXで、クロエがその罪悪感に気づいた時の罪悪感はもっと凄い。
我々の感情をぐちゃぐちゃにするのやめてもらえますか?
アニマには母性をくすぐらせられるよね。
その純粋な瞳で見ないで! あの人にそっくりな瞳で見ないで!ってなるよね(母性とは?)
アニマが出て来ることでコーコ達は
・コーコ(母、姉、友人、恋人)
・ノア(幼馴染、友人)
・アニマ(娘、敵)
とクロエに対して関係性をフルコンプしているので、そりゃクロエも辛くなるよね、プレイヤーも辛いわよ!となり、感情を揺さぶられるわけだよ、いい加減にして!
◎まさかの姉妹百合
ジュリィ博士は『東京クロノス』に出て来るユリアの妹というのはすぐにわかったのだけれど、この研究の目的がユリアにまた出会うためだったという、まさかの姉妹百合がぶっこまれていた。
お父さんは色々な意味で子育てを間違った毒親だね。
作品内で詳しく描かれた関係性って、あとはアオバと彼の父親だけなのに、ストーリーの肝に姉妹百合を入れるという製作会社の百合へのこだわりが凄い。
そんわけで公式では百合のYも一切言っていませんが、明らかに濃厚な百合作品であるアルトデウスBC。
百合界隈なら絶対にプレイしよう。
なお、同社の『東京クロノス』は全く百合ではないので気を付けて。
いやね、コーコ怖すぎじゃないです?
小悪魔というか悪魔だよ。
怖くて、3周目ぐらいからコーコが回想シーンで目を開けるところは「見ないで、その目で見ないで。その目に弱いの!」と思いながらプレイしていたよ。
枯れていたクロエの感情を芽吹かせて、いっぱいの愛情で育てて、個人的な関係性を一切持たなかったクロエに自分を唯一の友人であり家族である存在として認知させ、自分が死ぬとわかっているのにクロエの脳みそがとろっとろになるまで愛で満たしておきながら、先に死んでしまうという。
怖い、怖すぎる。
もうね、自分が死んだ後にクロエがコーコのこと以外を考えさせないように調教したとしか思えない鬼畜の所業。
何なの、この子……。
鬼頭さんの演技が素晴らしくて、クロエの喪失感が心にのしかかってきて、それがクロエのコーコへの愛情の裏返しなわけで、そのクロエのコーコへの愛情が重すぎて辛かった。
そうなるように仕向けたコーコの愛情も怖い。
そして、そのコーコから分かれたノアちゃんとアニマへの感情もぐちゃぐちゃになる。
ノアちゃん可愛い!
意外と策士なところはコーコから引き継いでる!
ノアちゃんは一貫して可愛く描かれており、それを邪険にするクロエの態度がプレイヤーに罪悪感を抱かせる。
そこが不憫可愛い!
お話は全体的に暗いものの、ノアちゃんのどこか人間ではない、アニメから抜け出て来たような明るい話し方は作品の雰囲気を華やかにしている。
それにも関わらずクロエが冷たいのでプレイヤーは罪悪感を抱かずを得ない。
ノアちゃんルートではその健気さがMAXで、クロエがその罪悪感に気づいた時の罪悪感はもっと凄い。
我々の感情をぐちゃぐちゃにするのやめてもらえますか?
アニマには母性をくすぐらせられるよね。
その純粋な瞳で見ないで! あの人にそっくりな瞳で見ないで!ってなるよね(母性とは?)
アニマが出て来ることでコーコ達は
・コーコ(母、姉、友人、恋人)
・ノア(幼馴染、友人)
・アニマ(娘、敵)
とクロエに対して関係性をフルコンプしているので、そりゃクロエも辛くなるよね、プレイヤーも辛いわよ!となり、感情を揺さぶられるわけだよ、いい加減にして!
◎まさかの姉妹百合
ジュリィ博士は『東京クロノス』に出て来るユリアの妹というのはすぐにわかったのだけれど、この研究の目的がユリアにまた出会うためだったという、まさかの姉妹百合がぶっこまれていた。
お父さんは色々な意味で子育てを間違った毒親だね。
作品内で詳しく描かれた関係性って、あとはアオバと彼の父親だけなのに、ストーリーの肝に姉妹百合を入れるという製作会社の百合へのこだわりが凄い。
そんわけで公式では百合のYも一切言っていませんが、明らかに濃厚な百合作品であるアルトデウスBC。
百合界隈なら絶対にプレイしよう。
なお、同社の『東京クロノス』は全く百合ではないので気を付けて。
gonai at 11:05│Comments(1)│
この記事へのコメント
1. Posted by 名無し 2021年08月26日 09:58
ノアはコーコの願望てんこ盛りの存在 アニマを嫌っていたのはオリジナルの人間の影響を受けた者だからこその同族嫌悪って分かった時はああーなるほどなーて コーコのバットエンド恋愛話が好きなのも伏線だったんだね