花で彩る西洋館2009

2009年04月28日

花で彩る西洋館 最終回

yokohama39

3月15日の「花で彩る西洋館」の様子をみていただくのに、一ヶ月以上もかかってしまい、もうしわけない。

僕の教室の皆さんを中心に22名がいけた花を紹介してきましたが、
いけた皆さんに了解も得ずにここで公開してしまい、
批判を受けるかもしれないけれど、
僕たちが恵まれた条件で花をいけ、
そのとき感じた”花をいける喜び”や、
見られた方が感じられたもの、
横浜にこんな素敵なところがあることを、
できれば少しでも多くの人に伝えたい。
流派の宣伝とかじゃなく、
個人の紹介でもなくて、
いけばなを通してうまれた出会いを、
その雰囲気を伝えられたら。
そんな気持ちであることをご理解ください。



yokohama30

暖炉の前に。

小手毬(こでまり)、チューリップ、フリージアをたっぷりと。
器は大きな真っ赤のガラス器です。



yokohama36

「外交官の家」の2階はプライベートな空間になっています。
書斎、寝室、浴室のほかにも3つの部屋があります。
ここはもと子供部屋だったのかもしれませんね。
窓から明るく陽が射して。



yokohama31

カラーと薔薇の盛花。



yokohama34

こちらは寝室の窓辺。
就寝前のひととき、ご夫婦で語りあう。
そんな場所だったのかな。

赤い花はグロリオサ。
白い花はガーベラ。
葉はモンステラ。



yokohama35

グロリオサの花は不思議な形をしています。



yokohama37

寝室にくっついた八角形の部屋。

ウサギの手がついた青銅の器に、
啓翁桜(けいおうざくら)の生花(せいか)。
生花は江戸時代に生まれたいけばな様式で、
3つの役枝で構成されます。
特に、盛花や投入と違って足元が一つになっているところが、
重要なポイントになります。



yokohama38

水際の美しさ。

古典いけばな独特のものなのです。
(ウサギが可愛い!)



yokohama40

ベッドサイドからのながめ。



yokoahama32

いよいよ最後のお花です。
書斎机におおらかにいけられた花。
ストレリチアの花と葉。
濃い紫色のトルコキキョウ。
白いアンスリウム。
器はモロッコの工芸品で、その下の敷物もモロッコのもの。



yokohama33

この花をいけたのは、モロッコでとても大切なお仕事をされていた方です。
異国の地で働く人の多くは、
文化の違い、言葉の違い、考え方の違い、習慣の違い、宗教の違い、
いろんな困難の中で働かれています。
のりこえられない壁もあると思います。
でも、どこかで通じ合えるものもある。
みなさんの地道な努力のおかげで、世界がつながっているんだと思います。

明治の外交官、内田定槌氏はニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などをつとめられたそうです。
トルコキキョウはトルコ原産ではないのですが、
ゆかりの名前を持つ花をアラブの器にいける。
この発想は、実際に外国で暮らしてこられたからこそ生まれたのでしょう。
かつてのこの家の主にも、喜んでもらえたのではないでしょうか。


今回の「花で彩る西洋館」はいかがでしたか。
前回の様子もここでご紹介していますので、
よければのぞいてみてくださいね。
花で彩る西洋館2007
一緒に花をいけた皆さん!
勝手に公開してごめんなさい!
また、充分な紹介ができていないのをお許しください。



あなたの部屋にも花をいけよう! → 「花一輪運動」!


人気ブログランキング!
ここをクリック! おねがいしまーす ヾ(=゚・゚=)ノ→ banner02


gonchan43 at 00:00|Permalink

2009年04月25日

花で彩る西洋館 つづき

yokohama22

横浜のJR石川町駅から坂道をのぼったところがイタリア山庭園。
ここにある「ブラフ18番館」と「外交官の家」に花をいけました。
東へ山手本通をゆけば、ほかに5つの西洋館が一般に公開されています。
ここから坂を下れば元町商店街へ。
のんびりと一日を過ごすのに、とても気持ちのいいところです。

さて、ここからは外交官の家でいけた花を。
まずは大きなダイニングテーブルの花。
二つのガラスの水盤に、
赤と白のアマリリス、連翹(れんぎょう)、アンスリウムの葉。



yokohama24

外交館の家は明治時代の外交官、内田定槌が渋谷に建てた私邸で、
アメリカン・ヴィクトリアン様式で建てられています。
今は横浜に移築され、一般に公開されていますが、
平成9年、国の重要文化財に指定された貴重な建物です。
私達はボランティアとして花を飾らせていただきましたが、
大切な建物でのいけこみに緊張しつつ、
花をいける喜びも、感じさせてもらえました。

オンシジウム・オブリザタム、スプレー薔薇。



yokohama23

横浜の7つの西洋館では、普段から一般に無料で公開するとともに、
ボランティアとして花を飾ったり、無料演奏会を開いたりと、
市民の文化活動に積極的に活用されています。
とてもオープンな雰囲気なのです。
どの西洋館も大切な文化財でありながら、
建物が生きている、という感じ。
各館の館長をはじめ、スタッフのみなさんの働きのおかげで、
ほんとうに、いきいきとした空間を体感できます。
そのようなみなさんの意気込み、
大切なものだからこそ、多くの人と分かち合いたいという思いを感じます。



yokohama25

明るいサンルームは、家族の憩いの場。



yokohama26

レースフラワーとスイートピー。
緑の葉はミリオクラダス。



yokohama28




yokohama27

今は壁をとりはらってつながっていますが、
一階にはダイニングにつながる小客間と、
そしてもうひとつ大客間があります。

木賊(とくさ)、薇(ぜんまい)、ダリア、アンスリウムの葉。



yokohama29

八角形に張り出した、大客間の窓辺。

啓翁桜(けいおうざくら)、薔薇。

この花をいけた人。
横浜在住のいけばなの先生で、僕たちが西洋館で花をいけることになったのもこの方のお陰です。
西洋館が飾り花のボランティアを受け入れ始めた当初から、
週に1、2回のいけこみを続けてこられました。
そういう人が何人もおられるのです。
でも、ずっと続けるということは、なかなかできないことです。
体調などでお休みされることもあったそうですが、
通ううちに信頼関係がうまれ、
館長さんたちに励まされながら、やってこられたのだそうです。
気負わずに、自分にできることをする。
喜んでもらえる喜びが、継続のあとおしをして。
そんなくりかえしのおかげで、
今回、僕達が花をいけさせていただくことが叶いました。

つづく。。。



あなたの部屋にも花をいけよう! → 「花一輪運動」!


人気ブログランキング!
ここをクリック! おねがいしまーす ヾ(=゚・゚=)ノ→ banner02


gonchan43 at 10:54|Permalink

2009年04月07日

花で彩る西洋館つづき

yokohama12

さて、ここからは西洋館のそれぞれの部屋や廊下にいけた花です。

今日はまず「ブラフ18番館」の花をご紹介します。
どの部屋も窓枠などの木の部分がミントグリンに塗られていて、爽やかな風を感じます。



yokohama13

ダイニングの雰囲気にあわせて、四方から見られるようにたっぷりといけてあります。
ピンクのスイートピーを基調に、
小手毬、雪柳、オンシジウム、、、。
器は家にあったスープ入れだそうです。



yokohama19

各部屋は今も人が暮らしているような雰囲気で、
素敵な家具が置かれています。
大切な机に傷をつけたり、水でぬらしたりしないように、
十分に気をつけて花をいけました。
器の下には敷物をしいて、
そのまた下にはビニールがしいてあります。
もし水がこぼれても、しみにならないように。



yokohama20

赤い水盤に、
青麦と紅白のアネモネだけの、
シンプルな盛花。



yokohama21

黒と白のガラス花器に、
アイリス、フリージア、ミニ薔薇をたっぷりと。
一つ前の赤い器と、この黒いガラス花器は、
おふたりでウィーンに行かれたときに、
今回のために買ってかえった器だそうです。



yokohama17

今回の花会は、「器も花も、自分で用意する。」が課題です。
前回までは、僕が器も花もすべてを京都から運んで、
皆さんにはとにかく当日いけにきてもらう、というものでした。
前回までは、統一感があり、
今回は、皆さんの個性がきわだちました。



yokohama18

「この器に、この花をいけたいです!」
事前にいちどいけてもらって、
当日にのぞみました。

白いガラス花器に、
ミモザと薔薇の投入。



yokohama16

器と花と、そして敷物も、今回のためにいろんなお店を探してまわった人も。
部屋の雰囲気と、いける花の色や器の色にあわせて、敷物を選ぶ。
いけばなを飾る時、下に何を敷くかで、ぐっと良く見えてくることがあるんです。



yokohama14

こちらは廊下の窓辺の椅子の上。
ポップな絵のピンクの器に、
ビーズでできた同系色の敷物がよく似合います。
この敷物は南米でつくられたものだそうです。
花は、カーネーション、ガーベラ、メリー

つづく。。。



あなたの部屋にも花をいけよう! → 「花一輪運動」!


人気ブログランキング!
ここをクリック! おねがいしまーす ヾ(=゚・゚=)ノ→ banner02


gonchan43 at 23:13|Permalink

2009年04月01日

花で彩る西洋館つづき

yokohama9

おなじくギャラリーの一点。
ピンクのバラと赤のスプレーバラです。
これは生花(せいか)という様式でいけてあります。
足元が一本にまとまって、すっくと立っているところが生花の見所です。
銅の器に洋バラをいけて、西洋館の雰囲気にあわせた古典いけばなのひと工夫といったところです。


yokohama5

連翹(れんぎょう)とアネモネの投げ入れ。
連翹ののびやかな枝の動きがきもちいいですね。

yokohama4

アネモネは春の光そのもののようです。


yokohama7

裏白の木、鉄線、牡丹の投げ入れ。
枝をのびのびいけてあります。

yokohama6

いけばなは、花と器のとりあわせがむつかしい。
しきものや敷板の色でも、雰囲気は変わります。


yokohama8

いろいろな蘭をブルーのガラス花器に。
窓辺のいけばなは、ガラスの花器にいけると、光を感じられます。


つづく。。。


あなたの部屋にも花をいけよう! → 「花一輪運動」!


人気ブログランキング!
ここをクリック! おねがいしまーす ヾ(=゚・゚=)ノ→ banner02


gonchan43 at 00:00|Permalink

2009年03月29日

花で彩る西洋館

yokohama1

ひさしぶりの更新です。

桜の季節になりましたね。
先々週、関東のみなさんと一緒に、横浜で花をいけてきました。
山手にある西洋館を花で飾ろう!という会で、
ギャラリーでのいけばな展と、
西洋館でのいけばなボランティアをさせていただきました。


yokohama2

この桜と椿のなげいれは、ギャラリーの一作。
この桜、「横浜緋桜(よこはまひざくら)」という品種なのです。


yokohama3

このギャラリーは「ブラフ18番館」という洋館に付属しています。
明るい開放的な空間です。


yokohama10

こちらは僕のいけばなで、「立花(りっか)」という様式。
今でもお寺の法要などで立てられたりしていますが、
一作立てるのに何時間もかかります。
今回も家で下ごしらえをしておいて、会場で短時間で組み立てた、、、という感じです。

つづく。。。


あなたの部屋にも花をいけよう! → 「花一輪運動」!


人気ブログランキング!
ここをクリック! おねがいしまーす ヾ(=゚・゚=)ノ→ banner02


gonchan43 at 23:09|Permalink