花で彩る西洋館

2007年12月25日

「花で彩る西洋館」

11月24日、横浜の山手にある3つの西洋館をいけばなで飾らさせていただきました。
「いけばな展」ではなく、あくまでもボランティアとして花をいけ、洋館を見学に来られた方々に楽しんでもらいたい、、、というのが目的です。

ただきれいな花をいける、、、というのではなく、その場の雰囲気を考えて、花を選び、花器を考えて、となりあう花同士の色の関係なんかも工夫して。

そんなことをあれこれ悩んで考えて、花屋さんにも素晴らしい花を集めてもらって、そのようにして、花をいけてきました。

先日の名古屋での花会もそうでしたが、生活の場に花をいけると、その場がいきいきとしてきます。
また花そのものの表情も、展覧会場に並んでいけられるときとは違う表情になります。

僕たちだって同じですよね。
安らげる空間にいるのと、そうでないのとでは、心のはたらきも違ってきます。
花も同じなんだなーと思います。

では、西洋館を飾ったいけばなをご覧ください。

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花で彩る西洋館 1

花で彩る西洋館10

では、まず最初は「山手111番館」のホールの花から。

ここは二階が吹き抜けになっていて、重厚な丸テーブルが置かれています。
歩きながら、どの方向からも見る事ができる場所なので、四方へ枝や花を出しています。

 花材/ウメモドキの赤い実 ピンクの大輪菊 白菊
 花器/矢野款一作(鳴門市大谷焼)

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花で彩る西洋館 2

花で彩る西洋館9

111番館のつづきです。
吹き抜けホールの窓辺。

 花材/アガペ グロリオサ
 花器/宇野仁松作

格のある器に珍しい観葉植物をのせて、赤い花を一種類だけそえたシンプルで力強いいけばなです。


花で彩る西洋館7

ホールの次の間はダイニング。
大きなテーブルに花器を二つ置いて飾りました。
花器の下に敷く敷物の色も、器にあわせています。

 花材/アンスリウム ミリオクラダス
 花器/チェコ製ガラス花瓶


花で彩る西洋館8

ダイニングの壁面には、ちゃんと花を飾る場所がつくられています。

 花材/キンエノコロソウ ガーベラ ミリオクラダス
 花器/羊頭金属花器(アメリカ)

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花で彩る西洋館 3

花で彩る西洋館5花で彩る西洋館6

111番館にはギャラリーがあり、今回はそのギャラリーを借りて数点のいけばなを展示しました。

左のいけばな
 花材/マユミ 白椿
 花器/宇野三吾作

右のいけばな
 花材/蛇の目松 バラ
 花器/清水美菜子作

マユミは実がピンク色なんです。そしてその実が割れると中から赤い種子が出てきます。

蛇の目松は松葉の一部が白くなっている松で、上から見ると蛇の目模様に見えます。


花で彩る西洋館4花で彩る西洋館3

この2作はおいっこ達のいけばなです。

左が弟くん
 花材/アマリリス アンスリウムの葉
 花器/ドイツ製

右がおにいちゃん
 花材/伽羅(きゃら)
 花器/飛天模様銅器

弟くんは盛花を習っています。おにいちゃんは名古屋につづいて生花(せいか)を出品。

花で彩る西洋館2花で彩る西洋館1

そして父と僕のいけばなです。
どちらも立花(りっか)という様式で立てています。

左が父の立花
 花材/美男葛(びなんかずら) 這柏槙(はいびゃくしん)
    しのぶ 白椿 白檀(しろまゆみ) 寒菊
 花器/寺池静人作

右が僕の立花
 花材/水仙 寒菊
 花器/銅立花瓶

父の立花は晩秋から初冬の奥深い自然味。
僕の立花はこれからが季節の水仙をのびのびといけた優しい花型です。

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花で彩る西洋館 4

花で彩る西洋館11

111番館の玄関ホールを逆向きに見たところです。

さて、111番館のつぎは、おとなりのイギリス館へ。
まずは階段の途中にある大きな窓に、、、。

花で彩る西洋館12

(ここからは、横浜市イギリス館のいけばなをご紹介します。)

 花材/オンシジウム ダイアモンドリリィ ユーカリ
 花器/ガラス花瓶(スウェーデン)

透き通るような色彩です。


花で彩る西洋館13

二階西側の部屋は寝室になっていて、サンルームにつながっています。


花で彩る西洋館14

ベッドサイドの低い台に。

 花材/ガーベラ ミリオクラダス
 花器/竹内真三郎作


花で彩る西洋館15

鏡台を使うときはこんな感じにいけないですよ^^。
今回は特別に、鏡に映ることを考えて、、。
純白のトルコキキョウが部屋を明るくしてくれます。

 花材/トルコキキョウ バンダ
 花器/ガラス花器(赤と青)


花で彩る西洋館16

鏡台と対になったところには、トルコキキョウの色違いをいけました。
こちらにもレースフラワーの白を加えて、、、。

 花材/トルコキキョウ レースフラワー
 花器/宮本博作


花で彩る西洋館17

明るいサンルーム。
夜は月のあかりがさしこんで、、、。
ロマンチック!

 花材/楓(ふう) バラ
 花器/スープチューリン

カエデ(楓)と書いてフウと読みます。
葉の色づきが美しい木です。
栗の毬(いが)に似た実がぶらさがります。

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花で彩る西洋館 5

花で彩る西洋館18

イギリス館の東側の部屋です。
リボンやオーナメントを工夫して、クリスマスの部屋にしました。

中央丸テーブルの花
 花材/カーネーション
 花器/ガラス花瓶(スウェーデン)

花の色にあわせたリボンを結んで。
リボンはフランス製。輸入リボン屋さんでみつけてきました。


花で彩る西洋館19

 花材/カンガルーポー デンファーレ
 花器/柳原睦夫作

モダンな柄の器ですね。
向きによって柄の形と色がいろいろ楽しめます。
こちらの部屋にも正午頃の太陽の光が、、、。


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 花材/ポインセチア 樅(もみ)
 花器/鹿頭のワインクーラー

雪だるまのオーナメントと星を使った工作に花をあわせました。
いけばなは器に花をいけるものですが、こんなふうに遊んでみるのも、あっていいと思います。
子供さんとの合作!なんていうのも楽しいですよ。

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花で彩る西洋館 6

横浜山手には市が管理して一般に公開している西洋館が7つあります。
今回は「111番館」「イギリス館」の隣り合わせの2つの館に加えて、ずっとはなれた場所にある「外交官の家」にも私たちで花を飾らせていただきました。


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ここからは「外交官の家」にいけた花をご紹介します。
この家はもとは渋谷にあったそうで、日本人が暮らしておられた洋館です。

ダイニングの長いテーブルに
 花材/雪柳 白糸菊 赤菊 濃赤色小菊 淡紅色肥後菊
 花器/白釉深鉢


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ダイニングの壁には棚が設えられていて、鏡がはめこまれています。
ここには格の高いいけばなが似合いそうです。

 花材/万年青(おもと) 品種名:宗石(そうせき)
 花器/三足青磁水盤


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八角形のサンルームには籐椅子が置かれ、ここには来館者がすわってもいいとのこと。
明るい部屋には太陽の恵みを。
 花材/ライム 椿
 花器/紫紅彩花器


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一階には客間が二つあります。
こちらは小さい方の客間です。
 花材/菊数種
 花器/紺色釉陶鉢


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そしてこちらが大きい方の客間です。
 花材/菊数種
 花器/緑色釉陶鉢


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大きい客間の窓辺はすこし張り出す形になっていて、ここに花を置くととても素敵だろうなと思いました。
 花材/ナタマメ 菊三種(洋菊)
 花器/森野泰明作


花で彩る西洋館31花で彩る西洋館32

大きい客間の壁には暖炉があります。
ちょうど少し高めの台が置かれていました。
 花材/木瓜(ぼけ) 黄糸菊 金茶糸小菊
 花器/デルフト花瓶(オランダ)


花で彩る西洋館33

階段の上がり口にも花を飾れる棚がつくられてありました。
ここは午前中は少し暗いめなのですが、午後からは光が差し込んで、はっとするような場所でした。
 花材/飯桐(いいぎり)の実 水仙 寒菊
 花器/加藤巌作

水仙のいい香りがしてきます。
ここまでが一階にいけた花たちです。
いろんな種類の菊を集めてもらったので、菊の間にしてみました。

では階段を上がって二階へご案内しましょう。  つづく、、、。

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花で彩る西洋館 7

外交官の1階にいろんな種類の菊をいけたので、2階はバラにしよう!と考えました。
2階には小部屋が多く、書斎、ベッドルーム、浴室といった、プライベートな部屋になっています。
そんなくつろぎの空間には、甘い香りのするバラがぴったり。

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書斎の机にグレーの塗りの板を敷いて、格のある花器に格のある花を。
 花材/胡蝶蘭(コチョウラン) バラ
 花器/森野泰明作


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小さなダイニングルームには可愛い感じに。
花材/カラー バラ
花器/柳原睦夫作


花で彩る西洋館37花で彩る西洋館38

ベッドルームには2カ所に花を飾りました。
この黄色のバラはみごとな大輪バラ。
向こう側にはバスルームがあります。
お風呂上がりにバラの香りを楽しめたら、、、、。
 花材/紫陽花(あじさい) バラ
     このあじさいは南半球からの輸入ものです
 花器/ダイヤ柄陶花器(アメリカ)


花で彩る西洋館39

ベッドの反対側には小さな丸テーブルと椅子が置かれています。
 花材/桐(きり)
     これは実ではなくて花のつぼみですよー
 花器/草花模様花瓶


花で彩る西洋館43花で彩る西洋館41

ベッドルームの奥には8角形の小部屋が。
この部屋はどんな部屋だったんでしょうね。
奥様の化粧室?
机の後ろが白壁だったので、一方向から見る、古典いけばなを飾りました。
 花材/白椿
 花器/耳付き銅器


花で彩る西洋館40

以上で「花で彩る西洋館」のすべてをご覧いただきました。
今回のいけばなは、あくまでもボランティアの延長で、ご来館の方々に楽しんでもらうことが目的でした。
花をいけていると、花の名前を聞かれたり、花好きな方とお話をしたり、言葉はなくても笑顔をいただいたり、、、。
僕たちがいけた花で、西洋館の印象をより深く心にとめていただけたのではと思います。

自分が洋館に住んでいないと、今回のような場所に花を飾ることはまずありません。
そう思うと、横浜の開放的な気風のおかげで、貴重な経験をさせていただけたことに、感謝感謝です。
たった一日のことでしたので、ここにこうして多くの方に見ていただけるのが嬉しいです。
是非、皆さんの部屋にも、花を飾ってくださいね。


花で彩る西洋館42



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2006年03月15日

西洋館に春をいける!

花は、まわりの空気をイキイキとさせる力をもっています。
日本の伝統文化である「いけばな」も、それが飾られる空間に、凛とした空気や、優しい雰囲気、なごやかな場をつくりだしてくれます。

今回、ご縁があって、西洋館に花を飾る機会を得ました。
僕の仲間23人で、二つの西洋館の各部屋に花をいけました。

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沢山の人に気づいてもらえるように、玄関の横にいけた迎え花。
丈夫なストレリチアとモンステラの葉。赤いガーベラがのぞきます。
まっすぐ歩けないくらいの強風にも耐えてくれました。


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玄関を入ったところの、吹き抜けになったホール。
四方の椅子に座って、ゆっくり眺めてもらえるように、四方正面にいけました。
黄色い花はレンギョウ。
足元にピンク濃淡のスイートピーをたっぷりいけて、重厚な空間に生き生きとした色彩を。
そして甘い香りも。


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トルコブルーの大きな鉢が、春の青空のように清々しい。


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大きなダイニングテーブルには赤いテーブルクロスを敷き、ステンレスの器に赤と白のチューリップをたっぷりと。
軽やかに広がる黄色い小さな花はオンシジウム・オブリザタム。
部屋の奥にはガラスの器2つにピンクと白のバラをいけわけています。


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紅梅と水仙の立花(りっか)。
立花はいけばなの中で最も古い形ですが、西洋館のような空間にもぴったりあいます。
品格のある奥深さを感じる様式です。
(本来は正面から見る花形なのですが、横から見てもバランスはとれていますね。)


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自然の光を背に受けて、青と赤のガラス器が本来の色を見せてくれます。
青い器には青紫のアネモネ。
赤い器には赤のアネモネ。
春の風に起こされて咲くアネモネ。光と色を印象的に。


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今は住む人のない部屋。
かつて家族の写真を飾ってあっただろうサイドボードや、テラスに置かれたテーブルと椅子。
寝室の鏡台。ベッドわきのローテーブル。
花をいけると、それまで眠っていた部屋が目を覚ましたように華やぎます。
訪れた人たちの楽しい会話に、花たちが聞き耳を立てているようです。

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めずらしい赤黒のカーネーションが部屋の中心で際立ちます。
周囲にも器もしくは花の色に赤色を使って、部屋全体の色に関連をもたせました。
奥に見えているのは赤い器にいけられたピンクのカラーとグリンのアンスリウム、薄ピンクのアンスリウム。

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窓辺に花をいけると、外の光が差し込んだり、遠くの景色が花の背景になったり、独特の雰囲気が楽しめます。
ピエロのようなダイヤ柄の器に大輪のアマリリス。
赤いストライプの小さな器にラッパ水仙。
どちらも生花(せいか)という古典いけばなの形式でいけています。
立花よりもあとに生まれた生花は、立花ほど重厚ではありませんが、一つに寄せられた足元のその水際立った姿には、いけばなならではの美しさがあります。
花と器の選択で、日本の古典いけばなも西洋の空間に馴染みますね。

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以前にもここで紹介した竹の馬。
洋室のテラスに春を運んできてくれました。
ピンクの花は桃。
黄色は菜の花。
そしてアイリスです。
左奥の書斎机にはヒヤシンスをいけています。


僕たちがいけた花の一部を見ていただきましたが、ほんとは実際に見ていただくのが一番なんです。
でも、少しは雰囲気が伝わったかな。
当日お越し下さった皆様には、心より御礼申し上げます。
一緒に花をいけた皆さん。素敵な体験を共有できたことに感謝しています。
今頃は持って帰られたご自分のお花を前に、ご家族と楽しいひと時をお過ごしのことでしょうね。
また是非一緒に花をいけましょう!


おまけ

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(西洋館の前庭にいたひとなつこい猫。ゴンチャンと同じキジ猫なんだけど、で、で、でかい!みなさん餌やりすぎでーす。^^ )

gonchan43 at 15:27|Permalink